22 / 61
本文
020
しおりを挟む三人の徒競走の結果、学校に間に合った。
龍牙の左目の話の前に、クラスの話はしていた。五クラスある内、龍牙と私がC組で光彦はB組だ。龍牙は残念がっていたけど、正直助かった…と思ってしまった。あの瞳で見られ続けるのは、精神が削られるから。
「…あれ?」
「ん、どうした?」
教室に入った私はその光景に驚いた。
半分以上空いた席、チャイムが鳴ったにも関わらず、席につくことなく何人かで集まって話す生徒。
あ、そうか。ここ、不良校だっけ。
「どーこ座ろっかな。やっぱ窓際埋まってんなあ…、よし、ここにしようぜ。鈴は俺の右な!」
「え、え?」
慣れたように生徒の間をスイスイ通る龍牙。不良さん達の間に置いて行かれたくなくて、龍牙の背中にぴったり着いて行く。龍牙は左の窓際から三番目、一番後ろの席に座って、私に隣に座るように言う。でも私は迷った。
「えっ、先生が席決めたりとか…」
「んなことするわけねーだろ。ここ不良校だぞ。俺ら不良が言うこと聞くか?」
「確かに…」
常識だ、と言わんばかりに馬鹿にしてくる龍牙。ちょっとむかつくけど、事実なのかもしれない。でも初日からこんなに人が居ないなんて、思いもしなかった。ここは不良校なんだなと改めて思う。かく言う私も入学式をすっぽかしたが、まああれは不可抗力だろう。
本鈴が鳴ってから10分くらいして、やっと先生が来た。ちょっと髪がボサボサだけど、優しそうな先生だ。少し猫背で、フレームの無い眼鏡をかけた先生が、ゆっくり教壇に上がる。
「ぇぇ…、おはようございます、皆さん…。私は」
蚊が鳴くような声だ。自己紹介をしたのに、生徒の笑い声でかき消された。聞き取るのもやっとだった声は、生徒の話し声であっという間に聞こえなくなる。
それを聞いて、先生が諦めたように下を向いてしまった。きっと不良さんが怖いんだ。私だってちょっと怖い。
今にも教室を出てしまいそうな先生を見ていられなくて、龍牙に声をかける。龍牙は興味が無さそうに足を組んで頬杖をついている。
「ねえ、龍牙」
「放っとけよ。あ、そうだ。俺トランプ持ってきたんだ」
「……でも、寂しいよ。折角先生、優しそうなのに…」
「しゃあねぇなあ…、ほら、何か言ってみ。守ってやるから」
龍牙がにやっと笑って、私を後押ししてくれる。よし、私は先生と仲良くしたいんだ。
「…先生。よく聞こえなかったので、もう一度お願いしますっ!」
「……あー?」
「うっさ」
「何アイツ」
大きな声を上げれば当然目立つ。窓際を占領していた不良達三人がこちらに振り向く。ぎろりとこちらを睨む視線に体が竦むけど、龍牙が守ってくれるって言ってくれたから、頑張る。
「えっ、も、もう一度、かい?」
「はいっ、私、先生の名前知りたいです!」
先生が驚いて顔を上げる。
「テメェうるせぇ」
「黙った方がいいよー根暗くん」
「わ、私の名前は」
「黙れっつってんだろセンコー!」
「ひぃっ!!!」
黒髪のツーブロックで両耳にピアスを開けた生徒が勢いよく机を蹴り上げる。結構な轟音が鳴って、先生は悲鳴を上げて完全に萎縮してしまった。
先生が教壇の上の荷物を集め始める。
え、帰っちゃうの?でも先生は余程怖かったみたいで、手が震えて物を落としてしまった。落とした冊子をツーブロックの生徒が拾う。
「センコー、帰れ」
手にした冊子を、勢いよく
「…いたっ!…」
先生に投げつけた。
ありえない。
先生は何もしてないのに。苛立ちから勢いよく椅子を立つ。隣から楽しむような笑い声が聞こえた。龍牙、迷惑かけてごめん。
ガタンと大きな音をさせたから、窓際の三人がこちらを向く。少し怖いけどピアスをつけた生徒と先生の間に割って入る。
「…ちょっと、先生に何てことするんですか。先生何もしてないですよね」
「は?何真面目ぶってんだ。調子乗ってんじゃねぇぞ」
「調子に乗ってるのはそっちです。威圧的な態度で相手を怖がらせるなんて、酷いです」
ピアスさんは頭にきたみたいで、私に掴みかかろうとして腕が上がる。でも、大丈夫。
横から素早く手が伸びてきて、ピアスさんの腕を捻りあげる。
「…何、俺のダチに何か用?」
とっても格好良い、私のヒーロー。
昨日と同じあのギラギラした目でピアスさんを睨みつける。でもピアスさんも全く引かない。おお、不良同士の張り合いだ…。
「離せ。この根暗くんぶっ飛ばすんだよ」
「そいつぶっ飛ばすんなら、俺倒してからにしな、キョセイ君」
「なっ…、よーし分かった。お前から可愛がってやるよ」
…もしかして、二人とも虚勢の意味分かってないな?
その時、後ろからガラガラと戸を開ける音がした。不思議に思って振り向くと、空っぽの教壇と、開いた扉。先生は余程の怖がりみたいだ。あれ、出欠とかとらなくていいのかな。
振り向くと、龍牙が窓際の三人と対峙していた。ピアスさんと、ピンクのメッシュを入れた人と、金髪の人。あれ、人数増えてない?
「…おいおい、一対三とか卑怯じゃね~?」
「生意気な奴にはこんなもんで充分だろ」
「分からせてやんないとさ?」
「あ、そこの根暗くん。これ終わったらお金貸~してっ」
彼らが口々に好きなことを言う。ピンクさん、お金は貸しませんよ。
一対三人は少し不安を感じる。しかも私が売った喧嘩のようなものだ。龍牙に迷惑をかけている。でも、龍牙は余裕そうな笑みを浮かべていた。
「龍牙…」
「大丈夫。こんな雑魚余裕だから」
「余所見すんじゃねぇよ!!」
龍牙の言葉に挑発されて、ピアスさんが殴りかかる。
龍牙は分かっていたのか、少しだけ体を右に逸らした。傾いた龍牙を狙って金髪さんから蹴りが飛ぶ。龍牙が右足を素早く上げてそれを防ぐ。素早く踏み込んだ龍牙の拳は、金髪さんの顔を捕えた。金髪さんはそれでも倒れないし、直ぐにピアスさんから拳が飛んでくる。でも、龍牙は、ふわりふわりと髪を靡かせながら、相手の攻撃を風みたいに避けてしまう。
「…かっこいい」
「え!?」
気づいたら口から漏れていた。
龍牙はそれを聞き取ったらしく、完全に喧嘩から意識が逸れ、勢いよくこちらに振り向く。
「龍牙っ!?」
「余所見すんなっつったろ!」
その隙を不良さん達が見逃すはずもなく、ピアスさんの拳が龍牙の顔に入ってしまった。龍牙が少しよろめくけど、上手く受け流したみたいで、直ぐに持ち直す。でも、右の口端から血が少し出ていた。痛そうだ。
どうしてこちらを振り向いたんだろう。今の独り言はそんなに気を引かれるものだっただろうか。
結局、龍牙はまた勝った。龍牙の右頬には痛々しい痣があるけれど、倒れている不良さん達の方が傷は多かった。
龍牙が倒れた三人を見下ろして、不敵な笑みを浮かべる。
「…ふー、余所見してても勝てるな、お前ら」
「くそっ…ふざけんなよ…」
「いったぁ…、顔に傷ついた…最悪」
「……ぅ…痛てぇ…」
龍牙は三人がもう反抗してこないことを確認すると、後ろの席に戻った。
チャイムが鳴る。何のチャイムかなと見上げると、1時間目が終わっていた。
あれ、先生は?
