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29.命に代えても守りたかった(スタガー視点)
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「……スタガー卿、貴殿に、いや、イグリュウの血筋のものすべてに呼び出しが掛かっている」
僕を自室まで呼びに来た騎士はどうやら『真実』を見抜く家系の者達らしい。そこでどうやら僕が行ってきたことが明るみに出たということが分かった。
(……アナイス様……いや、アナイスどうやら兄さんはここまでのようだ)
僕は騎士に竜帝陛下の元へ連行される中で、自身の生い立ちや過去を回想した。
イグリュウと呼ばれる竜人は元々、イグという蛇の神の血を引いている竜人の血族だった。遠い昔はひとつの血族だった竜人も何時しか系譜が別れて相いれない部分が出てきてしまった。
この世界の竜人は大きく分けると、ヨグリュウ、シュブリュウ、ニャルリュウとされるがイグリュウはそこから外れた少数派の血筋だった。
竜人でありながら蛇と言われたりしていたことからも分かるように、イグリュウは長年異端とされて蔑まれきた歴素を持つ。
現在の竜帝陛下がイグリュウとも血の繋がりがあるとされるシュブリュウの血を色濃く引いた優しい方であったため、イグリュウへの差別は撤廃された。
しかし、表向きはイグリュウへの風当たりは酷くなくなったように見えて、実際はいまだに根深い差別は続いていた。
僕の生家の男爵家も、父は通常の竜人番であったが、母がイグリュウの血筋だった。
そのため、祖母はよく『番でなければイグリュウの血筋の者などとは結婚させなかった』と言っていた。最初はそんな祖母を諫めていたらしい父も、次第に疲弊し最終的に領地へ逃げてしまった。
絶対と言われる番の絆を持つはずの父の裏切りが母をじわじわと歪めて行った。
竜人にとって番と結婚することは最高の幸せとされた。お互いがお互いを想い合い、愛し合えるものとされていたから。だから、竜人は基本的に番と結婚していればそれ以外とは性行為を伴うような浮気をすることはなかった。
しかし、絶対的に自分を愛してくれるはずの番である父に裏切られたことで母は壊れてしまったのかもしれない。本来愛する子である父との子達には目もくれず、愛を求めて浮気を繰り返すようになった。
下級貴族の男爵夫人であり、貴族の中で身分の高くなくイグリュウの血を引く母が、王弟殿下の子であるリュカ様の乳母に選ばれたのは、竜帝陛下に近しいアナン公爵、小公爵の父親と愛人関係だったからだった。
その当時、アナン公爵には番は見つかっておらず、政略結婚相手の妻には義務で夫婦をしているだけの認識だった。後に、アナン公爵が実は先天性のフェロモンの不全で自身からの番認識ならびに番側の認知が極めて難しい珍しい病だったたことが判明し、アナン公爵の番が政略結婚で一緒になった妻であると判明するが、それまでアナン公爵は竜人の男にありがちな番探しのためとの口実で多くの愛人がいた。その中で、一番長く続いた愛人が母だった。
父はそのことを遠い領地にいたため知らなかったが、王都では公の秘密に等しいほど有名だった。
母は祖母から逃げるためにアナン公爵に頼み、リュカ様の乳母として王城に上がるようになった。そうして、僕もリュカ様の乳兄妹になった。
しかし、そんな母に誤算が起きた。それは、アナン公爵との子を身ごもってしまったということだ。
番が居る身で番以外の子を身ごもるというのは竜人にとっては大罪だった。しかし、母はその子を産むと決意した。だれひとり頼れる人の居ない中で生まれたその子がアナイス、僕の異父弟だ。
アナイスが生まれた時、身分を隠し平民のための産院で産み落とされたその子はこの世の全てが色彩を変えるほど美しい赤ん坊だった。
その時、生まれて初めて僕に守る物が出来たと思った。
しかし、アナイスは『魂欠け』という生まれながらにこの世界に生まれるには不完全な欠けた魂を持った存在だった。そのことがより僕を弟に対して過保護な存在へと成長させた。
(アナイスが、弟が幸せなら僕はどうなろうと構わない)
アナイスは全てから隠されるように孤児院へと預けられた。本来は貴族の血を引いていながらそんな場所に捨て置かれるアナイスが不憫で僕は孤児院へこっそりと通った。
その中で、アナイスは自身が何者かを知るようになり、自分がアナン公爵の息子なら公爵家に行きたいと強請る様になった。
僕は可哀そうな弟の願いを叶えたいと思った僕は、アナン公爵に匿名で手紙を送るようになった。
『秘密をばらされたくなければアナイスを公爵家に迎え入れろ』
結果、アナイスは公爵家に迎え入れられた。意外だったのはアナン公爵がアナイスを自身の私生児と公表した上で養子にしたことだった。
これでアナイスが幸せになれると思ったが、アナイスの異母兄弟である小公爵がそれを邪魔した。あんなに可愛い弟を同じ兄でありながら認めない小公爵が僕は憎かった。
なんとか側に行こうと、母の伝手を使い僕はあの我儘な小公爵に仕えた。それもれも全ては大切な弟を近くで見守り守るためだった。
何も知らない小公爵の側はとても動きやすかった僕の可愛い弟のアナイスが公爵家を継げるように、自身の暗示の魔法を使いゆっくりと時間をかけて、小公爵への認知を悪いものにしていった。
彼が美しいの容姿も醜く見えるように変えたし、軽く我儘な程度の性格を酷く傲慢だと認知をすり替えた。特に、乳兄弟のリュカ様は暗示にかかりやすかったのでアナイスのために利用した。
そうして、僕らの学年の最大派閥であるリュカ様の交流関係から小公爵を弾き悪評をバラまいた。
結果、アナイスも公爵家の跡継ぎ候補として学園に通う許可がおり、自身の勝利を確信した時に、事件は起きた。
竜帝陛下が、自身の番い様を見つけたとの報が国全体に知らされたのだ。
(アナイスが竜帝陛下の番い様ならよかったのに……)
心底そう思ったが、『魂欠け』はこの世界に番が存在しない。だから、竜帝陛下の番い様はアナイスでは絶対になかった。それでも全く関係ない人物ならば僕はそのままアナイスが公爵家を告げるようにアシストするだけだったはずだ。
しかし、竜帝陛下の言葉に僕は方向転換を余儀なくされた。
『番い様は、高位貴族の子息で美しい黄金のような金髪に金の瞳の持ち主』だとされたのだ。
その瞬間、竜帝陛下の番い様は小公爵だと把握した。この国で、黄金色と呼べるほどの金色の髪を持つ子息は彼だけだったからだ。
暗示は長く接することで精度が上がるが、竜帝陛下には当然かけられていない。だから彼の真の姿を見ているし、もちろん番いには暗示があっても気付くだろう。
やっとアナイスに公爵家を継がせられる算段がついたのに小公爵が番い様になればアナイスの未来は暗くなる。小公爵は間違いなく、アナイスが跡を継いだら生家であれ切り捨てかねない。
(くそっ、なんで。せめてアナイスが番い様ならば……)
そう考えた瞬間ハッとした。
アナイスが竜帝陛下の番い様になれば誰もアナイスを侮れなくなる。そのために、罪をでっちあげて『小公爵は一生幽閉されるようにしよう。』
アナイスにその話をしたらある作戦を持ちかけられた。最初、僕はアナイスのアレルギーを知っていたので拒否したが、アナイスから殺害未遂なら確実に小公爵を罪に問えると言われてすぐにアレルギーの症状に対応できる形にしてくだんの事件を起こした。
しかし、ひとつ大きな誤算があった。
リュカ様が暗示外の動きをして、小公爵を殺して魂まで砕いてしまったのだ。そんなことをすれば、アナイスが番い様でないとバレてしまう。
案の定、番をなくした発作を起こした竜帝陛下により小公爵こそが番い様だと看破されアナイスは結果人身御供のような王妃になる羽目になった。
慈悲深い竜帝陛下はアナイスに番が見つかれば解放すると言ったが、アナイスには番がいないのでこのまま命が尽きるまでお飾りの王妃のままになってしまったのだ。
「この部屋に入ってください」
騎士が折り目正しくそう僕に促した時、すぐに行動した。私は一瞬扉を騎士が開くために目を離した隙に懐に忍ばせていた毒薬を口に含んだ。
「悪いが、私にな何も語ることはない!!」
カリッ
と少し硬い感触のそれを飲み込んだ瞬間、体中が熱を持ち激痛が走った。
「なっ、医者、医者を呼べ!!」
