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26.ミケパンを奪うものは許すまじ!!ってあれ??(側近ガトー視点)
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「……不潔なマタタビ玄関マット竜人のことはほっとくとして、今開かずの間といいかけなかったか??」
「そうですにゃ!!竜帝陛下大変でございますにゃ、あの部屋の前に不審な男がおりまして……」
ミケの愛くるしい発言に竜帝様の様子が明らかに変わる。開かずの間とは、竜帝様の番様が保護監禁されている部屋のことである。
厳重な魔法がかけられていて簡単にひらいたりはしないが、それでも
「すぐ行く。後、不潔なマタタビ玄関マット竜人はいい加減に朕の下半身から離れろ。大切なことだから言うが朕は下半身に大切なものをしまうタイプの竜人ではないので、さっきからお前が触っているそれは……」
「……手を洗ってきます」
「ついでに服も着て来い。さすがに全裸はなんかダメな変態っぽいからな」
「そうだ。服も着ろ。ヴィクトール、ダメな変態っぽいんではなく、今のあいつはダメな変態マタタビ竜人だ」
背後から、竜帝様の情け容赦ない言葉という現実が突きつけられて私は、ビクン、もとい猛省した。これでは愛するミケからとても怖い目で見られ続けてしまう。毛虫でも見るみたいなあの目で見られるとさらにビクンビクンしてしまうし、なんなら次いでに踏んでほしくなるが、ミケから信用されなくなるのは流石にダメだと私でも分かるので、一旦紳士らしく服を着てから汚名挽回もとい名誉挽回、汚名返上しなければ。
そう意気込んで一度執務室を出てから手洗い場に行く。手洗い場は中庭にあるおかげで開けていて、城の部屋をぐるりと見渡せるような作りになっていた。
竜帝様の大切な何か(意味深)を触ってしまったので、入念に手を洗ってやっと服を着ようと決意した時だった。
先ほどミケが開かずの間に不審な男がいるということで、執務室には今は無人のはずだ。それなのに、その扉が開いたのだ。
(!!なんだ、これはポルターガイストか??)
そう考えたが、その考えが間違いだと分かる。そこからひとり見覚えのある人物が顔を出したのだ。
甥っ子様だ。しかもその手に何か持っている。遠すぎて分からないが布のように見えた。私の第6感辺りが瞬時にひらめく。
(間違いない、あれは……ミケパン!!)
私が寝ている間に奪われた秘宝。何故甥っ子様が持っているかわからないが、アレは私のものだ。取り返さないといけない。
咄嗟に私の体は動いていた。服を着るのを忘れて全裸で風になった私は甥っ子様の背後に躍り出て、驚いて逃げようとしたその体を卍固めにした。
「その手にあるものを返してください!!甥っ子様と言えど窃盗は犯罪です」
「……っう!!ってなんで全裸なの。ちょ、汚い。えっやめてよ僕の首の後ろになんか嫌な感触があるのだけど」
「そんな些事は気にしてはいけません。それよりその手のものを離しなさい。離さないと首の後ろのものをより食い込ませて……」
「わ、わかったよ!!」
ショタな甥っ子様が、長身で整った筋肉を持つ銀髪碧眼のイケメン(ただし全裸)の私に技を掛けられたら勝てるわけがない。
「首の後ろが気持ち悪い」とか「早くお風呂入らないとマタタビ竜人のアレに触れていた部分から腐る」とか酷いことを言っている甥っ子様だが、一応その手のものは奪い返せた。
しかし、それは薄汚いハンカチのような布で、なぜか血が付いていた。そうミケパンではなかった、ガッテム。
「ねぇ、返したから帰っていいでしょう??」
一応、まだ拘束していた甥っ子様が嫌そうな顔で言った。しかし、あくまで手の中のものを返しても窃盗を行おうとした事実は変わらない。
「だめです。窃盗未遂の現行犯ですので竜帝様に沙汰を頂く必要があります」
「そうですにゃ!!竜帝陛下大変でございますにゃ、あの部屋の前に不審な男がおりまして……」
ミケの愛くるしい発言に竜帝様の様子が明らかに変わる。開かずの間とは、竜帝様の番様が保護監禁されている部屋のことである。
厳重な魔法がかけられていて簡単にひらいたりはしないが、それでも
「すぐ行く。後、不潔なマタタビ玄関マット竜人はいい加減に朕の下半身から離れろ。大切なことだから言うが朕は下半身に大切なものをしまうタイプの竜人ではないので、さっきからお前が触っているそれは……」
「……手を洗ってきます」
「ついでに服も着て来い。さすがに全裸はなんかダメな変態っぽいからな」
「そうだ。服も着ろ。ヴィクトール、ダメな変態っぽいんではなく、今のあいつはダメな変態マタタビ竜人だ」
背後から、竜帝様の情け容赦ない言葉という現実が突きつけられて私は、ビクン、もとい猛省した。これでは愛するミケからとても怖い目で見られ続けてしまう。毛虫でも見るみたいなあの目で見られるとさらにビクンビクンしてしまうし、なんなら次いでに踏んでほしくなるが、ミケから信用されなくなるのは流石にダメだと私でも分かるので、一旦紳士らしく服を着てから汚名挽回もとい名誉挽回、汚名返上しなければ。
そう意気込んで一度執務室を出てから手洗い場に行く。手洗い場は中庭にあるおかげで開けていて、城の部屋をぐるりと見渡せるような作りになっていた。
竜帝様の大切な何か(意味深)を触ってしまったので、入念に手を洗ってやっと服を着ようと決意した時だった。
先ほどミケが開かずの間に不審な男がいるということで、執務室には今は無人のはずだ。それなのに、その扉が開いたのだ。
(!!なんだ、これはポルターガイストか??)
そう考えたが、その考えが間違いだと分かる。そこからひとり見覚えのある人物が顔を出したのだ。
甥っ子様だ。しかもその手に何か持っている。遠すぎて分からないが布のように見えた。私の第6感辺りが瞬時にひらめく。
(間違いない、あれは……ミケパン!!)
私が寝ている間に奪われた秘宝。何故甥っ子様が持っているかわからないが、アレは私のものだ。取り返さないといけない。
咄嗟に私の体は動いていた。服を着るのを忘れて全裸で風になった私は甥っ子様の背後に躍り出て、驚いて逃げようとしたその体を卍固めにした。
「その手にあるものを返してください!!甥っ子様と言えど窃盗は犯罪です」
「……っう!!ってなんで全裸なの。ちょ、汚い。えっやめてよ僕の首の後ろになんか嫌な感触があるのだけど」
「そんな些事は気にしてはいけません。それよりその手のものを離しなさい。離さないと首の後ろのものをより食い込ませて……」
「わ、わかったよ!!」
ショタな甥っ子様が、長身で整った筋肉を持つ銀髪碧眼のイケメン(ただし全裸)の私に技を掛けられたら勝てるわけがない。
「首の後ろが気持ち悪い」とか「早くお風呂入らないとマタタビ竜人のアレに触れていた部分から腐る」とか酷いことを言っている甥っ子様だが、一応その手のものは奪い返せた。
しかし、それは薄汚いハンカチのような布で、なぜか血が付いていた。そうミケパンではなかった、ガッテム。
「ねぇ、返したから帰っていいでしょう??」
一応、まだ拘束していた甥っ子様が嫌そうな顔で言った。しかし、あくまで手の中のものを返しても窃盗を行おうとした事実は変わらない。
「だめです。窃盗未遂の現行犯ですので竜帝様に沙汰を頂く必要があります」
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