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「しかし勇者の攻撃は厄介だな」
森の中を歩きながら、ガルは溜息をつく。
足が切られることがなくて、本当に良かった。
「リゼ様製の回復薬があれば傷は治せますが、防ぐ手立てを考えたほうがいいですね」
「……是が盾になる」
「だったらディンブラは、文字通り盾を持たなきゃダメだよ」
生身で盾になろうとするディンブラに、めっと人差し指を突き立てる。
「さっきはぼくが反応できなかったけど、次からは精霊さんたちに攻撃を防いでもらおう」
魔法は発動までに時間がかかるから、瞬間的な攻撃には対応できない。
けど前もってなら壁を作られるはずだ。
あぁ、さっきも土の精霊に壁を作ってもらえばよかったのかと反省する。
俯くぼくの頭に、ガルが顎をのせた。気遣ってくれてるみたい。
「リゼは戦闘に馴れてねぇし、俺たちも馴れさせるつもりはないんだがな」
「はい、リゼ様に負担を強いるのは本意ではありません」
「是も強くなってる……もう勇者の攻撃は見切った」
ディンブラの言葉にガルが頷く。
「さっきも牽制できてたもんな。俺もあの程度なら、かわせる自信があるぞ」
「ハーレムの効果が出ているのかもしれませんね」
ぼくを介して魔力を循環させることで、ハーレムは強くなっていく。
それならぼくも嬉しいけど……。
「もう勇者に会うのはこりごりだよ。話す余地もなかったし」
勇者に限らず、人間はみんなああいう反応なのかと思うと頭が痛い。
ガルの腕の中で寝息を立てているスオーロに癒やしを求める。腕の中でも体を丸くして寝ている姿は、とても可愛らしかった。
「やっぱ人間はいけ好かねぇな」
「今後も避けるようにしましょう。現在、勇者パーティーは魔王討伐を旗印にしているようです」
ルフナが集めてきた情報に、ガルが首を傾げる。
「『魔王』って何だ?」
「人間にとっての災厄ですね。勇者にとっては……というより、勇者がいた世界では、魔族を束ねる者という意味があるようです」
「村長のことか?」
「一種族ではなく、色んな種族を束ねる存在です」
「んなの、いねぇだろ」
魔族は種族ごとに別れて生活している。
ドラゴニュートに至っては集落すら作らない。
エルフとオーガのように、協力体制にある種族もあるけど、生活基盤は自分たちの村にあった。
「はい、いません。ですが魔王がいると言ったほうが、勇者を動かしやすいようですね」
「じゃあ勇者は、いもしねぇ魔王を追ってるのか?」
「厳密にいうとそうです。けれど他の人間――この世界の人間にとって、魔王は災厄の代名詞に過ぎません」
「どういうこった?」
「勇者はいいように使われている、ということです」
どこそこに魔王の気配があるから倒しに行って欲しい。
しかしいざ向かってみれば、人間にとって不都合な魔獣や魔族がいただけ、というのが現実みたいだ。
「うげ、勇者だけ何も知らないのかよ」
「いえ、知っているのは王国でも上層部の者だけでしょう。カネフォラ王国では勇者も信仰の対象です。そんな扱いをしているのが民衆にバレれば、暴動が起きますよ」
エルフは「移り人」を介して情報を共有し、知識をみんなで蓄えるけど、人間は違う。
国の長や、それに近しい人だけが情報を独占するのが、普通のようだった。
「勇者が国を跨いで動けるようラッテ神王国が間に入り、神子の託宣という形で、各国のもめ事を処理させているようです。今回、東のロブスタ帝国寄りで動いていたのも、託宣によるものでしょう」
「もしかしてディンブラの兄弟が襲われたのも、たまたまじゃなかったの!?」
「ディンブラと兄弟のお二人が、標的だった可能性があります」
「……何故だ?」
これには国の情勢に興味のないディンブラも話に入ってくる。
「人間にとってドラゴニュートの巣立ちは脅威だったのでしょう。特にディンブラとご兄弟は、位置的にロブスタ帝国の支配地域を縄張りにする可能性がありました」
ドラゴニュートは巣立つまで、ドラゴン形態で過ごす。
ずっと巣にこもっているわけじゃないから、どこかの時点でドラゴニュートの子育てを、ロブスタ帝国が察知したのではとルフナは語る。
「勇者の派遣が間に合わなければ、ロブスタ帝国で討伐隊組まれていたでしょうね」
「とことん人間は魔族が嫌いなんだね」
