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31.音もなく凝視してくるタイプの仮面の人
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※ネタをわかりやすくするため、前回のところのジェイソンっぽい仮面からブギーマンっぽい仮面に変更しています。
あまりのことに気絶しそうになったのですが、ここで気絶してしまったらまずいと思い心の太陽神と対話しながらなんとか僕はその仮面の人に再度、話しかけました。
「貴方は一体誰なんだ!!何が目的ですか??」
「……ぶり」
やっと発した言葉がぶりでした。魚でしょうか。そういえば転生してからあまり焼き魚とか御魚もそう言えば食べてません。『お米食べろ!!』太陽神の言葉を思い出して、ものすごく和食が食べたくなってきました。
(焼き魚に白米に、ああ、ぶりの照り焼きが食べたいです)
脳内が、素敵な朝ごはんに彩られてすっかり目の前の仮面の人のことを忘れていたら、その人がさっきより音もなく近づいてきていることに気付きました。
某映画のブギーマンも音もなく近づいてくるタイプでした。それが某ゲームでさらに顕著になりバレずに凝視できると確か強くなるとかそんなでした。もしかして目の前の彼もそのタイプでしょうか。
そこまで考えて、近づいてきた彼から離れようと後ろに後ずさりましたが、家の壁に背中がぶつかりました。
(これ、ピンチです、どうにかしないと……)
そう考えた時、再び彼が何か言ってます。
「……した??……ない??」
したない??あれですか、えっと方言ですかね??「なになにしたない??」みたいなことですか??それとも怖い感じだと「舌ない」とかですかね??その場合いきなり猟奇イベントですが、ブギーマンはホラーなので全然ありえます。
そんなことを考えていたら、突如その人が仮面をとりました。そこに居たのは……。
「マイキー!!」
「えっ??気付いてなかったのか??久しぶりって言ったんだけど……このマスク防音効果があるんだな」
ブギーマンの中身はマイケルはマイケルでも親友の方のマイケル、つまりマイキーでした。ここでマイケル・〇イヤーズさんが出てきたらヤバかったですが本当にマイケル違いでよかったです。
しかし、何故こんな早朝に怪しい仮面をかぶって親友はうろうろしていたのでしょうか。それはそれで完全に変質者の所業なので騎士団長の息子である彼の奇行を止める必要があるかと思います。
「マイキー、その仮面はだめだよ。怖い」
「そうか??なんか隣国で人気あるキャラらしくて、ちょっと行ったからお土産に買って来たんだ、お前のもあるよ、はい!」
そう言ってウサギっぽい仮面を渡されました。可愛いのかと言われると森で斧を投擲してきそうなタイプのウサギさんです。
「……ありがとう」
「ぜひぜひ使ってくれ。しかし、まさかトレーニングしていてお前に会うなんて、驚いたわ」
「僕もびっくりしたよ。むしろなんでうちに居たの??後その仮面は趣味なの??」
「泊まってはない。近所の親戚の家にいるんだけど、昨日ルドのお兄さんの小公爵様に会ったんだ。親戚の家だとトレーニングしずらいと話したら、「トレーニングするならうちの庭を使っていい」と言ってもらってさ。お言葉に甘えて走り込みしてたんだよ。ただ、走り込みしてもなんか物足りないからわざと負荷を上げたくてこの仮面をかぶったんだけど……そこでルドにあってびっくりした」
「僕のが絶対びっくりしたよ。足音に合わせて歩くとかホラーの所業だからね」
僕の言葉に、マイキーはまるで叱られた犬のように項垂れた。マイキーは素直なのでちゃんといえばヴァンさんと違って反省もしますし分かってくれます。その辺りが僕がマイキーと親友でいられる所以ですが。
ヴァンさんももう少し弁えてくれればいいのですが……。
「わりぃ。てっきり俺って分かってるかなと思ったんだよ。むしろ仮面被ってるの途中まで忘れてたし……」
「それは忘れちゃいけないことだよ。でもマイキーに会えてうれしいから許すけど。あ、マイキー、一緒にどうせなら朝食食べない??」
「おお!!それはありがたいけど、家の人、急にじゃ大変じゃないか??」
マイキーはめちゃくちゃに見えるし、殺人鬼っぽいお面を被って早朝足音を消してついてきたりしてしまうところもありますが、基本的には気のつかえる子ですので、ちゃんと朝食を作る人のことを気遣って心配そうに聞きました。
