母さんは異世界の神様 父さんは神殺しの竜 その両親の子供の俺は?

私たちの住む時間軸とは違う、違う次元に存在する地球での物語。

 * * * *

星歴 1万4545年。

魔法と科学とが共存進歩した時代。

人間族、亜人族、獣人族、精霊族、妖精族、魔族。

それぞれの種族が共存し、多少の争いを起こしながらも、表面上の平和は保たれていた。

しかし、或る日。 突然宇宙から、全宇宙の平和を目指す、宇宙統一連合が地球に訪れる。

地球征服を目論む各悪の組織。 武力で宇宙を支配しようとする宇宙王国軍。

悪の組織に立ち向かうヒーロー達。 地球に襲い来る宇宙怪獣。

果たして、地球の運命は!?


 * * * *


「ふあぁ~。 おはよう。 母さん。」

緊急警報の鳴る中、1人の青年が欠伸をしながら階段から降りてくる。

「おはよう。明彦《あきひこ》。」

「サイレンの音で目が覚めた。」

「そ。 良かったじゃない。 ちょうど起きる時間で。」

「騒がしいけど。何かあった?」

「緊急警報で言ってたでしょ。」

「サイレンが煩くて、遮音結界使った。 んで、階段の途中で結界解除した。」

「宇宙怪獣が出たのよ。 ほら。 さっさと顔を洗って、うがいしてきなさい。」

「りょ。」

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