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03.詰んでますが貞操のため頑張って説き伏せようと思います
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「んん……」
目が覚めた僕がいたのはとても広い部屋だった。それも素人目にもそれが一流の調度品だとわかるような豪奢なそれでいて品の良い品々が並んでいた。まるで王侯貴族の寝室ではないかと思うような部屋。少なくとも日本ではありえない空間。
(やっぱり夢じゃないのか……)
そう残念がった時、頭の中に先ほど神から聞いた内容と同じ僕の今までの人生が動画のように頭に流れたが、まぁめちゃくちゃ話で聞いたより酷かった。
「罪のない婚約者の公爵令嬢を断罪したらダメだよ。それフラグじゃん」
「フラグ?ルークなんの話をしてるんだい?」
「ふばぁああ、えっとマクシミリアン叔父上」
「違うだろ。ルーク、マクスおじたんっていつもみたいに呼んでくれないのかい?」
(ヤバイ、頭痛で死にそう。怖い、まずいつ部屋に入ってきたか分からなかったし、おじたんって僕乳幼児なの?19歳のはずですが……)
「可愛いルーク、頭がいたいのかい?それにおじたんは部屋に入ってきたんじゃなくずぅーっと可愛い可愛いルークの寝顔を気配を消して見ていただけでいつものことだろう?」
「待ってください、あの、えっ、僕いつもかんし……いえ、見られてたんですか!?後、なんで心の声が読めるのですか!?」
「ルーク、そんな当たり前のこと今更どうしたのかな?ルークの寝顔を見ていたのは私が遠征や執務がなければほぼ毎日の日課だし、それに心の声はソードマスターなら聞こえるものだよ。それより頭痛は大丈夫かい」
と物凄いイケメンが心配して僕のおでこに手を当てている。が、ツッコミどころしかない返しに震えが止まらない。これ僕の計画もバレるんじゃないか?などと考えかけて必死にその思考を消す。
「頭痛いです、だからその……」
必死で上目遣いを作りながら、とりあえず病人っぽく演出した。さすがに僕を異常に愛しているこの人が具合の悪い僕を犯したりしないだろうという強い期待のもとでの計算高い行動だ。
「大丈夫だよ。ルーク。僕は君をいきなり襲いはしない」
とても綺麗に微笑む。彫像のようなその整った双眸は笑っても崩れないらしいことに気づいてうらやましくて憤死しそうだけれどそれは置いておこう。
とりまの貞操の危機は脱したかもしれないと胸を撫でおろしかけたが続く言葉に僕は固まるしかなかった。
「初めての場合、男同士で行為に及ぶには慣らす必要があるからね。いきなり僕自身を突っ込んで可愛いルークを怪我させるなんてあるまじき行動だよ。ゆっくりじっくり僕を受け入れられるようにルークを作り替えたあげるからね」
恍惚とした表情でそう言われた、全身に鳥肌が立つ。これは生理的嫌悪とかというよりは肉食獣に捕食されそうな草食動物の本能に近いかもしれない。
(逃げないと、なんとしても……)
そう考えて、隙を狙ったのだが全く隙がない。それどころか先ほどまでの笑っていた顔がいつの間にか真顔になっている。そして、その真顔を僕に最大限近づけた、耳に呼吸が当たり体が震えるのが止まらない。
「駄目だよ、ルーク、僕が君を逃がすなんて思ったのかい?こんなに愛しているのに本当に悪い子だね、あまり悪い子だとお仕置きが必要になってしまうよ」
「……お仕置きって……」
「ルークは体の奥にある男の子宮とも呼ばれている器官を知っているかな」
「知りません」
本当は知っている。姉に読まされたBLの知識では結腸という部分が多分それにあたるがそんなこと答えたくない。
「そうか。ルークは無垢だからね、知らない方が僕は全て教えてあげられるからとても嬉しいよ。その器官はハマるととても気持ちがいいけど最初入れたりすると結構な確率で苦しいらしいんだ。僕としてはまず通常のセックスを覚えてもらってから、じっくりルークが僕だけの可愛い花嫁になるために慈しんで開発するつもりだったのだけど、挿る様になったら最初からそこまでいれて……」
「絶対に逃げません、本当にすいませんでした」
そんな一度覚えたらやべぇとこ開かれてはたまらないし、確か小説の本編では逃げたお仕置きにその部分を開発されて、マクシミリアンとの関係にのめりこんだルークがハードプレイされながらどんどん沼地に落ちていたはずだ。そんなの絶対に回避しなければいけない。
「いい子だね。じゃあ、きょうはまずキスとハグをゆっくりさせてくれるかい?」
というなり、僕の寝ているベッドのすぐ横に座り、大きな手で僕の髪を撫でながら顎を持ち上げて、口づけをする。丁寧に歯列をなぞりながらゆっくりと舌を絡ませて甘く吸い上げられた感覚に脳みそが浮遊するような奇妙な感覚になる。
(これはまずい、まずい……きもちいい)
唇が離れると糸のような唾液が一筋口の端に垂れた。