遠くでそう誰かが叫んだがこの毒は即効性のものだ。もう助かることはない。薄れゆく意識の中で、アナイスの幻覚が何故か泣いているように見えたのは気のせいに違いない。
僕を自室まで呼びに来た騎士はどうやら『真実』を見抜く家系の者達らしい。そこでどうやら僕が行ってきたことが明るみに出たということが分かった。
(……アナイス様……いや、アナイスどうやら兄さんはここまでのようだ)
僕は騎士に竜帝陛下の元へ連行される中で、自身の生い立ちや過去を回想した。
イグリュウと呼ばれる竜人は元々、イグという蛇の神の血を引いている竜人の血族だった。遠い昔はひとつの血族だった竜人も何時しか系譜が別れて相いれない部分が出てきてしまった。
この世界の竜人は大きく分けると、ヨグリュウ、シュブリュウ、ニャルリュウとされるがイグリュウはそこから外れた少数派の血筋だった。
竜人でありながら蛇と言われたりしていたことからも分かるように、イグリュウは長年異端とされて蔑まれきた歴素を持つ。
現在の竜帝陛下がイグリュウとも血の繋がりがあるとされるシュブリュウの血を色濃く引いた優しい方であったため、イグリュウへの差別は撤廃された。
しかし、表向きはイグリュウへの風当たりは酷くなくなったように見えて、実際はいまだに根深い差別は続いていた。
僕の生家の男爵家も、父は通常の竜人番であったが、母がイグリュウの血筋だった。
そのため、祖母はよく『番でなければイグリュウの血筋の者などとは結婚させなかった』と言っていた。最初はそんな祖母を諫めていたらしい父も、次第に疲弊し最終的に領地へ逃げてしまった。
絶対と言われる番の絆を持つはずの父の裏切りが母をじわじわと歪めて行った。
竜人にとって番と結婚することは最高の幸せとされた。お互いがお互いを想い合い、愛し合えるものとされていたから。だから、竜人は基本的に番と結婚していればそれ以外とは性行為を伴うような浮気をすることはなかった。
しかし、絶対的に自分を愛してくれるはずの番である父に裏切られたことで母は壊れてしまったのかもしれない。本来愛する子である父との子達には目もくれず、愛を求めて浮気を繰り返すようになった。
下級貴族の男爵夫人であり、貴族の中で身分の高くなくイグリュウの血を引く母が、王弟殿下の子であるリュカ様の乳母に選ばれたのは、竜帝陛下に近しいアナン公爵、小公爵の父親と愛人関係だったからだった。
その当時、アナン公爵には番は見つかっておらず、政略結婚相手の妻には義務で夫婦をしているだけの認識だった。後に、アナン公爵が実は先天性のフェロモンの不全で自身からの番認識ならびに番側の認知が極めて難しい珍しい病だったたことが判明し、アナン公爵の番が政略結婚で一緒になった妻であると判明するが、それまでアナン公爵は竜人の男にありがちな番探しのためとの口実で多くの愛人がいた。その中で、一番長く続いた愛人が母だった。
父はそのことを遠い領地にいたため知らなかったが、王都では公の秘密に等しいほど有名だった。
母は祖母から逃げるためにアナン公爵に頼み、リュカ様の乳母として王城に上がるようになった。そうして、僕もリュカ様の乳兄妹になった。
しかし、そんな母に誤算が起きた。それは、アナン公爵との子を身ごもってしまったということだ。
番が居る身で番以外の子を身ごもるというのは竜人にとっては大罪だった。しかし、母はその子を産むと決意した。だれひとり頼れる人の居ない中で生まれたその子がアナイス、僕の異父弟だ。
アナイスが生まれた時、身分を隠し平民のための産院で産み落とされたその子はこの世の全てが色彩を変えるほど美しい赤ん坊だった。
その時、生まれて初めて僕に守る物が出来たと思った。
しかし、アナイスは『魂欠け』という生まれながらにこの世界に生まれるには不完全な欠けた魂を持った存在だった。そのことがより僕を弟に対して過保護な存在へと成長させた。
(アナイスが、弟が幸せなら僕はどうなろうと構わない)
アナイスは全てから隠されるように孤児院へと預けられた。本来は貴族の血を引いていながらそんな場所に捨て置かれるアナイスが不憫で僕は孤児院へこっそりと通った。
その中で、アナイスは自身が何者かを知るようになり、自分がアナン公爵の息子なら公爵家に行きたいと強請る様になった。
