28 / 50
高等部二年生
027
しおりを挟む
チラッと七瀬くんのほうに視線をやると、彼もまだ納得できないらしく難しい顔をしていた。
実のところ、外部生も二年になると学園に染められるのか、結構この催事を楽しみにしている人が多かったりする。
でも二年生からの編入である七瀬くんにとっては、はじめてのことだもんね。
「そうだ! 怜くん、ぼくちょっと資料室に行ってくる!」
「待て、勝手に行くな。理由を言え」
席を立ったところで、怜くんから待ったがかかる。
資料室で確認したいことがあるだけなんだけど。
「七瀬くんは、学園の催事に馴染みがないでしょ? これを機に、催事の説明表でも作ろうかと思って」
「年間スケジュール表なら既にあるだろ」
「だから『説明表』。催事ごとに外部生にも分かる説明があったらよくない? 生徒会が行う仕事についても書いたら、一年生役員にも役に立つと思うし」
怜くんは少し考えた様子だったけど、すぐに認めてくれた。
「……悪くはないか。ランキングに関して、俺たち二年生はあまりすることもないからな。資料室には俺が付き添う」
「怜が行くの? 僕も今は手が空いてるよ」
「別に俺が抜けても誰も困らないだろう。手が空いてるなら、保に代わって紅茶でも淹れてやれ」
「うわっ、薮蛇だった……」
しぶしぶ席を立つ眞宙くんに苦笑が漏れる。
そういえば紅茶を淹れる眞宙くんを見た記憶がない。大丈夫……だよね?
「ほら、行くぞ」
給湯室に向かう眞宙くんの背中を見送ってる間に、早くも怜くんは生徒会室を出ようとしていた。
ぼくが言い出したことなのに、行動が早いよ!
二人並んで生徒会室を出てから、閉じたドアの向こう側に思いを馳せる。
「ねぇ、怜くん。怜くんが付き添ってくれたのは、一年生の緊張を解くため?」
「俺がいると、いつまでも神経を尖らせたままだろうからな」
予想通りの答えが返ってきて、笑みがこぼれる。
普段は厳しい怜くんだけど、全く他人を気遣わないわけじゃない。
その優しさに触れられたのが嬉しかった。
「眞宙くんに紅茶を淹れさせたのも?」
「あいつは俺と違って下級生にも慕われやすい。それに名法院家や佐倉家に関係なく、誰でも雑務をこなすところを見せておいたほうがいいだろう」
与えられた仕事を選り好みしないようにだろうか。
思いつきで行動するぼくと違って、怜くんは一つ一つ考えた上で行動する。
瞬時に考えを巡らせられるのは流石としか言い様がない。
だからぼくはよく考えてから行動しろって怒られるんだけど。
ただ怜くんは名法院家の跡取りとして、名を捨てて実を取ることも教えられている。
一年生の緊張を解いたのは優しさでもあるけど、仕事をしやすい環境を作るためでもあるはずだ。
銀髪にエメラルドグリーンの瞳、そして白い肌は、ときに雪原を連想させるほど傍目には冷たく映る。
でもぼくは、そんな怜くんが大好きだった。
どんなに冷たく見えても、氷の帝王様でも、イエスッ、クールビューティー怜様! でも、その体には血が通っていて、温かい体温を持っていることを知っているから。
中で熱が荒ぶることがあるのも、今はぼくだけが知っている。
「保、分かってるとは思うが単独行動は控えろよ。十中八九、お前は『抱きたい』ランキングで上位に入ってるぞ」
「華奢だからね、ぼく。一位は南くんかなぁ?」
性欲が間違った形で暴発しがちな鳳来学園だけど、根っからの同性愛者の数は外部平均と変わらない。
「抱きたい」ランキングは、結局のところ「女の子の代わりにしたい」ランキングで、選ばれる生徒の上位は大抵小柄だったり細身の子だった。
ちなみにぼくは「抱かれたい」も「抱きたい」も、怜くんの名前を書く予定です!
抱きたいなんて言ったら、全力で断られそうだけどね!
「可愛いから、とは言わないんだな」
「え?」
「たまに言ってなかったか? 『ぼくは可愛い』って。最近は全く聞かなくなった気がするが」
朝の自己暗示のことだろうか? それともどこかで呟いているのを聞かれてた? ……どちらにしろ最近言わなくなったのは、その通りだった。
「だって可愛くないもん」
中庭のガラスに映った自分の顔を、未だ忘れられない。
食堂で七瀬くんと対峙したときも、酷い顔をしていたに違いなかった。
親衛隊の子たちが空気を読んで、怜くんとの写真しか送ってこなかったぐらいには。
「何かあったのか?」
「ううん、自分の顔を自覚しただけだよ。あ、怜くんはいつだってクールビューティーだからね!」
「俺のことはいい、今はお前の話だろ」
見上げれば、いつになく真剣な顔があって鼓動が高鳴る。
優しく髪を梳かれると、心臓が口から飛び出そうだった。
「れ、れれれ怜くん!」
「何だ」
「格好良い!」
「だから俺のことは……資料室のほうが人目がないか」
「うん?」
資料室の前まで来ると、怜くんが鍵を開けてくれる。
中はちょうど教室の真ん中に壁がある造りで、広さはそのまま教室の半分だった。
反対側には風紀委員の資料室がある。
一定の間隔で棚が設置され、中には書類をまとめたバインダーや、毎年使う催事ごとの道具をまとめた箱が収められていた。
その棚に、何故かぼくは追い込まれている。
「怜くん?」
怜くんは棚に手を置くと、空いてるほうの手で、ぼくの頬をそろりと撫でた。
少し冷たい指の感触に、瞳が揺れる。
「あの……」
「お前は、遠慮するな」
「し、してないけど」
「だったらもっと俺を頼れ。お前にだけは、遠慮されたくない」
こつんと、怜くんの額がぼくのに当てられた。
至近距離にある顔を見る勇気はなくて、胸元に視線を落とす。
ううう、ドキドキが再発してきた。
緊張する。
怜くんの綺麗な顔に、まだぼくは馴れない。
「お前は自分で解決しようとするだろ。食堂の件もそうだ」
「あれは」
親衛隊のことなら、怜くんの手を煩わせるまでもないと思って。
……違う、言い訳かな。
ぼくは七瀬くんとのことを尋ねるのが怖かったんだ。
「眞宙は知っていたんだろう?」
「眞宙くんは、傍にいたから」
「そうだな、今、お前の傍にいるのはあいつだ――」
俺は、眞宙に妬いてるんだ。
言われた言葉の意味を、理解できなかった。
頭が働く前に、体が離れる。
停滞していた空気が流れ、ようやくぼくは怜くんを見上げられた。
そこにいたのは、いつも通りの怜くんで。
「まずは年間スケジュールを元に、一つ一つ催事の内容を確認していくか」
「……うん、タイピングしていくね!」
幻聴だったのかな?
だって怜くんが、あり得ないよね? ね?
気持ちを落ち着かせるためにも、資料室に置かれているノートパソコンを起動して、文書作成ソフトを開く。
今は作業に集中しよう!
