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32.社畜サラリーマンは小さくって可愛くなる
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沢山の人達に五体投地される異様な空間に何故か涙が止まらなくなった私だったが、変化はそれだけではなかった。
「シヅル……、元から可愛いが今のシヅルはとても小さくって可愛くなっているようだ」
竜帝陛下の言葉に自身の両手を見て驚愕した。明らかに小さい、どう考えても子供の小さい手が目の前にあったのだ。
「えっ……どうしれぇ……っ!!」
明かに舌足らずの言葉遣いに驚くがどうやら、体が幼児くらいまで縮んでしまったらしい。あまりの事態にどうすればいいのかまるで分らない。
むしろ、こんな事態は社畜生活でも経験がなかった。
(こんな、いくら摩訶不思議人外魔境の世界とはいえ幼児化することがあるというのか??どうしよう、どうしよう……)
パニックになったのと体に感情が完全に引っ張られたせいで私はただただ大声で叫ぶように泣いてしまった。
「あっ……うわぁああああああああん」
その姿を見ても狂った信者たちは五体投地をやめる気配はない。その異様さにさらに泣き叫んだ時、ずっと私を抱きかかえて眺めていた竜帝陛下がパンパンと手を2回ほど叩いた。
すると、五体投地していた竜人達がゆっくりと立ち上がった。
「よちよち、シヅルたんこわかったでしゅね。……一旦部屋に帰らせてもらう」
そう言って竜帝陛下は立ち上がりこちらをキラキラした曇りなき狂った眼で見つめる信者たちに有無を言わせずにその場から瞬間移動した。
竜帝陛下に連れられて部屋に戻ると、なんだかとても安心していた。
「ありがとうございましゅ」
「いいのだ。むしろ、このようなことになりすまない」
なぜか竜帝陛下に謝罪されたので首を傾げる。
「余がしっかり守れていればこんなことにはならずに済んだものを……」
「らみゅさまぁはまもってくれましゅたよ」
その言葉に竜帝陛下が突然私の首筋に顔を埋めた。あまりの出来事に驚いて反射的に抵抗してみたが何の意味もない。
「やめれぇ……やめれぇ」
舌足らずに訴えると、いつもならそれをスルーしてやりたい放題の竜帝陛下が物凄くいたたまれない表情になるのが分かった。そして、いつもよりさらに優しく語り掛けるよう言った。
「すまない。幼子のシヅルに無体なことは絶対しないから少し我慢して欲しい。ちゃんと『異世界人のきもち』にも『幼子に手を出す変態はギルティ』と書いてあるので余もこんなに小さいシヅルに酷いことはしない」
そう言いながら、首筋の一か所に竜帝陛下が唇で触れたのが分かった。そのせいかは分からないが首筋だけでなく体が熱くなった気がした。
「あっ……あつぃ」
「……やはり、呪印が濃くなっている」
そう首筋に唇をつけたまま言われてくすぐったさと恥ずかしさに首を振ると、竜帝陛下が何やら私には到底言葉か分からない謎の呪文、イメージするなら某邪神の神話の『いあいあ』みたいな何かを唱えたのが分かった。
「……気休めでしかないが、これなら……」
「シヅル……、元から可愛いが今のシヅルはとても小さくって可愛くなっているようだ」
竜帝陛下の言葉に自身の両手を見て驚愕した。明らかに小さい、どう考えても子供の小さい手が目の前にあったのだ。
「えっ……どうしれぇ……っ!!」
明かに舌足らずの言葉遣いに驚くがどうやら、体が幼児くらいまで縮んでしまったらしい。あまりの事態にどうすればいいのかまるで分らない。
むしろ、こんな事態は社畜生活でも経験がなかった。
(こんな、いくら摩訶不思議人外魔境の世界とはいえ幼児化することがあるというのか??どうしよう、どうしよう……)
パニックになったのと体に感情が完全に引っ張られたせいで私はただただ大声で叫ぶように泣いてしまった。
「あっ……うわぁああああああああん」
その姿を見ても狂った信者たちは五体投地をやめる気配はない。その異様さにさらに泣き叫んだ時、ずっと私を抱きかかえて眺めていた竜帝陛下がパンパンと手を2回ほど叩いた。
すると、五体投地していた竜人達がゆっくりと立ち上がった。
「よちよち、シヅルたんこわかったでしゅね。……一旦部屋に帰らせてもらう」
そう言って竜帝陛下は立ち上がりこちらをキラキラした曇りなき狂った眼で見つめる信者たちに有無を言わせずにその場から瞬間移動した。
竜帝陛下に連れられて部屋に戻ると、なんだかとても安心していた。
「ありがとうございましゅ」
「いいのだ。むしろ、このようなことになりすまない」
なぜか竜帝陛下に謝罪されたので首を傾げる。
「余がしっかり守れていればこんなことにはならずに済んだものを……」
「らみゅさまぁはまもってくれましゅたよ」
その言葉に竜帝陛下が突然私の首筋に顔を埋めた。あまりの出来事に驚いて反射的に抵抗してみたが何の意味もない。
「やめれぇ……やめれぇ」
舌足らずに訴えると、いつもならそれをスルーしてやりたい放題の竜帝陛下が物凄くいたたまれない表情になるのが分かった。そして、いつもよりさらに優しく語り掛けるよう言った。
「すまない。幼子のシヅルに無体なことは絶対しないから少し我慢して欲しい。ちゃんと『異世界人のきもち』にも『幼子に手を出す変態はギルティ』と書いてあるので余もこんなに小さいシヅルに酷いことはしない」
そう言いながら、首筋の一か所に竜帝陛下が唇で触れたのが分かった。そのせいかは分からないが首筋だけでなく体が熱くなった気がした。
「あっ……あつぃ」
「……やはり、呪印が濃くなっている」
そう首筋に唇をつけたまま言われてくすぐったさと恥ずかしさに首を振ると、竜帝陛下が何やら私には到底言葉か分からない謎の呪文、イメージするなら某邪神の神話の『いあいあ』みたいな何かを唱えたのが分かった。
「……気休めでしかないが、これなら……」
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