僕は可哀そうな弟の願いを叶えたいと思った僕は、アナン公爵に匿名で手紙を送るようになった。
『秘密をばらされたくなければアナイスを公爵家に迎え入れろ』
結果、アナイスは公爵家に迎え入れられた。意外だったのはアナン公爵がアナイスを自身の私生児と公表した上で養子にしたことだった。
これでアナイスが幸せになれると思ったが、アナイスの異母兄弟である小公爵がそれを邪魔した。あんなに可愛い弟を同じ兄でありながら認めない小公爵が僕は憎かった。
なんとか側に行こうと、母の伝手を使い僕はあの我儘な小公爵に仕えた。それもれも全ては大切な弟を近くで見守り守るためだった。
何も知らない小公爵の側はとても動きやすかった僕の可愛い弟のアナイスが公爵家を継げるように、自身の暗示の魔法を使いゆっくりと時間をかけて、小公爵への認知を悪いものにしていった。
彼が美しいの容姿も醜く見えるように変えたし、軽く我儘な程度の性格を酷く傲慢だと認知をすり替えた。特に、乳兄弟のリュカ様は暗示にかかりやすかったのでアナイスのために利用した。
そうして、僕らの学年の最大派閥であるリュカ様の交流関係から小公爵を弾き悪評をバラまいた。
結果、アナイスも公爵家の跡継ぎ候補として学園に通う許可がおり、自身の勝利を確信した時に、事件は起きた。
竜帝陛下が、自身の番い様を見つけたとの報が国全体に知らされたのだ。
(アナイスが竜帝陛下の番い様ならよかったのに……)
心底そう思ったが、『魂欠け』はこの世界に番が存在しない。だから、竜帝陛下の番い様はアナイスでは絶対になかった。それでも全く関係ない人物ならば僕はそのままアナイスが公爵家を告げるようにアシストするだけだったはずだ。
しかし、竜帝陛下の言葉に僕は方向転換を余儀なくされた。
『番い様は、高位貴族の子息で美しい黄金のような金髪に金の瞳の持ち主』だとされたのだ。
その瞬間、竜帝陛下の番い様は小公爵だと把握した。この国で、黄金色と呼べるほどの金色の髪を持つ子息は彼だけだったからだ。
暗示は長く接することで精度が上がるが、竜帝陛下には当然かけられていない。だから彼の真の姿を見ているし、もちろん番いには暗示があっても気付くだろう。
やっとアナイスに公爵家を継がせられる算段がついたのに小公爵が番い様になればアナイスの未来は暗くなる。小公爵は間違いなく、アナイスが跡を継いだら生家であれ切り捨てかねない。
(くそっ、なんで。せめてアナイスが番い様ならば……)
そう考えた瞬間ハッとした。
アナイスが竜帝陛下の番い様になれば誰もアナイスを侮れなくなる。そのために、罪をでっちあげて『小公爵は一生幽閉されるようにしよう。』
アナイスにその話をしたらある作戦を持ちかけられた。最初、僕はアナイスのアレルギーを知っていたので拒否したが、アナイスから殺害未遂なら確実に小公爵を罪に問えると言われてすぐにアレルギーの症状に対応できる形にしてくだんの事件を起こした。
しかし、ひとつ大きな誤算があった。
リュカ様が暗示外の動きをして、小公爵を殺して魂まで砕いてしまったのだ。そんなことをすれば、アナイスが番い様でないとバレてしまう。
案の定、番をなくした発作を起こした竜帝陛下により小公爵こそが番い様だと看破されアナイスは結果人身御供のような王妃になる羽目になった。
慈悲深い竜帝陛下はアナイスに番が見つかれば解放すると言ったが、アナイスには番がいないのでこのまま命が尽きるまでお飾りの王妃のままになってしまったのだ。
「この部屋に入ってください」
騎士が折り目正しくそう僕に促した時、すぐに行動した。私は一瞬扉を騎士が開くために目を離した隙に懐に忍ばせていた毒薬を口に含んだ。
「悪いが、私にな何も語ることはない!!」
カリッ
と少し硬い感触のそれを飲み込んだ瞬間、体中が熱を持ち激痛が走った。
「なっ、医者、医者を呼べ!!」
遠くでそう誰かが叫んだがこの毒は即効性のものだ。もう助かることはない。薄れゆく意識の中で、アナイスの幻覚が何故か泣いているように見えたのは気のせいに違いない。
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