ファイルはクラウドで共有されているフォルダに作っておけば、後から生徒会室でも確認できる。
互いに口頭で内容を確認し、詳細については資料を見ながら入力していった。
うん、これは時間がかかりそう。
催事の説明だけならまだしも、生徒会の仕事を洗い出すのに少し手間がかかった。
大体は怜くんが把握してるんだけど、雑務が多岐に渡るので、どこまでを記すべきか悩む。
それでもしばらくはタイピングに集中していたぼくだったけど……。
「よしっ、休憩しよう!」
「入力に飽きたな?」
「でも資料室では、お茶を淹れられないんだよね」
「せめて否定しろ」
怜くんの言葉を右から左に聞き流しながら、伸びをする。
資料室には給湯設備がないので、飲み物は持ち込むしかないんだけど、残念ながら手ぶらで来てしまっていた。
「んー……」
「肩でも揉んでやろうか?」
「そんなっ、怜様に恐れ多い!?」
「代金は体で支払ってくれたらいい」
「セクハラ!? あれ? 肩を揉む時点でセクハラ?」
「難しい問題だな。俺は慰安のために提案したんだが。それに体でというのは雑事のことだ」
「嘘だ!? 絶対エッチな意味だった!」
「お前にしては勘がいいな?」
「否定されない!?」
えっちぃのはダメだと思います!
そう訴えても、スルーされるだけだった。こんなことなら、何も言わずに肩を揉んでもらえばよかった!
ジリジリと近寄る怜くんに対して、キャスターの付いた椅子ごとノートパソコンの置かれている机から棚のほうへ移動する。
「往生際が悪いぞ」
「そこは怜くんが諦めてくれたらいいんじゃないかな?」
「俺の辞書に『諦め』という単語があると?」
「新しく採用されては如何ですか!?」
遂には椅子の背もたれが棚にぶつかる。
あ、もう逃げ場がない。
どうしようかと視線を巡らせたとき、頭上に影が落ちた。
「え?」
「おいっ!?」
怜くんの声がくぐもって聞こえる。
衝撃の後、視界は闇に包まれていた。
実のところ、外部生も二年になると学園に染められるのか、結構この催事を楽しみにしている人が多かったりする。
でも二年生からの編入である七瀬くんにとっては、はじめてのことだもんね。
「そうだ! 怜くん、ぼくちょっと資料室に行ってくる!」
「待て、勝手に行くな。理由を言え」
席を立ったところで、怜くんから待ったがかかる。
資料室で確認したいことがあるだけなんだけど。
「七瀬くんは、学園の催事に馴染みがないでしょ? これを機に、催事の説明表でも作ろうかと思って」
「年間スケジュール表なら既にあるだろ」
「だから『説明表』。催事ごとに外部生にも分かる説明があったらよくない? 生徒会が行う仕事についても書いたら、一年生役員にも役に立つと思うし」
怜くんは少し考えた様子だったけど、すぐに認めてくれた。
「……悪くはないか。ランキングに関して、俺たち二年生はあまりすることもないからな。資料室には俺が付き添う」
「怜が行くの? 僕も今は手が空いてるよ」
「別に俺が抜けても誰も困らないだろう。手が空いてるなら、保に代わって紅茶でも淹れてやれ」
「うわっ、薮蛇だった……」
しぶしぶ席を立つ眞宙くんに苦笑が漏れる。
そういえば紅茶を淹れる眞宙くんを見た記憶がない。大丈夫……だよね?
「ほら、行くぞ」
給湯室に向かう眞宙くんの背中を見送ってる間に、早くも怜くんは生徒会室を出ようとしていた。
ぼくが言い出したことなのに、行動が早いよ!
