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プロローグ:世界を滅ぼしたいと願った瞬間
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切り立った崖の上のギリギリに僕は後ろ手に縛られて全裸で立たされている。けっしてそういう系のプレイではない。
僕の名前はルキオ・パーン・ベテルギウス。今は亡き側妃の息子でベテルギウス王国の第1王子だ。
それなのに何故こんなに情けなく恐ろしい目にあっているかというと、国ぐるみで僕に冤罪を着せて、その処分として、これから生贄として崖から叩き落とされるところだからだ。
「出来損ない。せめて、その薄汚い血を王族のために役立てろ」
とても冷たい蒼い瞳で僕を見てそう吐き捨てた人は、ベテルギウス王国の国王であり僕の父でもある。父は僕を愛していないどころか心底嫌っている。それもこれも我が王族は竜族の血を引いていて、「番」の概念が色濃く残っている。
父である国王の番は正妃様であり、側妃の母ではない。しかも母と正妃様は腹違いの姉妹で母が妹なのだがなんでも正妃様は王家に嫁ぐ前に公爵家で母にいじめられていたそうなのだ。
それについて、僕は幼すぎて母に真偽を正すことはできなかったが、記憶の母が小さな僕の頭を撫でながらこんなことを言っていた。
「この世界は最初は妹ざまぁの小説の世界なのよ。正妃であるお姉様がヒロインのね。そして私は愚かで容姿しか優れていない淫売ってことになっているわ。ちなみにどんなに足掻いてもこの世界は強制力が強くてね、全て勝手にその通りになったわ。だから強制力に抗うのは愚策なのよ」
今思い出しても意味が分からないけど、母はその話をするときとても切なげだった。
(強制力……きっと僕が思うにこの世界で母は姉である正妃様に悪いことなどしていないはずだ。それなのに悪女と呼ばれて蔑まれている)
未だに母の亡骸は王族の墓には眠っていない。それこそ死者への最大の侮辱だ。そうして生贄として死ぬ僕も同じ運命を辿るだろう。
(本当に、酷い話だな。これが小説なら絶対売れないだろう)
そんな僕の神経を逆なでするような、今もっとも聞きたくない声が聞こえてきた。
「可哀そうに。でもあなたは罪を犯したから生贄になるのは仕方ないことよ。王族としてせめて役に立ちなさい」
慈母のような表情で正妃様が言った。その細められた瞳からは父とは違う昏いものを感じる。例えるならば「愉悦」の感情。
(きっと、この女はそうやって母にも冤罪を着せたのだろう。そして「番」に狂った愚かな父は鵜呑みにして今回の僕のように殺したのかもしれない)
胸を刺す様な憎悪が沸き上がる。けれど文字通りなにもない僕がそれを晴らすことはできない。
(寒いな、全裸だから仕方ないか。ああ、心底彼らが憎い)
いや、果たして憎いのは彼等だけだろうか。この生贄の儀式を見ようと沢山の貴族が、民衆が集まっている。
「ははは、アレが愚かな悪女の息子か」
「母親そっくりの暗愚らしい」
「愚かな。せめて我々のために役に立ってくれ」
悪口が聞こえる。本来なら暴力も振るわれかねないが、そうされないのは、僕が大切な生贄だから。数年に一度時期もタイミングも決まっていないが、王族の先祖にあたるとされる竜の神がいまだに住まうとされる「審判の崖」に生贄を授けると、王国は豊穣が見込まれると言われている。
その生贄について、昔からいくつかの決まりがあるが、その中に、
『生贄を傷つけてはいけない。その全てが偉大なる我らが祖である竜神のものだから』
というものがある。つまり僕は既に竜の神達の供物だから決して損なわれてはいけないのだ。そして、僕が冤罪を着せられて処刑ではなく生贄にされるのにも理由がある。
自身の体を見る。既に19歳で成人しているのに、僕の背はとても小さい。そして、髪色は薄い金色で目が大きくどう見ても幼い子供にしか見えない。
竜の血を引く王族は、感情が高ぶり我を忘れる時、竜に姿が変わるのだが僕は何故かひよこになる。そのせいで影で「ひよこ王子」と揶揄されているのだが、この「ひよこ」感こそが僕が処刑ではなく生贄にされた理由だ。
なんでも僕のような存在は定期的に「王族」に生まれる先祖返りらしく、極端に成長が遅いのだという。そして先祖返りこそが一番「生贄」に適していると言われている。
(要するに、ていのよい厄介払いだよね。成長が異常に遅い問題のある子どもを竜の神の元へ送るというていで生贄にし豊穣を代わりに願う。愚かしい)
