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創造神
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渋爺に言われるがまま、僕たちはお鏡さまのところへ向かった。途中道に迷い右往左往したが、無事に鏡の間へ到着。兵士に扉を開けてもらい中へ進んだ。中に入ったら父がそこに居た。
「リク・・・聖剣を抜いたそうだな?それか?」
「いや!聖剣じゃねーぞ。俺が抜いたのは案山子だ!だけど案山子は置いて行けと言われて、おまけを持ってきた」
ほら!と刀をみせた。聖剣っていったら、ぶっとくてドイーンとした感じじゃん。西洋刀だよね?でもこの刀、日本刀なんだよ、弓なりなってて綺麗な刃文。あんまり詳しくないから、はっきり解らないけど時代劇にでてくる感じだし。父もそうだな日本刀だなとしきりに見ている。
「それは、間違いなく聖剣だぞ!トッシュお前、聖剣よく見てなかったのか?」
お鏡様の一言で全員の動きが止まる。ハイ?ナンデスッテ?
「俺はあんまり近づかないように、してたからな・・・うっかり抜きそうだったし」
「お前じゃなく、息子がうっかり抜いたな」
「しまったー話しとけばよかったーしくったー」
お鏡様とお父様。詳しく説明プリーズ!!僕たち固まったままだよ。リンとミーは窓から入る日向で寝てるけど。
「これは聖剣だ!この聖剣とオレは、元々はこの世界の創造神の持ち物だ」
「「「創造神の持ち物・・・・?」」」
びっくり!!しゃべる鏡なんて確かにかわってるけど、まさか?神様の持ち物だったなんて?
そして、お鏡様は語りだした。
「むかーしむかし神がオレと聖剣を作りだした。聖剣が、日本刀のような形をしているのは、神がお前たちがいた世界の時代劇をご覧になったからだ。そう!あれは○○太郎侍。いたくお気に召してな、練習をされてたよ。
『ひと~つ、人の世の生き血をすすり、ふたつ、不埒な悪行三昧、み~つ醜い浮世の鬼を、退治てくれよう○○太郎』と聖剣を振り回しておられた・・・・なつかしいなあー・・・・神は猛特訓されてたよ。一世紀が過ぎたころか・・・・神は一休みしようと、少し休憩をされた。がっ!背中が痒くなってな、手に持ってた聖剣で背中をかこうとおもい、聖剣を後ろへ回した。その瞬間!!御手から聖剣がスポっと抜けた『わ~ん!ぼくのピカリー!!!』神は聖剣を下界へ落としてしまったのだよ・・・お可哀想に大変嘆いておられた・・・・」
「オイ!待て!何か?神は聖剣を孫の手代わりにしようとして、うっかり落としたと!そして何だ?『ピカリ』ってのは?」
「聖剣の名前だよ!サイモンジ ピカリ。漢字まであるんだぞ西紋寺 碑珂里」
「・・・お宅の上司さあ~」
「解ってる!!皆まで言うな!わかってる!」
「まあいいか・・・それで?お前はなんで下界に来たんだ?」
「オレか・・・・オレはそう、あれは聖剣を落としてしまってから暫くしてからかな?神は身だしなみを整える為に、オレを手鏡くらいの大きさに変えたのさ・・・『前髪伸びたなあ~ 切ろうかな~ あっ!!大変!鼻毛が出てる』その瞬間!!御手からオレがスポっと抜けた『わ~ん!ぼくのジギスムントー!!!』神はオレを下界へ落としてしまったのだよ・・・お可哀想に大変嘆いておられた・・・・」
「やっぱ!!お宅の上司大丈夫か?!色々ポンコツだぞ!」
「・・・だよな~・・・オレもちょっとなーと、薄々おもってたけどさー、上司じゃん!はっきり言えねーじゃん」
ポンコツ上司を持った部下は、大変そうだ・・・っで?『ピカリ』を引っこ抜いた兄は、これからどうなるのだ?
「リク・・・これは聖剣『西紋寺 碑珂里』だ!この剣の所有者はお前だ!だが、まだこの剣は完全に目覚めていない。この剣を目覚めさせる方法・・・それは!」
「「「それは?」」」
「大声で聖剣の名を叫べ」
えっ?!
叫ぶ?大声で?戦隊なんちゃらヒーローが、必殺技を出すときみたいに「ここでやられてたまるかー!この技を受けてみよ!サイモン~ジー ピカーーリーーーー!!」みたいな感じで叫べと?
「俺、コイツ目覚めさせなくていいかな・・・うん!いいや」
死んだ魚のような目になってるよ。お兄ちゃん
「ばっか!!リクお前コイツの力はスゲーぞ!ガーンってなって、パーンとして、あれが、それして、こうなるから!」
「「「どうなるんだよ?!」」」
まったくもって意味不明な擬音たっぷりの説明で、説得力ゼロだ!
