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「おや?ここは何処でしょうか?」

「持山 信二さん。貴方は死にました。」

「私は死んだのですか?」

「はい。 享年、98歳の大往生ですね。 ご家族の方々に看取られての天寿を全うしました。

 それで、死後は天国へ行きますか?地獄へ行きますか? 転生しますか?」

「婆さんと、一緒の所が良いですねえ。」

「判りました。 それでは異世界へ転生とさせて頂きます。


 * * * * * * *



「え!?ここどこっ!?「

「あぁ~、杉原 純一くんだね。 君は死亡して此処にいます。」

「えっ!? 俺、死んだの?なんで?原因は?」

「死亡した原因は、私の手違いですね。」

「えっ!手違い!? ふざんけんなっ! 人の人生なんだと思ってんだ!クソ神っ!」

「ああっ! 誰がクソ神だってっ!? こちとら毎日うん十万人の死後管理やってんじゃっ!

 日に数百くらいは手違いもあるってんだっ! 神への暴言で地獄行きだコラっ!」



 * * * * * * *


「山本 京子さん。」

「はい。」

「貴方は死んだので、天国、地獄、転生。好きな所に行けますよ。」

「それでは、地獄へ。」

「えっ!? 聞き間違えたのでしょうか? 地獄と聞こえましたが?」

「いえ。合ってます。」

「何で地獄へ? 普通は行きたがらない場所ですよ。

 それに、貴方は。生前かなりの善行を積んでいるので。天国へも行けますよ?地球では無い他の星への転生も可能なのですよ?」

「いえ、どうしても地獄に行きたいのです。」

「理由を聞いても?」

「はい。実は私・・・。 極度のドMでして・・・。」

「あ、はい。判りました。 針山地獄へでも送っておきます。」

「有難う御座います。」


 * * * * * * *


「次。 太田信長さん。」

「おう。 ワシは・・・」

「地獄 行き決定です。」

「なんじゃとうっ!」


 * * * * * * *

「次。作者さん。」

「はい。僕は・・。」

「面倒なので放置。」

「えっ!?」


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みんなの感想(3件)

hyperclockup
2022.08.01 hyperclockup

ばあさま異世界へ行ったのか。
先に行ってるという事は勇者召喚の可能性もあるけど、じいさまの運命はどうなるんだろう?

ばあさまを王族に寝取られた挙句殺されかけざまぁするとか、劣等感に苛まれて辛く当たりそのせいで正義感の強い主人公キャラにざまぁされるようなストーリーに繋がりそうな気配w

(っ・ω ・c)ワクワク‼︎

眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
2022.08.01 眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです

作者よりも、想像力豊か過ぎる読者様が降臨!
 それ、自分も読みたいです(笑)

解除
スパークノークス

お気に入りに登録しました~

解除
るしあん@猫部

オチ が 大変良かったです

眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
2021.09.02 眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです

まさか、感想が書かれるとは思っていなかった <(_ _)>
 その前に、読まれるとも思ってなかったので(笑)
有難う御座います <(_ _)>

解除

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