そうして、幾千、幾万の哀れな先祖返りの血肉の見返りに栄える国。
頭の中で僕は今は亡き母親の姿を浮かべた。
母はいつも「幸せになって、私とは違って貴方はこの世界の主人公必ず幸せになれるわ」といっていた。
(ごめんなさい、母上。僕は全く幸せになれそうにない。全裸で罵られながら残酷に殺される酷い運命だった)
僕の小さな背中を、後ろに居た兵士が突き飛ばした。
そして、僕はみるみる崖から自由落下していく。
(ああ、苦しい。息がどんどんできなくなる。くやしい、憎い、すべてが憎い)
歓声が遠くから聞こえてくる。全て、この国の全てが憎い。憎くて憎くて仕方がない。もうほとんど酸欠で失いかけた意識の中で、今は亡き母から言われてた言葉を思い出す。
『もしも、あなたに死の危険が訪れたとしたら、必ず始祖の竜王様が助けてくれるわ。だって貴方こそがこの世界の真のヒロインだから』
「男にヒロインはおかしいけど、こんな惨めに死ぬくらいなら世界を滅ぼしてやりたいな、あいつらを全員殺してやりたい」
憎しみが体からほとばしる、殺してやりたい。壊してやりたい。お前らの平穏を、僕から奪ったみたいにあっさりと……。
全てを憎みながら、今まさに意識がなくなるという瞬間、何かあたたかい気配が僕を抱きしめたような感覚がした。
「その願い、叶えよう。その代わり愛おしい番、僕と結婚をしてほしい」
真っ暗な闇に堕ちていく僕の耳にとても美しく威厳のある声が響いた。血が沸騰するような奇妙な高揚感を感じた。死ぬ時は快楽物質により痛みが軽減されると聞いたことがある。
死の間際の幸福な夢なのだろう。ならば答えはひとつしかない。
「いいよ。結婚でもなんでも貴方の望むことをしよう。だから世界を滅ぼすのを手伝って」
すると、とても威厳のあるその声は嬉しそうに答える、
「承知した」
(ああ、最期くらい願いが叶う夢を見て僕は死ぬ。少し胸が梳くな……)
「では、世界を壊しに行こう……いやしかし、可愛い、僕の番。この世界が誕生してからずっと待ち望んでいたんだ、ああ、まさかこんなに可愛いピヨちゃんだったなんて、食べてしまいたい。ああ、くんかくんか。ピヨちゃんから美味しそうな匂いがする。はぁはぁ、もう辛抱堪らない!!」
(幸せな夢に何故変態がでてきたんだろう……まぁ、うん。そういう最期もあるのかもしれない。すごく嫌だけど)
そんなことを考えていた時、何かに口づけをされた気がした。それはとても優しい口づけだった。その甘い感覚を感じながら、僕の意識は暗転した。
僕の名前はルキオ・パーン・ベテルギウス。今は亡き側妃の息子でベテルギウス王国の第1王子だ。
それなのに何故こんなに情けなく恐ろしい目にあっているかというと、国ぐるみで僕に冤罪を着せて、その処分として、これから生贄として崖から叩き落とされるところだからだ。
「出来損ない。せめて、その薄汚い血を王族のために役立てろ」
とても冷たい蒼い瞳で僕を見てそう吐き捨てた人は、ベテルギウス王国の国王であり僕の父でもある。父は僕を愛していないどころか心底嫌っている。それもこれも我が王族は竜族の血を引いていて、「番」の概念が色濃く残っている。
父である国王の番は正妃様であり、側妃の母ではない。しかも母と正妃様は腹違いの姉妹で母が妹なのだがなんでも正妃様は王家に嫁ぐ前に公爵家で母にいじめられていたそうなのだ。
それについて、僕は幼すぎて母に真偽を正すことはできなかったが、記憶の母が小さな僕の頭を撫でながらこんなことを言っていた。
「この世界は最初は妹ざまぁの小説の世界なのよ。正妃であるお姉様がヒロインのね。そして私は愚かで容姿しか優れていない淫売ってことになっているわ。ちなみにどんなに足掻いてもこの世界は強制力が強くてね、全て勝手にその通りになったわ。だから強制力に抗うのは愚策なのよ」
今思い出しても意味が分からないけど、母はその話をするときとても切なげだった。
(強制力……きっと僕が思うにこの世界で母は姉である正妃様に悪いことなどしていないはずだ。それなのに悪女と呼ばれて蔑まれている)
未だに母の亡骸は王族の墓には眠っていない。それこそ死者への最大の侮辱だ。そうして生贄として死ぬ僕も同じ運命を辿るだろう。
(本当に、酷い話だな。これが小説なら絶対売れないだろう)
そんな僕の神経を逆なでするような、今もっとも聞きたくない声が聞こえてきた。
「可哀そうに。でもあなたは罪を犯したから生贄になるのは仕方ないことよ。王族としてせめて役に立ちなさい」
慈母のような表情で正妃様が言った。その細められた瞳からは父とは違う昏いものを感じる。例えるならば「愉悦」の感情。
