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02.傲慢王子は愛が分からない
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「殿下、そろそろ建国祭りがございますがいかがいたしますか??」
「ああ、いつも通りカタログを送ってほしい」
「承知いたしました」
僕は使用人に婚約者のドレスの手配をした。
例え弟と不貞を堂々と働くような婚約者でも、まだ婚約者である以上は義務は果たす必要がある。
建国祭りは、この国で最も大きな式典であり、婚約者が居る場合はエスコートが必須である。そのため婚約者にドレスを送るのも義務として行う必要がある。
僕と婚約者のフローラとはあくまで政略的な婚約者である。そこには愛は必要ない。ただ、生涯にわたり協力する必要があるのだから義務は果たすべきだと考えている。
だから、必ず建国祭りなどの必要な式典前にはドレスのカタログを送っていた。まだ手紙に返事があった時にはそれを参考に贈ることもあったけれど、そのドレスに袖を通した彼女は何故かいつも浮かない顔をしていた。
それは、僕が彼女が何が好きなのか知らないのできっと気に入らないものを贈ってしまったのだと思った。知っていても女性のドレスの専門家でもないのだから変な趣味の贈り物をしてしまった可能性が高い。
ならば、本人の好みに合ったドレスを選んでもらう方が理にかなっていると、僕は学んだ。
だから必ずこの国の中でトップと言われている王家御用達ブランド各社のドレスのカタログを送り、そこから好きな物を選んでもらってそれを仕立てさせた。
これはドレスに限らず誕生日も同じようにしてプレゼントを送っていた。
僕へのプレゼントは贈られてきたことはなかったけれど、それでも僕にとっては義務なので必ずカタログを贈り、そこからプレゼントを自身で選んで受け取ったところまで確認させていた。
実は、最初は費用として現金を手渡して好きな物を買ってもらおうとしたが、それはモウカに何故か止められた。カタログについてもあまり良い顔はされていないが理由が分からない。
それについては、一度モウカに、
「殿下も誰かにプレゼントを贈られるならその方が選んだもののが嬉しいのではないですか?」
と聞かれたが、僕は首を傾げた。
「そもそも、プレゼントをする意味が分からない。何か意味があるのか??物心がついて今まで誰かから物を贈られたことがない。けれどプレゼントなどなくても僕は王子だ。自分で選んで買えばいい」
「まさか……国王陛下やご家族、婚約者様から誕生日祝いを贈られたことはないのですか??」
「ないな。正確にはおじい様がご存命の頃はもらったかもしれないがその頃は幼くてあまり記憶がない。誕生日パーティーもおじい様が亡くなって以降は祝われたことはない。今は仕事が忙しいからそれどころではないしな」
そう話した時、何故かモウカはその場で泣いてしまった。割と精悍なイメージのある大柄な男に泣かれて全く意味がわからなかった。
しかし、その日から、モウカがその件に触れることはなくなった。
代わりに何故か毎日モウカが僕に花や小物などを渡してくるようになった。意味は分からないが少し、ほんの少しだけ胸があたたかくなる気がしたがその理由を僕は知らない。
けれど、何故か建国祭り用のドレスのカタログを婚約者に送った次の日、僕は陛下の御前に呼び出された。
「天に頂く太陽の如き偉大なる国王陛下におかれまして……」
「その長い挨拶は廃止にしたはずだ。全く、お前は何故そこまで頑なに父上の時代の古臭い礼儀作法を重んじる」
古臭いと陛下はおっしゃっているが、おじい様の治世から切り替わってまだ13年程度。そんな大昔の話ではないし、おじい様以前から王権を重要視するこの国において陛下を太陽と同等に称える挨拶はとても大切なもののはずだ。
しかし、陛下は太陽と称えられることを嫌っている。王である以上は臣下とはある程度距離を持つ必要があるという教育を受けている僕からはその感覚が全く理解できなかった。
けれど、今の僕はあくまでただの王太子である。陛下に盾突いて良い訳がない。
「申し訳ございません、陛下」
そう謝罪をすると、さらに陛下の機嫌が悪くなるのが分かる。無礼を働いた訳でもないのに何故機嫌が悪くなるのか全く分からない。
「……本当にお前は王族らしい。だから幼い頃からの婚約者にも優しさも愛情も向けられないのだろう」
全くその言葉の意味が分からない。婚約者はむしろ義務を怠り、弟と不貞とも取れる行いをしている。それなのに何故陛下は婚約者の肩を持つのだろう。
「お前は、かのご令嬢にまともにプレゼントひとつ渡していないと聞く、それに何よりお茶会などのやりとりも全くしていないというではないか、どういうことだ!!」
