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71:ソロプレイでは得られないことと尊いという感情(ミハイル視点)
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「ミハイル様、この辺りの店や連中からは大体徴収が完了しました」
そう言って、下卑た笑いを浮かべている男は我が家の騎士団の副団長のピーターだ。その手にはそこまで必要ないだろうという位の食料やら金やらがあった。
(これではまるで賊だな)
正直な話、俺は現在の状況について憂えていた。
あの後、なぜか屋敷から愛おしいレイは消えていて後には精巧な作りの人形だけが残っていた。
それが辛くて、その後、何回かその人形でアレコレしたりこの界隈のソロプレイ用の店で色々買ったりはしたが心が穏やかになることはなかった。
さらに、あの時、とても高い魔法量の綺麗なヤツに会った気がするが、その辺りの記憶も曖昧になっている。
レイを閉じ込められなかった今、再びレイに出会えても、間違いなく拒絶されると分かっている。それを考えただけで辛くて仕方がないと同時に、レイは魔力量でなくヌルを選ぶことが分かっているのでそれもやるせない。
(魔力量こそが全て、全てのはずだ。魔力量がないからここの住民だって襲われている、そうだ、そのはずだ)
しかし、そう考えれば、そう考えるほど何かが虚しい。
(魔力量がこの国で上位の俺なのに、何故こんなに悲しい気持ちにならないといけない、どうしてレイは……)
自家撞着を繰り返す思考の中で、ただ悲しくてソロプレイしていた中で、いきなり王都の父上から応援を送る様に要請を受けた。
その応援に向かい、現在に至るが、ピーターから物資が足りないので行くまでの領地で得る必要があると言われて、このような略奪行為をしている。
俺はあまり綺麗な考え方をする人間ではない。魔力量がある人間こそが上に立ちそれ以外を従えるべきだとは考えている。
しかし、だからこそ自分より下の存在が生きるために持つわずかな金や物を奪うのは正しいとは思えない。
「おい、いい加減にしろ。流石に自国民からの略奪行為はだめだ。俺達は上位の人間だ」
「上位の人間だから奪っていいんですよ。魔力も持たない連中からなんて奪ってなんぼですよ」
ピーターが一瞬蔑むような目をしたのがわかった。
この男は元々平民のそれも素行が良くない男だったが、父上が魔力量の高さから拾ってきたのだ。
いままでなら、魔力量が高いヤツなので大目に見るのは当たり前だったが、何故かいけないと思ってしまった。
いくら魔力量が高くても、自分達の下の人間を必要以上に踏みつけるような輩は許されてはいけないのだ。
だから俺は思いっきりグーパンでピーターをぶん殴った。
ちなみにそれは、俺のスキルで、スキルを使用することで常人の数倍以上の筋力で相手にダメージを負わせることができる。
そのスキルでピーターを殴ったのだ。
だから、割と大柄なピーターは油断していたのかその場に伸びて気絶した。
「ミハイル様、これは……」
「略奪はやめろ。住民たちから奪ったものは返してやれ」
近くの騎士達に命じた。すると焦ったようにそれらを戻しに行った。
「なるほど、最悪の暴君かと思ったら割とまともな部分もあるんだな」
そう言った俺のすぐ側に青いツナギを着た男がベンチに腰掛けてこちらを見つめていた。
(ウホッ! いい男……、じゃない!!なんだ、この男はいつの間に俺の背後に??)
がっしりとした体躯に顔に傷を持つ男は不敵に笑っている。その顔を見た瞬間なんだか下半身が落ち着かないが冷静になるべきだ。
「俺はダンだ。この先で俺の馴染みの友人の甥っ子が儀式ってのをはじめたから邪魔者が入らないように監視してたんだ」
「儀式??」
そこではじめて、広場の中心で俺の家の騎士達の大部分が歓声を上げて光る黄色い棒を振っているのが分かった。
「「「「ルシオンたん!!」」」」
黄色い声援と物凄く聞き覚えのある名前に思わずそちらを見ると、黄色い見たことのない派手な服をきたヌルが見たことのない踊りを踊りながら彼らに手を差し伸べた。
「みんな、盛り上がってるか??」
「おーっ!!」
「本当に盛り上がってるのかな、盛り上がってたらもっともっと拙者に声援をいただきたい」
「「おーっ!!」」
「みんなの拙者への想い、もっと本気を見せて、ほら、せーの!!」
「「「「おーっ!!」」」」
割れんばかりの歓声の中で、微笑んでいるその姿に不覚にも胸が高鳴るのが分かった。しかし、それは下半身にくるものより健全で、しいて言うならば自分では手が届かない存在、一番星に対して憧れるようなそんな感覚が体を這いあがるのが分かる。
素晴らしいのだ。
今まで見たこともないような音楽とダンス。そして歌。
「ひとりで出来ない、それが恋。ふたりじゃないと幸せになれないの」
そう、ヌル、いや、ルシオンたんが歌った瞬間、俺は泣いていた。
分かっていた。独りよがりな想いではソロプレイでダッチ〇イフとしか幸せになれないと。いくら魔法量があろうが優秀だろうが、一方通行の愛ではだめなのだ。
ルシオンたんが眩しすぎてそこばかり見ていたが、よく見るとそんなルシオンたんから少し離れた柱に寄りかかるように愛しいレイがいた。
レイは、ルシオンたんを見ながら、腕組みをして頷いてみたり、控えめに手を振ってみたり、「頑張ってるな」と独り言を言っているのが分かる。その様子を同じように見ていたダンが苦し気な顔でボソっと呟く。
「後方彼氏面……」
「ブッ」
前だったら、嫉妬して怒り狂う光景なのに今はとても穏やかだった。それはルシオンたんが尊いと気付き、魔力量ではなく世界は尊く推したい存在により導かれる正しさに気付いたことと、今レイを見ても昔感じたような疼きがなかったからだ。
むしろ今は……。
ルシオンたんの素敵なバラードが流れる中で、青いツナギをきてそのファスナーを下しているダンから目が離せないのだ。
ダンはその青いツナギから一本の光る棒を手渡した。それは他の棒とは比べものにならないほどに太く逞しい棒でまた下半身が疼く。
「よく見たらあんたアレか、ソロプレイマニアのイスカリオテ小侯爵だろう??良かったらこのドラゴンバ◯ブをやるよ」
その言葉に思わず目を見開く。実は、誰にも言えなかったのだが、俺はレイへの想いをこっそり処理するためにこっそりこのあたりでそういうグッズを購入していた。
この辺りのグッズはそれはそれは質がよくて俺からすると最高だったのだ。
だから、それを知っているヤツがいてもおかしくはないが、大天使ルシオンたんという汚れなき大正義の推しの前でそんなことが暴露されて、手にドラゴンバ◯ブまで持ってしまったら恥ずかしくてお婿にいけない。
「どうして、今バラすんだよ!!」
思わず感情的に叫んで泣く俺に、困ったようにダンはまたツナギの中から布を取り出した。
「その、悪かったよ、涙ふけよ」
そう言って、渡されたのでハンカチだと思い受け取って涙を拭いたが、しかし、それがハンカチにしては大きいことに気付いて拡げるとそれは明かにハンカチではないし、すごく雄っぽい臭いがする。
「これは……」
「ああ、これは俺様愛用のふんどしだ」
よし、殺そう。そう思ったとき、ルシオンたんがこちらに向けてハートを作りウィンクをした。
「恋のメロキュンらぶ注入♡」
「かわいい!!!はぁ、ルシオンたん!!」
あまりの可愛さに理性を失いかけて叫んだ俺の横ですごい顔しているダン。
「くさっ!!無理!!なにあれ??無理!!」
「ふざけるな!!ルシオンたん可愛いでござろう??侮辱するヤツはころす!!」
そんな俺に、男はすごく可哀そうなものを見る目をしていた。
涙を拭くのにふんどしを差し出したりドラゴンバ◯ブを渡す男なんて嫌だと思ったはずが下半身の疼きがより酷くなる。
ルシオンたんにラブ注入されたからか知らないがこの男を見るだけで俺は認めたくないが濡れてきていた。
(まずい、体がおかしい……)
「お前、可愛いな」
可愛いなんて普段言われたくないし、俺は挿れる側だと思っていたので許すこともできなかったはずだ。
それなのに、今は違う、俺は熱の篭った目でダンのふんどしを片手につい見つめ返してしまった。
「やらないか」
その言葉に抗うことができないまま、俺はダンとすぐ側のレストルームに消えた。
そう言って、下卑た笑いを浮かべている男は我が家の騎士団の副団長のピーターだ。その手にはそこまで必要ないだろうという位の食料やら金やらがあった。
(これではまるで賊だな)
正直な話、俺は現在の状況について憂えていた。
あの後、なぜか屋敷から愛おしいレイは消えていて後には精巧な作りの人形だけが残っていた。
それが辛くて、その後、何回かその人形でアレコレしたりこの界隈のソロプレイ用の店で色々買ったりはしたが心が穏やかになることはなかった。
さらに、あの時、とても高い魔法量の綺麗なヤツに会った気がするが、その辺りの記憶も曖昧になっている。
レイを閉じ込められなかった今、再びレイに出会えても、間違いなく拒絶されると分かっている。それを考えただけで辛くて仕方がないと同時に、レイは魔力量でなくヌルを選ぶことが分かっているのでそれもやるせない。
(魔力量こそが全て、全てのはずだ。魔力量がないからここの住民だって襲われている、そうだ、そのはずだ)
しかし、そう考えれば、そう考えるほど何かが虚しい。
(魔力量がこの国で上位の俺なのに、何故こんなに悲しい気持ちにならないといけない、どうしてレイは……)
自家撞着を繰り返す思考の中で、ただ悲しくてソロプレイしていた中で、いきなり王都の父上から応援を送る様に要請を受けた。
その応援に向かい、現在に至るが、ピーターから物資が足りないので行くまでの領地で得る必要があると言われて、このような略奪行為をしている。
俺はあまり綺麗な考え方をする人間ではない。魔力量がある人間こそが上に立ちそれ以外を従えるべきだとは考えている。
しかし、だからこそ自分より下の存在が生きるために持つわずかな金や物を奪うのは正しいとは思えない。
「おい、いい加減にしろ。流石に自国民からの略奪行為はだめだ。俺達は上位の人間だ」
「上位の人間だから奪っていいんですよ。魔力も持たない連中からなんて奪ってなんぼですよ」
ピーターが一瞬蔑むような目をしたのがわかった。
この男は元々平民のそれも素行が良くない男だったが、父上が魔力量の高さから拾ってきたのだ。
いままでなら、魔力量が高いヤツなので大目に見るのは当たり前だったが、何故かいけないと思ってしまった。
いくら魔力量が高くても、自分達の下の人間を必要以上に踏みつけるような輩は許されてはいけないのだ。
だから俺は思いっきりグーパンでピーターをぶん殴った。
ちなみにそれは、俺のスキルで、スキルを使用することで常人の数倍以上の筋力で相手にダメージを負わせることができる。
そのスキルでピーターを殴ったのだ。
だから、割と大柄なピーターは油断していたのかその場に伸びて気絶した。
「ミハイル様、これは……」
「略奪はやめろ。住民たちから奪ったものは返してやれ」
近くの騎士達に命じた。すると焦ったようにそれらを戻しに行った。
「なるほど、最悪の暴君かと思ったら割とまともな部分もあるんだな」
そう言った俺のすぐ側に青いツナギを着た男がベンチに腰掛けてこちらを見つめていた。
(ウホッ! いい男……、じゃない!!なんだ、この男はいつの間に俺の背後に??)
がっしりとした体躯に顔に傷を持つ男は不敵に笑っている。その顔を見た瞬間なんだか下半身が落ち着かないが冷静になるべきだ。
「俺はダンだ。この先で俺の馴染みの友人の甥っ子が儀式ってのをはじめたから邪魔者が入らないように監視してたんだ」
「儀式??」
そこではじめて、広場の中心で俺の家の騎士達の大部分が歓声を上げて光る黄色い棒を振っているのが分かった。
「「「「ルシオンたん!!」」」」
黄色い声援と物凄く聞き覚えのある名前に思わずそちらを見ると、黄色い見たことのない派手な服をきたヌルが見たことのない踊りを踊りながら彼らに手を差し伸べた。
「みんな、盛り上がってるか??」
「おーっ!!」
「本当に盛り上がってるのかな、盛り上がってたらもっともっと拙者に声援をいただきたい」
「「おーっ!!」」
「みんなの拙者への想い、もっと本気を見せて、ほら、せーの!!」
「「「「おーっ!!」」」」
割れんばかりの歓声の中で、微笑んでいるその姿に不覚にも胸が高鳴るのが分かった。しかし、それは下半身にくるものより健全で、しいて言うならば自分では手が届かない存在、一番星に対して憧れるようなそんな感覚が体を這いあがるのが分かる。
素晴らしいのだ。
今まで見たこともないような音楽とダンス。そして歌。
「ひとりで出来ない、それが恋。ふたりじゃないと幸せになれないの」
そう、ヌル、いや、ルシオンたんが歌った瞬間、俺は泣いていた。
分かっていた。独りよがりな想いではソロプレイでダッチ〇イフとしか幸せになれないと。いくら魔法量があろうが優秀だろうが、一方通行の愛ではだめなのだ。
ルシオンたんが眩しすぎてそこばかり見ていたが、よく見るとそんなルシオンたんから少し離れた柱に寄りかかるように愛しいレイがいた。
レイは、ルシオンたんを見ながら、腕組みをして頷いてみたり、控えめに手を振ってみたり、「頑張ってるな」と独り言を言っているのが分かる。その様子を同じように見ていたダンが苦し気な顔でボソっと呟く。
「後方彼氏面……」
「ブッ」
前だったら、嫉妬して怒り狂う光景なのに今はとても穏やかだった。それはルシオンたんが尊いと気付き、魔力量ではなく世界は尊く推したい存在により導かれる正しさに気付いたことと、今レイを見ても昔感じたような疼きがなかったからだ。
むしろ今は……。
ルシオンたんの素敵なバラードが流れる中で、青いツナギをきてそのファスナーを下しているダンから目が離せないのだ。
ダンはその青いツナギから一本の光る棒を手渡した。それは他の棒とは比べものにならないほどに太く逞しい棒でまた下半身が疼く。
「よく見たらあんたアレか、ソロプレイマニアのイスカリオテ小侯爵だろう??良かったらこのドラゴンバ◯ブをやるよ」
その言葉に思わず目を見開く。実は、誰にも言えなかったのだが、俺はレイへの想いをこっそり処理するためにこっそりこのあたりでそういうグッズを購入していた。
この辺りのグッズはそれはそれは質がよくて俺からすると最高だったのだ。
だから、それを知っているヤツがいてもおかしくはないが、大天使ルシオンたんという汚れなき大正義の推しの前でそんなことが暴露されて、手にドラゴンバ◯ブまで持ってしまったら恥ずかしくてお婿にいけない。
「どうして、今バラすんだよ!!」
思わず感情的に叫んで泣く俺に、困ったようにダンはまたツナギの中から布を取り出した。
「その、悪かったよ、涙ふけよ」
そう言って、渡されたのでハンカチだと思い受け取って涙を拭いたが、しかし、それがハンカチにしては大きいことに気付いて拡げるとそれは明かにハンカチではないし、すごく雄っぽい臭いがする。
「これは……」
「ああ、これは俺様愛用のふんどしだ」
よし、殺そう。そう思ったとき、ルシオンたんがこちらに向けてハートを作りウィンクをした。
「恋のメロキュンらぶ注入♡」
「かわいい!!!はぁ、ルシオンたん!!」
あまりの可愛さに理性を失いかけて叫んだ俺の横ですごい顔しているダン。
「くさっ!!無理!!なにあれ??無理!!」
「ふざけるな!!ルシオンたん可愛いでござろう??侮辱するヤツはころす!!」
そんな俺に、男はすごく可哀そうなものを見る目をしていた。
涙を拭くのにふんどしを差し出したりドラゴンバ◯ブを渡す男なんて嫌だと思ったはずが下半身の疼きがより酷くなる。
ルシオンたんにラブ注入されたからか知らないがこの男を見るだけで俺は認めたくないが濡れてきていた。
(まずい、体がおかしい……)
「お前、可愛いな」
可愛いなんて普段言われたくないし、俺は挿れる側だと思っていたので許すこともできなかったはずだ。
それなのに、今は違う、俺は熱の篭った目でダンのふんどしを片手につい見つめ返してしまった。
「やらないか」
その言葉に抗うことができないまま、俺はダンとすぐ側のレストルームに消えた。
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