(きっと、この女はそうやって母にも冤罪を着せたのだろう。そして「番」に狂った愚かな父は鵜呑みにして今回の僕のように殺したのかもしれない)
胸を刺す様な憎悪が沸き上がる。けれど文字通りなにもない僕がそれを晴らすことはできない。
(寒いな、全裸だから仕方ないか。ああ、心底彼らが憎い)
いや、果たして憎いのは彼等だけだろうか。この生贄の儀式を見ようと沢山の貴族が、民衆が集まっている。
「ははは、アレが愚かな悪女の息子か」
「母親そっくりの暗愚らしい」
「愚かな。せめて我々のために役に立ってくれ」
悪口が聞こえる。本来なら暴力も振るわれかねないが、そうされないのは、僕が大切な生贄だから。数年に一度時期もタイミングも決まっていないが、王族の先祖にあたるとされる竜の神がいまだに住まうとされる「審判の崖」に生贄を授けると、王国は豊穣が見込まれると言われている。
その生贄について、昔からいくつかの決まりがあるが、その中に、
『生贄を傷つけてはいけない。その全てが偉大なる我らが祖である竜神のものだから』
というものがある。つまり僕は既に竜の神達の供物だから決して損なわれてはいけないのだ。そして、僕が冤罪を着せられて処刑ではなく生贄にされるのにも理由がある。
自身の体を見る。既に19歳で成人しているのに、僕の背はとても小さい。そして、髪色は薄い金色で目が大きくどう見ても幼い子供にしか見えない。
竜の血を引く王族は、感情が高ぶり我を忘れる時、竜に姿が変わるのだが僕は何故かひよこになる。そのせいで影で「ひよこ王子」と揶揄されているのだが、この「ひよこ」感こそが僕が処刑ではなく生贄にされた理由だ。
なんでも僕のような存在は定期的に「王族」に生まれる先祖返りらしく、極端に成長が遅いのだという。そして先祖返りこそが一番「生贄」に適していると言われている。
(要するに、ていのよい厄介払いだよね。成長が異常に遅い問題のある子どもを竜の神の元へ送るというていで生贄にし豊穣を代わりに願う。愚かしい)
そうして、幾千、幾万の哀れな先祖返りの血肉の見返りに栄える国。
頭の中で僕は今は亡き母親の姿を浮かべた。
母はいつも「幸せになって、私とは違って貴方はこの世界の主人公必ず幸せになれるわ」といっていた。
(ごめんなさい、母上。僕は全く幸せになれそうにない。全裸で罵られながら残酷に殺される酷い運命だった)
僕の小さな背中を、後ろに居た兵士が突き飛ばした。
そして、僕はみるみる崖から自由落下していく。
(ああ、苦しい。息がどんどんできなくなる。くやしい、憎い、すべてが憎い)
歓声が遠くから聞こえてくる。全て、この国の全てが憎い。憎くて憎くて仕方がない。もうほとんど酸欠で失いかけた意識の中で、今は亡き母から言われてた言葉を思い出す。
『もしも、あなたに死の危険が訪れたとしたら、必ず始祖の竜王様が助けてくれるわ。だって貴方こそがこの世界の真のヒロインだから』
「男にヒロインはおかしいけど、こんな惨めに死ぬくらいなら世界を滅ぼしてやりたいな、あいつらを全員殺してやりたい」
憎しみが体からほとばしる、殺してやりたい。壊してやりたい。お前らの平穏を、僕から奪ったみたいにあっさりと……。
全てを憎みながら、今まさに意識がなくなるという瞬間、何かあたたかい気配が僕を抱きしめたような感覚がした。
「その願い、叶えよう。その代わり愛おしい番、僕と結婚をしてほしい」
真っ暗な闇に堕ちていく僕の耳にとても美しく威厳のある声が響いた。血が沸騰するような奇妙な高揚感を感じた。死ぬ時は快楽物質により痛みが軽減されると聞いたことがある。
死の間際の幸福な夢なのだろう。ならば答えはひとつしかない。
「いいよ。結婚でもなんでも貴方の望むことをしよう。だから世界を滅ぼすのを手伝って」
すると、とても威厳のあるその声は嬉しそうに答える、
「承知した」
(ああ、最期くらい願いが叶う夢を見て僕は死ぬ。少し胸が梳くな……)
「では、世界を壊しに行こう……いやしかし、可愛い、僕の番。この世界が誕生してからずっと待ち望んでいたんだ、ああ、まさかこんなに可愛いピヨちゃんだったなんて、食べてしまいたい。ああ、くんかくんか。ピヨちゃんから美味しそうな匂いがする。はぁはぁ、もう辛抱堪らない!!」
(幸せな夢に何故変態がでてきたんだろう……まぁ、うん。そういう最期もあるのかもしれない。すごく嫌だけど)
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