13 / 21
13.巨大ロボ系邪神の始祖VSキチガ〇パパとその裏で色々した
しおりを挟む
「くらえ!!」
「その程度の攻撃、簡単に躱せるな!!」
目の前で繰り広げられる巨大ロボ系邪神の始祖VSキチガ〇パパの戦いの火ぶたが切って落とされたのだが、その戦いは想像以上に互角で中々見ごたえのある戦いがなされていた。
『わわわ、まるで巨大怪獣大戦みたいだ。ゴジ〇VSメカゴジ〇みたいだ!!あああ、なんか俺の中のショタ心がぴょんぴょん心が跳ねるんじゃ!!』
(なんだそれ……。しかし今ならみんなあの戦いに夢中だからここから退避することもできるな)
そう思って、一旦ここを引こうとした時、俺の目にそれが飛び込んできた。
「ああっ……ばけ…もっ……」
そこには完全に腰を抜かして焦点の合わない目をした、明らかにSAN値が極端に減り狂気におかされて居るジャンが居た。今までのことを考えればそのまま置いて逝ってもとい、置いて行っても良いのだが目覚めがあんまり良くないので、とりあえず完全に正気を失っているヤツを背負った。
『ええ、ルインたん、それ助けるの!?』
(まぁ、嫌なヤツだけどあんなこの世のものでもない神に翻弄されて死ぬのはなんか違うかなと)
『キャアアア!!ルインたん男前ショタ。もう好き、抱いて!!いや、むしろ太ももの間に挟んで!!』
変態を無視して、とりあえずジャンを背負ってその場を離れた。遠くで爆音が響いていたがそれについては一旦スルーすることにした。
「うっ……ばけもの……ああぅ」
とりあえず、少し離れた人の居ない場所にきてとりあえず背中でブツブツ呟いているジャンを下した。
『ルインたん、この後どうする??逃げちゃう??』
(いや、レジスを置いてはいけない。一旦ジャンも置いたし戻る)
その言葉に、変態が少し焦るのが分かる。さっきも例の巨大ロボがヤバイ神だと言っていたし、ジャンも見ただけで狂っているということは相当ヤバイ存在なんだろう。
しかし、その上にレジスが居て、俺のために自称父親と戦っていると知っていてこのまま逃げるのは男ではない。
『ルインたん、君は生き残りたいんだろう??だとしたらここはこのまま引く方がいい、そうして……』
「男には負けが見えてても引けない時があるんだ」
ちょっと恥ずかしい言葉だったが本心だった。それを告げた瞬間、変態は何も言わなくなった。というか何故かはぁはぁ息を荒くしている気がするが視ないことにした。
そのまま、例の巨大ロボ系邪神の始祖VSキチガ〇パパの近くまで戻る。
「次こそ決める……」
「それはこちらのセリフだ。レジス……いやマリウス!!お前にこのおいたんが倒せるかな??」
両者がにらみ合う中でとても聞き捨てならない名前が出た気がした。
「マリウス??」
『……やっぱりね。姿変えの魔法使ってたけどレジスはマリウス・レジス・プロキオンだね』
ずっとはぁはぁしていた変態が急にそれらをなかったことにするようにいい声で言った。なんとなく腹が立つがそれ以上にレジスに関するとんでも情報が出ていて思わず変態を見つめた。
「おい、その名前って、確か隣国の……」
『うん、第1皇子。さっきのルキナのお兄さん。ただ、母親が側妃だからルキナが皇帝を継ぐのではって意見が多いみたいだね』
ルキナの側近もそんな話を先ほどしていた。でもだとしたら何故レジスは俺達側に混じっていたのか、スパイだったのだろうか。そう考えた時、激しいせん光に思わず目がくらんだ。
そのせん光の正体は分からなかったが何故か、とても懐かしい気持ちになる。まるでずっと昔から知っているような不思議な気持ちだ。
そして……
「俺は、俺の大切な番のためなら、英雄であり、叔父であるあんたにも負けるつもりはない!!」
そうレジス、いやマリウスの声が心地よく響いた瞬間、世界が爆発して壊れるようなそんな奇怪な感覚がして、そのまま俺は意識を手放してしまった。
「その程度の攻撃、簡単に躱せるな!!」
目の前で繰り広げられる巨大ロボ系邪神の始祖VSキチガ〇パパの戦いの火ぶたが切って落とされたのだが、その戦いは想像以上に互角で中々見ごたえのある戦いがなされていた。
『わわわ、まるで巨大怪獣大戦みたいだ。ゴジ〇VSメカゴジ〇みたいだ!!あああ、なんか俺の中のショタ心がぴょんぴょん心が跳ねるんじゃ!!』
(なんだそれ……。しかし今ならみんなあの戦いに夢中だからここから退避することもできるな)
そう思って、一旦ここを引こうとした時、俺の目にそれが飛び込んできた。
「ああっ……ばけ…もっ……」
そこには完全に腰を抜かして焦点の合わない目をした、明らかにSAN値が極端に減り狂気におかされて居るジャンが居た。今までのことを考えればそのまま置いて逝ってもとい、置いて行っても良いのだが目覚めがあんまり良くないので、とりあえず完全に正気を失っているヤツを背負った。
『ええ、ルインたん、それ助けるの!?』
(まぁ、嫌なヤツだけどあんなこの世のものでもない神に翻弄されて死ぬのはなんか違うかなと)
『キャアアア!!ルインたん男前ショタ。もう好き、抱いて!!いや、むしろ太ももの間に挟んで!!』
変態を無視して、とりあえずジャンを背負ってその場を離れた。遠くで爆音が響いていたがそれについては一旦スルーすることにした。
「うっ……ばけもの……ああぅ」
とりあえず、少し離れた人の居ない場所にきてとりあえず背中でブツブツ呟いているジャンを下した。
『ルインたん、この後どうする??逃げちゃう??』
(いや、レジスを置いてはいけない。一旦ジャンも置いたし戻る)
その言葉に、変態が少し焦るのが分かる。さっきも例の巨大ロボがヤバイ神だと言っていたし、ジャンも見ただけで狂っているということは相当ヤバイ存在なんだろう。
しかし、その上にレジスが居て、俺のために自称父親と戦っていると知っていてこのまま逃げるのは男ではない。
『ルインたん、君は生き残りたいんだろう??だとしたらここはこのまま引く方がいい、そうして……』
「男には負けが見えてても引けない時があるんだ」
ちょっと恥ずかしい言葉だったが本心だった。それを告げた瞬間、変態は何も言わなくなった。というか何故かはぁはぁ息を荒くしている気がするが視ないことにした。
そのまま、例の巨大ロボ系邪神の始祖VSキチガ〇パパの近くまで戻る。
「次こそ決める……」
「それはこちらのセリフだ。レジス……いやマリウス!!お前にこのおいたんが倒せるかな??」
両者がにらみ合う中でとても聞き捨てならない名前が出た気がした。
「マリウス??」
『……やっぱりね。姿変えの魔法使ってたけどレジスはマリウス・レジス・プロキオンだね』
ずっとはぁはぁしていた変態が急にそれらをなかったことにするようにいい声で言った。なんとなく腹が立つがそれ以上にレジスに関するとんでも情報が出ていて思わず変態を見つめた。
「おい、その名前って、確か隣国の……」
『うん、第1皇子。さっきのルキナのお兄さん。ただ、母親が側妃だからルキナが皇帝を継ぐのではって意見が多いみたいだね』
ルキナの側近もそんな話を先ほどしていた。でもだとしたら何故レジスは俺達側に混じっていたのか、スパイだったのだろうか。そう考えた時、激しいせん光に思わず目がくらんだ。
そのせん光の正体は分からなかったが何故か、とても懐かしい気持ちになる。まるでずっと昔から知っているような不思議な気持ちだ。
そして……
「俺は、俺の大切な番のためなら、英雄であり、叔父であるあんたにも負けるつもりはない!!」
そうレジス、いやマリウスの声が心地よく響いた瞬間、世界が爆発して壊れるようなそんな奇怪な感覚がして、そのまま俺は意識を手放してしまった。
10
お気に入りに追加
266
あなたにおすすめの小説
博愛主義の成れの果て
135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。
俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。
そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。
周りが幼馴染をヤンデレという(どこが?)
ヨミ
BL
幼馴染 隙杉 天利 (すきすぎ あまり)はヤンデレだが主人公 花畑 水華(はなばた すいか)は全く気づかない所か溺愛されていることにも気付かずに
ただ友達だとしか思われていないと思い込んで悩んでいる超天然鈍感男子
天利に恋愛として好きになって欲しいと頑張るが全然効いていないと思っている。
可愛い(綺麗?)系男子でモテるが天利が男女問わず牽制してるためモテない所か自分が普通以下の顔だと思っている
天利は時折アピールする水華に対して好きすぎて理性の糸が切れそうになるが、なんとか保ち普段から好きすぎで悶え苦しんでいる。
水華はアピールしてるつもりでも普段の天然の部分でそれ以上のことをしているので何しても天然故の行動だと思われてる。
イケメンで物凄くモテるが水華に初めては全て捧げると内心勝手に誓っているが水華としかやりたいと思わないので、どんなに迫られようと見向きもしない、少し女嫌いで女子や興味、どうでもいい人物に対してはすごく冷たい、水華命の水華LOVEで水華のお願いなら何でも叶えようとする
好きになって貰えるよう努力すると同時に好き好きアピールしているが気づかれず何年も続けている内に気づくとヤンデレとかしていた
自分でもヤンデレだと気づいているが治すつもりは微塵も無い
そんな2人の両片思い、もう付き合ってんじゃないのと思うような、じれ焦れイチャラブな恋物語
隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する
知世
BL
大輝は悩んでいた。
完璧な幼なじみ―聖にとって、自分の存在は負担なんじゃないか。
自分に優しい…むしろ甘い聖は、俺のせいで、色んなことを我慢しているのでは?
自分は聖の邪魔なのでは?
ネガティブな思考に陥った大輝は、ある日、決断する。
幼なじみ離れをしよう、と。
一方で、聖もまた、悩んでいた。
彼は狂おしいまでの愛情を抑え込み、大輝の隣にいる。
自制しがたい恋情を、暴走してしまいそうな心身を、理性でひたすら耐えていた。
心から愛する人を、大切にしたい、慈しみたい、その一心で。
大輝が望むなら、ずっと親友でいるよ。頼りになって、甘えられる、そんな幼なじみのままでいい。
だから、せめて、隣にいたい。一生。死ぬまで共にいよう、大輝。
それが叶わないなら、俺は…。俺は、大輝の望む、幼なじみで親友の聖、ではいられなくなるかもしれない。
小説未満、小ネタ以上、な短編です(スランプの時、思い付いたので書きました)
受けと攻め、交互に視点が変わります。
受けは現在、攻めは過去から現在の話です。
拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
王子様の愛が重たくて頭が痛い。
しろみ
BL
「家族が穏やかに暮らせて、平穏な日常が送れるのなら何でもいい」
前世の記憶が断片的に残ってる遼には“王子様”のような幼馴染がいる。花のような美少年である幼馴染は遼にとって悩みの種だった。幼馴染にべったりされ過ぎて恋人ができても長続きしないのだ。次こそは!と意気込んだ日のことだったーー
距離感がバグってる男の子たちのお話。
転生先のパパが軽くヤンデレなので利用します
ミクリ21
BL
転生したら王子でした。しかも王族の中で一番低い地位です。しかし、パパ(王様)が溺愛してきます。更にヤンデレ成分入ってるみたいです。なので、少々利用しましょう。ちょっと望みを叶えるだけですよ。ぐへへ♪
転生したら、ラスボス様が俺の婚約者だった!!
ミクリ21
BL
前世で、プレイしたことのあるRPGによく似た世界に転生したジオルド。
ゲームだったとしたら、ジオルドは所謂モブである。
ジオルドの婚約者は、このゲームのラスボスのシルビアだ。
笑顔で迫るヤンデレラスボスに、いろんな意味でドキドキしているよ。
「ジオルド、浮気したら………相手を拷問してから殺しちゃうぞ☆」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる