雨ニモマケヌ、野ニ咲ク花ノヨウニ〜魅了魔法で全てを失った元王子の拙者は前世推しに貢いで爆ぜたアイドルオタクだと思い出した

ひよこ麺

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41:レイの居場所の特定と尻の中で蠢く何かの洗礼

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「つまり、この件にマグダラ男爵令息のアルト殿が関わっているということでござるな……」

マグダラ男爵令息、拙者の記憶の中の彼はとても悲し気な少年だったと記憶していた。拙者は彼の母親である侍女頭によって虐待をされていた。

その侍女頭の息子である彼にも何度か会ったことがあった。

侍女頭は拙者の予算を横領していたと後ほど判明し、伯爵家の妻から爵位が下がり男爵の妻となったと記憶している。しかし、侍女頭が城中にばらまいた拙者へのヘイトによりずっとワガママ王太子とされてしまったのだとレイがすごく苦々しく語っていたし、その横領した金は自身の息子に使用していたと言ってその息子であるマグダラ男爵令息のアルト殿のこともレイは嫌っていた。

ただ、レイの話を聞いても拙者にはピンとこないことがあった。何故なら、アルト殿と侍女頭はどう考えても正常な親子関係にはなかったからだ。

侍女頭の元へアルト殿が来た時、侍女頭は何故かとても怯えているように見えた。まるで脅迫でもされているように蒼い顔で、アルト殿の言葉にコクコクと頷いている姿を見かけたことがあった。

そして、侍女頭が立ち去った後もしばらくその場に佇んでいたのだけれど、その姿は先ほどまでと打って変わってとても寂し気に見えた。

「ええ。さらにあることが分かったのですが、どうやらマグダラ男爵令息はかの家の実子ではないようで、イスカリオテ侯爵家経由で養子に迎えたという情報もつかみました」

カロン子爵のイケボに耳を傾けていると、突然、叔父上が後ろから抱き着いていつも通り尻を触ってきた。しかし、本日はちゃんと下着も穿いているので問題ない。

叔父上は拙者の尻を円を描くように撫でながら言った。

「その件なら、帝国側でも情報がある。養子になる前、どこの家の子供であったのかを調べたところ面白いことがわかった。ヤツにはマグダラ男爵令息になる以前の戸籍がなかった」

「王国では平民であっても戸籍はあるはずだ、それがないとは……まさか」

何か勘づいたらしいカルナック公爵が青ざめている。それに対して叔父上がさらに尻を撫でる、いや揉みしだきながら言った。

「ああ、戸籍を消すことが出来る人間なんてこの国では王侯貴族しかいないだろう。つまりイスカリオテ侯爵家あるいは王族によって消されるような戸籍の持ち主ということになるだろう」

「……なるほど。そして、叔父上、尻を揉みしだくのはやっぱりやめて頂きたい、少し我慢してみましたが、なんか変な感じがして……」

「エッチな気持ちになってしまうのかい??おじしゃまは可愛い可愛いルシオンならばエッチなことをしても全く問題ない、むしろエッチなことをして足腰を潰してそのまま帝国の安心安全なおうちで大切にしたいところだけれど……」

「もし、レイを助けに行く前に叔父上が拙者に性的なことをした場合、レイに操を立てるドルオタとして切腹も辞さない覚悟でござる」

叔父上を目で制しながら、困惑しているカロン子爵に再び向き直る。

「つまり、マグダラ男爵令息が今回の一連の件に関与していると想定されているということでございるね。その場合、レイもかの令息により攫われた可能性が非常に高くなるということか……」

そう言うとカロン子爵はコクリと頷いた。

「間違いありません。そして、そこで丁度イスカリオテ侯爵家がマグダラ男爵家より買い上げた屋敷が例の娼館付近にあるのです」

「そこにレイが……」

やっとレイの居場所が分かったかもしれない。

「そこで、カルナック公爵家より、イスカリオテ侯爵家と戦争について話したいことがあると伝えて場所をその屋敷付近で設定した。その中にルシオンも混ざって潜入してきてほしい」

カルナック公爵が真剣な顔でそう告げた。どうやらお膳立てまでしてくれたらしい。

「もちろんでござる。必ずレイを救ってきます」

善は急げと準備しようとした拙者をずっと後ろから抱きしめて定期的に尻に何かしてくる叔父上が、いきなり強く抱きしめてきた。

「可愛い可愛いルシオン。離したくない。離したくないけれど、ルシオンは絶対助けにいってしまうのだろう、ならば、これを持っていきなさい」

そう言ってなにやら光が後ろから差すのが分かる。それが何か確認しようとしたが……。

ゴプッ

微妙に嫌な音を立てて、拙者の尻に何か熱い球体っぽいものが入ったのが分かる。

「ちょ!!拙者服をきているはずなのに、叔父上何を尻に挿れたでござる??」

びっくりして振り返ると叔父上はちょっと満足そうな顔でひとこと。

「これは竜玉りゅうたまと言って竜の血筋の者が大切な人を守るために使用できるアイテムだよ。問題点は尻の中に挿れないといけないところとちょっと定期的にロータ〇のように振動してしまうけれどそれ以外はとても便利なものだから持っていきなさい」

「持っていくも何も強制的にぶち込まれたのだが!?っああっ……これ……うごっ…」

それはモゾモゾと尻の奧にはいりこんでいく。気持ち悪いので抜きたいが尻の穴に自分の者でも指は挿入したくなく、モジモジしてしまう。

「安心しておくれ、ルシオン。それはちょっとしたロータ〇みたいなこと以外は悪いものじゃない。むしろルシオンとおじしゃまを繋ぐ架け橋になってくれるものだからそのまま行きなさい」

「いや、えっ??嘘でござる。尻にロータ〇をぶち込まれてレイに会うなんて嫌なんでござるが!?」
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