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フィーア:レイド討伐編

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* * * 視点:水無月 * * *


私は再び湧いた、アンタラスチルドレンに向かい攻撃を始める。

強斬撃スラッシュ ダブル! トリプル! スクエア!」

一気に、アンラタスチルドレンのHPを削る。

ラクス達、吟遊詩人バードが歌う、MP回復スキルのお蔭で、MP的にはかなりの余裕ができた。

他のプレイヤー達も、アンタラスチルドレンに次々と攻撃を当ててHPをガリガリ削っていく。

水の刃ウォーターブレード! 連撃ラッシュ(8連撃)!」

魔法剣士のプレイヤーが放った。地の属性の弱点である、水属性を剣に乗せた攻撃で、アンタラスチルドレンが沈む。


連撃ラッシュ:斬撃スキル★
消費MP:30 対象に8連続の物理攻撃を加える。スタン・ノックバック効果が或る。

残りのアンタラスチルドレンに目を向けると。

他の、アンタラスチルドレン達のHPゲージも残り少なくなっている。

雑魚モンスター達の対処も滞りなくできてる。

加勢に行く必要はないと判断した私は、ボスの地竜アンタラスに向かって突撃していく。

地竜アンタラスの後ろに回り込み、通常攻撃を次々に当てる私。

竜族特攻効果のお蔭で、私の与えるダメージは2倍。地竜アンタラスのHPゲージが減っていく。

その時、地竜アンタラスが大きく前足を挙げて範囲攻撃の姿勢をとる。

私は防御態勢を取り、支援職バッファーのプレイヤー達はダメージ軽減の魔法スキルを唱え、攻撃に耐えれそうにないプレイヤー達は慌てて地竜アンタラスから距離をとる。

そして、ズシーンと言う音と共に・・・・・。

地竜アンタラスの範囲攻撃は襲ってこなった。

なんと、地竜アンタラスは目の前で、お腹を上に向けてひっくり返っているのだ。

余りの異常な光景に、一瞬だがプレイヤー達の動きが止まる。

「しゃっ! 今度は決まった!」

どのプレイヤーかは判断できないが。

どうやら誰かのスキルが地竜アンタラスに決まって、地竜アンタラスをひっくり返したようだ。

その姿は、まるでひっくり返った亀の様に、天に手足を向けてジタバタと暴れている。

「一気に畳み掛けろっ!!」

ダンではなく、ロムが連合チャットで叫ぶ。

ロムの声に呼応して、雑魚処理をしているプレイヤー達以外の全てのプレイヤーが地竜アンタラスに攻撃を仕掛ける。


氷槍牢コキュートス! 爆炎フレア!」

全力振りフルスイング! 衝撃陣ショックウェーブ! 円陣殺サークルエンド!」

剣霊召喚ブレードスピリッツ! 魔力の弾丸エネルギーボルト!!」

強斬撃スラッシュ! ダブル! トリプル! スクエアエッジ!」

破砕撃クラッシュ! ダブル! トリプル! 」

「アクアブレード! スラッシュ! クラッシュ!」

プレイヤー達の猛攻が開始され、地竜アンタラスのHPは、あと少しの所まで減る。

地竜アンタラスも、ひっくり返りながらも、長い尻尾を振り回してプレイヤー達にダメージを与えていく。

何十人単位での、プレイヤー達にも被害が及ぶが。

だれも、攻撃の手を休めようとはしない。

「「LAラストアタック!」」

ダンと、ロムの声が重なって聞こえる。


流星ミーティア!」

強斬撃スラッシュ ダブル! トリプル! スクエア!」

破砕撃クラッシュ! フルスイング! ダブルスイング!」

アラン、水無月、サクラのスキルが決まる。


さらに、追い打ちで。


小隕石コメット!!」

洛砕水破ウォーターレイン!」

魔力の弾丸エネルギーボルト水刃ウォーターブレード! スクエア!」

彩と、他のプレイヤーのスキルが、地竜アンタラスのHPを完全に奪う。


「グルォオオオオオッ!」

最後に一声大きく吠えると、地竜アンタラスは消滅エフェクトに包まれながら消えて、地面には地竜アンタラスの死体が残った。

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