「嫌いというより、邪魔なんでしょう。ロブスタ帝国は騎獣に馬だけではなくワイバーンを用いています。ドラゴン種は、ドラゴニュートの縄張りに敏感ですから、支配地域に新たな縄張りができるのは許容できなかったんでしょうね」
「そういえばディンブラも、ドラゴン種の縄張りはわかるって言ってたもんね」
ディンブラは頷いて、ぼくの言葉を肯定する。
「人間にとって魔族の縄張りは領土問題。我々にとって人間の領土問題は、縄張り争いといったほうがわかりやすいかもしれません」
「あぁ、俺はそっちのが理解できる」
国の情勢とか、単位が大きくなると話がややこしくなるけど、結局のところやっていることは、魔族も人間も、魔獣も変わらない。
「みんな自分たちの生活を守ろうとしているだけなんだ……」
「やり方には異議を唱えたいですがね」
腑に落ちなかったところを、ルフナが代弁してくれる。
「ですが私たちエルフと違って、短命種は人口を増やすのが早いですから、人間の勢力は増す一方です。縄張りの争奪戦はなくなるどころか、増える一方でしょう」
「人間同士でやりやってくれればいいんだがなぁ」
ガルの言い草にルフナは苦笑した。
「勇者を派遣することでカネフォラ王国は力を示し、また他国に貸しを作っているようです」
「これからも勇者は……えっと、神子の託宣だっけ? それで動くの?」
「当分はそうだと思われるんですが、リゼ様に執着していたのが気になります」
「リゼに惚れたんじゃねぇの? 俺がリゼを捕まえてると思ってるみたいだった」
「エルフとオーガが仲良いの、知らないんだろうね」
そもそもエルフと敵対している魔族はいないんだけど。
縄張り争いとなったら別だけど、基本的にみんなエルフの作る薬を重宝してくれている。
獣人の部族が集まるツッケロ部族連合や、ドワーフの国であるコラツィオーネ国もお得意様だ。
何でもラッテ神王国は人間相手にしか神官を派遣しないんだとか。ドワーフなんて小柄なだけで人間と見た目も変わらないと思うんだけど、女の人にも立派なヒゲがあるのがダメなのかな?
よくわからないけど、ラッテ神王国はこだわりが強いみたいだった。
「勇者がリゼ様に執着しているなら、今後も狙われる可能性があります。ますます人間の街には近づけませんね」
「じゃあ次に向かうとしたら、獣人の国か? でも獣人の国はルフナの管轄じゃねぇんだろ?」
「リゼ様が一緒となれば、担当者が同行しますよ。大森林にも面している行きやすいでしょう」
「コラツィオーネ国はダメなの?」
人間からは魔族だと思われているドワーフの国だ。
それに信仰しているのが火の精霊なら、勇者との関わりも薄いように思う。
「道中、カネフォラ王国を通らなければいけませんからね。私一人なら問題ありませんが……そうですね、ディンブラは私たちを運んで、どのくらい飛べますか?」
ついでに夜間飛行もできるか、ルフナがディンブラに尋ねる。
夜ならドラゴンが飛んでいても気付かれないからだった。
「着陸地点が確認できるなら、夜でも飛行は問題ない。距離もリゼの回復薬があれば、一晩休み無しで飛べる」
「となれば、コラツィオーネ国に話さえつけられれば、ディンブラに連れていってもらえますね」
「俺が行っても大丈夫なのか?」
「私が安全を保証すれば大丈夫ですよ」
思いの外、コラツィオーネ国におけるルフナの身分は高いらしい。
「ここからだとそっちのが近いよな? 行けるなら、俺はドワーフの鍛冶が気になる」
「ガルって武器使うの?」
「武器っつーか、上質の斧が欲しいんだよな。俺もリゼや勇者の剣みたく木を切りてぇ」
「流石にドワーフの斧でも無理だと思いますが……今後も戦闘があるなら、装備は整えたいですね」
この調子だと、次の目的地はコラツィオーネ国に決まりそう。
意見が固まったところで、ディンブラがおもむろに発言する。
「……魔素は大丈夫なのか?」
長命種は魔素の少ない場所だと弱体化する。
「移り人」としてルフナが立ち寄っているぐらいだから、ぼくは心配してなかったけど、ディンブラは気になったみたい。
「リゼを守れなくなったら困る」
「コラツィオーネ国なら問題ありません。あそこは短命種が暮らす土地の中でも、比較的に魔素が多いんです。何十年と暮らせば支障が出てくるかもしれませんが、旅で立ち寄るくらいなら安全ですよ」
「ならば、是は構わない」
こうしてぼくたちの次の目的地は、コラツィオーネ国に決まった。