「でも、今までの所有者はどうしてたんだ?・・・剣の名前どこで知ったんだ?名札でも付いてたか?」
父の意見はごもっとも!僕もおもったよ。
「ああー今までの所有者は、目覚めさせないまま使ってたな!それでも、そこそこ力を発揮してだぞ!だがコイツの本当の力の半分も、引き出せずにいたがな」
へーやっぱり聖剣ってすごいんだなー名前は別として・・・
「俺は・・・剣の力を最大限に引き出して、剣を振るうほうが、ヤダなー・・・それはもう・・・戦争だろ?コイツはこのまま、寝むらせておこう。いいよ・・・な? サイモンジ ピカリ・・・・」
「ハイ?お呼びですか?主様」
起きたよ!!ピカリ!寝てたんじゃねーのかよ?兄がフルネームで呼んだからか?否?あれは語りかけた程度ちょっとした独り言だしね。僕は犬に愚痴を言ってたら、すぐそばに飼い主がいて、はずかしいおもいをしたけど・・・それよりマシかな?←作者実話
「なんで起きてんだ?寝てろよ!」
兄が刀に話しかけてる。しかもコソコソと・・・目覚めた事をなかったことにしたいらいい・・・
「いやーそう申されましても、拙者の名をお呼びくださったのは主様でござる。主に名を呼ばれれば、返事をするのが、当然と心得てござる。」
「いいから寝ろ!しゃべるな寝ろ!永遠に寝てしまえ」
「主様そのような冗談を申しますな。封印をといたのは、主様でござる。拙者、主様のために精一杯、尽力いたしますぞ!おや?ジギスムント殿ではござらぬか?お久しゅうでござるな!して?貴殿は何ゆえこちらへおいでかな?なにやら、仔細があるのか?」
「おはよ~サイモンジ殿。久しぶり~お前が覚えてるのは、この国の初代が、お前を拾い、オレも拾われ、この国が出来たところまでだろ?その後サイモンジ殿は中庭へ安置され、オレは、この部屋に安置されたのさ」
「さようでござったか?拙者ぼんやりとした記憶しかないのだが、様々な主に仕えたとおもうが、はっきり覚えておらなんだが?」
「そうだな。お前の名を知ってる者がいなかったからな、しょうがない」
「お、お、おい!まて!話が、飛躍すぎてわからんぞ!」
父も兄も僕も話しについていけない!何?初代って???
「リク・・・聖剣を抜いたそうだな?それか?」
「いや!聖剣じゃねーぞ。俺が抜いたのは案山子だ!だけど案山子は置いて行けと言われて、おまけを持ってきた」
ほら!と刀をみせた。聖剣っていったら、ぶっとくてドイーンとした感じじゃん。西洋刀だよね?でもこの刀、日本刀なんだよ、弓なりなってて綺麗な刃文。あんまり詳しくないから、はっきり解らないけど時代劇にでてくる感じだし。父もそうだな日本刀だなとしきりに見ている。
「それは、間違いなく聖剣だぞ!トッシュお前、聖剣よく見てなかったのか?」
お鏡様の一言で全員の動きが止まる。ハイ?ナンデスッテ?
「俺はあんまり近づかないように、してたからな・・・うっかり抜きそうだったし」
「お前じゃなく、息子がうっかり抜いたな」
「しまったー話しとけばよかったーしくったー」
お鏡様とお父様。詳しく説明プリーズ!!僕たち固まったままだよ。リンとミーは窓から入る日向で寝てるけど。
「これは聖剣だ!この聖剣とオレは、元々はこの世界の創造神の持ち物だ」
「「「創造神の持ち物・・・・?」」」
びっくり!!しゃべる鏡なんて確かにかわってるけど、まさか?神様の持ち物だったなんて?
そして、お鏡様は語りだした。
「むかーしむかし神がオレと聖剣を作りだした。聖剣が、日本刀のような形をしているのは、神がお前たちがいた世界の時代劇をご覧になったからだ。そう!あれは○○太郎侍。いたくお気に召してな、練習をされてたよ。
『ひと~つ、人の世の生き血をすすり、ふたつ、不埒な悪行三昧、み~つ醜い浮世の鬼を、退治てくれよう○○太郎』と聖剣を振り回しておられた・・・・なつかしいなあー・・・・神は猛特訓されてたよ。一世紀が過ぎたころか・・・・神は一休みしようと、少し休憩をされた。がっ!背中が痒くなってな、手に持ってた聖剣で背中をかこうとおもい、聖剣を後ろへ回した。その瞬間!!御手から聖剣がスポっと抜けた『わ~ん!ぼくのピカリー!!!』神は聖剣を下界へ落としてしまったのだよ・・・お可哀想に大変嘆いておられた・・・・」
「オイ!待て!何か?神は聖剣を孫の手代わりにしようとして、うっかり落としたと!そして何だ?『ピカリ』ってのは?」
「聖剣の名前だよ!サイモンジ ピカリ。漢字まであるんだぞ西紋寺 碑珂里」
「・・・お宅の上司さあ~」
「解ってる!!皆まで言うな!わかってる!」
「まあいいか・・・それで?お前はなんで下界に来たんだ?」
「オレか・・・・オレはそう、あれは聖剣を落としてしまってから暫くしてからかな?神は身だしなみを整える為に、オレを手鏡くらいの大きさに変えたのさ・・・『前髪伸びたなあ~ 切ろうかな~ あっ!!大変!鼻毛が出てる』その瞬間!!御手からオレがスポっと抜けた『わ~ん!ぼくのジギスムントー!!!』神はオレを下界へ落としてしまったのだよ・・・お可哀想に大変嘆いておられた・・・・」
「やっぱ!!お宅の上司大丈夫か?!色々ポンコツだぞ!」
「・・・だよな~・・・オレもちょっとなーと、薄々おもってたけどさー、上司じゃん!はっきり言えねーじゃん」
ポンコツ上司を持った部下は、大変そうだ・・・っで?『ピカリ』を引っこ抜いた兄は、これからどうなるのだ?
「リク・・・これは聖剣『西紋寺 碑珂里』だ!この剣の所有者はお前だ!だが、まだこの剣は完全に目覚めていない。この剣を目覚めさせる方法・・・それは!」
「「「それは?」」」
「大声で聖剣の名を叫べ」
えっ?!
叫ぶ?大声で?戦隊なんちゃらヒーローが、必殺技を出すときみたいに「ここでやられてたまるかー!この技を受けてみよ!サイモン~ジー ピカーーリーーーー!!」みたいな感じで叫べと?
「俺、コイツ目覚めさせなくていいかな・・・うん!いいや」
死んだ魚のような目になってるよ。お兄ちゃん
「ばっか!!リクお前コイツの力はスゲーぞ!ガーンってなって、パーンとして、あれが、それして、こうなるから!」
「「「どうなるんだよ?!」」」
まったくもって意味不明な擬音たっぷりの説明で、説得力ゼロだ!
「でも、今までの所有者はどうしてたんだ?・・・剣の名前どこで知ったんだ?名札でも付いてたか?」
父の意見はごもっとも!僕もおもったよ。
「ああー今までの所有者は、目覚めさせないまま使ってたな!それでも、そこそこ力を発揮してだぞ!だがコイツの本当の力の半分も、引き出せずにいたがな」
へーやっぱり聖剣ってすごいんだなー名前は別として・・・
「俺は・・・剣の力を最大限に引き出して、剣を振るうほうが、ヤダなー・・・それはもう・・・戦争だろ?コイツはこのまま、寝むらせておこう。いいよ・・・な? サイモンジ ピカリ・・・・」
「ハイ?お呼びですか?主様」
起きたよ!!ピカリ!寝てたんじゃねーのかよ?兄がフルネームで呼んだからか?否?あれは語りかけた程度ちょっとした独り言だしね。僕は犬に愚痴を言ってたら、すぐそばに飼い主がいて、はずかしいおもいをしたけど・・・それよりマシかな?←作者実話
「なんで起きてんだ?寝てろよ!」
兄が刀に話しかけてる。しかもコソコソと・・・目覚めた事をなかったことにしたいらいい・・・
「いやーそう申されましても、拙者の名をお呼びくださったのは主様でござる。主に名を呼ばれれば、返事をするのが、当然と心得てござる。」
「いいから寝ろ!しゃべるな寝ろ!永遠に寝てしまえ」
「主様そのような冗談を申しますな。封印をといたのは、主様でござる。拙者、主様のために精一杯、尽力いたしますぞ!おや?ジギスムント殿ではござらぬか?お久しゅうでござるな!して?貴殿は何ゆえこちらへおいでかな?なにやら、仔細があるのか?」
「おはよ~サイモンジ殿。久しぶり~お前が覚えてるのは、この国の初代が、お前を拾い、オレも拾われ、この国が出来たところまでだろ?その後サイモンジ殿は中庭へ安置され、オレは、この部屋に安置されたのさ」
「さようでござったか?拙者ぼんやりとした記憶しかないのだが、様々な主に仕えたとおもうが、はっきり覚えておらなんだが?」
「そうだな。お前の名を知ってる者がいなかったからな、しょうがない」
「お、お、おい!まて!話が、飛躍すぎてわからんぞ!」
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