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3章 国家運営と勇者

EX 異端者と半端者

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サシャ視点

私は、ダークエルフの村に産まれた。

ダークエルフは闇魔法と影関連の職業になるのが鉄則だった。

私は、スキルを調べられた。

ダークエルフは、閉鎖的な種族で村がある森に定住している。

村長が昔に手に入れたスキル鑑定の宝玉があり、それで毎年生まれてくるダークエルフのスキルを調べていた。

私の番になり、宝玉に手をかざしたら〈スキル:闇魔法〉〈固有能力:植物対話〉が出てきた。

植物対話はダークエルフには絶対出てこない能力で使い物にならないとして村では差別の対象となった。

それでも私は、病気の母のために働いた。

ある時、周りからは私のことを「異端者」と言われることになった。

私がこの村で異物なのは確かだから悔しい思いで生活をしていたが母が亡くなった。

そこからは、異端者扱いが激しくなった。

物々交換する商人が来た時、私は売られた。

オークションに出て冒険者風の男が落札した。

この男は、王様で私のことを1人のダークエルフとして扱ってくれた。

この男に恩を返すために植物園を作ることを決めた。

母みたく病気で亡くなる人はいてほしくないから。





ニカ視点

私は、エルフの村で産まれた。

だけど他の人と違うことに気がついた。

母は、戦争に駆り出された時にある男性と恋に落ちて駆け落ちするかのようにどこかに行った。

その時に私を妊娠したが男性は死んだ。

母は、生まれ故郷の村にお世話になった。

母は、何度も何度も同じ言葉を繰り返し言っていた。

「貴方は、ハーフエルフで将来苦労するかもしれないけど後悔はしてないから貴方が生きたいように生きなさい!」

結局母は、流行り病で亡くなった。

そこからのことは思い出したくても拒否反応が出る。

ハーフエルフだからいじめに遭い、暴力を振るわれた。

味方なんて誰一人もいなかった。

そんな時に私は売られた。

オークションに出品されるみたい。

オークションが始まって他の人の値段を見て驚いた。

私の番になったけど人気が無く、初動からあまり動かなかった。

結局私を落札したのは冒険者風の男が落とした。

この男が落とした奴隷はダークエルフに竜人2名に人族2名に私といった内容だった。

説明を受けて冒険者風の男が住んでいる所に行ったら王様ということをカミングアウトされた。

ハーフエルフなのに半端者なのに普通に話して接してくれている。

この王様の方が異端者すぎるでしょ。

私は、ダークエルフのサシャと一緒に植物園担当になった。

私も母を流行り病で無くしてるからサシャとは意気投合した。




〇〇年後(〇〇視点)

この国は色んな種族が入り乱れている。

ハーフエルフもいる。半端者なのにおかしい。

「あんたハーフエルフを侮辱するのはダメだよ!」

商店街のおばさんが言ってきた。

「初代ユートピア国王の子供がハーフエルフだから周りからは批判を受けたけど今では英雄だから処罰されたくなければ慎むんだよ!」

そう言っておばさんは消えた。

王様の子供がハーフエルフということはハーフエルフ差別は無いのか。

この国は色んな種族が入り乱れて本当にユートピアみたいだ。

玉砕覚悟で王宮取材してみたいな…



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