森の中を歩きながら、ガルは溜息をつく。
足が切られることがなくて、本当に良かった。
「リゼ様製の回復薬があれば傷は治せますが、防ぐ手立てを考えたほうがいいですね」
「……是が盾になる」
「だったらディンブラは、文字通り盾を持たなきゃダメだよ」
生身で盾になろうとするディンブラに、めっと人差し指を突き立てる。
「さっきはぼくが反応できなかったけど、次からは精霊さんたちに攻撃を防いでもらおう」
魔法は発動までに時間がかかるから、瞬間的な攻撃には対応できない。
けど前もってなら壁を作られるはずだ。
あぁ、さっきも土の精霊に壁を作ってもらえばよかったのかと反省する。
俯くぼくの頭に、ガルが顎をのせた。気遣ってくれてるみたい。
「リゼは戦闘に馴れてねぇし、俺たちも馴れさせるつもりはないんだがな」
「はい、リゼ様に負担を強いるのは本意ではありません」
「是も強くなってる……もう勇者の攻撃は見切った」
ディンブラの言葉にガルが頷く。
「さっきも牽制できてたもんな。俺もあの程度なら、かわせる自信があるぞ」
「ハーレムの効果が出ているのかもしれませんね」
ぼくを介して魔力を循環させることで、ハーレムは強くなっていく。
それならぼくも嬉しいけど……。
「もう勇者に会うのはこりごりだよ。話す余地もなかったし」
勇者に限らず、人間はみんなああいう反応なのかと思うと頭が痛い。
ガルの腕の中で寝息を立てているスオーロに癒やしを求める。腕の中でも体を丸くして寝ている姿は、とても可愛らしかった。
「やっぱ人間はいけ好かねぇな」
「今後も避けるようにしましょう。現在、勇者パーティーは魔王討伐を旗印にしているようです」
ルフナが集めてきた情報に、ガルが首を傾げる。
「『魔王』って何だ?」
「人間にとっての災厄ですね。勇者にとっては……というより、勇者がいた世界では、魔族を束ねる者という意味があるようです」
「村長のことか?」
「一種族ではなく、色んな種族を束ねる存在です」
「んなの、いねぇだろ」
魔族は種族ごとに別れて生活している。
ドラゴニュートに至っては集落すら作らない。
エルフとオーガのように、協力体制にある種族もあるけど、生活基盤は自分たちの村にあった。
「はい、いません。ですが魔王がいると言ったほうが、勇者を動かしやすいようですね」
「じゃあ勇者は、いもしねぇ魔王を追ってるのか?」
「厳密にいうとそうです。けれど他の人間――この世界の人間にとって、魔王は災厄の代名詞に過ぎません」
「どういうこった?」
「勇者はいいように使われている、ということです」
どこそこに魔王の気配があるから倒しに行って欲しい。
しかしいざ向かってみれば、人間にとって不都合な魔獣や魔族がいただけ、というのが現実みたいだ。
「うげ、勇者だけ何も知らないのかよ」
「いえ、知っているのは王国でも上層部の者だけでしょう。カネフォラ王国では勇者も信仰の対象です。そんな扱いをしているのが民衆にバレれば、暴動が起きますよ」
エルフは「移り人」を介して情報を共有し、知識をみんなで蓄えるけど、人間は違う。
国の長や、それに近しい人だけが情報を独占するのが、普通のようだった。
「勇者が国を跨いで動けるようラッテ神王国が間に入り、神子の託宣という形で、各国のもめ事を処理させているようです。今回、東のロブスタ帝国寄りで動いていたのも、託宣によるものでしょう」
「もしかしてディンブラの兄弟が襲われたのも、たまたまじゃなかったの!?」
「ディンブラと兄弟のお二人が、標的だった可能性があります」
「……何故だ?」
これには国の情勢に興味のないディンブラも話に入ってくる。
「人間にとってドラゴニュートの巣立ちは脅威だったのでしょう。特にディンブラとご兄弟は、位置的にロブスタ帝国の支配地域を縄張りにする可能性がありました」
ドラゴニュートは巣立つまで、ドラゴン形態で過ごす。
ずっと巣にこもっているわけじゃないから、どこかの時点でドラゴニュートの子育てを、ロブスタ帝国が察知したのではとルフナは語る。
「勇者の派遣が間に合わなければ、ロブスタ帝国で討伐隊組まれていたでしょうね」
「とことん人間は魔族が嫌いなんだね」
「嫌いというより、邪魔なんでしょう。ロブスタ帝国は騎獣に馬だけではなくワイバーンを用いています。ドラゴン種は、ドラゴニュートの縄張りに敏感ですから、支配地域に新たな縄張りができるのは許容できなかったんでしょうね」
