45 / 58
起源
しおりを挟む
「毒なんて入っていないですよ。」
笑いながら話すブルーノ。
アレンはかまわず食事をしている。
その姿を見てニアもクラウスも席につき食事を始める。
アレンたちは本来の目的を忘れてはいけない。
アレンたちは時間を稼ぐ。少しでもブルーノをこの場所に縛り付けておくこと。
それが目的なのだ。
ーーーーーーーーーーー
ディアドラとゴンゾウが施設の中を進む。
アレンが研究所に入った後に魔晶石から2匹を出しておいた。
きわどいタイミングだったが現にばれずに探索ができている。
「さすが主の策略。微塵のスキもない。」
過大評価が過ぎるディアドラの言葉にゴンゾウも「きゅぴ。」と賛同の声を出す。
「私なら呪印のにおいがわかる。解除の謎も探せようというものだ。」
若干過大評価が過ぎるのだ、ディアドラは。
さておきディアドラがドアの前に立つとゴンゾウが器用にドアノブを回し中の部屋を探していく。
部屋は食堂以外には4つしかなく大した広さもない。フラスコや見たことのない液体の入った瓶などはあるが大掛かりな研究がおこなわれている様子もなかった。
「なにかおかしい。こんなダンジョンの奥深くにわざわざ研究所を建てているのだ。大した研究をおこなっている形跡がなさすぎる。それなのにここへ入ったときから胸糞悪い呪印のにおいがプンプンしよる。怪しすぎるな。」
ディアドラはあからさまなほど何もない研究所に違和感を感じていた。
「この部屋が一番におう。なぜ何もないのだ。」
部屋を見回すがなにも見当たらない。
「きゅぴぴぴ!!!」
ゴンゾウが部屋の本棚の前で飛び跳ねている。
「青いの。お前も早く探さんか。時間がないのだぞ。」
ディアドラの言葉にも耳を傾けず、ひたすら飛び跳ねるゴンゾウ。
「ええい、鬱陶しい。早く探せと言っておるだろ。」
ゴンゾウのあまりのしつこさに軽く前足でゴンゾウを弾き飛ばす。
ゴンゾウはクッション玉のように ポヨン と吹っ飛びながら本棚に激突してしまった。
ぶつかった衝撃でゴンゾウの頭に整理されていた本棚の本がバラバラと落ちてくる。
「きゅぴぴ!!!!」
「むっ、すまん青いの。力の加減が......これは......」
棚に整理されていた本がなくなり隠れていた部分が姿を現す。
そこには手のひらほどの小さな魔法陣が刻まれていた。
「きゅぴぴっぴっぴぴ!!!」
「悪かった悪かった。このことを言っていたんだな。しかしなぜわかった?」
ディアドラでさえ感じられぬ魔力に感知したというならにわかには信じられない。
しかしゴンゾウならあり得る話だと思いながら訪ねてみる。
「きゅう~?」
「そうか。何となくか。ふふ、お前らしいわ。それでは先に進むとしよう。」
魔法陣の上にディアドラは前足を ポフッ と乗せる。すると魔法陣が光始め今まであった本棚が水の中で粉末を溶かすかのようにその場で姿を消してしまった。
ーーーーーーーーーーーーー
一通りのあいさつを終えるとブルーノは一人で会話を楽しんでいた。
最近あった自分のドジな話や面白い実験の話など本当に楽しそうに会話していた。
軽く相槌などは打つものの楽しく会話に参加できるほどの余裕はなかった。
「例えばアレン君、あなたはこのダンジョンがどういう食物連鎖で成り立っているか知ってますか?」
ブルーノの突然の問いに「へっ?」っと不意を突かれた返事をしてしまう。
「モンスターはモンスターを好んでは襲わない。まず最初に襲うのは人間からです。しかし普通はダンジョン内で食物連鎖が完結しているはず、いわば人間はダンジョンの中ではお客様というわけですね。それなのにモンスターは人間を好んで襲う。自然界では普通考えられないことです。」
ブルーノは饒舌に話を進める。
「知っていますか? モンスターは食事を取らなくてもダンジョン内なら生きていけることを。もちろん衝動として他のモンスターを襲い食べてしまうことはありますが日常にその光景はない。ならモンスターは何をエサに生きているのでしょう?」
「それが冒険者って話じゃないのか?」
アレンの言葉に無言で首を振り
「モンスターはダンジョンを喰らっているのですよ。」
不気味な言い方に背筋か凍る。どういう意味なのかは分からないが不安をあおる言い方だ。
怪訝な顔でニアが
「ダンジョンをって、土とか草を食べてるって事?」
「いえ、そういう事ではありません。あくまで草や土などはダンジョンから生まれた物、もっと根本的な命です。」
「まるでダンジョンが生き物みたいな言い方するのね。」
「えぇ そうです。ダンジョンは生きています。」
当たり前のことを当たり前のように言った。そのように聞こえるブルーノの声、さすがのニアも言葉が詰まる。
「あなた方は知っていますか? モンスターとは元は外の生物や植物、地上の生き物がダンジョン内で進化した姿だということを。」
これはディアドラの記憶の中で可能性の一つとして考えられたことだ。アレンとニアは受け止めることができるがクラウスは驚いた表情をしている。
「たしかに元をたどればどの生物も起源があるのと同じでダンジョンで進化したという話も納得いく人もいるでしょう。しかし私が言う進化とはそういったものではなく突然変異といった方がわかりやすいですかね。者にもよりますが、数年もダンジョンの中にいればどんなものでもモンスター化してしまう可能性があるという事です。」
「それって人間も......?」
ニアは不安そうな顔でブルーノに問う。
いつの間にか皆がブルーノの話に引き込まれていた。
「いえ、一概にそういう事も言えないのですが、考えてもみてください。我々冒険者の間で言われている職業やスキルとはなんの事なのでしょう?」
「それは世界から与えられる......」
「世界とは?」
クラウスの言葉にかぶせるようにブルーノが答える。
「私はこう思うのです。ダンジョンは高純度な魔素に溢れている。皆さんもご存知の通り魔素はダンジョンのあらゆる場所で観測できます。魔素を豊富に取り入れた薬草は高力を上げ、より上位の薬草になります。これはより深い階層のモンスターが浅い階層のモンスターより強力な事と同じ理由です。ダンジョンとは深い階層になればなるほど高純度の魔素で溢れています。」
「それで......?」
クラウスは恐る恐る続きを促す。
「冒険者とは人から進化した存在。人のモンスター化ともいえます。強いからより深くに潜れるのではなくより深く潜ったからこそ強くなれる。それは高純度の魔素を体に取り入れ絶えず肉体がモンスター化していっているという事なのです。いくら地上で鍛え上げてもたいして強くならなかったのにダンジョンに1度潜るだけで一気に強くなっていく。地上では強さの範囲をレベルと呼んでいますが本来そのレベルとは魔素の純度や蓄積量を調べるもの。地上の人間はかつてそのことを知っていた。しかし時がたつにつれ知識が廃れていき技術だけが残った。そして人はダンジョンに潜り続けた。自分がどうなっていってるのかもわからず。その子孫、その子孫へと能力を引き継ぎながら。」
笑いながら話すブルーノ。
アレンはかまわず食事をしている。
その姿を見てニアもクラウスも席につき食事を始める。
アレンたちは本来の目的を忘れてはいけない。
アレンたちは時間を稼ぐ。少しでもブルーノをこの場所に縛り付けておくこと。
それが目的なのだ。
ーーーーーーーーーーー
ディアドラとゴンゾウが施設の中を進む。
アレンが研究所に入った後に魔晶石から2匹を出しておいた。
きわどいタイミングだったが現にばれずに探索ができている。
「さすが主の策略。微塵のスキもない。」
過大評価が過ぎるディアドラの言葉にゴンゾウも「きゅぴ。」と賛同の声を出す。
「私なら呪印のにおいがわかる。解除の謎も探せようというものだ。」
若干過大評価が過ぎるのだ、ディアドラは。
さておきディアドラがドアの前に立つとゴンゾウが器用にドアノブを回し中の部屋を探していく。
部屋は食堂以外には4つしかなく大した広さもない。フラスコや見たことのない液体の入った瓶などはあるが大掛かりな研究がおこなわれている様子もなかった。
「なにかおかしい。こんなダンジョンの奥深くにわざわざ研究所を建てているのだ。大した研究をおこなっている形跡がなさすぎる。それなのにここへ入ったときから胸糞悪い呪印のにおいがプンプンしよる。怪しすぎるな。」
ディアドラはあからさまなほど何もない研究所に違和感を感じていた。
「この部屋が一番におう。なぜ何もないのだ。」
部屋を見回すがなにも見当たらない。
「きゅぴぴぴ!!!」
ゴンゾウが部屋の本棚の前で飛び跳ねている。
「青いの。お前も早く探さんか。時間がないのだぞ。」
ディアドラの言葉にも耳を傾けず、ひたすら飛び跳ねるゴンゾウ。
「ええい、鬱陶しい。早く探せと言っておるだろ。」
ゴンゾウのあまりのしつこさに軽く前足でゴンゾウを弾き飛ばす。
ゴンゾウはクッション玉のように ポヨン と吹っ飛びながら本棚に激突してしまった。
ぶつかった衝撃でゴンゾウの頭に整理されていた本棚の本がバラバラと落ちてくる。
「きゅぴぴ!!!!」
「むっ、すまん青いの。力の加減が......これは......」
棚に整理されていた本がなくなり隠れていた部分が姿を現す。
そこには手のひらほどの小さな魔法陣が刻まれていた。
「きゅぴぴっぴっぴぴ!!!」
「悪かった悪かった。このことを言っていたんだな。しかしなぜわかった?」
