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50.くぁwせdrftgyふじこlp(社畜の父視点)
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志鶯が自分の子でないと知った日から、私は完全に荒れた。いままで志鶯のためにと大切にしてきた一族の会社の役員としての地位も全てがどうでもよくなった。
そして、徐々に荒れていく生活の中で、あの女との口論も増えて言った。
家庭が以前のあたたかさを失った時、志鶯が失踪した。あんなに可愛がっていたのに托卵を知ってからは一切の興味も関心も失ってしまった。
だから、志鶯のことは私は一切探すことはなかった。
志鶯が失踪してからすぐあの女との関係も清算した。最早一族への恥も外聞もなく事前に証拠として残していた志鶯のDNA診断の結果や長年の不貞を理由に家を追い出し離婚した。
多くのことが終わった後、少しでも心が晴れるかと思ったが、なにひとつ晴れやかな気持ちにはならなかった。結局、私に残ったのは、家と祖父母から受け継いでいた財産で周りにいた人間はみんないなくなった。
自業自得だと思った。
いまさらなのは分かっていたが、私は志鶴を探した。志鶴捜索を志鶴と同じ会社で働いていた同僚の田中さんが手伝ってくれたが、進捗は芳しくなかった。
それでも、もし志鶴が戻ったらを考えて、多くのものを残せるように財産関連の手続きもした。
志鶴がそれを望まないだろうことも、今まで自身がしたことの罪の重さから分かっていたがそれでも少しだけでも志鶴に何かをできないかと考えた結果だった。
しかし、失踪から10年の歳月が流れても志鶴は見つからなかった。
漠然と、『志鶴がもうこの世に居ない』のではないかと思い始めていた頃から、志鶴が夢の中に現れるようになった。
夢の中の志鶴は、いつもとても苦しそうにしながら涙を流している。そして『ここは寒い、ひとりは寂しい』と決まって口にした。
それは酷い悪夢だったが、ある時からその夢の中で志鶴は、私に伴侶が欲しいというようになった。そこで、志鶴に伴侶をと思い調べた結果、ムサカリ絵馬にたどり着いた。
そうして、志鶴の結婚相手を探したが、夢の中の志鶴は納得してくれなかった。
ある日、志鶴が珍しく笑顔で夢に出てきてある写真を見せた。そこには日本人ではないがとても美しい人が写っており、『この人と結婚したい』と言われた。
そして、目覚めた時、何故かその写真が私の枕元に置かれており、志鶴のためにムサカリ絵馬を行おうとした日に志鶴が帰ってきたのだ。
やっと望みが叶うのが嬉しいのだと思ったが、なぜかそれを拒絶し、しかも奇妙な蛇、いや触手のようなものと親し気に話す志鶴という光景に理解が追い付かず硬直していた時、とんでもない言葉が耳に響いた。
『ラム様だ、シヅル。こやつに余とシヅルの関係を認めさせようではないか……』
聞いたことのない妙に凛として美しい響きの声と共に、こちらを見ていた志鶴の体に触手が絡みついたのだ。
「やめろ!!」
志鶴が得体の知れない何かに侵されようとしていると思い、駆け寄ろうとしたが、体が金縛りのように動かない。
『お前は見ているだけでいい』
冷たい声色でそう言われた後、私はの目の前でそれは行われた。
蠢いた触手が志鶴の体に絡みつき、さらにはその口の中に入り込んだ。
『余は美味しいかシヅル??』
「んっ……はぁっ♡あまぃ……らみゅさまぁ」
完全に欲情した瞳でその触手から流れる得体のしれない液体を飲み下す志鶴の姿に私は震えが止まらない。さらにそのまま触手が息子のムスコに緩く絡みついて、扱くような動きをしたのがわかった。
それはヌメヌメと嫌な湿った感じの質感で、志鶴の腰が逃げようとするのを封じている。
『シヅル、一度イカせてあげよう』
「いやぁ♡……そこぁ……ん!!」