後ろを見れば、扉は閉まっていた。見て見ぬふりですか?ここの学校、もしかして、先生も不良さんなの?それとも不良さんが怖いのだろうか。
時計から目を離すと、私のことをピアスさんが睨みつけているのが見えた。怖かったから、私も急いで後ろの席に戻った。
龍牙の左目の話の前に、クラスの話はしていた。五クラスある内、龍牙と私がC組で光彦はB組だ。龍牙は残念がっていたけど、正直助かった…と思ってしまった。あの瞳で見られ続けるのは、精神が削られるから。
「…あれ?」
「ん、どうした?」
教室に入った私はその光景に驚いた。
半分以上空いた席、チャイムが鳴ったにも関わらず、席につくことなく何人かで集まって話す生徒。
あ、そうか。ここ、不良校だっけ。
「どーこ座ろっかな。やっぱ窓際埋まってんなあ…、よし、ここにしようぜ。鈴は俺の右な!」
「え、え?」
慣れたように生徒の間をスイスイ通る龍牙。不良さん達の間に置いて行かれたくなくて、龍牙の背中にぴったり着いて行く。龍牙は左の窓際から三番目、一番後ろの席に座って、私に隣に座るように言う。でも私は迷った。
「えっ、先生が席決めたりとか…」
「んなことするわけねーだろ。ここ不良校だぞ。俺ら不良が言うこと聞くか?」
「確かに…」
常識だ、と言わんばかりに馬鹿にしてくる龍牙。ちょっとむかつくけど、事実なのかもしれない。でも初日からこんなに人が居ないなんて、思いもしなかった。ここは不良校なんだなと改めて思う。かく言う私も入学式をすっぽかしたが、まああれは不可抗力だろう。
本鈴が鳴ってから10分くらいして、やっと先生が来た。ちょっと髪がボサボサだけど、優しそうな先生だ。少し猫背で、フレームの無い眼鏡をかけた先生が、ゆっくり教壇に上がる。
「ぇぇ…、おはようございます、皆さん…。私は」
蚊が鳴くような声だ。自己紹介をしたのに、生徒の笑い声でかき消された。聞き取るのもやっとだった声は、生徒の話し声であっという間に聞こえなくなる。
それを聞いて、先生が諦めたように下を向いてしまった。きっと不良さんが怖いんだ。私だってちょっと怖い。
今にも教室を出てしまいそうな先生を見ていられなくて、龍牙に声をかける。龍牙は興味が無さそうに足を組んで頬杖をついている。
「ねえ、龍牙」
「放っとけよ。あ、そうだ。俺トランプ持ってきたんだ」
「……でも、寂しいよ。折角先生、優しそうなのに…」
「しゃあねぇなあ…、ほら、何か言ってみ。守ってやるから」
龍牙がにやっと笑って、私を後押ししてくれる。よし、私は先生と仲良くしたいんだ。
「…先生。よく聞こえなかったので、もう一度お願いしますっ!」
「……あー?」
「うっさ」
「何アイツ」
大きな声を上げれば当然目立つ。窓際を占領していた不良達三人がこちらに振り向く。ぎろりとこちらを睨む視線に体が竦むけど、龍牙が守ってくれるって言ってくれたから、頑張る。
「えっ、も、もう一度、かい?」
「はいっ、私、先生の名前知りたいです!」
先生が驚いて顔を上げる。
「テメェうるせぇ」
「黙った方がいいよー根暗くん」
「わ、私の名前は」
「黙れっつってんだろセンコー!」
「ひぃっ!!!」
黒髪のツーブロックで両耳にピアスを開けた生徒が勢いよく机を蹴り上げる。結構な轟音が鳴って、先生は悲鳴を上げて完全に萎縮してしまった。
先生が教壇の上の荷物を集め始める。
え、帰っちゃうの?でも先生は余程怖かったみたいで、手が震えて物を落としてしまった。落とした冊子をツーブロックの生徒が拾う。
「センコー、帰れ」
手にした冊子を、勢いよく
「…いたっ!…」
先生に投げつけた。
ありえない。
先生は何もしてないのに。苛立ちから勢いよく椅子を立つ。隣から楽しむような笑い声が聞こえた。龍牙、迷惑かけてごめん。
ガタンと大きな音をさせたから、窓際の三人がこちらを向く。少し怖いけどピアスをつけた生徒と先生の間に割って入る。
「…ちょっと、先生に何てことするんですか。先生何もしてないですよね」
「は?何真面目ぶってんだ。調子乗ってんじゃねぇぞ」
「調子に乗ってるのはそっちです。威圧的な態度で相手を怖がらせるなんて、酷いです」
ピアスさんは頭にきたみたいで、私に掴みかかろうとして腕が上がる。でも、大丈夫。
横から素早く手が伸びてきて、ピアスさんの腕を捻りあげる。
「…何、俺のダチに何か用?」
とっても格好良い、私のヒーロー。
昨日と同じあのギラギラした目でピアスさんを睨みつける。でもピアスさんも全く引かない。おお、不良同士の張り合いだ…。
「離せ。この根暗くんぶっ飛ばすんだよ」
「そいつぶっ飛ばすんなら、俺倒してからにしな、キョセイ君」
「なっ…、よーし分かった。お前から可愛がってやるよ」
…もしかして、二人とも虚勢の意味分かってないな?
その時、後ろからガラガラと戸を開ける音がした。不思議に思って振り向くと、空っぽの教壇と、開いた扉。先生は余程の怖がりみたいだ。あれ、出欠とかとらなくていいのかな。
振り向くと、龍牙が窓際の三人と対峙していた。ピアスさんと、ピンクのメッシュを入れた人と、金髪の人。あれ、人数増えてない?
「…おいおい、一対三とか卑怯じゃね~?」
「生意気な奴にはこんなもんで充分だろ」
「分からせてやんないとさ?」
「あ、そこの根暗くん。これ終わったらお金貸~してっ」
彼らが口々に好きなことを言う。ピンクさん、お金は貸しませんよ。
一対三人は少し不安を感じる。しかも私が売った喧嘩のようなものだ。龍牙に迷惑をかけている。でも、龍牙は余裕そうな笑みを浮かべていた。
「龍牙…」
「大丈夫。こんな雑魚余裕だから」
「余所見すんじゃねぇよ!!」
龍牙の言葉に挑発されて、ピアスさんが殴りかかる。
龍牙は分かっていたのか、少しだけ体を右に逸らした。傾いた龍牙を狙って金髪さんから蹴りが飛ぶ。龍牙が右足を素早く上げてそれを防ぐ。素早く踏み込んだ龍牙の拳は、金髪さんの顔を捕えた。金髪さんはそれでも倒れないし、直ぐにピアスさんから拳が飛んでくる。でも、龍牙は、ふわりふわりと髪を靡かせながら、相手の攻撃を風みたいに避けてしまう。
「…かっこいい」
「え!?」
気づいたら口から漏れていた。
龍牙はそれを聞き取ったらしく、完全に喧嘩から意識が逸れ、勢いよくこちらに振り向く。
「龍牙っ!?」
「余所見すんなっつったろ!」
その隙を不良さん達が見逃すはずもなく、ピアスさんの拳が龍牙の顔に入ってしまった。龍牙が少しよろめくけど、上手く受け流したみたいで、直ぐに持ち直す。でも、右の口端から血が少し出ていた。痛そうだ。
どうしてこちらを振り向いたんだろう。今の独り言はそんなに気を引かれるものだっただろうか。
結局、龍牙はまた勝った。龍牙の右頬には痛々しい痣があるけれど、倒れている不良さん達の方が傷は多かった。
龍牙が倒れた三人を見下ろして、不敵な笑みを浮かべる。
「…ふー、余所見してても勝てるな、お前ら」
「くそっ…ふざけんなよ…」
「いったぁ…、顔に傷ついた…最悪」
「……ぅ…痛てぇ…」
龍牙は三人がもう反抗してこないことを確認すると、後ろの席に戻った。
チャイムが鳴る。何のチャイムかなと見上げると、1時間目が終わっていた。
あれ、先生は?
後ろを見れば、扉は閉まっていた。見て見ぬふりですか?ここの学校、もしかして、先生も不良さんなの?それとも不良さんが怖いのだろうか。
時計から目を離すと、私のことをピアスさんが睨みつけているのが見えた。怖かったから、私も急いで後ろの席に戻った。
12
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

平民男子と騎士団長の行く末
きわ
BL
平民のエリオットは貴族で騎士団長でもあるジェラルドと体だけの関係を持っていた。
ある日ジェラルドの見合い話を聞き、彼のためにも離れたほうがいいと決意する。
好きだという気持ちを隠したまま。
過去の出来事から貴族などの権力者が実は嫌いなエリオットと、エリオットのことが好きすぎて表からでは分からないように手を回す隠れ執着ジェラルドのお話です。
第十一回BL大賞参加作品です。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
婚約破棄された俺の農業異世界生活
深山恐竜
BL
「もう一度婚約してくれ」
冤罪で婚約破棄された俺の中身は、異世界転生した農学専攻の大学生!
庶民になって好きなだけ農業に勤しんでいたら、いつの間にか「畑の賢者」と呼ばれていた。
そこに皇子からの迎えが来て復縁を求められる。
皇子の魔の手から逃げ回ってると、幼馴染みの神官が‥。
(ムーンライトノベルズ様、fujossy様にも掲載中)
(第四回fujossy小説大賞エントリー中)
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる