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それぞれの力
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ニアは恥ずかしさから顔を赤橙させた。
「全部見られた、全部見られた、全部見られた、、、、」
自身の全部を見られ怒りに任せアレンをボコるものの、アレンはボコられるのもやむなしとすべてを包み込むような笑顔で全く無抵抗だった。
殴られながらその後悔のない笑顔はすべてを見て確認したという証拠にもなりえるほどすがすがしかった。
涙目でアレンの顔を殴るニアに
「ニア、、、ブボ!ブ!ハグゥ!!、、、き、きれいぶへら!!がぼわ!!きれいだぶほ!!」
殴られながら笑顔のアレンの言葉をさえぎるように次々と鉄拳が飛ぶ。
すでにアレンの顔は器のように中心からへこんでいた。
恥ずかしさのあまりニアの話し方がまたおかしくなってきた。
「にゃ!?にゃに言ってんにょよ!!ふにゃ!!」
「女よ。それくらいにせねば本当に死んでしまうぞ。」
「誰が”女”よ!!この共犯者!!」
殺気のこもった睨みにディアドラがたじろぎ
「ニア、、、さ、ん、、、その辺にしておけ、、、ください、、、」
自分をここまで怯えさせるとは、、、ディアドラの中でニアだけは怒らせないでおこうと固く誓った。
そんな喧騒の中、やっとカレンが家に戻ってきた。
「ん?なんじゃ?ニアー?戻っているのかい?」
カレンが重たい足取りで部屋に入っていく。
見慣れない器のような顔をしているアレンを見て
「さぞ、つらい冒険じゃったんじゃな、、」
と涙を一筋流すのだった。
ーーーーー
ゴンゾウのヒールで顔が元に戻ったアレンはベットの上であぐらをかきそこにゴンゾウを乗せた状態でカレンにダンジョンでの冒険の話をし始めた。
途中ニアが補足を挟みながらではあるもののすぐには信じられないという表情でその話を聞いていた。
「で、孫の風呂を覗いて危うく殺されそうになるとはおぬし、死んだおじいさんにますますそっくりじゃの。」
カッカッカと高笑いを決め込むカレンにニアはまた怒りがぶり返しアレンの頭を杖でポカンと叩く。
「本当にあり得ない!!しかもこの人謝らないのよ!!さっきからずっといやらしい顔してるし!!」
思い出し赤面するニア!!
「カッカッカ。減るもんではないしよいではないか。して小僧、孫の体はどうだった?」
深いしわでクチャクチャの顔をさらにくちゃっと潰し悪戯な笑みでアレンに問いかける。
アレンはその言葉で先ほどまでのイメージ画像がまた頭の容量いっぱいに広がり始める
ゆっくりとゴンゾウが上に持ち上がる。なにかに持ち上げられているようだ。
ニアの顔を見て微笑み
「きれいだぅあふぼあ!!!」
と言いかけてニアの杖による渾身の一撃がアレンの顔にめり込んだ。
「しかしこれがあのウォーウルフとは、、、」
カレンは冗談はさておきと話を今回の冒険に戻す。
ディアドラをシゲシゲと見まわしながら感心している。
その舐め回すような視線に
”私が寒気だと!!!侮れん!!侮れんぞ人間よ!!!”
勝手に人間への評価を上げるディアドラ。
「さっそくじゃがおぬしらの成長を見せてくれんかの?」
「待ってました!!」
ベットから飛び上がり目をキラキラさせるアレン。
まさに待ってましたという勢いのまま走って占い室まで先にすっ飛んでいった。
やれやれと一同は苦笑しながらも後を追った。
まずはニアの診断となった。
以前調べたときは知り合う前だったのでアレンはニアのステータスを知らない。
カレンが一連の動作を終えニアに紙を渡す。
☆ーーーーーーーーー
ニア
職業:魔法使い
◆ステータス
Lv.17
力 52
体力 46
防御 47
素早さ 71
魔力 94
魔法防御 89
◆スキル
風魔法 Lv6
白魔法 Lv3
殴打 Lv4
危険察知 Lv5
◆ユニークスキル
風の加護
風魔法の修練度が上がる
☆ーーーーーーーーー
おぉーと一同。
このステータスは5階層を回るルーキーのものではない。
「さすがウォーウルフと戦っただけはあるわい。レベルが格段に上がっとる。」
先ほどの話は嘘ではなかったのかと感心するカレン。
次はゴンゾウの番だ。
また一連の動作から紙に能力を映していく。
「またこれは、、、」
カレンが驚きに舌を巻く。
☆ーーーーーーーーー
スライム(普通種)
マスター : アレン
◆ステータス
Lv.25
◆スキル
全武器,防具装備可能
雷魔法 Lv.16
白魔法 Lv.4
スライム1刀流剣術 Lv.6 NEW
縮地 Lv.4 NEW
打撃耐性
自動修復
採取 Lv.17
人語理解
◆ユニークスキル
・絶対の忠誠
マスターへの忠誠が高いほどステータスが飛躍的に上昇する。
☆ーーーーーーーーー
「ステータスだけ見ると上級冒険者と遜色ないの。ランクで言えばシンカーというところじゃな。」
もはやスライムとは思えないステータス。
しかもゴンゾウはスキルが優秀かつ多い。
上級冒険者でも今のゴンゾウほど戦えるかというとそうではない。
「次はディアドラじゃな。」
カレンはウキウキしながらディアドラを占う。
そしてヒカル指で紙に文字を映していく。
「ひぇぇえぇぇええ!!!」
即答するような声を発し持っていた紙を上に掘り投げる。
ひらひらと落下してくる神を空中でニアがつかみ取る。
そしてアレンもそれにのぞき込む。
☆ーーーーーーーーー
ウォーウルフ(固有種)
マスター : アレン
◆ステータス
Lv.274
◆スキル
暗黒魔法 Lv.61
超反応 Lv.42
咆哮 Lv.51
強魔法耐性
◆ユニークスキル
・神獣
神のごとき神速の力
・絶対の忠誠
マスターへの忠誠が高いほどステータスが飛躍的に上昇する。
・摂理よりはずれし呪印
すべてのステータスが大幅に下がり所持スキルは効果を失う。
☆ーーーーーーーーー
もはや何も言うことがない。
初めて見るレベル表記に改めてこの犬っころがウォーウルフなのだと実感する。
見たことのないスキルも多くカレンもどう評価してよいのかわかりかねている。
そしてアレンのステータス診断
☆ーーーーーーーーー
アレン
職業 : 魔物使い
◆ステータス
Lv.12
力 1
体力 1
防御 1
素早さ 1
魔力 1
魔法防御 1
◆スキル
魔を統べるもの
ドラグマ NEW
◆ユニークスキル
・絶対者への資格
レベルアップにより自身のステータスが上がることはない。
そのかわりに自身のステータスは絶対の忠誠を付与したモンスターのステータスを一部引き継ぐ。
・王の所有物
絶対の忠誠を与えた魔物のスキルを自らも使用できる。
☆ーーーーーーーーー
「うぉぉぉおおおおい!!!!!」
アレンが叫ぶのも無理はない。
ステータスが以前より下がっている。
一同が失笑する。
「なんでだよ!!ディアドラを仲間にしたのになんでステータスが下がるんだよ!!」
納得のいかないアレンは言葉を荒げテーブル越しのカレンに詰め寄り首の襟袖を掴む。
「知らんわいそんなもん!!じゃが正式に占って出た数値なんじゃから仕方ないじゃろて!!
これ...くるし.....はなさん....か........」
「アレンだめ!!おばあちゃんが白目向いてる!!」
”おい、ぷにぷによ。こやつらはいつもこうなのか?”
「きゅぴきゅぴ!!」
ディアドラのあきれ帰ったような質問にゴンゾウは跳ねながら答えるのだった。
「全部見られた、全部見られた、全部見られた、、、、」
自身の全部を見られ怒りに任せアレンをボコるものの、アレンはボコられるのもやむなしとすべてを包み込むような笑顔で全く無抵抗だった。
殴られながらその後悔のない笑顔はすべてを見て確認したという証拠にもなりえるほどすがすがしかった。
涙目でアレンの顔を殴るニアに
「ニア、、、ブボ!ブ!ハグゥ!!、、、き、きれいぶへら!!がぼわ!!きれいだぶほ!!」
殴られながら笑顔のアレンの言葉をさえぎるように次々と鉄拳が飛ぶ。
すでにアレンの顔は器のように中心からへこんでいた。
恥ずかしさのあまりニアの話し方がまたおかしくなってきた。
「にゃ!?にゃに言ってんにょよ!!ふにゃ!!」
「女よ。それくらいにせねば本当に死んでしまうぞ。」
「誰が”女”よ!!この共犯者!!」
殺気のこもった睨みにディアドラがたじろぎ
「ニア、、、さ、ん、、、その辺にしておけ、、、ください、、、」
自分をここまで怯えさせるとは、、、ディアドラの中でニアだけは怒らせないでおこうと固く誓った。
そんな喧騒の中、やっとカレンが家に戻ってきた。
「ん?なんじゃ?ニアー?戻っているのかい?」
カレンが重たい足取りで部屋に入っていく。
見慣れない器のような顔をしているアレンを見て
「さぞ、つらい冒険じゃったんじゃな、、」
と涙を一筋流すのだった。
ーーーーー
ゴンゾウのヒールで顔が元に戻ったアレンはベットの上であぐらをかきそこにゴンゾウを乗せた状態でカレンにダンジョンでの冒険の話をし始めた。
途中ニアが補足を挟みながらではあるもののすぐには信じられないという表情でその話を聞いていた。
「で、孫の風呂を覗いて危うく殺されそうになるとはおぬし、死んだおじいさんにますますそっくりじゃの。」
カッカッカと高笑いを決め込むカレンにニアはまた怒りがぶり返しアレンの頭を杖でポカンと叩く。
「本当にあり得ない!!しかもこの人謝らないのよ!!さっきからずっといやらしい顔してるし!!」
思い出し赤面するニア!!
「カッカッカ。減るもんではないしよいではないか。して小僧、孫の体はどうだった?」
深いしわでクチャクチャの顔をさらにくちゃっと潰し悪戯な笑みでアレンに問いかける。
アレンはその言葉で先ほどまでのイメージ画像がまた頭の容量いっぱいに広がり始める
ゆっくりとゴンゾウが上に持ち上がる。なにかに持ち上げられているようだ。
ニアの顔を見て微笑み
「きれいだぅあふぼあ!!!」
と言いかけてニアの杖による渾身の一撃がアレンの顔にめり込んだ。
「しかしこれがあのウォーウルフとは、、、」
カレンは冗談はさておきと話を今回の冒険に戻す。
ディアドラをシゲシゲと見まわしながら感心している。
その舐め回すような視線に
”私が寒気だと!!!侮れん!!侮れんぞ人間よ!!!”
勝手に人間への評価を上げるディアドラ。
「さっそくじゃがおぬしらの成長を見せてくれんかの?」
「待ってました!!」
ベットから飛び上がり目をキラキラさせるアレン。
まさに待ってましたという勢いのまま走って占い室まで先にすっ飛んでいった。
やれやれと一同は苦笑しながらも後を追った。
まずはニアの診断となった。
以前調べたときは知り合う前だったのでアレンはニアのステータスを知らない。
カレンが一連の動作を終えニアに紙を渡す。
☆ーーーーーーーーー
ニア
職業:魔法使い
◆ステータス
Lv.17
力 52
体力 46
防御 47
素早さ 71
魔力 94
魔法防御 89
◆スキル
風魔法 Lv6
白魔法 Lv3
殴打 Lv4
危険察知 Lv5
◆ユニークスキル
風の加護
風魔法の修練度が上がる
☆ーーーーーーーーー
おぉーと一同。
このステータスは5階層を回るルーキーのものではない。
「さすがウォーウルフと戦っただけはあるわい。レベルが格段に上がっとる。」
先ほどの話は嘘ではなかったのかと感心するカレン。
次はゴンゾウの番だ。
また一連の動作から紙に能力を映していく。
「またこれは、、、」
カレンが驚きに舌を巻く。
☆ーーーーーーーーー
スライム(普通種)
マスター : アレン
◆ステータス
Lv.25
◆スキル
全武器,防具装備可能
雷魔法 Lv.16
白魔法 Lv.4
スライム1刀流剣術 Lv.6 NEW
縮地 Lv.4 NEW
打撃耐性
自動修復
採取 Lv.17
人語理解
◆ユニークスキル
・絶対の忠誠
マスターへの忠誠が高いほどステータスが飛躍的に上昇する。
☆ーーーーーーーーー
「ステータスだけ見ると上級冒険者と遜色ないの。ランクで言えばシンカーというところじゃな。」
もはやスライムとは思えないステータス。
しかもゴンゾウはスキルが優秀かつ多い。
上級冒険者でも今のゴンゾウほど戦えるかというとそうではない。
「次はディアドラじゃな。」
カレンはウキウキしながらディアドラを占う。
そしてヒカル指で紙に文字を映していく。
「ひぇぇえぇぇええ!!!」
即答するような声を発し持っていた紙を上に掘り投げる。
ひらひらと落下してくる神を空中でニアがつかみ取る。
そしてアレンもそれにのぞき込む。
☆ーーーーーーーーー
ウォーウルフ(固有種)
マスター : アレン
◆ステータス
Lv.274
◆スキル
暗黒魔法 Lv.61
超反応 Lv.42
咆哮 Lv.51
強魔法耐性
◆ユニークスキル
・神獣
神のごとき神速の力
・絶対の忠誠
マスターへの忠誠が高いほどステータスが飛躍的に上昇する。
・摂理よりはずれし呪印
すべてのステータスが大幅に下がり所持スキルは効果を失う。
☆ーーーーーーーーー
もはや何も言うことがない。
初めて見るレベル表記に改めてこの犬っころがウォーウルフなのだと実感する。
見たことのないスキルも多くカレンもどう評価してよいのかわかりかねている。
そしてアレンのステータス診断
☆ーーーーーーーーー
アレン
職業 : 魔物使い
◆ステータス
Lv.12
力 1
体力 1
防御 1
素早さ 1
魔力 1
魔法防御 1
◆スキル
魔を統べるもの
ドラグマ NEW
◆ユニークスキル
・絶対者への資格
レベルアップにより自身のステータスが上がることはない。
そのかわりに自身のステータスは絶対の忠誠を付与したモンスターのステータスを一部引き継ぐ。
・王の所有物
絶対の忠誠を与えた魔物のスキルを自らも使用できる。
☆ーーーーーーーーー
「うぉぉぉおおおおい!!!!!」
アレンが叫ぶのも無理はない。
ステータスが以前より下がっている。
一同が失笑する。
「なんでだよ!!ディアドラを仲間にしたのになんでステータスが下がるんだよ!!」
納得のいかないアレンは言葉を荒げテーブル越しのカレンに詰め寄り首の襟袖を掴む。
「知らんわいそんなもん!!じゃが正式に占って出た数値なんじゃから仕方ないじゃろて!!
これ...くるし.....はなさん....か........」
「アレンだめ!!おばあちゃんが白目向いてる!!」
”おい、ぷにぷによ。こやつらはいつもこうなのか?”
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