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15.じわじわと受け主人公らしく体が順応してきているという強制力 ※

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「マクスおじたん、あの僕、服を脱ぎたいのですが……」

そう、ここはお風呂、つまり服を脱がせてほしい。ついこの間まではあれほど服を着たかったけど今回は脱げないで懇願することになるなんて人生って何があるか分からないよね。

「駄目だよ。ルーク。こっちへおいで」

心なしかとても幸せそうな顔をした叔父様。ちなみに叔父様はお風呂だからもちろん裸である。よく考えたら叔父様は大体着衣だったからわからなかったけど無駄なく美しく筋肉がついていてその体はまさにダビデ像とかそういう完全な美しさを持っているから眩しい。それに比べて僕って割と貧相だよな。

一応、ひょろっこではないけど叔父様の逞しさに比べたら……雲泥の差だな。これがBL小説の攻め主人公と受け主人公の扱いの差なのかな……でも最近は体格差下克上の話もなしではない……いや、下克上以前に僕は女の子が好きなんだよ、叔父様に下克上しても結局BLから抜けられてないんだよ。忘れちゃだめだ。逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げられないけどね。

「ルーク、可愛いピンク色の乳首がもうぽってりしている」

そう言われて、濡れてシャツ越しにすでに立ち上がっているそれを摘ままれた。

「ひぃ…や」

直接触れられるより何倍も気持ちが良い。むしろ焦れる感じがして体がビクっとはねた。

(これはまずい……)

「何がまずいんだい、ルーク」
いつの間にか叔父様の膝の上にお姫様抱っこ的体勢にさせられている僕を、蕩けた眼差しの叔父様が見つめている。

「そ……れは……」

「ちゃんと口で言ってごらん、ルーク」

そう言いながら、さらに乳首を強く摘ままれて思わず腰が浮いてしまう。乳首触られて下半身が疼くなんて僕の体どうなってしまったのか。

「ひぃ……やらっ……こわぃ」

「怖くないよ。何も怖くない全部僕にゆだねてしまえばいい」

甘く叔父様に囁かれるだけで脳みそが機能を放棄してただ、気持ち良くなりたいという本能だけに支配される。

「おねがい……もっと…ください」

「何が欲しいの??」

「ちっ……くびをもっと弄って……」

「それだけでいいのかい?」

そう言いながら、叔父様は既に勃起している僕自身に縁を撫でるように触れた。だめだ、それはだめだ。既に先ほどの振動でぐちゃぐちゃなそこは貪欲に快楽を拾ってしまう。

「ひぃっ……僕の……あの……アレも触ってくださいっ」

「アレじゃわからないよ。ちゃんと乳首の時みたいにその部分の名前を言いなさい」

僕は首を必死に振った。無理だ。流石にそれは僕にだってプライドがある。涙目になりながら必死に首を振るけれど、叔父様は砂糖菓子のような甘い目をしながらもけっしてその先をしない。

濡れた布の感触がに敏感になっているそれを巧妙な力加減で撫でられて辛い。直に触れたい、触れて欲しい。腰をくねられておねだりするみたいにしてしまう。そこに先ほどから丁度良い力加減で乳首を摘ままれてもう限界が近い。

「ひぃ……やぁ。はずか……ぃ」

「恥ずかしいままなら、ここは直に触れてあげられないな。ルーク、ちゃんとおじたんにおねだりしてごらん。ルークのおねだりならなんでも叶えてあげるよ」

「ゆる……しぃてくださぃ」

「おじたんは怒っていないよ。むしろいとおしいルークの可愛い顔を見て上機嫌だ。それよりちゃんと言ってごらん、ルークのどこを触ってほしいのか……」

なけなしの理性が必死にそれを言ったら色々だめだと訴えた、けれど理性どころか人間としての尊厳もだいぶ失くしているんだし今更じゃねとも思ってしまう。

(気持ち良くなりたい、気持ち良くなりたいよ)

「気持ち良くなりたいなら、ほら、かわいいお口で言いなさい。ルークのどこを触ってほしい、可愛いどこを直接触ってほしいのかな?」

(ああ、ええいままよ!!)

「おね……がぃ……します。僕の……ココを……おチンチンを……直接触ってくださぃ、乳首も……」

「よく言えたね。いくらでも触ってあげようね。触るだけじゃきっと足りなくなるだろうが……」

やっとのことでズボンもシャツも脱がされて、全裸に魔導式貞操アナルプラグだけの状態になる。デロデロにすでに濡れて勃っている僕自身を叔父様が優しく、しかし適度に力を入れて扱かれる。それが気持ち良くてでも、何故だろう、それだけでは足りないと体が訴えている。

(まさか……)

そう思った瞬間、埋め込まれていた魔導式貞操アナルプラグが振動を始めた。

「ああっ……ひぃあっああああ。きもちぃ……やらぁあああああああ」

自分の口から先ほどから聞いたことのない甘い声が叫びのように漏れる。そして、その振動と巧みな手淫で僕は叔父様の手の中で射精をした。

その精液をまるでクリームか何かのように美味しそうに舐めながら、叔父様が魔導式貞操アナルプラグの振動を止めて、それを外した。

「この中もこんなにトロトロだね。今日はこの可愛い場所に僕の指が2本挿るようにしよう」

それからの記憶はない。あるのはただ、気持ちが良いってこと以外の全てが考えられなくなり叔父様にひたすら懇願しつづけていたということ。




次に目覚めた時、僕はベッドの中にいた。そして叔父様は奇跡的にいなかった。

(怖い。どんどん僕の体がBL小説の受けになってしまっている。僕が知っているこの小説世界のルークは最後には完全に快楽堕ちして叔父様にひたすら溺愛されながら、ハードプレイをされても嬉しそうにしていたよな。)

具体的には結腸責めで何度も飛んでも、「もっとほしい」と縋りついて泣くくらい快楽堕ちしていた。完全なるエロ小説の主人公キャラである。

まだ叔父様とひとつになっていない、今ならまだ引き返せる未来を変えることができるかもしれない。逃げても無駄という神様の言葉など僕は忘れようと思う。

大体このままいったら……

(やめて!叔父様の攻めカンストチートで、僕のアナルを犯されたら、この物語で完全に受け認定されている僕の肉体が快楽堕ちしちゃう!

お願い、犯さないで叔父様!あなたが僕を犯したら、転生者として人間としての尊厳を持ちながら幸福になるつもりだった僕の未来はどうなっちゃうの? 時間はまだ残ってる。アナルを守れば、快楽堕ちに勝てるんだから!

最終回、快楽堕ち、さよならルークの人間としての尊厳 だめだ!!絶対だめだ!!そんなエンディングは!!)

考えただけで恐ろしい。今なら叔父様がいないし魔導式貞操アナルプラグもはめられていない。服も一応シャツだけだけどある。最初の露出狂ルックスになるけど全裸よりマシだ。

僕は息を殺しながら、屋敷からの逃亡を企てたのだった。
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