陛下が僕を怒鳴りつけるが、その意味が全く理解できない。世の中の婚約者というものは誕生日にカタログから有益なものを選ぶという効率の良い行動を嫌うということだろうか。
それにお茶会については、時間が本当にないのだ。朝から晩まで休みなく勉強と執務をこなしているからむしろ空き時間でその義務をこなす為には、寝る時間を削るしかないし、そうなるととても非常識な時間にそれを行うことになってしまうだろう。
しかし、素直に事情を告げたところで陛下の機嫌は悪くなるだけだろう。今までも僕は何度となく今回の件について、書面で公爵家に抗議することなどを伝えていたが、陛下はそれについては言及しない。
そして、臣下である以上、そのような私的な話を太陽である陛下にするのも正しくないだろう。
「申し訳ございません」
「……いつも思うがお前は言い訳ひとつしないな。まぁ良い。お前がそのように人間として欠落しているから、かの令嬢はカイニスに惹かれてしまうのだろうな。カイニスは余が言うのもなんだがとても優しい良い子だからな」
チクリとまた胸を何かが刺した。その痛みには慣れている。しばらく何も考えなければやり過ごせるだろう。そう必死に願い頭の中で何か生まれかけた言葉を消すことにする。
そんな僕を見つめる陛下の瞳にはいつも通り温度がない。それはまるで臣下を見る目ですらない。
なんの興味もないような冷たいもので例えるならば血の通わない無機物を特に意味がなく見ている時に似ていた。
(陛下にとっては僕は、やはり人間以下なのだな……しかし、王位をいずれ継ぐ者としてはけっしてその程度で動じてはいけない。心を乱してはいけない、どんな時もおじい様のように凛としていなければいけない)
必死にそう言い聞かせて、何か余計なことを口走らないように不敬にならないように必死に奥歯を噛みしめた。
しばしの沈黙を破ったのはずっと側でその話を聞いていたモウカだった。
「陛下、発言をお許しいただけますか」
側に控えていたモウカが真っすぐに陛下を見つめて言った。
「許そう。そなたは未来の隣国を背負う者であり余と対等な立場だ」
友好的な表情を浮かべた陛下。そうだ、ここでは息子であり王子の僕よりもその側近であるモウカの方が陛下の中の序列が上なのだ。
普段、自身に仕えているから忘れそうになるがこの側近はいずれ僕の側からいなくなるやんごとなき身分を持つものなのだ。
「ならば遠慮なく。陛下は、クーサー殿下の誕生日をご存じでございますか??」
全く関係ない意外な質問に、目を見開いた陛下だったが、とても訝し気に答えた。
「それは何の意味がある??」
「とても大切な意味がございます。また、もうひとつクーサー殿下がどのようなスケジュールをこなされているかご存じでしょうか??」
陛下の態度にも全くひるむことなく続けたモウカ。いずれ隣国の公国の最高権力者になるモウカに対して陛下も適当なことは言えないとは思っているのだろう。
しばらく考えてからこう答えた。
「誕生日は確か秋だっただろう。そして、今のスケジュールは王立学園に通って生徒会活動をしているのだろう??」
「ありがとうございます。では、ダイチ殿下とカイニス殿下の誕生日とスケジュールはご存じですか??」
「ダイチの誕生日は立春の月の18日で今日は医薬研究室にいたはずだ。カイニスの誕生日は晩秋の月4日で今日は学園で勉学に励んでいるはずだ」
その言葉に、モウカの顔が一瞬、無に変わった気がした。その意味は分からないがすぐに元の表情にもどった。
「その質問に何の意味がある??」
「いいえ。陛下はおふたりの王子については誕生日もスケージュールも細部まで把握されていますが、クーサー殿下についてはぼんやりと認識されているようだと元から感じていたので確認をいたしました。クーサー殿下の誕生日は晩冬の月の2日です。そして今殿下は既に学園を飛び級で1年で卒業し王太子教育の名目で日々執務に追われております。それこそ分刻みに近いスケジュールを休みなく毎日こなされております。こちらは、先王様からの遺言により実行されているものでございます」
その言葉は全て事実だ。しかし、僕の中では陛下がその言葉を聞いて怒り狂うだろうと思った。
陛下は全てを理解しているはずだ。その上で、僕をこの場に呼び出しているのだから。
そして、何より陛下は感情型でおじい様のように必要に応じてそれを使いこなすことができるタイプではない。
モウカがいくら次期大公であっても今はまだ僕の側近でこの国の公爵家の次男に過ぎない。
モウカが僕の側仕えを外されるなんて考えたくない。他の人間なら構わないがモウカだけはだめだ。
「モウカ、陛下は全てご存じのはずだがお忙しい身であるため勘違いしてしまっただけだ。全ていつも報告としてあげている、だから……」
「……もういい。下がれ」
モウカを救おうとした時、何故かそう苦し気に陛下が声を絞り出したのだった。
少し驚いて陛下の方を見たが、既にいつも通りの無機物を見るような目で僕を見下ろすように見つめているだけだった。
「ああ、いつも通りカタログを送ってほしい」
「承知いたしました」
僕は使用人に婚約者のドレスの手配をした。
例え弟と不貞を堂々と働くような婚約者でも、まだ婚約者である以上は義務は果たす必要がある。
建国祭りは、この国で最も大きな式典であり、婚約者が居る場合はエスコートが必須である。そのため婚約者にドレスを送るのも義務として行う必要がある。
僕と婚約者のフローラとはあくまで政略的な婚約者である。そこには愛は必要ない。ただ、生涯にわたり協力する必要があるのだから義務は果たすべきだと考えている。
だから、必ず建国祭りなどの必要な式典前にはドレスのカタログを送っていた。まだ手紙に返事があった時にはそれを参考に贈ることもあったけれど、そのドレスに袖を通した彼女は何故かいつも浮かない顔をしていた。
それは、僕が彼女が何が好きなのか知らないのできっと気に入らないものを贈ってしまったのだと思った。知っていても女性のドレスの専門家でもないのだから変な趣味の贈り物をしてしまった可能性が高い。
ならば、本人の好みに合ったドレスを選んでもらう方が理にかなっていると、僕は学んだ。
だから必ずこの国の中でトップと言われている王家御用達ブランド各社のドレスのカタログを送り、そこから好きな物を選んでもらってそれを仕立てさせた。
これはドレスに限らず誕生日も同じようにしてプレゼントを送っていた。
僕へのプレゼントは贈られてきたことはなかったけれど、それでも僕にとっては義務なので必ずカタログを贈り、そこからプレゼントを自身で選んで受け取ったところまで確認させていた。
実は、最初は費用として現金を手渡して好きな物を買ってもらおうとしたが、それはモウカに何故か止められた。カタログについてもあまり良い顔はされていないが理由が分からない。
それについては、一度モウカに、
「殿下も誰かにプレゼントを贈られるならその方が選んだもののが嬉しいのではないですか?」
と聞かれたが、僕は首を傾げた。
「そもそも、プレゼントをする意味が分からない。何か意味があるのか??物心がついて今まで誰かから物を贈られたことがない。けれどプレゼントなどなくても僕は王子だ。自分で選んで買えばいい」
「まさか……国王陛下やご家族、婚約者様から誕生日祝いを贈られたことはないのですか??」
「ないな。正確にはおじい様がご存命の頃はもらったかもしれないがその頃は幼くてあまり記憶がない。誕生日パーティーもおじい様が亡くなって以降は祝われたことはない。今は仕事が忙しいからそれどころではないしな」
そう話した時、何故かモウカはその場で泣いてしまった。割と精悍なイメージのある大柄な男に泣かれて全く意味がわからなかった。
しかし、その日から、モウカがその件に触れることはなくなった。
代わりに何故か毎日モウカが僕に花や小物などを渡してくるようになった。意味は分からないが少し、ほんの少しだけ胸があたたかくなる気がしたがその理由を僕は知らない。
けれど、何故か建国祭り用のドレスのカタログを婚約者に送った次の日、僕は陛下の御前に呼び出された。
「天に頂く太陽の如き偉大なる国王陛下におかれまして……」
「その長い挨拶は廃止にしたはずだ。全く、お前は何故そこまで頑なに父上の時代の古臭い礼儀作法を重んじる」
古臭いと陛下はおっしゃっているが、おじい様の治世から切り替わってまだ13年程度。そんな大昔の話ではないし、おじい様以前から王権を重要視するこの国において陛下を太陽と同等に称える挨拶はとても大切なもののはずだ。
しかし、陛下は太陽と称えられることを嫌っている。王である以上は臣下とはある程度距離を持つ必要があるという教育を受けている僕からはその感覚が全く理解できなかった。
けれど、今の僕はあくまでただの王太子である。陛下に盾突いて良い訳がない。
「申し訳ございません、陛下」
そう謝罪をすると、さらに陛下の機嫌が悪くなるのが分かる。無礼を働いた訳でもないのに何故機嫌が悪くなるのか全く分からない。
「……本当にお前は王族らしい。だから幼い頃からの婚約者にも優しさも愛情も向けられないのだろう」
全くその言葉の意味が分からない。婚約者はむしろ義務を怠り、弟と不貞とも取れる行いをしている。それなのに何故陛下は婚約者の肩を持つのだろう。
「お前は、かのご令嬢にまともにプレゼントひとつ渡していないと聞く、それに何よりお茶会などのやりとりも全くしていないというではないか、どういうことだ!!」
陛下が僕を怒鳴りつけるが、その意味が全く理解できない。世の中の婚約者というものは誕生日にカタログから有益なものを選ぶという効率の良い行動を嫌うということだろうか。
それにお茶会については、時間が本当にないのだ。朝から晩まで休みなく勉強と執務をこなしているからむしろ空き時間でその義務をこなす為には、寝る時間を削るしかないし、そうなるととても非常識な時間にそれを行うことになってしまうだろう。
しかし、素直に事情を告げたところで陛下の機嫌は悪くなるだけだろう。今までも僕は何度となく今回の件について、書面で公爵家に抗議することなどを伝えていたが、陛下はそれについては言及しない。
そして、臣下である以上、そのような私的な話を太陽である陛下にするのも正しくないだろう。
「申し訳ございません」
「……いつも思うがお前は言い訳ひとつしないな。まぁ良い。お前がそのように人間として欠落しているから、かの令嬢はカイニスに惹かれてしまうのだろうな。カイニスは余が言うのもなんだがとても優しい良い子だからな」
チクリとまた胸を何かが刺した。その痛みには慣れている。しばらく何も考えなければやり過ごせるだろう。そう必死に願い頭の中で何か生まれかけた言葉を消すことにする。
そんな僕を見つめる陛下の瞳にはいつも通り温度がない。それはまるで臣下を見る目ですらない。
なんの興味もないような冷たいもので例えるならば血の通わない無機物を特に意味がなく見ている時に似ていた。
(陛下にとっては僕は、やはり人間以下なのだな……しかし、王位をいずれ継ぐ者としてはけっしてその程度で動じてはいけない。心を乱してはいけない、どんな時もおじい様のように凛としていなければいけない)
必死にそう言い聞かせて、何か余計なことを口走らないように不敬にならないように必死に奥歯を噛みしめた。
しばしの沈黙を破ったのはずっと側でその話を聞いていたモウカだった。
「陛下、発言をお許しいただけますか」
側に控えていたモウカが真っすぐに陛下を見つめて言った。
「許そう。そなたは未来の隣国を背負う者であり余と対等な立場だ」
友好的な表情を浮かべた陛下。そうだ、ここでは息子であり王子の僕よりもその側近であるモウカの方が陛下の中の序列が上なのだ。
普段、自身に仕えているから忘れそうになるがこの側近はいずれ僕の側からいなくなるやんごとなき身分を持つものなのだ。
「ならば遠慮なく。陛下は、クーサー殿下の誕生日をご存じでございますか??」
全く関係ない意外な質問に、目を見開いた陛下だったが、とても訝し気に答えた。
「それは何の意味がある??」
「とても大切な意味がございます。また、もうひとつクーサー殿下がどのようなスケジュールをこなされているかご存じでしょうか??」
陛下の態度にも全くひるむことなく続けたモウカ。いずれ隣国の公国の最高権力者になるモウカに対して陛下も適当なことは言えないとは思っているのだろう。
しばらく考えてからこう答えた。
「誕生日は確か秋だっただろう。そして、今のスケジュールは王立学園に通って生徒会活動をしているのだろう??」
「ありがとうございます。では、ダイチ殿下とカイニス殿下の誕生日とスケジュールはご存じですか??」
「ダイチの誕生日は立春の月の18日で今日は医薬研究室にいたはずだ。カイニスの誕生日は晩秋の月4日で今日は学園で勉学に励んでいるはずだ」
その言葉に、モウカの顔が一瞬、無に変わった気がした。その意味は分からないがすぐに元の表情にもどった。
「その質問に何の意味がある??」
「いいえ。陛下はおふたりの王子については誕生日もスケージュールも細部まで把握されていますが、クーサー殿下についてはぼんやりと認識されているようだと元から感じていたので確認をいたしました。クーサー殿下の誕生日は晩冬の月の2日です。そして今殿下は既に学園を飛び級で1年で卒業し王太子教育の名目で日々執務に追われております。それこそ分刻みに近いスケジュールを休みなく毎日こなされております。こちらは、先王様からの遺言により実行されているものでございます」
その言葉は全て事実だ。しかし、僕の中では陛下がその言葉を聞いて怒り狂うだろうと思った。
陛下は全てを理解しているはずだ。その上で、僕をこの場に呼び出しているのだから。
そして、何より陛下は感情型でおじい様のように必要に応じてそれを使いこなすことができるタイプではない。
モウカがいくら次期大公であっても今はまだ僕の側近でこの国の公爵家の次男に過ぎない。
モウカが僕の側仕えを外されるなんて考えたくない。他の人間なら構わないがモウカだけはだめだ。
「モウカ、陛下は全てご存じのはずだがお忙しい身であるため勘違いしてしまっただけだ。全ていつも報告としてあげている、だから……」
「……もういい。下がれ」
モウカを救おうとした時、何故かそう苦し気に陛下が声を絞り出したのだった。
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