ディアドラでさえ感じられぬ魔力に感知したというならにわかには信じられない。
しかしゴンゾウならあり得る話だと思いながら訪ねてみる。
「きゅう~?」
「そうか。何となくか。ふふ、お前らしいわ。それでは先に進むとしよう。」
魔法陣の上にディアドラは前足を ポフッ と乗せる。すると魔法陣が光始め今まであった本棚が水の中で粉末を溶かすかのようにその場で姿を消してしまった。
ーーーーーーーーーーーーー
一通りのあいさつを終えるとブルーノは一人で会話を楽しんでいた。
最近あった自分のドジな話や面白い実験の話など本当に楽しそうに会話していた。
軽く相槌などは打つものの楽しく会話に参加できるほどの余裕はなかった。
「例えばアレン君、あなたはこのダンジョンがどういう食物連鎖で成り立っているか知ってますか?」
ブルーノの突然の問いに「へっ?」っと不意を突かれた返事をしてしまう。
「モンスターはモンスターを好んでは襲わない。まず最初に襲うのは人間からです。しかし普通はダンジョン内で食物連鎖が完結しているはず、いわば人間はダンジョンの中ではお客様というわけですね。それなのにモンスターは人間を好んで襲う。自然界では普通考えられないことです。」
ブルーノは饒舌に話を進める。
「知っていますか? モンスターは食事を取らなくてもダンジョン内なら生きていけることを。もちろん衝動として他のモンスターを襲い食べてしまうことはありますが日常にその光景はない。ならモンスターは何をエサに生きているのでしょう?」
「それが冒険者って話じゃないのか?」
アレンの言葉に無言で首を振り
「モンスターはダンジョンを喰らっているのですよ。」
不気味な言い方に背筋か凍る。どういう意味なのかは分からないが不安をあおる言い方だ。
怪訝な顔でニアが
「ダンジョンをって、土とか草を食べてるって事?」
「いえ、そういう事ではありません。あくまで草や土などはダンジョンから生まれた物、もっと根本的な命です。」
「まるでダンジョンが生き物みたいな言い方するのね。」
「えぇ そうです。ダンジョンは生きています。」
当たり前のことを当たり前のように言った。そのように聞こえるブルーノの声、さすがのニアも言葉が詰まる。
「あなた方は知っていますか? モンスターとは元は外の生物や植物、地上の生き物がダンジョン内で進化した姿だということを。」
これはディアドラの記憶の中で可能性の一つとして考えられたことだ。アレンとニアは受け止めることができるがクラウスは驚いた表情をしている。
「たしかに元をたどればどの生物も起源があるのと同じでダンジョンで進化したという話も納得いく人もいるでしょう。しかし私が言う進化とはそういったものではなく突然変異といった方がわかりやすいですかね。者にもよりますが、数年もダンジョンの中にいればどんなものでもモンスター化してしまう可能性があるという事です。」
「それって人間も......?」
ニアは不安そうな顔でブルーノに問う。
いつの間にか皆がブルーノの話に引き込まれていた。
「いえ、一概にそういう事も言えないのですが、考えてもみてください。我々冒険者の間で言われている職業やスキルとはなんの事なのでしょう?」
「それは世界から与えられる......」
「世界とは?」
クラウスの言葉にかぶせるようにブルーノが答える。
「私はこう思うのです。ダンジョンは高純度な魔素に溢れている。皆さんもご存知の通り魔素はダンジョンのあらゆる場所で観測できます。魔素を豊富に取り入れた薬草は高力を上げ、より上位の薬草になります。これはより深い階層のモンスターが浅い階層のモンスターより強力な事と同じ理由です。ダンジョンとは深い階層になればなるほど高純度の魔素で溢れています。」
「それで......?」
クラウスは恐る恐る続きを促す。
「冒険者とは人から進化した存在。人のモンスター化ともいえます。強いからより深くに潜れるのではなくより深く潜ったからこそ強くなれる。それは高純度の魔素を体に取り入れ絶えず肉体がモンスター化していっているという事なのです。いくら地上で鍛え上げてもたいして強くならなかったのにダンジョンに1度潜るだけで一気に強くなっていく。地上では強さの範囲をレベルと呼んでいますが本来そのレベルとは魔素の純度や蓄積量を調べるもの。地上の人間はかつてそのことを知っていた。しかし時がたつにつれ知識が廃れていき技術だけが残った。そして人はダンジョンに潜り続けた。自分がどうなっていってるのかもわからず。その子孫、その子孫へと能力を引き継ぎながら。」
0
お気に入りに追加
512
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる