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15.社畜サラリーマンは自身の性感帯を知る※
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「ああ。ではまず、体をふたりで清めよう」
そう言われた段階で気付くべきだったのに、私はぼんやりとしたまま竜帝陛下の腕に抱かれながらバスルーム、いやバスルームというよりも温泉宿の大浴場のような大きな湯殿に連れ込まれてしまった。
そこはいままで使用しているバスルームと違いどこか厳かな雰囲気があった。例えるならば神殿の沐浴場みたいな雰囲気で、驚いて完全に硬直してしまった。
「可愛い子ちゃん、体をキレイキレイしようね」
「あ、体は自分で洗えますので……」
竜帝陛下のふざけた言葉に正気になるがあっさりスルーされ軽々と姫抱きをされた。
「聖紋を刻むには必要な儀式なのだ。可愛い子ちゃんが体を他人に洗われたり過度な接触が嫌いなことは知っている。けれど我慢しておくれ」
いつもの強引な態度でなく、ひどく優しく髪を撫でられたことに動揺していると額にキスを落とされた時、今まで感じたことのないような昂る感覚が下半身に走った。
「なっ……」
再び優しく顔中にキスされながら、湯殿の体を洗う場所に連れて来られた。
「ふたりで体を清めようね」
「清めるって……」
疑問を口にしようとした時、竜帝陛下が洗い場にあった白いまるで木蓮みたいに見える花を手にした。
その花はみるみる竜帝陛下の手の中で溶けて泡になった。どうやら特別な石鹸らしい。
泡まみれになった手で私を後ろから抱きしめて大理石製の椅子に座る。
(ちょ……当たってる…….)
尻に明らかに竜帝陛下の勃起したブツが当たる。しかも中々の硬度のそれは熱を持つように熱い気がした。
竜帝陛下の竜帝陛下に気を取られているといきなり体がビクリと跳ねた。
「あっ…‥ちょっとやめてくださいっ」
「……これは嫌か??」
そう言って触られたことも触ったこともない乳首を優しく摘まれたのだ。
「いやです」
嘘だった。自分でも知らなかったが、ソコは私の性感帯だったらしく、竜帝陛下の指に乳首を抓られる度に下半身ごとビクンと跳ねてしまう。
「そうか……けれどここもちゃんと磨かなければいけないから許して欲しい」
竜帝陛下は泡をまとった手で執拗にその小さな粒を擦った。
「あっ……んっ」
歯を食いしばり必死に漏れ出した声を耐えた。しかし、泡越しに触れるもどかしい感覚にただ胸を弄られただけだと言うのにすでに絶頂に近づいていた。
(どうして??なんでこんなに……)
自身の体が淫蕩である事実と生理的な感覚により涙が頬を伝った。その涙すら熱い舌の感覚に舐め取られた。
「我慢しないで良い。きもちがよかったら隠さないで啼いて、可愛い子ちゃん」
熱い吐息とともに情欲を隠さないその声に絆されかけたが、30年1度も開花していない体をまだ曝け出すには勇気がいる。
必死に首を振り肩越しにキッと竜帝陛下を睨むが、後ろを振り向いたことを後悔するような捕食者の瞳と目があってしまった。
慌てて目を逸そうとしたが、遅かった。
「ああ、すまない。可愛い子ちゃん、いやシヅルが嫌がることは最低限にしてあげたかったが……難しそうだ」
そう言われた段階で気付くべきだったのに、私はぼんやりとしたまま竜帝陛下の腕に抱かれながらバスルーム、いやバスルームというよりも温泉宿の大浴場のような大きな湯殿に連れ込まれてしまった。
そこはいままで使用しているバスルームと違いどこか厳かな雰囲気があった。例えるならば神殿の沐浴場みたいな雰囲気で、驚いて完全に硬直してしまった。
「可愛い子ちゃん、体をキレイキレイしようね」
「あ、体は自分で洗えますので……」
竜帝陛下のふざけた言葉に正気になるがあっさりスルーされ軽々と姫抱きをされた。
「聖紋を刻むには必要な儀式なのだ。可愛い子ちゃんが体を他人に洗われたり過度な接触が嫌いなことは知っている。けれど我慢しておくれ」
いつもの強引な態度でなく、ひどく優しく髪を撫でられたことに動揺していると額にキスを落とされた時、今まで感じたことのないような昂る感覚が下半身に走った。
「なっ……」
再び優しく顔中にキスされながら、湯殿の体を洗う場所に連れて来られた。
「ふたりで体を清めようね」
「清めるって……」
疑問を口にしようとした時、竜帝陛下が洗い場にあった白いまるで木蓮みたいに見える花を手にした。
その花はみるみる竜帝陛下の手の中で溶けて泡になった。どうやら特別な石鹸らしい。
泡まみれになった手で私を後ろから抱きしめて大理石製の椅子に座る。
(ちょ……当たってる…….)
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竜帝陛下の竜帝陛下に気を取られているといきなり体がビクリと跳ねた。
「あっ…‥ちょっとやめてくださいっ」
「……これは嫌か??」
そう言って触られたことも触ったこともない乳首を優しく摘まれたのだ。
「いやです」
嘘だった。自分でも知らなかったが、ソコは私の性感帯だったらしく、竜帝陛下の指に乳首を抓られる度に下半身ごとビクンと跳ねてしまう。
「そうか……けれどここもちゃんと磨かなければいけないから許して欲しい」
竜帝陛下は泡をまとった手で執拗にその小さな粒を擦った。
「あっ……んっ」
歯を食いしばり必死に漏れ出した声を耐えた。しかし、泡越しに触れるもどかしい感覚にただ胸を弄られただけだと言うのにすでに絶頂に近づいていた。
(どうして??なんでこんなに……)
自身の体が淫蕩である事実と生理的な感覚により涙が頬を伝った。その涙すら熱い舌の感覚に舐め取られた。
「我慢しないで良い。きもちがよかったら隠さないで啼いて、可愛い子ちゃん」
熱い吐息とともに情欲を隠さないその声に絆されかけたが、30年1度も開花していない体をまだ曝け出すには勇気がいる。
必死に首を振り肩越しにキッと竜帝陛下を睨むが、後ろを振り向いたことを後悔するような捕食者の瞳と目があってしまった。
慌てて目を逸そうとしたが、遅かった。
「ああ、すまない。可愛い子ちゃん、いやシヅルが嫌がることは最低限にしてあげたかったが……難しそうだ」
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