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08:モンペの予感を察知したピヨちゃん
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しばらくの話し合いというヨグ様とナイアさんの言葉の殴り合いの結果、結局イグ様の元に僕は弟子入りできる許可を得たのだか……。
「あの、ヨグ様、どうして着いてくるのですか??」
「いいかい、ティラノたん。世の中の竜神はみんなケダモノだ。ティラノたんを見たら欲情するタイプだ。だから、絶対油断してはいけない。はぁはぁ。ティラノたん。復讐が終わったら僕は絶対ティラノたんと1年は寝床に籠る。そしてこの間できなかった色んなプレイをする。道具もたくさん使いたいし、準備だけしてあるエッチな下着やコスプレも全部ティラノたんに着せて、嫌そうな顔するティラノたんにエッチなポーズをとらせて罵ってもらいつつ……はっ、いけない夢、夢と現実が混ざっていた。とりあえず、それまでの辛抱だ。それまでの……」
(なんとか復讐が終わったら身をくらませなければならない)
色々な恐ろしいプランが聞こえたので、とりあえず僕は変態からの逃走手段も考えつつ、約束していたイグ様の部屋に着いた。
イグ様は、国の中でもトップクラスの力を持つ竜神であるそうで、ヨグ様も一目置いているというが……。
「失礼いたします」
部屋の扉を開くと、そこには銀髪に金色の瞳をした僕の父に似た面差しの男性が憂いを秘めた表情を浮かべて立っていた。
「ようこそ、番様。私はイグ。今日から君に魔法を教えよう」
そう言った、かの人はとてもとても悲しそうだ。今まで色々な反応をされたが、これはどうい意味だろう。そう考えていると、ヨグ様が後ろからニョキっと出てきた。
「イグ、お前のせいでティラノたんは苦しんだ。僕はお前のことを許してはいない」
「ああ。分かっております。我が子達可愛さに手を貸したことがこんな悲劇を生むなんて……」
憂いが深まるその人に僕は直接疑問をぶつけてみることにする。師弟になるならば、当然、信頼関係は重要であるから。
「初めまして。イグ様。本日から宜しくお願いいたします。ひとつ、イグ様に確認させてください。イグ様は僕の父上、ベテルギウス王国の国王と何か関連していますか??とても顔立ちが似ていたので……」
「……ああ。君の父親、バイアティスも君も私の可愛い子供たちだ」
「どういう意味ですか??」
意味がわからないので首を傾げると、黙っていたヨグ様が補足した。
「イグはベテルギウス王国の始祖である竜神だ。遠い昔にあの国の姫がイグの番だったため、婚姻し交わり、かの国の礎となる王子が生まれて、現在に至る」
「えええええ。ということは貴方は僕の遠い遠い昔のご先祖様なのですか??」
「そうだ。そして、ずっとかの国にめぐみを与え続けていたのも私だ。私は私の子らが可愛くて可愛くて仕方なくてついつい過保護になってしまった。繁栄のために手を貸した。しかし、それがよくなかったのか……。番様が……」
「ルキオで良いですよ、えっと……おじいさまとお呼びした方が良いでしょうか」
切なそうなイグ様に、僕は穏やかに話しかけた。しかし、それが割と良くなかった。泣きそうだったイグ様が完全に壊れた。
「ああああ。ルギィオォォォォ。可哀そうに可哀そうに。どうして美しいお前がこんなに酷いことをされて、こんなに酷い男に嫁がされたんだ!!ただ、我が子達の幸福を願っていたのに、国にめぐみを与えすぎたせいかいつしか驕り、番のためとはいえ、我が子や番以外とはいえ花嫁を愛さないなど、言語道断。家族とは協力し慈しむべきだ。私の血を引きながら、全裸で変態のいる崖から落とされるなんて!!可哀そうに可哀そうに。しかも、初夜が3日3晩とか狂っているとしかいえない。ああ、ヨグ陛下なんてド変態に番として見初められるなんて。ルキオ。この竜王は変態だ。もう竜神の中でも頭がおかしい変態ランキング堂々1位。絶対に結婚したくない束縛男部門も第1位にこの世界が生まれた日から煌めくようなヤバイ竜神だ。王としての裁量はすばらしいが、竜神としては終わっている。そんな、ああああ、よりによって私の可愛い可愛い、いとし子のひとりが、こんな、なんて仕打ちだ。神は死んだ!!」
といって僕に縋りついて泣きだした。困った。老人のゆるんだ涙腺を止める方法が僕には分からない。
「ははは、イグ。僕のことをそんな目でみていたのか。ははは。よーく覚えておくぞ。後可愛いティラノたんから離れろ。お前がいくら家族でも僕は僕以外にティラノたんが長らく触れるのが気に入らない」
笑顔だが空気が震えるほどの威圧感を放つ、ヨグ様。しかしイグ様は全く動じていない。僕には涙腺の弱いタイプのご老公(ただし外見は勿論若い)に思えたが中々強いようだ。
(色々面倒くさくなってきたな。どうしたものか……)
「あの、ヨグ様、どうして着いてくるのですか??」
「いいかい、ティラノたん。世の中の竜神はみんなケダモノだ。ティラノたんを見たら欲情するタイプだ。だから、絶対油断してはいけない。はぁはぁ。ティラノたん。復讐が終わったら僕は絶対ティラノたんと1年は寝床に籠る。そしてこの間できなかった色んなプレイをする。道具もたくさん使いたいし、準備だけしてあるエッチな下着やコスプレも全部ティラノたんに着せて、嫌そうな顔するティラノたんにエッチなポーズをとらせて罵ってもらいつつ……はっ、いけない夢、夢と現実が混ざっていた。とりあえず、それまでの辛抱だ。それまでの……」
(なんとか復讐が終わったら身をくらませなければならない)
色々な恐ろしいプランが聞こえたので、とりあえず僕は変態からの逃走手段も考えつつ、約束していたイグ様の部屋に着いた。
イグ様は、国の中でもトップクラスの力を持つ竜神であるそうで、ヨグ様も一目置いているというが……。
「失礼いたします」
部屋の扉を開くと、そこには銀髪に金色の瞳をした僕の父に似た面差しの男性が憂いを秘めた表情を浮かべて立っていた。
「ようこそ、番様。私はイグ。今日から君に魔法を教えよう」
そう言った、かの人はとてもとても悲しそうだ。今まで色々な反応をされたが、これはどうい意味だろう。そう考えていると、ヨグ様が後ろからニョキっと出てきた。
「イグ、お前のせいでティラノたんは苦しんだ。僕はお前のことを許してはいない」
「ああ。分かっております。我が子達可愛さに手を貸したことがこんな悲劇を生むなんて……」
憂いが深まるその人に僕は直接疑問をぶつけてみることにする。師弟になるならば、当然、信頼関係は重要であるから。
「初めまして。イグ様。本日から宜しくお願いいたします。ひとつ、イグ様に確認させてください。イグ様は僕の父上、ベテルギウス王国の国王と何か関連していますか??とても顔立ちが似ていたので……」
「……ああ。君の父親、バイアティスも君も私の可愛い子供たちだ」
「どういう意味ですか??」
意味がわからないので首を傾げると、黙っていたヨグ様が補足した。
「イグはベテルギウス王国の始祖である竜神だ。遠い昔にあの国の姫がイグの番だったため、婚姻し交わり、かの国の礎となる王子が生まれて、現在に至る」
「えええええ。ということは貴方は僕の遠い遠い昔のご先祖様なのですか??」
「そうだ。そして、ずっとかの国にめぐみを与え続けていたのも私だ。私は私の子らが可愛くて可愛くて仕方なくてついつい過保護になってしまった。繁栄のために手を貸した。しかし、それがよくなかったのか……。番様が……」
「ルキオで良いですよ、えっと……おじいさまとお呼びした方が良いでしょうか」
切なそうなイグ様に、僕は穏やかに話しかけた。しかし、それが割と良くなかった。泣きそうだったイグ様が完全に壊れた。
「ああああ。ルギィオォォォォ。可哀そうに可哀そうに。どうして美しいお前がこんなに酷いことをされて、こんなに酷い男に嫁がされたんだ!!ただ、我が子達の幸福を願っていたのに、国にめぐみを与えすぎたせいかいつしか驕り、番のためとはいえ、我が子や番以外とはいえ花嫁を愛さないなど、言語道断。家族とは協力し慈しむべきだ。私の血を引きながら、全裸で変態のいる崖から落とされるなんて!!可哀そうに可哀そうに。しかも、初夜が3日3晩とか狂っているとしかいえない。ああ、ヨグ陛下なんてド変態に番として見初められるなんて。ルキオ。この竜王は変態だ。もう竜神の中でも頭がおかしい変態ランキング堂々1位。絶対に結婚したくない束縛男部門も第1位にこの世界が生まれた日から煌めくようなヤバイ竜神だ。王としての裁量はすばらしいが、竜神としては終わっている。そんな、ああああ、よりによって私の可愛い可愛い、いとし子のひとりが、こんな、なんて仕打ちだ。神は死んだ!!」
といって僕に縋りついて泣きだした。困った。老人のゆるんだ涙腺を止める方法が僕には分からない。
「ははは、イグ。僕のことをそんな目でみていたのか。ははは。よーく覚えておくぞ。後可愛いティラノたんから離れろ。お前がいくら家族でも僕は僕以外にティラノたんが長らく触れるのが気に入らない」
笑顔だが空気が震えるほどの威圧感を放つ、ヨグ様。しかしイグ様は全く動じていない。僕には涙腺の弱いタイプのご老公(ただし外見は勿論若い)に思えたが中々強いようだ。
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