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しおりを挟む「「威力ありすぎだろっ!!」」
悟空の攻撃から逃れた、プレイヤーの何人かが叫びチャットで叫ぶ。
と、文句を言った所で、悟空の攻撃の手が休まる訳でも無く。
遠慮なしに、プレイヤー達に攻撃を叩き込む。
『オラ!オラ!オララッ!!』
「敵対値増加! 敵対値増加:範囲!」
神格変化をしたカーマインが、敵対値増加スキルで悟空のタゲを奪い、悟空の猛攻を盾で受け止める。
だが、盾で受け止めているにも関わらず、カーマインのHPはゴリゴリと削られている。
「四連射! 流星!」
「強斬撃! 四角切り!」
アランの弓スキルに併せて、キュアプラチナの斬撃スキルが悟空に当たる。
「小隕石!」
「敵対値増加! 敵対値増加膜!」
彩の魔法スキルに併せて、カナタが敵対値を上げて、カーマインから自分にタゲを移す。
「龍炎!」
「雷撃斬!
龍虎王の放つスキルと、蒼夜の魔法斬撃スキル。
「大地斬!」
「爆炎! 剣霊召喚!!」
アドンのOSに、ジェラードの魔法スキル。
他にも、数々のプレイヤーが、悟空に向かってスキルを放ち攻撃を当てていく。
悟空もプレイヤー達の攻撃に呼応するかのように、通常攻撃と格闘家スキルを駆使してプレイヤー達に攻撃を与えて苦しめていく。
生来とラクス達吟遊詩人のプレイヤー達も、間合いを取りながらも必死に為って歌って踊る。
支援部隊のプレイヤーたちも、後方からの爆弾投げや、回復剤を投げ当てて味方のHPを回復すると言う曲芸紛いの回復をやってのけている。
プレイヤー達は、HPとMPを見極めながらの波状攻撃を繰り返し。
悟空は、無尽蔵とも思われるMPを駆使してのスキル攻撃でプレイヤー達を苦しめる。
悟空と、プレイヤー達の激闘が始まって15分が経過した。
今しがたの、悟空の噛め噛め破の攻撃で、プレイヤー達の三分の一が死亡デフォを発して幽霊と為った。
「ラストッ、1本!!」
連合チャットで、ダンが叫ぶ。
だが、プレイヤー達の猛攻に、悟空のHPも残り1本まで減らされていた。
だが、半分近いプレイヤーが悟空の攻撃で幽霊状態と為っている今。
プレイヤー側が劣勢状況に追い込まれている。
蘇生を優先するべきか。
生存者へのHP回復を優先するべきか。
回復役のプレイヤー達の思考が、一瞬だが別れて動きを止めた。
『噛め噛め・・・・』
最後の1本と追い込まれた事で、悟空の行動パターンが変わったのだろう。
連続での、噛め噛め破を放とうと構えを取る。
「「短距離俊動!! 沈黙斬り!!」」
数人の暗殺者の攻撃が。
寸分の狂いも無く。
まったくの同じタイミングで、同じスキルを発動して悟空に当たる。
この、奇蹟とも呼べる偶然が。 悟空の動きを止めた上に、噛め噛め破のスキル攻撃を強制キャンセルさせた。
「「「「 盾当て!回転盾当て!!!」」」」
その一瞬の隙を、生き残った盾職のプレイヤーが、これまた示し合わせていた訳でも無いのに、見事なまでに、コンマ数秒のズレも無く盾スキルを悟空に決める。
「「三連斬撃!! Vの字斬り!!」」
「「全力振り! 全力二連撃!!」」
「「躍歩頂肘!! 猛虎双打掌!! 乱撃!!」」
「「全力振り!! 円陣殺!! 三点刺殺!!」」
「「爆炎!! 魔力の弾丸!!」」
この隙を逃すものかと、プレイヤー達がMPの残りを顧みずに畳み込を掛ける。
悟空のHPゲージが、ラスト1本の3分の1を切る。
「「「「ジーーーーーーーーーーク!」」」
何十人ものプレイヤーの声が重なりながら、ジークの名を叫ぶ。
「ファイナル! ストラーーーーーーイーーーーック!」
悟空の頭上から、タイミングを見計らっていたジークが、OSを発動させながら吾空に突撃する。
ジークの手に持つユニーク武器が、赤く輝きながら発光して、光の粒子と為り悟空に吸い込まれるように………………。
ズンッ!!
と、言う音と主に。
悟空の周辺を爆発エフェクトが包み込む。
舞い上がる煙のエフェクトで見えないが、プレイヤー達はシッカリと悟空のHPゲージが黒くなるのを確認していた。
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