「そういえばディンブラも、ドラゴン種の縄張りはわかるって言ってたもんね」
ディンブラは頷いて、ぼくの言葉を肯定する。
「人間にとって魔族の縄張りは領土問題。我々にとって人間の領土問題は、縄張り争いといったほうがわかりやすいかもしれません」
「あぁ、俺はそっちのが理解できる」
国の情勢とか、単位が大きくなると話がややこしくなるけど、結局のところやっていることは、魔族も人間も、魔獣も変わらない。
「みんな自分たちの生活を守ろうとしているだけなんだ……」
「やり方には異議を唱えたいですがね」
腑に落ちなかったところを、ルフナが代弁してくれる。
「ですが私たちエルフと違って、短命種は人口を増やすのが早いですから、人間の勢力は増す一方です。縄張りの争奪戦はなくなるどころか、増える一方でしょう」
「人間同士でやりやってくれればいいんだがなぁ」
ガルの言い草にルフナは苦笑した。
「勇者を派遣することでカネフォラ王国は力を示し、また他国に貸しを作っているようです」
「これからも勇者は……えっと、神子の託宣だっけ? それで動くの?」
「当分はそうだと思われるんですが、リゼ様に執着していたのが気になります」
「リゼに惚れたんじゃねぇの? 俺がリゼを捕まえてると思ってるみたいだった」
「エルフとオーガが仲良いの、知らないんだろうね」
そもそもエルフと敵対している魔族はいないんだけど。
縄張り争いとなったら別だけど、基本的にみんなエルフの作る薬を重宝してくれている。
獣人の部族が集まるツッケロ部族連合や、ドワーフの国であるコラツィオーネ国もお得意様だ。
何でもラッテ神王国は人間相手にしか神官を派遣しないんだとか。ドワーフなんて小柄なだけで人間と見た目も変わらないと思うんだけど、女の人にも立派なヒゲがあるのがダメなのかな?
よくわからないけど、ラッテ神王国はこだわりが強いみたいだった。
「勇者がリゼ様に執着しているなら、今後も狙われる可能性があります。ますます人間の街には近づけませんね」
「じゃあ次に向かうとしたら、獣人の国か? でも獣人の国はルフナの管轄じゃねぇんだろ?」
「リゼ様が一緒となれば、担当者が同行しますよ。大森林にも面している行きやすいでしょう」
「コラツィオーネ国はダメなの?」
人間からは魔族だと思われているドワーフの国だ。
それに信仰しているのが火の精霊なら、勇者との関わりも薄いように思う。
「道中、カネフォラ王国を通らなければいけませんからね。私一人なら問題ありませんが……そうですね、ディンブラは私たちを運んで、どのくらい飛べますか?」
ついでに夜間飛行もできるか、ルフナがディンブラに尋ねる。
夜ならドラゴンが飛んでいても気付かれないからだった。
「着陸地点が確認できるなら、夜でも飛行は問題ない。距離もリゼの回復薬があれば、一晩休み無しで飛べる」
「となれば、コラツィオーネ国に話さえつけられれば、ディンブラに連れていってもらえますね」
「俺が行っても大丈夫なのか?」
「私が安全を保証すれば大丈夫ですよ」
思いの外、コラツィオーネ国におけるルフナの身分は高いらしい。
「ここからだとそっちのが近いよな? 行けるなら、俺はドワーフの鍛冶が気になる」
「ガルって武器使うの?」
「武器っつーか、上質の斧が欲しいんだよな。俺もリゼや勇者の剣みたく木を切りてぇ」
「流石にドワーフの斧でも無理だと思いますが……今後も戦闘があるなら、装備は整えたいですね」
この調子だと、次の目的地はコラツィオーネ国に決まりそう。
意見が固まったところで、ディンブラがおもむろに発言する。
「……魔素は大丈夫なのか?」
長命種は魔素の少ない場所だと弱体化する。
「移り人」としてルフナが立ち寄っているぐらいだから、ぼくは心配してなかったけど、ディンブラは気になったみたい。
「リゼを守れなくなったら困る」
「コラツィオーネ国なら問題ありません。あそこは短命種が暮らす土地の中でも、比較的に魔素が多いんです。何十年と暮らせば支障が出てくるかもしれませんが、旅で立ち寄るくらいなら安全ですよ」
「ならば、是は構わない」
こうしてぼくたちの次の目的地は、コラツィオーネ国に決まった。
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