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第3章
28:宇宙怪獣群
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ブーッ! ブーッ!ブーッ!
警報が鳴り響く。
『非常警戒。 レベル3発動! 非常警戒。 レベル3発動! これは訓練ではない!
非常警戒。 レベル3発動。
戦闘職員は、直ちに第二種戦闘配備!
非戦闘職員は、避難隔離施設へ入る準備を!
繰り返す!
非常警戒。 レベル3発動。
戦闘職員は、直ちに第二種戦闘配備!
非戦闘職員は、避難隔離施設へ入る準備を!』
天王星軌道衛星上。
銀河連邦警察機構宇宙ステーション。ブルー・ローズ。
いま、その管制室では、今までにない緊張感が張り詰めていた。
つい数分前に、天王星圏内に、宇宙怪獣らしきものが確認された。
この程度なら、宇宙怪獣が現れたとして、特に騒ぎもしないのだが。
今回は別だった。
なにせ、レーダーで確認できた数だけでも、軽く3万体は確認できたのだ。
「観測班は何をしていたっ!」
ブルー・ローズ司令官。 マサキ・小林が険しい表情で言う。
『突然、湧いて出てきたんですっ!』
「何をばかなっ!?」
『本当です! 重力震反応。次元震反応。魔力反応。ESP反応。 全て検出できませんでしたっ!
何の前触れもなく! 湧いて出てきたとしか表現のしようがありませんっ!』
「通信は?」
少しだけ冷静さを取り戻し聞く。
「コンタクトを求めて。 現存する全ての言語での通信を行っておりますが応答は無しです!」
「まもなく、偵察用機が接触します。」
「距離1000。 900。 800。」
突然、未確認宇宙怪獣の方から光の筋が確認できたと思うと。
「偵察機の反応消滅!」
モニターから映像が消える。
「本星に連絡を。 勇者協会の方にも連絡を入れておくように。」
「了解。」
「観測班。予測進路は割り出せるか?」
『既に割り出しています。 計算だと、目標は地球。
このままの速度で、地球到達までの予測時間。 約382時間です。』
「15日ちょっとか……。」
「援軍は間に合いませんね。」
マサキの言葉に、副司令官の紫崎が答える。
「だな。 現状の戦力でやるしかあるまい。」
「大まかな、敵の戦力を表示します。」
メインモニターに表示される。
超大型級 200体:全長3キロ前後。 全幅1キロ弱。
大型級 3000体:全長300メートル前後。
中型級 約8000体:全長100メートル前後。
小型級 残りの全て。全長10メートル~30メートル。
「全長3000メートルだと!? 本当に生物なのか!?」
「破壊されていない、他の偵察機からの超望遠撮影の映像を映します。」
メインモニターに映し出される。
「解像度を上げれるか?」
「いま、処理中です。 表示します。」
表示された、映像を見て、艦橋内がざわめき立つ。
「何なんだコレは?」
マサキが驚愕の声をあげる。
「機械? いえ。 改造戦士。とも違いますね。
生物と機械の融合体?」
紫崎も驚きながらも、モニターに映し出されたものを凝視する。
金属装甲に、生身の肉の様なものが露出しており。
表面には、赤い筋が幾重に走り。 まるで、鼓動が脈打つように明暗を繰り返している。
姿は千差万別で。
円盤状。 昆虫。 蛇。 魚。 鳥。 人。
そして、悪魔と天使の様な姿を取っている物。
統制と言った言葉が、全く無いと言っても過言でもない。
「艦内の非戦闘者たちに避難勧告を。
兵士への対応は、志願兵だけにしておこう。」
「了解しました。」
警報が鳴り響く。
『非常警戒。 レベル3発動! 非常警戒。 レベル3発動! これは訓練ではない!
非常警戒。 レベル3発動。
戦闘職員は、直ちに第二種戦闘配備!
非戦闘職員は、避難隔離施設へ入る準備を!
繰り返す!
非常警戒。 レベル3発動。
戦闘職員は、直ちに第二種戦闘配備!
非戦闘職員は、避難隔離施設へ入る準備を!』
天王星軌道衛星上。
銀河連邦警察機構宇宙ステーション。ブルー・ローズ。
いま、その管制室では、今までにない緊張感が張り詰めていた。
つい数分前に、天王星圏内に、宇宙怪獣らしきものが確認された。
この程度なら、宇宙怪獣が現れたとして、特に騒ぎもしないのだが。
今回は別だった。
なにせ、レーダーで確認できた数だけでも、軽く3万体は確認できたのだ。
「観測班は何をしていたっ!」
ブルー・ローズ司令官。 マサキ・小林が険しい表情で言う。
『突然、湧いて出てきたんですっ!』
「何をばかなっ!?」
『本当です! 重力震反応。次元震反応。魔力反応。ESP反応。 全て検出できませんでしたっ!
何の前触れもなく! 湧いて出てきたとしか表現のしようがありませんっ!』
「通信は?」
少しだけ冷静さを取り戻し聞く。
「コンタクトを求めて。 現存する全ての言語での通信を行っておりますが応答は無しです!」
「まもなく、偵察用機が接触します。」
「距離1000。 900。 800。」
突然、未確認宇宙怪獣の方から光の筋が確認できたと思うと。
「偵察機の反応消滅!」
モニターから映像が消える。
「本星に連絡を。 勇者協会の方にも連絡を入れておくように。」
「了解。」
「観測班。予測進路は割り出せるか?」
『既に割り出しています。 計算だと、目標は地球。
このままの速度で、地球到達までの予測時間。 約382時間です。』
「15日ちょっとか……。」
「援軍は間に合いませんね。」
マサキの言葉に、副司令官の紫崎が答える。
「だな。 現状の戦力でやるしかあるまい。」
「大まかな、敵の戦力を表示します。」
メインモニターに表示される。
超大型級 200体:全長3キロ前後。 全幅1キロ弱。
大型級 3000体:全長300メートル前後。
中型級 約8000体:全長100メートル前後。
小型級 残りの全て。全長10メートル~30メートル。
「全長3000メートルだと!? 本当に生物なのか!?」
「破壊されていない、他の偵察機からの超望遠撮影の映像を映します。」
メインモニターに映し出される。
「解像度を上げれるか?」
「いま、処理中です。 表示します。」
表示された、映像を見て、艦橋内がざわめき立つ。
「何なんだコレは?」
マサキが驚愕の声をあげる。
「機械? いえ。 改造戦士。とも違いますね。
生物と機械の融合体?」
紫崎も驚きながらも、モニターに映し出されたものを凝視する。
金属装甲に、生身の肉の様なものが露出しており。
表面には、赤い筋が幾重に走り。 まるで、鼓動が脈打つように明暗を繰り返している。
姿は千差万別で。
円盤状。 昆虫。 蛇。 魚。 鳥。 人。
そして、悪魔と天使の様な姿を取っている物。
統制と言った言葉が、全く無いと言っても過言でもない。
「艦内の非戦闘者たちに避難勧告を。
兵士への対応は、志願兵だけにしておこう。」
「了解しました。」
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