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30.早朝マラソンとなんか背後から追ってきました
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「ああ、久々にマイキーと遊びに行くの楽しみすぎます」
いよいよ、湖に出かける日の早朝僕は、起きる予定の1時間以上前に目が覚めてしまいました。こういう時は太陽神もおっしゃっていますが、「一所懸命生きていれば、不思議なことに疲れない。お米食べろ!!」ということで、とりあえずお米を食べたくなった僕は、空腹のお腹を抱えつつも少し運動しようと思い、部屋から出て庭までやってきました。
我が家の庭は、庭師さんのおかげでとても綺麗で整っています。今も僕があまり花に詳しくないので分からないですがきれいな花が控え目に、けれどしっかり手入れされて咲いているのが分かります。
早朝ということもあり、薄暗い中でひんやりとした空気に満たされているのが心地よく感じました。とりあえず家の周りを走ることにしました。
こうやって家の周りで走り込みをするのは僕の日課でもあります。そうでもしないと体がなまってしまう気がしてそれは太陽神を信仰する者として許されざる行為でもあります。
そう言えば、もうすぐ学園に通うことになりますが、その際は、僕はテニス部に入部したいと考えているのでそれまでにはテニスも始めておきたいです。
ただ、イヴァン殿下の婚約者になってしまったので妃教育のせいで、テニスが出来なかったら辛いです。
実は今までの首コロリ10回ではイヴァン殿下のことを優先したせいでずっと子供のころから習いたかったテニスを習うこともすることもでできませんでした。
しかし、今度こそ僕は、イヴァン殿下とは円満に婚約を解消してその夢を叶えて、グランドスラムベスト8まで行けるような立派なテニスプレイヤーとかになりたいなと考えています。ただ、この世界にグランドスラムがあるかとか全く知らないですが。
そんなことを考えていた時でした、走り込みをする僕の背後から確かに足音が、聞こえることに気付いたのは。
最初、それに僕は気づいていませんでした。何故ならそれは僕の足音にぴったりと合わせて足音を立てていたからです。
でもそんなことって可能でしょうか。僕が歩いているならそれも難しくないかもしれませんが僕はずっと走っていたのです。けれど、その存在は完全に僕の足音に自身の足音を相殺させていたのです。
何故気付いたかというと、僕は突然太陽神のお力をお借りしたくなり『気にすんなよ。くよくよすんなよ。大丈夫、どうにかなるって。Don't worry! Be happy!お米食べろ!!』と叫んで予想外に静止した時に一拍それがぞれて音が響いたからでした。
(一体誰が、僕の後をつけているんだろう??大体ここは僕の家で不法侵入でしょうか??)
だとしたらセ〇ムを呼ぶ必要がありますが、ワンチャン、ストーカーもといヴァンさんの可能性も否めませんので、一度それに声を掛けてみることにしました。
「ヴァンさん!!足音を消してついてくるのは気持ち悪いのでやめてください!!」
そう叫んでみました。
……しかし、反応はありません。
だとするとこの足音の正体はヴァンさんではないようです。では、次の可能性を考えて声をかけます。
「シューゾーかな??それか兄上??」
思い当たる辺りの名前を上げますが、全く反応がありません。これはいよいよ怖くなってきました。
「申し訳ないですが、出てこないとセ〇ムを呼びますよ!!」
そう言って思い切り背後を振り返った僕は思わず絶句しました。
……そこには、まるで某映画のブギーマンのような仮面をかぶった人物が立っていたのですから……。
いよいよ、湖に出かける日の早朝僕は、起きる予定の1時間以上前に目が覚めてしまいました。こういう時は太陽神もおっしゃっていますが、「一所懸命生きていれば、不思議なことに疲れない。お米食べろ!!」ということで、とりあえずお米を食べたくなった僕は、空腹のお腹を抱えつつも少し運動しようと思い、部屋から出て庭までやってきました。
我が家の庭は、庭師さんのおかげでとても綺麗で整っています。今も僕があまり花に詳しくないので分からないですがきれいな花が控え目に、けれどしっかり手入れされて咲いているのが分かります。
早朝ということもあり、薄暗い中でひんやりとした空気に満たされているのが心地よく感じました。とりあえず家の周りを走ることにしました。
こうやって家の周りで走り込みをするのは僕の日課でもあります。そうでもしないと体がなまってしまう気がしてそれは太陽神を信仰する者として許されざる行為でもあります。
そう言えば、もうすぐ学園に通うことになりますが、その際は、僕はテニス部に入部したいと考えているのでそれまでにはテニスも始めておきたいです。
ただ、イヴァン殿下の婚約者になってしまったので妃教育のせいで、テニスが出来なかったら辛いです。
実は今までの首コロリ10回ではイヴァン殿下のことを優先したせいでずっと子供のころから習いたかったテニスを習うこともすることもでできませんでした。
しかし、今度こそ僕は、イヴァン殿下とは円満に婚約を解消してその夢を叶えて、グランドスラムベスト8まで行けるような立派なテニスプレイヤーとかになりたいなと考えています。ただ、この世界にグランドスラムがあるかとか全く知らないですが。
そんなことを考えていた時でした、走り込みをする僕の背後から確かに足音が、聞こえることに気付いたのは。
最初、それに僕は気づいていませんでした。何故ならそれは僕の足音にぴったりと合わせて足音を立てていたからです。
でもそんなことって可能でしょうか。僕が歩いているならそれも難しくないかもしれませんが僕はずっと走っていたのです。けれど、その存在は完全に僕の足音に自身の足音を相殺させていたのです。
何故気付いたかというと、僕は突然太陽神のお力をお借りしたくなり『気にすんなよ。くよくよすんなよ。大丈夫、どうにかなるって。Don't worry! Be happy!お米食べろ!!』と叫んで予想外に静止した時に一拍それがぞれて音が響いたからでした。
(一体誰が、僕の後をつけているんだろう??大体ここは僕の家で不法侵入でしょうか??)
だとしたらセ〇ムを呼ぶ必要がありますが、ワンチャン、ストーカーもといヴァンさんの可能性も否めませんので、一度それに声を掛けてみることにしました。
「ヴァンさん!!足音を消してついてくるのは気持ち悪いのでやめてください!!」
そう叫んでみました。
……しかし、反応はありません。
だとするとこの足音の正体はヴァンさんではないようです。では、次の可能性を考えて声をかけます。
「シューゾーかな??それか兄上??」
思い当たる辺りの名前を上げますが、全く反応がありません。これはいよいよ怖くなってきました。
「申し訳ないですが、出てこないとセ〇ムを呼びますよ!!」
そう言って思い切り背後を振り返った僕は思わず絶句しました。
……そこには、まるで某映画のブギーマンのような仮面をかぶった人物が立っていたのですから……。
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