「それは……」
「問題ありませんよ」
あまりのことに気絶しそうになったのですが、ここで気絶してしまったらまずいと思い心の太陽神と対話しながらなんとか僕はその仮面の人に再度、話しかけました。
「貴方は一体誰なんだ!!何が目的ですか??」
「……ぶり」
やっと発した言葉がぶりでした。魚でしょうか。そういえば転生してからあまり焼き魚とか御魚もそう言えば食べてません。『お米食べろ!!』太陽神の言葉を思い出して、ものすごく和食が食べたくなってきました。
(焼き魚に白米に、ああ、ぶりの照り焼きが食べたいです)
脳内が、素敵な朝ごはんに彩られてすっかり目の前の仮面の人のことを忘れていたら、その人がさっきより音もなく近づいてきていることに気付きました。
某映画のブギーマンも音もなく近づいてくるタイプでした。それが某ゲームでさらに顕著になりバレずに凝視できると確か強くなるとかそんなでした。もしかして目の前の彼もそのタイプでしょうか。
そこまで考えて、近づいてきた彼から離れようと後ろに後ずさりましたが、家の壁に背中がぶつかりました。
(これ、ピンチです、どうにかしないと……)
そう考えた時、再び彼が何か言ってます。
「……した??……ない??」
したない??あれですか、えっと方言ですかね??「なになにしたない??」みたいなことですか??それとも怖い感じだと「舌ない」とかですかね??その場合いきなり猟奇イベントですが、ブギーマンはホラーなので全然ありえます。
そんなことを考えていたら、突如その人が仮面をとりました。そこに居たのは……。
「マイキー!!」
「えっ??気付いてなかったのか??久しぶりって言ったんだけど……このマスク防音効果があるんだな」
ブギーマンの中身はマイケルはマイケルでも親友の方のマイケル、つまりマイキーでした。ここでマイケル・〇イヤーズさんが出てきたらヤバかったですが本当にマイケル違いでよかったです。
しかし、何故こんな早朝に怪しい仮面をかぶって親友はうろうろしていたのでしょうか。それはそれで完全に変質者の所業なので騎士団長の息子である彼の奇行を止める必要があるかと思います。
「マイキー、その仮面はだめだよ。怖い」
「そうか??なんか隣国で人気あるキャラらしくて、ちょっと行ったからお土産に買って来たんだ、お前のもあるよ、はい!」
そう言ってウサギっぽい仮面を渡されました。可愛いのかと言われると森で斧を投擲してきそうなタイプのウサギさんです。
「……ありがとう」
「ぜひぜひ使ってくれ。しかし、まさかトレーニングしていてお前に会うなんて、驚いたわ」
「僕もびっくりしたよ。むしろなんでうちに居たの??後その仮面は趣味なの??」
「泊まってはない。近所の親戚の家にいるんだけど、昨日ルドのお兄さんの小公爵様に会ったんだ。親戚の家だとトレーニングしずらいと話したら、「トレーニングするならうちの庭を使っていい」と言ってもらってさ。お言葉に甘えて走り込みしてたんだよ。ただ、走り込みしてもなんか物足りないからわざと負荷を上げたくてこの仮面をかぶったんだけど……そこでルドにあってびっくりした」
「僕のが絶対びっくりしたよ。足音に合わせて歩くとかホラーの所業だからね」
僕の言葉に、マイキーはまるで叱られた犬のように項垂れた。マイキーは素直なのでちゃんといえばヴァンさんと違って反省もしますし分かってくれます。その辺りが僕がマイキーと親友でいられる所以ですが。
ヴァンさんももう少し弁えてくれればいいのですが……。
「わりぃ。てっきり俺って分かってるかなと思ったんだよ。むしろ仮面被ってるの途中まで忘れてたし……」
「それは忘れちゃいけないことだよ。でもマイキーに会えてうれしいから許すけど。あ、マイキー、一緒にどうせなら朝食食べない??」
「おお!!それはありがたいけど、家の人、急にじゃ大変じゃないか??」
マイキーはめちゃくちゃに見えるし、殺人鬼っぽいお面を被って早朝足音を消してついてきたりしてしまうところもありますが、基本的には気のつかえる子ですので、ちゃんと朝食を作る人のことを気遣って心配そうに聞きました。
「それは……」
「問題ありませんよ」
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