弟は羞恥心を知らない

ロキ

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姉は頑張る

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とうとう来てしまった・・・アダルトな商品が売ってる店!本やグッズ、アレなものも売ってるからハシゴしなくてもここで全て買えるだろう!!

「へぇ~・・・凄いね、この店!超楽しい!」

「あ、うん。良かったねー・・・」

店内へ入り、弟は凄くはしゃいでいる、私はもう帰りたいです!

キョロキョロと辺りを見渡し目的のアノ暖簾を探す弟。暖簾を見つけたのか私の顔を見て早く来いと顔が言っていた。

「はぁ、分かったよ・・・余計な物は見るなよ?目的地はエロゲーコーナーだからね?」

万が一、アダルトグッズ・・・所謂、大人のおもちゃコーナーに行かれたら私のライフがゼロになる!

「はいはい、掘り出し物無いかな~」

フンフンと鼻歌まじりの弟は嬉々として大人の暖簾を潜って行った。私も置いて行かれないように早足でついて行く。

暖簾を潜るとピンクだった。目がチカチカするくらいピンク!そして全裸の女の子の大きめタペストリーや、いやらしいポージングをした女性のフィギュア・・・もう、帰りたい。

おそらくココがBでLな場所だったら気分は最高だったのだろう。ここは聖地ですか!?と、あやしく心の中で笑いながら吟味した事だろう。

「姉ちゃん、俺・・・いっぱいあり過ぎて迷う。一緒に良さげなゲーム選んで?」

「・・・グハッ!?」

またしても爆弾をしかもミサイル級を打ち込んで来やがった!?

あれか、コイツは私を辱めたいのか?・・・クッ、なんて綺麗な目をしてやがる。

弟の目を見ると純粋に一緒にエロゲーを選んで欲しそうだった。

「マジで言ってる?」

「大マジだよ?」

姉弟揃って真面目にエロゲーを吟味しろっていうのか!どんな罰ゲームだ!いや、これは罰ゲームだったのか!?

「ほら、早く選んで帰らなきゃなんでしょ?あんまりぐだぐだしてたら俺・・・アッチのコーナー見てきちゃうよ?」

そう言いながら弟が指を差した方を見ると私が危惧していた大人のおもちゃコーナーだった。

「アッチも気になるんだよね~漫画とかでよく出てくるけど実物見たことないしさ・・・」

「駄目!アッチはまだ早い・・・から、早く選んで帰るよ!」

純粋な好奇心だろうけど流石に姉ちゃん的にはアッチはアウトだ!私ですら大人のおもちゃコーナーは一人では入れないのに、弟が入って行ったら弟を回収に入れないじゃないか!

「・・・ふーん、分かったよ。早く選ぼう?」

ガサゴソと吟味をし、表紙が可愛いと思ったソフトを取る。裏表紙をみると・・・うん、超ヤってますね。しかし、ストーリーや音楽は良さそうだ。とりあえずコレを弟に薦めようと弟を探すと見当たらなくなっていた。

「・・・まさか!?」
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