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3章
1話
しおりを挟む翌朝、ルルノアへの長い旅路の準備を分担して進めていた【マスターピース】
リンメイとフリーダムは馬車の整備、雅とクリスタルは旅用品の買い出しに街へ向かう
「クリスタルさんと2人で行動するの懐かしいですね~」
「そうですねぇ、カフェに行ってダンジョンをクリアした後は、どんどん仲間が増えましたものねぇ」
「せっかくですしお買い物ササッと済ませて、カフェ行っちゃいませんか?」
「それは名案ですね、アルノデとも暫しの別れですし」
カフェでお茶するべく、手早く買い物を済ませていく2人、初日のカフェがよっぽど良かったのだろう
買い物を終え、カフェに向かおうとしたその時、ギルドの受付のお姉さんに呼び止められた
「突然すみません、皆さんにお伝えしたいことがありまして」
「どうされたんですか??」
「昨日のクラーケンを討伐した冒険者に、褒美を渡したいと国王が謁見を求めているんです」
「こ!?国王様がですか?」
昨日のシャドウクラーケン討伐は、レイ浜辺という1つの街を救ったも同然、国王として救世主に褒美を取らせねばならんとなったようだ
「お姉さん、立ち話もなんですので、カフェでお茶でもしながらお話致しませんか?」
「分かりました」
国王との謁見の話を、初日に訪れたカフェで聞く事を提案したクリスタル
「ここですここです!」
場所を変えカフェに到着し、ウキウキで扉を開け中に入る雅とそれに続くクリスタルとお姉さん
「ところでなんですけど、謁見ってなんですか?」
ズコー
クリスタルと受付のお姉さんは思わずズッコケる
「謁見は、国王様のような地位のある方とお見えにかかる、言わば国王様とお話するという事です」
呆れ気味のクリスタルが教えてくれた
「なるほどぉ、って!それって凄いことじゃないんですか!?」
ようやく理解した雅は慄く
「ええ、冒険者の方が国王と謁見すると言うのは非常に稀なお話です」
「どどどどうしましょう!?」
「雅さん落ち着いてください、ちなみに謁見の日はいつなんでしょうか?」
「明日の正午に城に来て欲しいとのことです」
それから、国王との謁見の流れ等をお姉さんから聞き、他2人にも相談するべくカフェを後にした
「ただいま戻りました~」
宿で馬車整備をする2人の元へ合流し、国王との謁見を伝える
「国王アルか!?それは大事になったネ」
「私は構わないが、旅の出発が遅れるのはいいのか?」
確かに、ここ辺りでルルノアの魔物が出現しているし、早急に魔王討伐に向かうに越したことはないはずだ
「馬車の備品で揃えたいものが王都にあるから、ちょっと寄り道するくらいは問題ないアルよ」
「そうなんですね!じゃあ国王様との謁見受けましょう!」
「そうですねぇ、褒美も頂けるとの事ですし、旅の資金は多いに越したことはありませんものね」
備品調達の為王都に寄る順路で問題ない様なので、国王との謁見を受ける事にした一行
国王からの褒美も気になる
「そうと決まれば、今日はご飯食べてお風呂入って明日に備えましょう!」
馬車へ荷積みを済ませ、アルノデ最後の晩餐を取り露天風呂で疲労回復した4人は、明日に備えて早目の就寝をしたのであった
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新鮮な作風で面白かったです!
嬉しいお言葉ありがとうございます!