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59.感動の再会?と可愛いもふもふさん再び
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ペンダントが眩い光を一際輝かせた瞬間、その光の中に叔父様が居るのが分かった。
(これ、夢じゃない?本当に叔父様?)
「夢じゃないよ。ルーク大丈夫かい?」
「マクスおじたん!!」
本当はそのまま駆け寄りたかったけれど、僕は汚い床を芋虫のように這いずるしかできない状態なのでその場で顔だけあげた。そんな僕に駆け寄り叔父様は縄を解いてくれた。
そうして叔父様の胸の中の飛び込んだ衝撃で思い出す、大切なことを。
「あの、マクスおじたん、僕トイレに行きたいのですが……」
もう一刻の猶予もない。つまりマジで漏らす数秒前くらいの状態だ。しかし叔父様は少し困った様子になる。
「残念ながら、このすぐ近くにはトイレはない。だが、心配はいらない」
そう言った叔父様が何かすると眩い光と共に、それは現れた。眩い光に照らされた中に神神しく爆誕したのは……
あひるのおまるだった。
(いやいや、えっ、これで僕は用を足すの?えっ、まさか叔父様も、僕のこと2歳8か月くらいだと思っているの?)
「大丈夫、怖くないからここで用を足せばいい。後、マクスおじたんだよルーク」
「あの、おじたん、これ僕のサイズ的に割と危険なかけになる気がするのですが……」
失敗したら大惨劇に見舞われるタイプである。
「心配ならおじたんが、ルークがするのを手伝ってあげよう」
叔父様が本気で手伝おうとしているのがわかったので必死に首を振る。こんなよくわからないところで色々はじまるとまずい。なんなら、耐え切れなかった叔父様により僕の処女が散らされる可能性もあるけれど、こんな薄汚いところではじめてを迎えるのは死んでも嫌だ。
「大丈夫です」
とりあえず、叔父様を一旦かわして、仕方ないのでおまるに用を足そうとした……が。
「マクスおじたん、あの、見られていると恥ずかしいので外に行くか、せめて見ないでほしいです」
「ここは敵地だから、ルークから目を離すのは危険が多い。ルークの全てを見ていたいという欲求による行動でもあるけれど、それ主体ではないので安心してほしい」
全く安心できないことを言う叔父様と押し問答になりつつも、「人間としての尊厳 > 羞恥プレイ」という最悪な不等号により、僕はそのまま用を足すことを選んだ。選ばざる得なかったんだ、可哀そうだね。
(しかし、なんとか人間としての尊厳は守り抜けたし水たまり製造機にもならずにすんだ)
さっきまでものすごく会いたかったはずの叔父様との再会が、微妙な羞恥プレイからはじまるという悲しみを味わいながらも叔父様にその後、色々キレイキレイしてもらい清潔になった僕は、生理的欲求で気づいていなかったその存在に気付いた。
黒くてつやつやの毛並みに青い瞳の美しく高貴な猫がこちらを見つめている。
(えっ、可愛い。癒しのもふもふタイム再びじゃないですか。僕は動物には優しいからね。ねこたん抱っこしたい)
「おじたん、このねこたん抱っこしても良いですか?」
「僕の許可はいらない。直接聞いてみればいい」
ねこたんから直接許可を取れとか奇怪なこと言われたけれど、高貴な猫様だからきっと叔父様でも勝てないのだろう。猫様の下僕。
とりあえず、僕はしゃがんで両手を広げた。
「ねこたーん、抱っこしていいかな?」
すると、猫様はゆっくりと僕に近付いてその胸の中に納まる。可愛いね、可愛いね、くんかくんかしたくなる。いやもうしているけれど。
「ねこたん良い匂いだね。なんだろうフレッシュライムみたいな良い香りでちゅね」
赤ちゃん言葉を使いながら頬ずりをする。つやつやボディがたまらない。しばらくもふもふを堪能していると叔父様の目線が少し痛いことに気付いた。
「ルーク、その子ばっかり構っていると嫉妬してしまいそうだよ」
「嫉妬するなら、おじたんもマックスたんになってください。話はもふもふになってから聞きます。あ、この子の名前はなんていうのですか?叔父様の飼い猫ですよね?」
そう聞くと叔父様はすごく良い笑顔で、こう答えた。
「レイたんだよ。後、僕の飼い猫ではないよ」
「レイ、うん。凛々しくって美しくってつやつやで猫の中の猫みが強いこの子にぴったりですね。レイたんもふもふのにくきゅうふにふにーっ」
僕が一通り、レイたんをもふる。結構、猫様はいやだと猫パンチとかするけれど、レイたんはとてもおとなしく僕にもふられている。可愛いね、大天才の天使なのかもしれない。
「そういえば、僕はなぜここに捕まっているのですか??」
「ああ、それについては……」
叔父様が何かを話そうとした時だった。
ドン!
一際大きな音が響いてきた。
(これ、夢じゃない?本当に叔父様?)
「夢じゃないよ。ルーク大丈夫かい?」
「マクスおじたん!!」
本当はそのまま駆け寄りたかったけれど、僕は汚い床を芋虫のように這いずるしかできない状態なのでその場で顔だけあげた。そんな僕に駆け寄り叔父様は縄を解いてくれた。
そうして叔父様の胸の中の飛び込んだ衝撃で思い出す、大切なことを。
「あの、マクスおじたん、僕トイレに行きたいのですが……」
もう一刻の猶予もない。つまりマジで漏らす数秒前くらいの状態だ。しかし叔父様は少し困った様子になる。
「残念ながら、このすぐ近くにはトイレはない。だが、心配はいらない」
そう言った叔父様が何かすると眩い光と共に、それは現れた。眩い光に照らされた中に神神しく爆誕したのは……
あひるのおまるだった。
(いやいや、えっ、これで僕は用を足すの?えっ、まさか叔父様も、僕のこと2歳8か月くらいだと思っているの?)
「大丈夫、怖くないからここで用を足せばいい。後、マクスおじたんだよルーク」
「あの、おじたん、これ僕のサイズ的に割と危険なかけになる気がするのですが……」
失敗したら大惨劇に見舞われるタイプである。
「心配ならおじたんが、ルークがするのを手伝ってあげよう」
叔父様が本気で手伝おうとしているのがわかったので必死に首を振る。こんなよくわからないところで色々はじまるとまずい。なんなら、耐え切れなかった叔父様により僕の処女が散らされる可能性もあるけれど、こんな薄汚いところではじめてを迎えるのは死んでも嫌だ。
「大丈夫です」
とりあえず、叔父様を一旦かわして、仕方ないのでおまるに用を足そうとした……が。
「マクスおじたん、あの、見られていると恥ずかしいので外に行くか、せめて見ないでほしいです」
「ここは敵地だから、ルークから目を離すのは危険が多い。ルークの全てを見ていたいという欲求による行動でもあるけれど、それ主体ではないので安心してほしい」
全く安心できないことを言う叔父様と押し問答になりつつも、「人間としての尊厳 > 羞恥プレイ」という最悪な不等号により、僕はそのまま用を足すことを選んだ。選ばざる得なかったんだ、可哀そうだね。
(しかし、なんとか人間としての尊厳は守り抜けたし水たまり製造機にもならずにすんだ)
さっきまでものすごく会いたかったはずの叔父様との再会が、微妙な羞恥プレイからはじまるという悲しみを味わいながらも叔父様にその後、色々キレイキレイしてもらい清潔になった僕は、生理的欲求で気づいていなかったその存在に気付いた。
黒くてつやつやの毛並みに青い瞳の美しく高貴な猫がこちらを見つめている。
(えっ、可愛い。癒しのもふもふタイム再びじゃないですか。僕は動物には優しいからね。ねこたん抱っこしたい)
「おじたん、このねこたん抱っこしても良いですか?」
「僕の許可はいらない。直接聞いてみればいい」
ねこたんから直接許可を取れとか奇怪なこと言われたけれど、高貴な猫様だからきっと叔父様でも勝てないのだろう。猫様の下僕。
とりあえず、僕はしゃがんで両手を広げた。
「ねこたーん、抱っこしていいかな?」
すると、猫様はゆっくりと僕に近付いてその胸の中に納まる。可愛いね、可愛いね、くんかくんかしたくなる。いやもうしているけれど。
「ねこたん良い匂いだね。なんだろうフレッシュライムみたいな良い香りでちゅね」
赤ちゃん言葉を使いながら頬ずりをする。つやつやボディがたまらない。しばらくもふもふを堪能していると叔父様の目線が少し痛いことに気付いた。
「ルーク、その子ばっかり構っていると嫉妬してしまいそうだよ」
「嫉妬するなら、おじたんもマックスたんになってください。話はもふもふになってから聞きます。あ、この子の名前はなんていうのですか?叔父様の飼い猫ですよね?」
そう聞くと叔父様はすごく良い笑顔で、こう答えた。
「レイたんだよ。後、僕の飼い猫ではないよ」
「レイ、うん。凛々しくって美しくってつやつやで猫の中の猫みが強いこの子にぴったりですね。レイたんもふもふのにくきゅうふにふにーっ」
僕が一通り、レイたんをもふる。結構、猫様はいやだと猫パンチとかするけれど、レイたんはとてもおとなしく僕にもふられている。可愛いね、大天才の天使なのかもしれない。
「そういえば、僕はなぜここに捕まっているのですか??」
「ああ、それについては……」
叔父様が何かを話そうとした時だった。
ドン!
一際大きな音が響いてきた。
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