「気持ち良かったようでうれしいよ。次はハグだね。ルーク、お洋服を脱ごうね」
目が覚めた僕がいたのはとても広い部屋だった。それも素人目にもそれが一流の調度品だとわかるような豪奢なそれでいて品の良い品々が並んでいた。まるで王侯貴族の寝室ではないかと思うような部屋。少なくとも日本ではありえない空間。
(やっぱり夢じゃないのか……)
そう残念がった時、頭の中に先ほど神から聞いた内容と同じ僕の今までの人生が動画のように頭に流れたが、まぁめちゃくちゃ話で聞いたより酷かった。
「罪のない婚約者の公爵令嬢を断罪したらダメだよ。それフラグじゃん」
「フラグ?ルークなんの話をしてるんだい?」
「ふばぁああ、えっとマクシミリアン叔父上」
「違うだろ。ルーク、マクスおじたんっていつもみたいに呼んでくれないのかい?」
(ヤバイ、頭痛で死にそう。怖い、まずいつ部屋に入ってきたか分からなかったし、おじたんって僕乳幼児なの?19歳のはずですが……)
「可愛いルーク、頭がいたいのかい?それにおじたんは部屋に入ってきたんじゃなくずぅーっと可愛い可愛いルークの寝顔を気配を消して見ていただけでいつものことだろう?」
「待ってください、あの、えっ、僕いつもかんし……いえ、見られてたんですか!?後、なんで心の声が読めるのですか!?」
「ルーク、そんな当たり前のこと今更どうしたのかな?ルークの寝顔を見ていたのは私が遠征や執務がなければほぼ毎日の日課だし、それに心の声はソードマスターなら聞こえるものだよ。それより頭痛は大丈夫かい」
と物凄いイケメンが心配して僕のおでこに手を当てている。が、ツッコミどころしかない返しに震えが止まらない。これ僕の計画もバレるんじゃないか?などと考えかけて必死にその思考を消す。
「頭痛いです、だからその……」
必死で上目遣いを作りながら、とりあえず病人っぽく演出した。さすがに僕を異常に愛しているこの人が具合の悪い僕を犯したりしないだろうという強い期待のもとでの計算高い行動だ。
「大丈夫だよ。ルーク。僕は君をいきなり襲いはしない」
とても綺麗に微笑む。彫像のようなその整った双眸は笑っても崩れないらしいことに気づいてうらやましくて憤死しそうだけれどそれは置いておこう。
とりまの貞操の危機は脱したかもしれないと胸を撫でおろしかけたが続く言葉に僕は固まるしかなかった。
「初めての場合、男同士で行為に及ぶには慣らす必要があるからね。いきなり僕自身を突っ込んで可愛いルークを怪我させるなんてあるまじき行動だよ。ゆっくりじっくり僕を受け入れられるようにルークを作り替えたあげるからね」
恍惚とした表情でそう言われた、全身に鳥肌が立つ。これは生理的嫌悪とかというよりは肉食獣に捕食されそうな草食動物の本能に近いかもしれない。
(逃げないと、なんとしても……)
そう考えて、隙を狙ったのだが全く隙がない。それどころか先ほどまでの笑っていた顔がいつの間にか真顔になっている。そして、その真顔を僕に最大限近づけた、耳に呼吸が当たり体が震えるのが止まらない。
「駄目だよ、ルーク、僕が君を逃がすなんて思ったのかい?こんなに愛しているのに本当に悪い子だね、あまり悪い子だとお仕置きが必要になってしまうよ」
「……お仕置きって……」
「ルークは体の奥にある男の子宮とも呼ばれている器官を知っているかな」
「知りません」
本当は知っている。姉に読まされたBLの知識では結腸という部分が多分それにあたるがそんなこと答えたくない。
「そうか。ルークは無垢だからね、知らない方が僕は全て教えてあげられるからとても嬉しいよ。その器官はハマるととても気持ちがいいけど最初入れたりすると結構な確率で苦しいらしいんだ。僕としてはまず通常のセックスを覚えてもらってから、じっくりルークが僕だけの可愛い花嫁になるために慈しんで開発するつもりだったのだけど、挿る様になったら最初からそこまでいれて……」
「絶対に逃げません、本当にすいませんでした」
そんな一度覚えたらやべぇとこ開かれてはたまらないし、確か小説の本編では逃げたお仕置きにその部分を開発されて、マクシミリアンとの関係にのめりこんだルークがハードプレイされながらどんどん沼地に落ちていたはずだ。そんなの絶対に回避しなければいけない。
「いい子だね。じゃあ、きょうはまずキスとハグをゆっくりさせてくれるかい?」
というなり、僕の寝ているベッドのすぐ横に座り、大きな手で僕の髪を撫でながら顎を持ち上げて、口づけをする。丁寧に歯列をなぞりながらゆっくりと舌を絡ませて甘く吸い上げられた感覚に脳みそが浮遊するような奇妙な感覚になる。
(これはまずい、まずい……きもちいい)
唇が離れると糸のような唾液が一筋口の端に垂れた。
「気持ち良かったようでうれしいよ。次はハグだね。ルーク、お洋服を脱ごうね」
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