11 / 35
第1章
11:来星の理由
しおりを挟む
「それでは。 改めまして。 カシオペア大星雲銀河から参りました。
宇宙統一連合所属。惑星スチニ統合国家ワイズの第三王女。 シノン・ファブニール・ワイズ・ヂュフォンヂュ・サンダルフォン。
地球には、名目上は友好使節の特使として来星。 先ほどは、突然の戦闘行為。 失礼しました。」
そう言って、腰を折って頭を下げるシノン。
「私は、先にも言いましたが。 シャナル・ファブニール・ワイズ・ヂュフォンヂュ・サンダルフォン。 第四王女です。
シノンの妹で、姉の補佐として来星です。 宜しくね。」
先ほどとは打って変わって、軽い感じで挨拶をするシャナ。
結界を解いて、壇上に立って挨拶をするシノンとシャナ。
シャナには承諾を貰って、魅了の封印をさせて貰っている。
勿論、自分の意志で封印効果のオン・オフできるやつだ。
「さて。 改めて、説明を求めても?」
「はい。 私から説明をさせて貰います。」
シノンの話した内容を端的に纏めるとこうだ。
宇宙統一連合。 主に話し合いで、平和的に恒星間国家同士で設立されている連合。
それに対して、宇宙王国軍と言う、他の星間国家が宇宙統一連合にちょっかいをかけてきた。
会話による交渉をと、言い寄ってきた連合を無視して、武力侵攻を開始した王国軍。
こうして、星間戦争が勃発。
一進一退の戦況は、膠着状態に入って既に20年が経過しているとのこと。
まぁ、そんな中。 銀河の辺境。 つまり太陽系に進行して、地球を支配下に置いて兵士に加えようと動きを見せたのが王国軍。
その動きを、いち早く察知して地球との友好を結ぼうと考えたのがシノンたちの親父さん。
友好関係を結べば、地球との関係性を築いたと言う名目で王国軍にも干渉できる。
ついでだから。 俺との約束を建前に、特使として来星したのがシノンとシャナ。
2人を来星させたのは、大小両方そろえて置けば、片方は気に入られるだろうと考えたんだろう。 たぶん・・・。
見た目だけで言えば、2人とも美女と言うには十分すぎるほどだし。
長い金色の髪に、碧の瞳。 見た感じは幼くも見えなくはないが。スタイルはボン・キュ・ボン。のシャナ。
その容姿は、嫌でも庇護欲をそそり立てる。
対して、ショートカットでメガネ系クール女子。薄い紫色の髪に、蒼い瞳。
ぱっと見、どこの麗人だよ!? と言葉が出そうなほど顔立ちは整っており。
その小さな丘も相まって中性的な感じが半端ない。
しかも、声は澄んだ様な声で、嫌が様にも女性を強調させる。
「それで。 先程はイキナリ切り付けて済まない。 七五三殿。」
俺の方を向いて、腰を折り謝罪をするシノン。
「良いよ。 気にしてないし。 婿相手の実力が知りたかったんでしょ。」
「解っていたのか?」
「いや。俺でも気になるよ。 健国王と呼ばれた、実力者の曽祖父の言葉なら尚更ね。
で。俺は合格?」
「実力は申し分ないと思う。」
なんせ、俺とシノンの戦闘行為は途中で中断の上に選手交代。 確かに微妙な判断だ。
「性格も問題なさそうだと思う。」
そりゃそうでしょう。 会って間もない人物の性格何て分かるはずもない。
「なので。 七五三殿の提案通りに。 友達からでも良いか?」
「明彦。」
「え?」
「仮にも、婿候補なんだろ。 下の名前で呼んでほしいかな。」
「分かった。 明彦殿。」
「殿は無しで。」
「明彦! これで良いのだろう!」
少し顔を赤くしながら言うシノン。
「宜しくね。 シノン」
にっこりと微笑みながら言う俺。
「それじゃ、私は、お兄様と。」
「気が早くない?」
シャナの言葉に、コヨミが言う。
「大丈夫ですよ。 明彦さんは姉さんに告白したし。
その姉さんも、満更でもないようだし。 あとは時間の問題だと思いますよ。 ねっ、シノン姉さん。」
「あ~。 日和ってるところ悪いけど。 そろそろホームルーム始めてもいいか?」
良い感じの所を、担任の一条が口を出す。
「それじゃ。2人は七五三の隣に。」
一条の言葉が言い終わると同時に。
俺の横の床に穴が開き。その穴の中から机と椅子がせり上がってくる。
机と椅子が出てくると。穴は閉じる。
2人が、その席に着くと。
「それじゃ、随分と遅くなってるが、ホームルームを始めるぞ。」
基本、勇者学校の授業時間なんて、あって無いようなものだ。
特に、このZ組の場合は。
「それじゃ。 シノンさんと、シャナさん以外の奴の自己紹介からいってみよう。」
宇宙統一連合所属。惑星スチニ統合国家ワイズの第三王女。 シノン・ファブニール・ワイズ・ヂュフォンヂュ・サンダルフォン。
地球には、名目上は友好使節の特使として来星。 先ほどは、突然の戦闘行為。 失礼しました。」
そう言って、腰を折って頭を下げるシノン。
「私は、先にも言いましたが。 シャナル・ファブニール・ワイズ・ヂュフォンヂュ・サンダルフォン。 第四王女です。
シノンの妹で、姉の補佐として来星です。 宜しくね。」
先ほどとは打って変わって、軽い感じで挨拶をするシャナ。
結界を解いて、壇上に立って挨拶をするシノンとシャナ。
シャナには承諾を貰って、魅了の封印をさせて貰っている。
勿論、自分の意志で封印効果のオン・オフできるやつだ。
「さて。 改めて、説明を求めても?」
「はい。 私から説明をさせて貰います。」
シノンの話した内容を端的に纏めるとこうだ。
宇宙統一連合。 主に話し合いで、平和的に恒星間国家同士で設立されている連合。
それに対して、宇宙王国軍と言う、他の星間国家が宇宙統一連合にちょっかいをかけてきた。
会話による交渉をと、言い寄ってきた連合を無視して、武力侵攻を開始した王国軍。
こうして、星間戦争が勃発。
一進一退の戦況は、膠着状態に入って既に20年が経過しているとのこと。
まぁ、そんな中。 銀河の辺境。 つまり太陽系に進行して、地球を支配下に置いて兵士に加えようと動きを見せたのが王国軍。
その動きを、いち早く察知して地球との友好を結ぼうと考えたのがシノンたちの親父さん。
友好関係を結べば、地球との関係性を築いたと言う名目で王国軍にも干渉できる。
ついでだから。 俺との約束を建前に、特使として来星したのがシノンとシャナ。
2人を来星させたのは、大小両方そろえて置けば、片方は気に入られるだろうと考えたんだろう。 たぶん・・・。
見た目だけで言えば、2人とも美女と言うには十分すぎるほどだし。
長い金色の髪に、碧の瞳。 見た感じは幼くも見えなくはないが。スタイルはボン・キュ・ボン。のシャナ。
その容姿は、嫌でも庇護欲をそそり立てる。
対して、ショートカットでメガネ系クール女子。薄い紫色の髪に、蒼い瞳。
ぱっと見、どこの麗人だよ!? と言葉が出そうなほど顔立ちは整っており。
その小さな丘も相まって中性的な感じが半端ない。
しかも、声は澄んだ様な声で、嫌が様にも女性を強調させる。
「それで。 先程はイキナリ切り付けて済まない。 七五三殿。」
俺の方を向いて、腰を折り謝罪をするシノン。
「良いよ。 気にしてないし。 婿相手の実力が知りたかったんでしょ。」
「解っていたのか?」
「いや。俺でも気になるよ。 健国王と呼ばれた、実力者の曽祖父の言葉なら尚更ね。
で。俺は合格?」
「実力は申し分ないと思う。」
なんせ、俺とシノンの戦闘行為は途中で中断の上に選手交代。 確かに微妙な判断だ。
「性格も問題なさそうだと思う。」
そりゃそうでしょう。 会って間もない人物の性格何て分かるはずもない。
「なので。 七五三殿の提案通りに。 友達からでも良いか?」
「明彦。」
「え?」
「仮にも、婿候補なんだろ。 下の名前で呼んでほしいかな。」
「分かった。 明彦殿。」
「殿は無しで。」
「明彦! これで良いのだろう!」
少し顔を赤くしながら言うシノン。
「宜しくね。 シノン」
にっこりと微笑みながら言う俺。
「それじゃ、私は、お兄様と。」
「気が早くない?」
シャナの言葉に、コヨミが言う。
「大丈夫ですよ。 明彦さんは姉さんに告白したし。
その姉さんも、満更でもないようだし。 あとは時間の問題だと思いますよ。 ねっ、シノン姉さん。」
「あ~。 日和ってるところ悪いけど。 そろそろホームルーム始めてもいいか?」
良い感じの所を、担任の一条が口を出す。
「それじゃ。2人は七五三の隣に。」
一条の言葉が言い終わると同時に。
俺の横の床に穴が開き。その穴の中から机と椅子がせり上がってくる。
机と椅子が出てくると。穴は閉じる。
2人が、その席に着くと。
「それじゃ、随分と遅くなってるが、ホームルームを始めるぞ。」
基本、勇者学校の授業時間なんて、あって無いようなものだ。
特に、このZ組の場合は。
「それじゃ。 シノンさんと、シャナさん以外の奴の自己紹介からいってみよう。」
2
お気に入りに追加
160
あなたにおすすめの小説

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
おっさん、異世界でスローライフはじめます 〜猫耳少女とふしぎな毎日〜
桃源 華
ファンタジー
50代のサラリーマンおっさんが異世界に転生し、少年の姿で新たな人生を歩む。転生先で、猫耳の獣人・ミュリと共にスパイス商人として活躍。マーケティングスキルと過去の経験を駆使して、王宮での料理対決や街の発展に挑み、仲間たちとの絆を深めながら成長していくファンタジー冒険譚。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】


スキル【レベル転生】でダンジョン無双
世界るい
ファンタジー
六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。
そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。
そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。
小説家になろう、カクヨムにて同時掲載
カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】
なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる