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しおりを挟むあぁ、神はなんて酷いのだろう。世界はなんて無情なのだろう。
ただ髪の色が違うという、たったそれだけの理由で。実の親は自分を捨て、周りの者は皆自分を蔑み罵るのだから。
天使だから、黒髪がいけなかった?
堕天使だったら、黒髪は許された?
世界は残酷だ。自分の体どこを探しても、堕天の証はどこにも見当たらない。翼はあるから、育ての親である死神でもない。
けれど、それで相手を恨むことはしない。皆の心情は分かるから。
種族は同じでも違う姿をしている者が側にいれば恐怖を抱くのは当たり前。その恐怖を隠すためにその者を陥れるのも仕方ない。
だからこそ、罵倒も暴力も甘んじて受けよう。
たとえそれが、相手をもっと駄目にしてしまうと分かっていても……。
手を差し出したら、彼のように傷つけてしまうと知ったから。そう思っていた。
権力は強い。
だから私は、生きている。
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