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第1章
5:勇者学校の問題児たち
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始業のベルが鳴り。
みんな自分の席に着く。
遠坂。
鳴海
ココ。
オスアナ
リュウカ
そして俺。 七五三。
それと、今日は来てないが。 あと2人。
合計9人が、このクラスの全メンバー。
あれ? 人数少なくない? っと思うだろう。
それも、その筈。
実は、このクラス。 勇者学校でも特殊な教室で。
勇者学校の問題児が集まってできた教室。
勇者としての実力は申し分なく有るのだが。
戦闘面や性格で問題がある者たちが集められた教室。
それが、Z組
通称:火薬庫と呼ばれている。
まぁ、ほかの教室も少なくて15人で多くても20人くらいだ。
勇者候補なんて居そうで居ない。
勇者学校は、年齢制はなく。
実力ごとに教室が分かれている。
何せ、勇者の能力に目覚める時期がバラバラだからだ。
なので、教師になる人たちは。
基本、全学年の勉強を教える事に為るので、相当の知識を求められる。
もちろん、1つの教室に、1人の教員ではなく。
1つの教室に複数人の教員が配属される事も普通だ。
教室は、SP教室。 A教室。 B教室。 C教室。 D教室。
そして、Z教室。
D教室は、勇者の能力に目覚めたばかりの人たちが。
C教室は、初心勇者。
B教室は、中級勇者。
A教室は、上級勇者。
SP教室は、勇者協会から申告が出れば、勇者として行動を許された者たち。
そして、Z教室。 即戦力的には問題がない実力なのだが。
戦闘面や性格に難のある勇者。
例えば、鳴海。
宇宙超人戦士は、鳴海を合わせて5人いる。
アルファス大陸の、宇宙超人戦士キング。
クルメス大陸の、宇宙超人戦士レオン。
リーリア大陸の、宇宙超人戦士ジロン。
ヒーリス大陸の、宇宙超人戦士エクス。
そして、俺たちが住んでいる、火乃原大陸の、宇宙超人戦士ナルシスター。
特にキングに至っては、その名の通り実力は群を抜いている。
そのキングに「彼女と戦えば、私は負けるかもしれない。」と言わせているのが鳴海だ。
見せ場を作ろうとするあまり。 つい、戦闘を長引かせてしまうのが欠点。
ナルとキングは、魔法少女と魔法少年の作った結界を簡単に破壊してしまう。
強すぎるが故の宿命と言うべきか。
その結果。 ナルは何度か、街や建造物に大被害を出してしまっている。
中には、世界遺産級の建造物を倒壊させた記録も。 故にZ教室。
一応、巨大獣対策課の仮署員扱いだ。
今日のように、宇宙超人戦士の出動要請が重なって、手が足りない時に呼び出される。
次に根倉。
実力、常識共にSP勇者並みなのだが。
とにかく、のんびり屋。
何をするにも、のんびりし過ぎて、戦隊を組んでいたA教室仲間から解雇処分を言い渡された。
そりゃあ、必殺合体技を使う時に、テンポを崩されたらたまっちゃもんじゃない。
だったら、合体技を使う途中に入れないで最初にやらせてやれよ! と言ったのだが。
最初にやらせた結果、やはりタイミングがずれて上手くいかなかったとか。
まぁ、そんな訳でZ教室
次は、オスアナ。
オスアナに至っては単純すぎる理由だった。
ズバリ。攻撃力が無さ過ぎたこと。
防御力は桁違いに高いのだが。
攻撃力が一般市民並しかなかった。
しかも、人相は凶悪的なのに、ラブ&ピースを地で行く奴だ。
敵の攻撃を受けても、自前の防御力が高すぎて、相手が手加減しているのだと錯覚して。
実は、戦うのが嫌いで、無理やり戦わされているのだと勘違いしてしまうほどに。
戦闘中に、敵の説得に必死になり、戦闘を放棄する事も多々ある。
次に、リュウカ。
火の精霊なのに。 争い事が大嫌い。
いや、嫌いと言うよりも臆病と言った方が良い。
どうやら、リュウカの辞書には【戦う】と言う言葉は載っていないらしく。
敵と対峙したら、逃げる。隠れる。の、二択のどっちかしか無い。
そして、遠坂。
もう、コイツは規格外も良い所で。
肉弾戦しか無いのに。 なぜか肉弾戦で、魔法も化学兵器も肉体で叩き伏せる。
魔法で強化しているのなら理解できるが。
コイツの場合は、初期装備だから質が悪い。
もうホント。 なんで、お前獣人やってんだよっ! って突っ込むレベルでオカシイ。
なんで、強化魔法も無しで、魔法少女と魔法少年の作った結界を壊せるんだよっ!
なんで、防御魔法も無しで、光学兵器を受け止めれるんだよっ!
なんで、その質量で、宇宙怪獣を持ち上げられるんだよっ! いやっ!その前に、なんで地面が持ち堪えられるのっ!?
普通は、地面が陥没して埋まるからねっ!
いやっ!その前に、骨が逝かれるのが普通だからねっ!
って。感じで、全てがオカシイ。
ちなみに、今現在の地球上で、全力を出した遠坂が、破壊不可能な結界を張る事が出来るのは。
俺と母さんだけ。
いや、マジ。 お前、どんだけオカシイのよって感じです。
そして俺。
七五三 明彦。
年齢17歳(と言う設定)。
能力、実力、性格。 三拍子そろって問題はない。
なんで、そんな俺がZ教室に居るのか。
答えは簡単だと思う。
そう。 遠坂 コヨミ。
遠坂が、手加減せずに暴走した場合。
遠坂を結界で閉じら込められるのは、俺と母さんだけ。
言わば、俺は遠坂のセーブ役として、Z教室に居るに過ぎない。
何せ昔。 遠坂が本気で暴れた時に、街への被害が大きすぎた。
俺と母さんが居合わせて、咄嗟に生体反応察知で人への被害は最小限(それでも30の死者)に抑えたが。
ほぼ、都市が1つ破壊されてしまった。
あの時は、建造物の復旧作業で丸10日間、昼夜問わず母さんと2人で死者の遺族の記憶改竄と、錬成でビルを建てまくって復旧したのは良い思い出だ。
まぁ、その御蔭と言うべきか。 遠坂も手加減と言う物を覚えてくれたのだが。
みんな自分の席に着く。
遠坂。
鳴海
ココ。
オスアナ
リュウカ
そして俺。 七五三。
それと、今日は来てないが。 あと2人。
合計9人が、このクラスの全メンバー。
あれ? 人数少なくない? っと思うだろう。
それも、その筈。
実は、このクラス。 勇者学校でも特殊な教室で。
勇者学校の問題児が集まってできた教室。
勇者としての実力は申し分なく有るのだが。
戦闘面や性格で問題がある者たちが集められた教室。
それが、Z組
通称:火薬庫と呼ばれている。
まぁ、ほかの教室も少なくて15人で多くても20人くらいだ。
勇者候補なんて居そうで居ない。
勇者学校は、年齢制はなく。
実力ごとに教室が分かれている。
何せ、勇者の能力に目覚める時期がバラバラだからだ。
なので、教師になる人たちは。
基本、全学年の勉強を教える事に為るので、相当の知識を求められる。
もちろん、1つの教室に、1人の教員ではなく。
1つの教室に複数人の教員が配属される事も普通だ。
教室は、SP教室。 A教室。 B教室。 C教室。 D教室。
そして、Z教室。
D教室は、勇者の能力に目覚めたばかりの人たちが。
C教室は、初心勇者。
B教室は、中級勇者。
A教室は、上級勇者。
SP教室は、勇者協会から申告が出れば、勇者として行動を許された者たち。
そして、Z教室。 即戦力的には問題がない実力なのだが。
戦闘面や性格に難のある勇者。
例えば、鳴海。
宇宙超人戦士は、鳴海を合わせて5人いる。
アルファス大陸の、宇宙超人戦士キング。
クルメス大陸の、宇宙超人戦士レオン。
リーリア大陸の、宇宙超人戦士ジロン。
ヒーリス大陸の、宇宙超人戦士エクス。
そして、俺たちが住んでいる、火乃原大陸の、宇宙超人戦士ナルシスター。
特にキングに至っては、その名の通り実力は群を抜いている。
そのキングに「彼女と戦えば、私は負けるかもしれない。」と言わせているのが鳴海だ。
見せ場を作ろうとするあまり。 つい、戦闘を長引かせてしまうのが欠点。
ナルとキングは、魔法少女と魔法少年の作った結界を簡単に破壊してしまう。
強すぎるが故の宿命と言うべきか。
その結果。 ナルは何度か、街や建造物に大被害を出してしまっている。
中には、世界遺産級の建造物を倒壊させた記録も。 故にZ教室。
一応、巨大獣対策課の仮署員扱いだ。
今日のように、宇宙超人戦士の出動要請が重なって、手が足りない時に呼び出される。
次に根倉。
実力、常識共にSP勇者並みなのだが。
とにかく、のんびり屋。
何をするにも、のんびりし過ぎて、戦隊を組んでいたA教室仲間から解雇処分を言い渡された。
そりゃあ、必殺合体技を使う時に、テンポを崩されたらたまっちゃもんじゃない。
だったら、合体技を使う途中に入れないで最初にやらせてやれよ! と言ったのだが。
最初にやらせた結果、やはりタイミングがずれて上手くいかなかったとか。
まぁ、そんな訳でZ教室
次は、オスアナ。
オスアナに至っては単純すぎる理由だった。
ズバリ。攻撃力が無さ過ぎたこと。
防御力は桁違いに高いのだが。
攻撃力が一般市民並しかなかった。
しかも、人相は凶悪的なのに、ラブ&ピースを地で行く奴だ。
敵の攻撃を受けても、自前の防御力が高すぎて、相手が手加減しているのだと錯覚して。
実は、戦うのが嫌いで、無理やり戦わされているのだと勘違いしてしまうほどに。
戦闘中に、敵の説得に必死になり、戦闘を放棄する事も多々ある。
次に、リュウカ。
火の精霊なのに。 争い事が大嫌い。
いや、嫌いと言うよりも臆病と言った方が良い。
どうやら、リュウカの辞書には【戦う】と言う言葉は載っていないらしく。
敵と対峙したら、逃げる。隠れる。の、二択のどっちかしか無い。
そして、遠坂。
もう、コイツは規格外も良い所で。
肉弾戦しか無いのに。 なぜか肉弾戦で、魔法も化学兵器も肉体で叩き伏せる。
魔法で強化しているのなら理解できるが。
コイツの場合は、初期装備だから質が悪い。
もうホント。 なんで、お前獣人やってんだよっ! って突っ込むレベルでオカシイ。
なんで、強化魔法も無しで、魔法少女と魔法少年の作った結界を壊せるんだよっ!
なんで、防御魔法も無しで、光学兵器を受け止めれるんだよっ!
なんで、その質量で、宇宙怪獣を持ち上げられるんだよっ! いやっ!その前に、なんで地面が持ち堪えられるのっ!?
普通は、地面が陥没して埋まるからねっ!
いやっ!その前に、骨が逝かれるのが普通だからねっ!
って。感じで、全てがオカシイ。
ちなみに、今現在の地球上で、全力を出した遠坂が、破壊不可能な結界を張る事が出来るのは。
俺と母さんだけ。
いや、マジ。 お前、どんだけオカシイのよって感じです。
そして俺。
七五三 明彦。
年齢17歳(と言う設定)。
能力、実力、性格。 三拍子そろって問題はない。
なんで、そんな俺がZ教室に居るのか。
答えは簡単だと思う。
そう。 遠坂 コヨミ。
遠坂が、手加減せずに暴走した場合。
遠坂を結界で閉じら込められるのは、俺と母さんだけ。
言わば、俺は遠坂のセーブ役として、Z教室に居るに過ぎない。
何せ昔。 遠坂が本気で暴れた時に、街への被害が大きすぎた。
俺と母さんが居合わせて、咄嗟に生体反応察知で人への被害は最小限(それでも30の死者)に抑えたが。
ほぼ、都市が1つ破壊されてしまった。
あの時は、建造物の復旧作業で丸10日間、昼夜問わず母さんと2人で死者の遺族の記憶改竄と、錬成でビルを建てまくって復旧したのは良い思い出だ。
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