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04.社畜サラリーマンは正気度を少し失う
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責任を取ると言われて硬直する。
(まさか、私のような冴えないサラリーマンが犯されるのか??エッチな本みたいに……)
童貞魔法使いにとって、今までは非現実な世界でしかなかった状況が起こりそうになり、焦ってしまった。本当に恥ずかしいのだがコミュ障全開に必死に捲し立てた。
「い、いや、責任など取らないで良いです、やめてくれ、見ないでくれ!!」
涙目になり、必死に弄られて赤く勃ちあがった乳首を隠して訴えた。そんな私の髪を優しくまるで幼子でも宥めるように撫でながらとても優しい目で見つめた竜帝陛下はけれど不思議そうに首を傾げる。
「……どうしてだ、こんなに腫らせているのに……ココを腫らせたままにするのはよくないと『異世界人のきもち』にも書いてあるが……」
またしても怪しげなマニュアルに何か記事が書かれているらしく、竜帝陛下がどういう原理か分からないが一瞬で開いたページに書かれていた見出しを見て絶句した。
『危険!?異世界人が局部を腫らした場合に起こるデメリットと解消方法!!』
などと書かれていたのだから。
さらにその記事内容も中々に酷いもので例えば『異世界人が局部を腫らすのは生命維持活動の危機に瀕した時』や『あまり局部を腫らせすぎると別の病気になる』や『局部を腫らせた際に自己解決させた場合のもリスクがある』など卒倒しそうな内容がかかれていた。
「竜帝陛下、このマニュアルは私には当てはまらないのでそのまま、ほっといてください」
今の状況でも、このままトイレに行ってひとりで解決すれば醜態をさらさないですむ。そうでもしなければ、私は成人男性としての尊厳、今まで積み重ねてきた何か諸々を失う気がした。
その私の訴えに、竜帝陛下は鷹揚な様子でうなずいた。
(やっと意思疎通ができたらしいな、よしこのままトイレへ……)
しかし、それは私の思い違いに過ぎなかった。
「確かにマニュアルで研究していた個体と可愛い子ちゃんには個体差があるらしいとは理解した。しかし、局部を腫らしている異世界人のデメリットについては異世界人の生物的な部分なので個体差はないのではないか??」
「……あ、それは……」
想像の斜め上からの言葉に思わず何を返すべきか分からず沈黙してしまった。それに対して、竜帝陛下は優しく私の体を易々と抱き上げるとそのままどこかに歩き出した。
「あ、あの……」
「安心して欲しい。可愛い子ちゃんのケージにちゃんとバスルームがついているからそこでしっかりデメリットを解決しないとな」
その言葉にこれから何をされるか理解してしまった私の正気度が減ったと同時になんとか逃げようとその腕の中で身をよじり抵抗した。
「いやだ、やめてくれ、ほっといてくれ!!そんなことされるのは恥ずかしいし、いやだ!!」
最早、恥も外聞もどうでも良かった。今までどんなに酷いことがあっても守り抜いてきた人間的尊厳を失うことだけは避けたかった。
しかし、人ならざるものである竜帝陛下の体幹が強すぎて全く動じない。それどころか……、
「心配しないでいい。余は気持ち良くすることも得意だ。だから可愛い子ちゃんに痛い思いなどさせないよ」
その言葉に今までギリギリで耐えていた何かがプツンと切れた。
「ちがう!!そもそもそういうことは人にしてもらうことじゃない。自分でひとりで解決すればすむ。なら誰かに手伝ってもらう必要がない!!恥ずかしいんだ、だからやめてくれ!!」
普通に考えて誰かに自慰の介添えなんてされたくない。いや、そうでなくてもひとりで出来ることを他人に介入されたくないのだ。今までの人生はそうやって生きて来た。誰かに頼ることはとても怖い。
「……可愛い子ちゃん……、いや。君の名前をまだ聞いていなかったな。それにこちらも名乗っていなかった。余の名前はラムセス。これからは竜帝陛下ではなくラム様などと気楽に呼んでくれ」
いきなり名乗られて呆然としたが、とりあえず名前は名乗った方が良さそうなので返答した。
「……私は立花志鶴です」
「シヅル……良い名前だ。シヅル、誰かに頼ることは怖いことじゃない。今までそれが怖かったとしてもこれからは余がシヅルの全ての面倒を見ると決めたのだ。だから甘えてくれて構わない」
その言葉はきっと遠い昔、父や母から聞きたかった言葉かもしれない。もし普通の状況で聞いたなら、感動したかもしれない。
けれど、自慰の介添えうんぬんで聞いたせいも全く私の胸には響かなかった。
「……間に合ってます」
そう自分でも驚くくらいの冷たい声が出た後、完全に私の股間は萎えていて、無駄な手助けは不要な状態に戻っていた。
(まさか、私のような冴えないサラリーマンが犯されるのか??エッチな本みたいに……)
童貞魔法使いにとって、今までは非現実な世界でしかなかった状況が起こりそうになり、焦ってしまった。本当に恥ずかしいのだがコミュ障全開に必死に捲し立てた。
「い、いや、責任など取らないで良いです、やめてくれ、見ないでくれ!!」
涙目になり、必死に弄られて赤く勃ちあがった乳首を隠して訴えた。そんな私の髪を優しくまるで幼子でも宥めるように撫でながらとても優しい目で見つめた竜帝陛下はけれど不思議そうに首を傾げる。
「……どうしてだ、こんなに腫らせているのに……ココを腫らせたままにするのはよくないと『異世界人のきもち』にも書いてあるが……」
またしても怪しげなマニュアルに何か記事が書かれているらしく、竜帝陛下がどういう原理か分からないが一瞬で開いたページに書かれていた見出しを見て絶句した。
『危険!?異世界人が局部を腫らした場合に起こるデメリットと解消方法!!』
などと書かれていたのだから。
さらにその記事内容も中々に酷いもので例えば『異世界人が局部を腫らすのは生命維持活動の危機に瀕した時』や『あまり局部を腫らせすぎると別の病気になる』や『局部を腫らせた際に自己解決させた場合のもリスクがある』など卒倒しそうな内容がかかれていた。
「竜帝陛下、このマニュアルは私には当てはまらないのでそのまま、ほっといてください」
今の状況でも、このままトイレに行ってひとりで解決すれば醜態をさらさないですむ。そうでもしなければ、私は成人男性としての尊厳、今まで積み重ねてきた何か諸々を失う気がした。
その私の訴えに、竜帝陛下は鷹揚な様子でうなずいた。
(やっと意思疎通ができたらしいな、よしこのままトイレへ……)
しかし、それは私の思い違いに過ぎなかった。
「確かにマニュアルで研究していた個体と可愛い子ちゃんには個体差があるらしいとは理解した。しかし、局部を腫らしている異世界人のデメリットについては異世界人の生物的な部分なので個体差はないのではないか??」
「……あ、それは……」
想像の斜め上からの言葉に思わず何を返すべきか分からず沈黙してしまった。それに対して、竜帝陛下は優しく私の体を易々と抱き上げるとそのままどこかに歩き出した。
「あ、あの……」
「安心して欲しい。可愛い子ちゃんのケージにちゃんとバスルームがついているからそこでしっかりデメリットを解決しないとな」
その言葉にこれから何をされるか理解してしまった私の正気度が減ったと同時になんとか逃げようとその腕の中で身をよじり抵抗した。
「いやだ、やめてくれ、ほっといてくれ!!そんなことされるのは恥ずかしいし、いやだ!!」
最早、恥も外聞もどうでも良かった。今までどんなに酷いことがあっても守り抜いてきた人間的尊厳を失うことだけは避けたかった。
しかし、人ならざるものである竜帝陛下の体幹が強すぎて全く動じない。それどころか……、
「心配しないでいい。余は気持ち良くすることも得意だ。だから可愛い子ちゃんに痛い思いなどさせないよ」
その言葉に今までギリギリで耐えていた何かがプツンと切れた。
「ちがう!!そもそもそういうことは人にしてもらうことじゃない。自分でひとりで解決すればすむ。なら誰かに手伝ってもらう必要がない!!恥ずかしいんだ、だからやめてくれ!!」
普通に考えて誰かに自慰の介添えなんてされたくない。いや、そうでなくてもひとりで出来ることを他人に介入されたくないのだ。今までの人生はそうやって生きて来た。誰かに頼ることはとても怖い。
「……可愛い子ちゃん……、いや。君の名前をまだ聞いていなかったな。それにこちらも名乗っていなかった。余の名前はラムセス。これからは竜帝陛下ではなくラム様などと気楽に呼んでくれ」
いきなり名乗られて呆然としたが、とりあえず名前は名乗った方が良さそうなので返答した。
「……私は立花志鶴です」
「シヅル……良い名前だ。シヅル、誰かに頼ることは怖いことじゃない。今までそれが怖かったとしてもこれからは余がシヅルの全ての面倒を見ると決めたのだ。だから甘えてくれて構わない」
その言葉はきっと遠い昔、父や母から聞きたかった言葉かもしれない。もし普通の状況で聞いたなら、感動したかもしれない。
けれど、自慰の介添えうんぬんで聞いたせいも全く私の胸には響かなかった。
「……間に合ってます」
そう自分でも驚くくらいの冷たい声が出た後、完全に私の股間は萎えていて、無駄な手助けは不要な状態に戻っていた。
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