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25:腰に変態をぶら下げて引きずるピヨちゃん
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「ティラノたん、離したくない」
「……一旦終わりです。このまま行くと弟が王位を継いでしまう。それまでに復讐は成し遂げます」
バスローブのような服を一旦羽織っている僕の腰のあたりにしがみついている変態を見下すように見てから、ズルズル引きずりながら、ベッドルームを出た。
「この床との摩擦熱もティラノたんとの愛の熱。良いね」
など意味の分からないことを言って僕の腰にしがみついているが、いい加減鬱陶しいのでどうにかしたい。
「腰から離れてください。ウザイです」
「その蔑んだ目、さぁ、もっとこう罵ってくれ、ほら、さぁ太陽のように強烈な光を放つ玉虫色の球体野郎などと……」
「その斬新な罵りなんですか??どうせいうならこの豚野郎とかではなく??」
「ああ、ティラノたんの高貴な唇から、ゲスなワードが!!はぁはぁ、良いギャップ萌えだ。うん。よし離そう僕の番様」
ドサっという音と共に幸せそうなヨグ様が離れた。そしてこの変態が全裸に亀甲縛りしたままここまで付いてきていたという事実に直面して、僕の正気度が若干消失した。
「後、服を着て下さい。汚らわしいです」
「くうう。僕の奧さんに汚らわしいって言われちゃった、良いな、「汚らわしい」の響きだけで強くなれる気がしてきた。ああ、1週間でもやっぱり足りないなー。早く巣籠したい」
ひとりでものすごく幸福そうな変態に、僕の願いのために大切な情報を吐かせないといけない。
「その巣籠のために、転生者に会う必要があるのでさっさと情報を教えてください」
しかし、その言葉に少し不機嫌そうな顔でヨグ様がふてくされた。
「うーん、わかった。でもね、ティラノたん。不安だから絶対僕も一緒にいくからね。僕の奧さんに何かあるの絶対にいやだから」
「……別についてくるのは構いません。ただ、絶対にその際は、服は着てきてくださいね。着てこないなら連れて行きません」
まだ、服を着ていないヨグ様を、軽蔑するような眼差しで見つめて告げるが、変態の狂メンタルには響いていないようだ。
「まぁ、服のことは一旦保留するけど、その場所は、ティラノたんが突き落とされた崖あるよね??あそこに明日現れるそうだよ、なんでもティラノたんへ花を手向けに来るそうなんだ」
「なるほど。僕に対しても敬意を持ってくれているようですね」
「敬意だけなら良いけど……」
ヨグ様はそう話しながらも服を着る気配が見られない。とりあえず早く服を着てほしい。
「なら、そこへ行きたいのでナイアさんに……いや。そう言えばおじいさまから頂いた魔術の中に、瞬間移動系もあったような……」
例の証を貰った際になんとなくそれっぽい魔術が頭に浮かんでいるので試してみたいなと考える。
「僕が連れてってあげ……」
「目的地に出るか怪しいし、服を着ない人に触られるのも嫌です」
「でも僕もついて行くからどちらにしても手とか繋ぐよね??」
「だから服を着てください。着たら手も繋ぎます。例の消毒マシーンをナイアさんから借りますので、そちらで全身消毒後になりますが」
僕個人としては裸も気になるが、あの亀甲縛りしている縄が汚い気がしている。行為中もあの部分と触れるのがかなり嫌だったし、絶対にあれを殺菌、滅菌、除菌したい所存だ。
「分かったよ。消毒プレイだね。任せて、新しい扉を……」
「はいはい、番様にこれ以上軽蔑される前に消毒ならびにお召し物を着てください」
いつものように現れたナイアさん。
「いや、ちょ待ってよ、ナイア。消毒は嫌な顔したティラノたんにして……あっ、だめだって、えっ、そこはああああああああああ……悪くないかも」
なんか変態の新しい扉の性癖が開く音がした気がするが僕は、それらを冷え切った眼差しで見つめた。
そして、すっかり綺麗になり、いつにもまして威厳のある服装に着替えた変態と、その変態とおそろいの服を準備されて、着ざる得なかった僕は、魔術を使い例の崖に向かった。
「……一旦終わりです。このまま行くと弟が王位を継いでしまう。それまでに復讐は成し遂げます」
バスローブのような服を一旦羽織っている僕の腰のあたりにしがみついている変態を見下すように見てから、ズルズル引きずりながら、ベッドルームを出た。
「この床との摩擦熱もティラノたんとの愛の熱。良いね」
など意味の分からないことを言って僕の腰にしがみついているが、いい加減鬱陶しいのでどうにかしたい。
「腰から離れてください。ウザイです」
「その蔑んだ目、さぁ、もっとこう罵ってくれ、ほら、さぁ太陽のように強烈な光を放つ玉虫色の球体野郎などと……」
「その斬新な罵りなんですか??どうせいうならこの豚野郎とかではなく??」
「ああ、ティラノたんの高貴な唇から、ゲスなワードが!!はぁはぁ、良いギャップ萌えだ。うん。よし離そう僕の番様」
ドサっという音と共に幸せそうなヨグ様が離れた。そしてこの変態が全裸に亀甲縛りしたままここまで付いてきていたという事実に直面して、僕の正気度が若干消失した。
「後、服を着て下さい。汚らわしいです」
「くうう。僕の奧さんに汚らわしいって言われちゃった、良いな、「汚らわしい」の響きだけで強くなれる気がしてきた。ああ、1週間でもやっぱり足りないなー。早く巣籠したい」
ひとりでものすごく幸福そうな変態に、僕の願いのために大切な情報を吐かせないといけない。
「その巣籠のために、転生者に会う必要があるのでさっさと情報を教えてください」
しかし、その言葉に少し不機嫌そうな顔でヨグ様がふてくされた。
「うーん、わかった。でもね、ティラノたん。不安だから絶対僕も一緒にいくからね。僕の奧さんに何かあるの絶対にいやだから」
「……別についてくるのは構いません。ただ、絶対にその際は、服は着てきてくださいね。着てこないなら連れて行きません」
まだ、服を着ていないヨグ様を、軽蔑するような眼差しで見つめて告げるが、変態の狂メンタルには響いていないようだ。
「まぁ、服のことは一旦保留するけど、その場所は、ティラノたんが突き落とされた崖あるよね??あそこに明日現れるそうだよ、なんでもティラノたんへ花を手向けに来るそうなんだ」
「なるほど。僕に対しても敬意を持ってくれているようですね」
「敬意だけなら良いけど……」
ヨグ様はそう話しながらも服を着る気配が見られない。とりあえず早く服を着てほしい。
「なら、そこへ行きたいのでナイアさんに……いや。そう言えばおじいさまから頂いた魔術の中に、瞬間移動系もあったような……」
例の証を貰った際になんとなくそれっぽい魔術が頭に浮かんでいるので試してみたいなと考える。
「僕が連れてってあげ……」
「目的地に出るか怪しいし、服を着ない人に触られるのも嫌です」
「でも僕もついて行くからどちらにしても手とか繋ぐよね??」
「だから服を着てください。着たら手も繋ぎます。例の消毒マシーンをナイアさんから借りますので、そちらで全身消毒後になりますが」
僕個人としては裸も気になるが、あの亀甲縛りしている縄が汚い気がしている。行為中もあの部分と触れるのがかなり嫌だったし、絶対にあれを殺菌、滅菌、除菌したい所存だ。
「分かったよ。消毒プレイだね。任せて、新しい扉を……」
「はいはい、番様にこれ以上軽蔑される前に消毒ならびにお召し物を着てください」
いつものように現れたナイアさん。
「いや、ちょ待ってよ、ナイア。消毒は嫌な顔したティラノたんにして……あっ、だめだって、えっ、そこはああああああああああ……悪くないかも」
なんか変態の新しい扉の性癖が開く音がした気がするが僕は、それらを冷え切った眼差しで見つめた。
そして、すっかり綺麗になり、いつにもまして威厳のある服装に着替えた変態と、その変態とおそろいの服を準備されて、着ざる得なかった僕は、魔術を使い例の崖に向かった。
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