志鶴が射精したのが分かった。得体のしれない化け物により達する息子を見てしまったことで私の精神の最後の何かが崩れるのがわかった。
「くぁwせdrftgyふじこlp!!」
そして、徐々に荒れていく生活の中で、あの女との口論も増えて言った。
家庭が以前のあたたかさを失った時、志鶯が失踪した。あんなに可愛がっていたのに托卵を知ってからは一切の興味も関心も失ってしまった。
だから、志鶯のことは私は一切探すことはなかった。
志鶯が失踪してからすぐあの女との関係も清算した。最早一族への恥も外聞もなく事前に証拠として残していた志鶯のDNA診断の結果や長年の不貞を理由に家を追い出し離婚した。
多くのことが終わった後、少しでも心が晴れるかと思ったが、なにひとつ晴れやかな気持ちにはならなかった。結局、私に残ったのは、家と祖父母から受け継いでいた財産で周りにいた人間はみんないなくなった。
自業自得だと思った。
いまさらなのは分かっていたが、私は志鶴を探した。志鶴捜索を志鶴と同じ会社で働いていた同僚の田中さんが手伝ってくれたが、進捗は芳しくなかった。
それでも、もし志鶴が戻ったらを考えて、多くのものを残せるように財産関連の手続きもした。
志鶴がそれを望まないだろうことも、今まで自身がしたことの罪の重さから分かっていたがそれでも少しだけでも志鶴に何かをできないかと考えた結果だった。
しかし、失踪から10年の歳月が流れても志鶴は見つからなかった。
漠然と、『志鶴がもうこの世に居ない』のではないかと思い始めていた頃から、志鶴が夢の中に現れるようになった。
夢の中の志鶴は、いつもとても苦しそうにしながら涙を流している。そして『ここは寒い、ひとりは寂しい』と決まって口にした。
それは酷い悪夢だったが、ある時からその夢の中で志鶴は、私に伴侶が欲しいというようになった。そこで、志鶴に伴侶をと思い調べた結果、ムサカリ絵馬にたどり着いた。
そうして、志鶴の結婚相手を探したが、夢の中の志鶴は納得してくれなかった。
ある日、志鶴が珍しく笑顔で夢に出てきてある写真を見せた。そこには日本人ではないがとても美しい人が写っており、『この人と結婚したい』と言われた。
そして、目覚めた時、何故かその写真が私の枕元に置かれており、志鶴のためにムサカリ絵馬を行おうとした日に志鶴が帰ってきたのだ。
やっと望みが叶うのが嬉しいのだと思ったが、なぜかそれを拒絶し、しかも奇妙な蛇、いや触手のようなものと親し気に話す志鶴という光景に理解が追い付かず硬直していた時、とんでもない言葉が耳に響いた。
『ラム様だ、シヅル。こやつに余とシヅルの関係を認めさせようではないか……』
聞いたことのない妙に凛として美しい響きの声と共に、こちらを見ていた志鶴の体に触手が絡みついたのだ。
「やめろ!!」
志鶴が得体の知れない何かに侵されようとしていると思い、駆け寄ろうとしたが、体が金縛りのように動かない。
『お前は見ているだけでいい』
冷たい声色でそう言われた後、私はの目の前でそれは行われた。
蠢いた触手が志鶴の体に絡みつき、さらにはその口の中に入り込んだ。
『余は美味しいかシヅル??』
「んっ……はぁっ♡あまぃ……らみゅさまぁ」
完全に欲情した瞳でその触手から流れる得体のしれない液体を飲み下す志鶴の姿に私は震えが止まらない。さらにそのまま触手が息子のムスコに緩く絡みついて、扱くような動きをしたのがわかった。
それはヌメヌメと嫌な湿った感じの質感で、志鶴の腰が逃げようとするのを封じている。
『シヅル、一度イカせてあげよう』
「いやぁ♡……そこぁ……ん!!」
志鶴が射精したのが分かった。得体のしれない化け物により達する息子を見てしまったことで私の精神の最後の何かが崩れるのがわかった。
「くぁwせdrftgyふじこlp!!」
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