二人並んで生徒会室を出てから、閉じたドアの向こう側に思いを馳せる。
「ねぇ、怜くん。怜くんが付き添ってくれたのは、一年生の緊張を解くため?」
「俺がいると、いつまでも神経を尖らせたままだろうからな」
予想通りの答えが返ってきて、笑みがこぼれる。
普段は厳しい怜くんだけど、全く他人を気遣わないわけじゃない。
その優しさに触れられたのが嬉しかった。
「眞宙くんに紅茶を淹れさせたのも?」
「あいつは俺と違って下級生にも慕われやすい。それに名法院家や佐倉家に関係なく、誰でも雑務をこなすところを見せておいたほうがいいだろう」
与えられた仕事を選り好みしないようにだろうか。
思いつきで行動するぼくと違って、怜くんは一つ一つ考えた上で行動する。
瞬時に考えを巡らせられるのは流石としか言い様がない。
だからぼくはよく考えてから行動しろって怒られるんだけど。
ただ怜くんは名法院家の跡取りとして、名を捨てて実を取ることも教えられている。
一年生の緊張を解いたのは優しさでもあるけど、仕事をしやすい環境を作るためでもあるはずだ。
銀髪にエメラルドグリーンの瞳、そして白い肌は、ときに雪原を連想させるほど傍目には冷たく映る。
でもぼくは、そんな怜くんが大好きだった。
どんなに冷たく見えても、氷の帝王様でも、イエスッ、クールビューティー怜様! でも、その体には血が通っていて、温かい体温を持っていることを知っているから。
中で熱が荒ぶることがあるのも、今はぼくだけが知っている。
「保、分かってるとは思うが単独行動は控えろよ。十中八九、お前は『抱きたい』ランキングで上位に入ってるぞ」
「華奢だからね、ぼく。一位は南くんかなぁ?」
性欲が間違った形で暴発しがちな鳳来学園だけど、根っからの同性愛者の数は外部平均と変わらない。
「抱きたい」ランキングは、結局のところ「女の子の代わりにしたい」ランキングで、選ばれる生徒の上位は大抵小柄だったり細身の子だった。
ちなみにぼくは「抱かれたい」も「抱きたい」も、怜くんの名前を書く予定です!
抱きたいなんて言ったら、全力で断られそうだけどね!
「可愛いから、とは言わないんだな」
「え?」
「たまに言ってなかったか? 『ぼくは可愛い』って。最近は全く聞かなくなった気がするが」
朝の自己暗示のことだろうか? それともどこかで呟いているのを聞かれてた? ……どちらにしろ最近言わなくなったのは、その通りだった。
「だって可愛くないもん」
中庭のガラスに映った自分の顔を、未だ忘れられない。
食堂で七瀬くんと対峙したときも、酷い顔をしていたに違いなかった。
親衛隊の子たちが空気を読んで、怜くんとの写真しか送ってこなかったぐらいには。
「何かあったのか?」
「ううん、自分の顔を自覚しただけだよ。あ、怜くんはいつだってクールビューティーだからね!」
「俺のことはいい、今はお前の話だろ」
見上げれば、いつになく真剣な顔があって鼓動が高鳴る。
優しく髪を梳かれると、心臓が口から飛び出そうだった。
「れ、れれれ怜くん!」
「何だ」
「格好良い!」
「だから俺のことは……資料室のほうが人目がないか」
「うん?」
資料室の前まで来ると、怜くんが鍵を開けてくれる。
中はちょうど教室の真ん中に壁がある造りで、広さはそのまま教室の半分だった。
反対側には風紀委員の資料室がある。
一定の間隔で棚が設置され、中には書類をまとめたバインダーや、毎年使う催事ごとの道具をまとめた箱が収められていた。
その棚に、何故かぼくは追い込まれている。
「怜くん?」
怜くんは棚に手を置くと、空いてるほうの手で、ぼくの頬をそろりと撫でた。
少し冷たい指の感触に、瞳が揺れる。
「あの……」
「お前は、遠慮するな」
「し、してないけど」
「だったらもっと俺を頼れ。お前にだけは、遠慮されたくない」
こつんと、怜くんの額がぼくのに当てられた。
至近距離にある顔を見る勇気はなくて、胸元に視線を落とす。
ううう、ドキドキが再発してきた。
緊張する。
怜くんの綺麗な顔に、まだぼくは馴れない。
「お前は自分で解決しようとするだろ。食堂の件もそうだ」
「あれは」
親衛隊のことなら、怜くんの手を煩わせるまでもないと思って。
……違う、言い訳かな。
ぼくは七瀬くんとのことを尋ねるのが怖かったんだ。
「眞宙は知っていたんだろう?」
「眞宙くんは、傍にいたから」
「そうだな、今、お前の傍にいるのはあいつだ――」
俺は、眞宙に妬いてるんだ。
言われた言葉の意味を、理解できなかった。
頭が働く前に、体が離れる。
停滞していた空気が流れ、ようやくぼくは怜くんを見上げられた。
そこにいたのは、いつも通りの怜くんで。
「まずは年間スケジュールを元に、一つ一つ催事の内容を確認していくか」
「……うん、タイピングしていくね!」
幻聴だったのかな?
だって怜くんが、あり得ないよね? ね?
気持ちを落ち着かせるためにも、資料室に置かれているノートパソコンを起動して、文書作成ソフトを開く。
今は作業に集中しよう!
ファイルはクラウドで共有されているフォルダに作っておけば、後から生徒会室でも確認できる。
互いに口頭で内容を確認し、詳細については資料を見ながら入力していった。
うん、これは時間がかかりそう。
催事の説明だけならまだしも、生徒会の仕事を洗い出すのに少し手間がかかった。
大体は怜くんが把握してるんだけど、雑務が多岐に渡るので、どこまでを記すべきか悩む。
それでもしばらくはタイピングに集中していたぼくだったけど……。
「よしっ、休憩しよう!」
「入力に飽きたな?」
「でも資料室では、お茶を淹れられないんだよね」
「せめて否定しろ」
怜くんの言葉を右から左に聞き流しながら、伸びをする。
資料室には給湯設備がないので、飲み物は持ち込むしかないんだけど、残念ながら手ぶらで来てしまっていた。
「んー……」
「肩でも揉んでやろうか?」
「そんなっ、怜様に恐れ多い!?」
「代金は体で支払ってくれたらいい」
「セクハラ!? あれ? 肩を揉む時点でセクハラ?」
「難しい問題だな。俺は慰安のために提案したんだが。それに体でというのは雑事のことだ」
「嘘だ!? 絶対エッチな意味だった!」
「お前にしては勘がいいな?」
「否定されない!?」
えっちぃのはダメだと思います!
そう訴えても、スルーされるだけだった。こんなことなら、何も言わずに肩を揉んでもらえばよかった!
ジリジリと近寄る怜くんに対して、キャスターの付いた椅子ごとノートパソコンの置かれている机から棚のほうへ移動する。
「往生際が悪いぞ」
「そこは怜くんが諦めてくれたらいいんじゃないかな?」
「俺の辞書に『諦め』という単語があると?」
「新しく採用されては如何ですか!?」
遂には椅子の背もたれが棚にぶつかる。
あ、もう逃げ場がない。
どうしようかと視線を巡らせたとき、頭上に影が落ちた。
「え?」
「おいっ!?」
怜くんの声がくぐもって聞こえる。
衝撃の後、視界は闇に包まれていた。
80
お気に入りに追加
1,992
あなたにおすすめの小説
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
目立たないでと言われても
みつば
BL
「お願いだから、目立たないで。」
******
山奥にある私立琴森学園。この学園に季節外れの転入生がやってきた。担任に頼まれて転入生の世話をすることになってしまった俺、藤崎湊人。引き受けたはいいけど、この転入生はこの学園の人気者に気に入られてしまって……
25話で本編完結+番外編4話
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる
木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8)
和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。
この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか?
鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。
もうすぐ主人公が転校してくる。
僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。
これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。
片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。
ラストダンスは僕と
中屋沙鳥
BL
ブランシャール公爵令息エティエンヌは三男坊の気楽さから、領地で植物の品種改良をして生きるつもりだった。しかし、第二王子パトリックに気に入られて婚約者候補になってしまう。側近候補と一緒にそれなりに仲良く学院に通っていたが、ある日聖女候補の男爵令嬢アンヌが転入してきて……/王子×公爵令息/異世界転生を匂わせていますが、作品中では明らかになりません。完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる