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07.冷血小公爵は風呂場でソレに出会う※
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※行為はないですがなんとなく全体的にピンクです。
目を覚ました僕が最初に目にしたのはねっとりとした視線を向けるマティアスだった。
「…………!!」
「おはようございます、姫君」
逃げようとしたが腰に激痛が走り体が動かず声もでない。一旦落ち着こうとしたがマティアスに腕枕された状態だと気付いて、忌々しい記憶がよみがえる。
(……理性を完全に失いまるで汚らわしい獣のようにマティアスと交わって……)
思い出すのも憚られるような行いを自身がしてしまったことに青ざめる。どうして自分があんなことをしたのか本能に逆らえなくなったのか分からない。
「無理をさせてしまいましたね。フレデリック様の体はガラス細工のように繊細なのに……」
マティアスの手が、腰に据えられた瞬間、ビクリと体が跳ねた。痛みからではなく、その手のぬくもりが行為の激しさを思い出させたからだ。
僕の様子に気付いたのかマティアスがシーツで隠れていた体を晒した。その結果、マティアスが触れた腰のあたりにくっきり大きな手形が付いているのを目にする。
さらに体のいたるところに常時の生々しい鬱血がある事実にも気づいてしまった。
(……これは、あの時の……)
マティアスに散々腰を掴まれて自身の内部を抉られた記憶がよみがえる。その行為に快感を覚えて足を絡めながら、最奥にいざなった瞬間をはっきりと思い出した瞬間、腹の底が熱を持つような気がした。
マティアスはその手形にぴったりと自身の手を重ねると仄暗い笑みを浮かべた。
「ずっと焦がれてきたこの白い肌に俺の跡が残っているのを見て夢じゃなかったと嬉しくなります」
「……」
声が出ないのでマティアスを睨みつけるが、狂った男はただ幸せそうに瞳を細めるだけだった。
「後、この中に沢山の種を植え付けたのも」
獰猛な獣のような眼差しで見つめるマティアスから目を逸らすが、思い出したせいで力が入り体内から泡立った白濁が零れたのがわかったが目を逸らした。
そして、なんとなくマティアスに手伝われながら起き上がると、目の前には昨日と同じテーブルとあのミルクとおいしそうな食事が置かれていた。
「美味しいミルクと食事です」
「……」
その瞬間、ミルクから奇妙な味がしたことを思い出した。
(……確かマティアスが『効いてきた』と言っていたな)
行為の時にあの言葉が気になったのを思い出した。結局その意図はいまだに聞けていない。
(……薬を盛られたとしたらあのミルクかが一番あやしかったな)
飲んだことがない味がしたのだからその味は薬だったのかもしれない。僕の様子を気にすることなく、マティアスが続けた。
「声がでないようなので昨日同様にミルクを準備しましたが気に入りませんか??」
声がでないこともあり、その言葉に何も答えられずにいるとマティアスが微笑みながらミルクをひとくち口にする。
「何も入っておりませんよ。フレデリック様が全ての毒見をご希望でしたら俺が全て先に食べましょうか??」
と言った後にセクシャルに下腹部を撫でながら耳元で囁く。
「もしくは全て口移しで食べさせてもかまいませんよ。下の口は沢山満たしてあげましたが、今は上の口でお食事をしていただかなければいけませんから」
「……」
あまりの猥雑な言葉に顔が赤くなる。正直、まだ疑念は払えないが今すぐにこの場から立ち去る方法もないため生きるために食事は必要だと判断し、ミルクを口にした。
(……やはり妙な味がするな)
今日もあの奇妙な味がしたが、マティアスも飲んでいたので薬の類ではないだろう。その後、食事も口にしたがやはり問題はなさそうだった。
空腹が満たされて今後について考えたかったが、それをマティアスが許さなかった。
「次は風呂場に行きましょう」
マティアスの言葉に、ここに来てから風呂に入っていないことを思い出した。そう思うと急に体が気持ち悪い気がしてきた。
そもそもどれくらいあの忌々しい目合ひをしたか時間の感覚がなく覚えていないが体中がべたついて気持ちが悪いし、まだ胎内にソレがある。
「……っ」
相変わらずゴポリと先ほどから太ももに白濁が伝っておりその感覚の気持ち悪さに思わず眉を顰める。
「ああ。出てしまいましたね。大丈夫、ちゃんと処理いたしますよ」
(……処理などいらない、もっとほしい)
マティアスの言葉にあり得ない考えが過り思わず目を見開く。声が出ないので言葉にはしていないが本当に何故そんなことを思ったのか分からない。
風呂場に行くというので部屋から出ると思ったが、部屋の中に併設されていたらしくクローゼットか何かと思っていた扉を開いて、ドレッサーを抜けた先にお姫様抱っこで連れていかれた。
そこは想像より大きな風呂場で、噴水のように湯が流れていることが分かった。水源が豊富な辺境伯領らしい豪華さだと思ったがその噴水を出している像を見て硬直する。
像のモチーフ自体は、この国ではオーソドックスな神話をモチーフにしたもので水瓶をもった絶世の美少年の題材なのだが、その絶世の美少年のポジションに全裸の自分が水瓶を持つ姿で制作されていたのだ。
「……!!」
「気に入って頂けましたか??ちなみにこのフレデリック様の像はお気に入りのひとつです」
廊下にも居たので何体か自分モチーフの像があるのは想像していたが、それはあまり自分の目の触れない場所にあると思っていたのにまさか、自身があてがわれた部屋の風呂場にあるとは夢にも思わなかった。
何とも言いがたい感情に支配されていると、マティアスが何か思いついたように綺麗に笑う。
「もし、フレデリック様が望むならご自身の前でいたしますか??」
目を覚ました僕が最初に目にしたのはねっとりとした視線を向けるマティアスだった。
「…………!!」
「おはようございます、姫君」
逃げようとしたが腰に激痛が走り体が動かず声もでない。一旦落ち着こうとしたがマティアスに腕枕された状態だと気付いて、忌々しい記憶がよみがえる。
(……理性を完全に失いまるで汚らわしい獣のようにマティアスと交わって……)
思い出すのも憚られるような行いを自身がしてしまったことに青ざめる。どうして自分があんなことをしたのか本能に逆らえなくなったのか分からない。
「無理をさせてしまいましたね。フレデリック様の体はガラス細工のように繊細なのに……」
マティアスの手が、腰に据えられた瞬間、ビクリと体が跳ねた。痛みからではなく、その手のぬくもりが行為の激しさを思い出させたからだ。
僕の様子に気付いたのかマティアスがシーツで隠れていた体を晒した。その結果、マティアスが触れた腰のあたりにくっきり大きな手形が付いているのを目にする。
さらに体のいたるところに常時の生々しい鬱血がある事実にも気づいてしまった。
(……これは、あの時の……)
マティアスに散々腰を掴まれて自身の内部を抉られた記憶がよみがえる。その行為に快感を覚えて足を絡めながら、最奥にいざなった瞬間をはっきりと思い出した瞬間、腹の底が熱を持つような気がした。
マティアスはその手形にぴったりと自身の手を重ねると仄暗い笑みを浮かべた。
「ずっと焦がれてきたこの白い肌に俺の跡が残っているのを見て夢じゃなかったと嬉しくなります」
「……」
声が出ないのでマティアスを睨みつけるが、狂った男はただ幸せそうに瞳を細めるだけだった。
「後、この中に沢山の種を植え付けたのも」
獰猛な獣のような眼差しで見つめるマティアスから目を逸らすが、思い出したせいで力が入り体内から泡立った白濁が零れたのがわかったが目を逸らした。
そして、なんとなくマティアスに手伝われながら起き上がると、目の前には昨日と同じテーブルとあのミルクとおいしそうな食事が置かれていた。
「美味しいミルクと食事です」
「……」
その瞬間、ミルクから奇妙な味がしたことを思い出した。
(……確かマティアスが『効いてきた』と言っていたな)
行為の時にあの言葉が気になったのを思い出した。結局その意図はいまだに聞けていない。
(……薬を盛られたとしたらあのミルクかが一番あやしかったな)
飲んだことがない味がしたのだからその味は薬だったのかもしれない。僕の様子を気にすることなく、マティアスが続けた。
「声がでないようなので昨日同様にミルクを準備しましたが気に入りませんか??」
声がでないこともあり、その言葉に何も答えられずにいるとマティアスが微笑みながらミルクをひとくち口にする。
「何も入っておりませんよ。フレデリック様が全ての毒見をご希望でしたら俺が全て先に食べましょうか??」
と言った後にセクシャルに下腹部を撫でながら耳元で囁く。
「もしくは全て口移しで食べさせてもかまいませんよ。下の口は沢山満たしてあげましたが、今は上の口でお食事をしていただかなければいけませんから」
「……」
あまりの猥雑な言葉に顔が赤くなる。正直、まだ疑念は払えないが今すぐにこの場から立ち去る方法もないため生きるために食事は必要だと判断し、ミルクを口にした。
(……やはり妙な味がするな)
今日もあの奇妙な味がしたが、マティアスも飲んでいたので薬の類ではないだろう。その後、食事も口にしたがやはり問題はなさそうだった。
空腹が満たされて今後について考えたかったが、それをマティアスが許さなかった。
「次は風呂場に行きましょう」
マティアスの言葉に、ここに来てから風呂に入っていないことを思い出した。そう思うと急に体が気持ち悪い気がしてきた。
そもそもどれくらいあの忌々しい目合ひをしたか時間の感覚がなく覚えていないが体中がべたついて気持ちが悪いし、まだ胎内にソレがある。
「……っ」
相変わらずゴポリと先ほどから太ももに白濁が伝っておりその感覚の気持ち悪さに思わず眉を顰める。
「ああ。出てしまいましたね。大丈夫、ちゃんと処理いたしますよ」
(……処理などいらない、もっとほしい)
マティアスの言葉にあり得ない考えが過り思わず目を見開く。声が出ないので言葉にはしていないが本当に何故そんなことを思ったのか分からない。
風呂場に行くというので部屋から出ると思ったが、部屋の中に併設されていたらしくクローゼットか何かと思っていた扉を開いて、ドレッサーを抜けた先にお姫様抱っこで連れていかれた。
そこは想像より大きな風呂場で、噴水のように湯が流れていることが分かった。水源が豊富な辺境伯領らしい豪華さだと思ったがその噴水を出している像を見て硬直する。
像のモチーフ自体は、この国ではオーソドックスな神話をモチーフにしたもので水瓶をもった絶世の美少年の題材なのだが、その絶世の美少年のポジションに全裸の自分が水瓶を持つ姿で制作されていたのだ。
「……!!」
「気に入って頂けましたか??ちなみにこのフレデリック様の像はお気に入りのひとつです」
廊下にも居たので何体か自分モチーフの像があるのは想像していたが、それはあまり自分の目の触れない場所にあると思っていたのにまさか、自身があてがわれた部屋の風呂場にあるとは夢にも思わなかった。
何とも言いがたい感情に支配されていると、マティアスが何か思いついたように綺麗に笑う。
「もし、フレデリック様が望むならご自身の前でいたしますか??」
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