9 / 60
アベリア学園の見学
クライヴと昼食(中編)
しおりを挟む
レベッカが立ち去ると、クライヴから一瞬にして威圧感がなくなった。
また遠巻きにこちらの様子を伺っていた生徒たちも、レベッカの二の舞になるのは御免とばかりに席を移すものもいた。
「あ、あの、アクイラ国皇子。よろしかったら、召し上がりますか」
優しくリラ見つめるクライヴの視線が堪らなくなって、リラはそう口にした。
「それならリラと同じものをいただこうかな。」
リラは緊張しながら、皿にサンドイッチを幾つか盛った。
本来侍女にお願いするものなのだろうが、やはりリラはクライヴの視線に弱くひどく動揺していたせいで、自ら取り分けてしまったのだった。
「皇子、こちらでよろしいでしょうか。」
リラはすっとクライヴに皿を差し出した。
「クライヴ、そう呼んでもらえないかな。」
「え、えっと。(それはちょっと…)」
クライヴは麗しい紅い瞳で真っ直ぐリラを見つめた。
リラは恥ずかしさのあまり頬を染めながら、視線を逸らした。
(名前で呼ぶなんて烏滸がましすぎる…。それに、また要らぬ噂が飛び交ってしまうわ…。)
どうやって、やんわり断ろうか。
そんな思考を巡らせようにも緊張のあまり何も考えられなかった。
そんなリラの心情を知ってか知らずか、クライヴは話を進めていた。
「リラはよく中庭で昼食を?」
「は、はい。天気が良い日はよくこちらで頂いております。」
大した質問でもないのに、緊張のあまり何処かぎこちなさが拭えなかった。
「そうなんだ。ちなみに、いつもそちらのご令嬢方とよく食事を一緒に?」
クライヴはそんなリラを微笑ましく見つめながら質問を続けた。
「あ、はい。こちらがアビー・アハアルム伯爵令嬢で、こちらがクリスティーヌ・メルクール子爵令嬢でふたりとも入学当初からとても仲良くさせていただいております。」
突然、話題を振られたふたりは動揺し、慌てて立ち上がり、クライヴに無礼のないように淑女の礼をした。
「ふーん。そう…。」
クライヴはリラからアビーとクリスティーヌに視線をやった。
その場の空気を壊さないように微笑んでいるように見えるが、目の奥が笑っておらず、何処か威圧的だった。
そんな他愛のない話しながら、クライヴは長い指で、優雅にサンドイッチを摘み頬張った。
毎度ながら、その所作は本当に筆舌にし難いほど美しい。
食事をしているだけなのにどうしてこうも色気を漂わすことができるのだろうか。
リラはまたしても、そんなクライヴに見惚れてしまった。
初めて間近で見たアビーとクリスティーヌも蕩けてしまいそうな瞳でクライヴを見入ってしまった。
「リラも食べたいの?」
不意に、クライヴが長い指先をピタリッと止め、リラにそう尋ねた。
リラは、その言葉で自分がまたクライヴに見惚れてしまった事実に気づき慌てふためいた。
(また、やってしまった。)
リラは慌てて視線を逸らすも、クライヴは片側の口角だけあげて意地悪くニヤリッと笑った。
「食べさせてあげようか。」
そう甘く耳元で囁くのだった。
リラは耳の奥がくすぐったくなるのと同時に、一気に体温が上昇していくのを感じた。
「ほら、あーんして…。」
クライヴの綺麗な指先がサンドイッチと共にリラの口元に迫ってきた。
「ふぇ!?」
リラはあまりのことに動揺し、自分でも驚くほどに変な声を出してしまった。
こんな公共の場でそんな行動は恥ずかしいにもほどがあった。
如何に国賓の申し出とは言え、これはどうしても断りたい。
けれど、不敬を働きたくはない…。
もう粗相はしたくない…。
どうすれば正解なんだ…。
「ご配慮ありがとうございます!自分で食べられますので…。」
そう言って背を逸らすもクライヴも譲らなかった。
「遠慮しないで。あーん」
クライヴは終始愉しそうだった。
もしや、これもクライヴの冗談なのだろうか。
わからない…。
もう何もわからない…。
「お、お腹がいっぱいなので…、だ、大丈夫です…。」
リラは配慮に配慮を重ねた結果、そんな陳腐な言葉しか出てこなかった。
そんなリラの様子がおかしくてたまらないのか、クライヴはクスクス笑いながら、ようやく手を退けたのだった。
「じゃあ、今度お腹が空いているときに。」
クライヴはにっこり愉しそうに艶やかな紅い瞳でリラを見つめた。
「そそそそ、そういう意味ではなくて。」
「ははは。愉しみだな。」
(なんだか、弄ばれてます?)
先ほどより野次馬は減ったと言えど、ちらちらこちらを見ている生徒は少なくはなかった。
明日からはきっととんでもない噂が飛び交うだろう。
居ても立っていられず、リラは目の前のアビーとクリスティーヌに助けを求めるように視線を向けるも、ふたりは眉間に皺を寄せ小さく首を横に振るのみだった。
「そういえば、リラは宴の後は楽しめた?」
そうこうしていると、クライヴから思いも寄らない質問がリラに向けられた。
「あ、いえ、ロイド様と踊った後は色々ありまして、すぐ退場してしまいました。」
「そう。『ロイド様』と。それは残念だった。それなら、もう少し俺が独占していても良かったのか。」
クライヴは終始愉しそうにリラを見つめていた。
「あの…。宴のときに再度ダンスにお誘い頂いたのにお断りして申し訳ありませんでした。」
リラはダンスの後のクライヴの態度を気にしていた。
もちらん、リラはマナーを守っただけで、非があるわけではない。
それでも、国賓からの申し出だ。自分に非がなくても、きちんと謝るのが礼儀である。
「リラが謝ることはひとつもないよ。むしろマナーをかいて、俺がリラに不快な思いをさせたと思っているよ。すまなかった。」
クライヴは何一つ気にする様子はなかった。むしろ、一国の皇子が非を認めることに恐縮しつつ、リラはクライヴが怒ってないことに安心した。
そんな話をしていると、こちらにロイドとレナルドが駆けて来るのが見えた。
「アクイラ皇子、ご令嬢方。歓談中、失礼させていただきます。アクイラ国皇子、お早いおつきで。このような所にいるとは吃驚しました。」
ロイドとレナルドは礼をしてクライヴに話しかけた。
ロイドとレナルドが慌てて駆けて来たのも無理はない。
成人の宴にいた、あの美貌の皇子ことクライヴが中庭にいると、生徒たちの間で既に騒ぎになっていたからだ。
クライヴは立ち上がりロイドに礼をした。
「連絡もなしに申し訳ない。少しでも早くリラと一緒にいたくてね。」
クライヴは微塵の恥じらいもなく、こんな公共の場でロイドに『リラに早く逢いたっかた』とそう告げるのだった。
その言葉はロイドの胸に突き刺さり、一瞬にして心中を穏やかではなくなっていくが、それでもロイドも一国の皇子である努めて笑顔を装わなければならない。
(くそ、また、私が言いたい言葉を抜け抜けと。異国のものは恥というものを知らないのか)
「いえ、とんでもない。もし宜しければ私たちも席をご一緒してもよろしいかな。」
ロイドは引き攣った笑顔で、そう提案した。
また遠巻きにこちらの様子を伺っていた生徒たちも、レベッカの二の舞になるのは御免とばかりに席を移すものもいた。
「あ、あの、アクイラ国皇子。よろしかったら、召し上がりますか」
優しくリラ見つめるクライヴの視線が堪らなくなって、リラはそう口にした。
「それならリラと同じものをいただこうかな。」
リラは緊張しながら、皿にサンドイッチを幾つか盛った。
本来侍女にお願いするものなのだろうが、やはりリラはクライヴの視線に弱くひどく動揺していたせいで、自ら取り分けてしまったのだった。
「皇子、こちらでよろしいでしょうか。」
リラはすっとクライヴに皿を差し出した。
「クライヴ、そう呼んでもらえないかな。」
「え、えっと。(それはちょっと…)」
クライヴは麗しい紅い瞳で真っ直ぐリラを見つめた。
リラは恥ずかしさのあまり頬を染めながら、視線を逸らした。
(名前で呼ぶなんて烏滸がましすぎる…。それに、また要らぬ噂が飛び交ってしまうわ…。)
どうやって、やんわり断ろうか。
そんな思考を巡らせようにも緊張のあまり何も考えられなかった。
そんなリラの心情を知ってか知らずか、クライヴは話を進めていた。
「リラはよく中庭で昼食を?」
「は、はい。天気が良い日はよくこちらで頂いております。」
大した質問でもないのに、緊張のあまり何処かぎこちなさが拭えなかった。
「そうなんだ。ちなみに、いつもそちらのご令嬢方とよく食事を一緒に?」
クライヴはそんなリラを微笑ましく見つめながら質問を続けた。
「あ、はい。こちらがアビー・アハアルム伯爵令嬢で、こちらがクリスティーヌ・メルクール子爵令嬢でふたりとも入学当初からとても仲良くさせていただいております。」
突然、話題を振られたふたりは動揺し、慌てて立ち上がり、クライヴに無礼のないように淑女の礼をした。
「ふーん。そう…。」
クライヴはリラからアビーとクリスティーヌに視線をやった。
その場の空気を壊さないように微笑んでいるように見えるが、目の奥が笑っておらず、何処か威圧的だった。
そんな他愛のない話しながら、クライヴは長い指で、優雅にサンドイッチを摘み頬張った。
毎度ながら、その所作は本当に筆舌にし難いほど美しい。
食事をしているだけなのにどうしてこうも色気を漂わすことができるのだろうか。
リラはまたしても、そんなクライヴに見惚れてしまった。
初めて間近で見たアビーとクリスティーヌも蕩けてしまいそうな瞳でクライヴを見入ってしまった。
「リラも食べたいの?」
不意に、クライヴが長い指先をピタリッと止め、リラにそう尋ねた。
リラは、その言葉で自分がまたクライヴに見惚れてしまった事実に気づき慌てふためいた。
(また、やってしまった。)
リラは慌てて視線を逸らすも、クライヴは片側の口角だけあげて意地悪くニヤリッと笑った。
「食べさせてあげようか。」
そう甘く耳元で囁くのだった。
リラは耳の奥がくすぐったくなるのと同時に、一気に体温が上昇していくのを感じた。
「ほら、あーんして…。」
クライヴの綺麗な指先がサンドイッチと共にリラの口元に迫ってきた。
「ふぇ!?」
リラはあまりのことに動揺し、自分でも驚くほどに変な声を出してしまった。
こんな公共の場でそんな行動は恥ずかしいにもほどがあった。
如何に国賓の申し出とは言え、これはどうしても断りたい。
けれど、不敬を働きたくはない…。
もう粗相はしたくない…。
どうすれば正解なんだ…。
「ご配慮ありがとうございます!自分で食べられますので…。」
そう言って背を逸らすもクライヴも譲らなかった。
「遠慮しないで。あーん」
クライヴは終始愉しそうだった。
もしや、これもクライヴの冗談なのだろうか。
わからない…。
もう何もわからない…。
「お、お腹がいっぱいなので…、だ、大丈夫です…。」
リラは配慮に配慮を重ねた結果、そんな陳腐な言葉しか出てこなかった。
そんなリラの様子がおかしくてたまらないのか、クライヴはクスクス笑いながら、ようやく手を退けたのだった。
「じゃあ、今度お腹が空いているときに。」
クライヴはにっこり愉しそうに艶やかな紅い瞳でリラを見つめた。
「そそそそ、そういう意味ではなくて。」
「ははは。愉しみだな。」
(なんだか、弄ばれてます?)
先ほどより野次馬は減ったと言えど、ちらちらこちらを見ている生徒は少なくはなかった。
明日からはきっととんでもない噂が飛び交うだろう。
居ても立っていられず、リラは目の前のアビーとクリスティーヌに助けを求めるように視線を向けるも、ふたりは眉間に皺を寄せ小さく首を横に振るのみだった。
「そういえば、リラは宴の後は楽しめた?」
そうこうしていると、クライヴから思いも寄らない質問がリラに向けられた。
「あ、いえ、ロイド様と踊った後は色々ありまして、すぐ退場してしまいました。」
「そう。『ロイド様』と。それは残念だった。それなら、もう少し俺が独占していても良かったのか。」
クライヴは終始愉しそうにリラを見つめていた。
「あの…。宴のときに再度ダンスにお誘い頂いたのにお断りして申し訳ありませんでした。」
リラはダンスの後のクライヴの態度を気にしていた。
もちらん、リラはマナーを守っただけで、非があるわけではない。
それでも、国賓からの申し出だ。自分に非がなくても、きちんと謝るのが礼儀である。
「リラが謝ることはひとつもないよ。むしろマナーをかいて、俺がリラに不快な思いをさせたと思っているよ。すまなかった。」
クライヴは何一つ気にする様子はなかった。むしろ、一国の皇子が非を認めることに恐縮しつつ、リラはクライヴが怒ってないことに安心した。
そんな話をしていると、こちらにロイドとレナルドが駆けて来るのが見えた。
「アクイラ皇子、ご令嬢方。歓談中、失礼させていただきます。アクイラ国皇子、お早いおつきで。このような所にいるとは吃驚しました。」
ロイドとレナルドは礼をしてクライヴに話しかけた。
ロイドとレナルドが慌てて駆けて来たのも無理はない。
成人の宴にいた、あの美貌の皇子ことクライヴが中庭にいると、生徒たちの間で既に騒ぎになっていたからだ。
クライヴは立ち上がりロイドに礼をした。
「連絡もなしに申し訳ない。少しでも早くリラと一緒にいたくてね。」
クライヴは微塵の恥じらいもなく、こんな公共の場でロイドに『リラに早く逢いたっかた』とそう告げるのだった。
その言葉はロイドの胸に突き刺さり、一瞬にして心中を穏やかではなくなっていくが、それでもロイドも一国の皇子である努めて笑顔を装わなければならない。
(くそ、また、私が言いたい言葉を抜け抜けと。異国のものは恥というものを知らないのか)
「いえ、とんでもない。もし宜しければ私たちも席をご一緒してもよろしいかな。」
ロイドは引き攣った笑顔で、そう提案した。
1
お気に入りに追加
206
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!


追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
交換された花嫁
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉さんなんだから我慢なさい」
お姉さんなんだから…お姉さんなんだから…
我儘で自由奔放な妹の所為で昔からそればかり言われ続けてきた。ずっと我慢してきたが。公爵令嬢のヒロインは16歳になり婚約者が妹と共に出来きたが…まさかの展開が。
「お姉様の婚約者頂戴」
妹がヒロインの婚約者を寝取ってしまい、終いには頂戴と言う始末。両親に話すが…。
「お姉さんなのだから、交換して上げなさい」
流石に婚約者を交換するのは…不味いのでは…。
結局ヒロインは妹の要求通りに婚約者を交換した。
そしてヒロインは仕方無しに嫁いで行くが、夫である第2王子にはどうやら想い人がいるらしく…。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる