36 / 73
36.お仕置き……※(レフ視点)
しおりを挟む
「殿下……」
体の下に組み敷いたその体を隅々まで見つめる。赤く熟れたふたつの果実も、太腿に執拗についている花びらのような痣も、今はまだ固く閉ざされているがもう何度となく俺自身により割開かれた双丘も、全てが俺だけのもので、誰にももう渡すつもりはない。
(やっと、やっと、あの邪魔な男との婚約もなくなった)
ほんの少しの差で奪われてしまった婚約者という立場。それがあればもっと早くから殿下を側で守れた。それにもっと色々な体験を殿下にさせてあげながらふたりで成長することだってできた。
(過去ばかり振り返っても意味はない、その代わりこれからはずっと……)
「レフ……」
俺のことを上目遣いで睨んでいる殿下のロイヤルブルーサファイアのような高貴な瞳。その高貴な全てを飲み込んでしまいたい。
「……やめろ、本当に今日は……」
あの手紙の男と会うために殿下は俺から逃げようとしている。そう思うと手加減などできるはずもない。
「殿下、殿下はやめろといいますが、殿下のココは俺にお仕置きをされたがっているようだ」
そう言って、赤く熟れた乳首を口に含む。
「ひあっ……やめっ……」
俺の頭を必死に剥がそうとしているが、快感に蕩け始めている殿下の力は強くないので引き剥がすことができないでいる。
「だめっ……あっ……!!」
愛らしいそれを舌でわざと優しく転がせば、抵抗は形だけに代わる。殿下は少し痛いくらいの行為を好むことを俺は知っている。だけど、これはお仕置きなのでわざと弱い刺激を与えてもどかしい気持ちを味わわせる。
「うっ……レフ……っ」
泣きそうな紅潮した顔が、少しずつぼんやりとしていく眼差しが情欲に負けようとしていることを告げている。それでもまだ足りない。
「殿下、物欲しそうな眼をしていますがこれでは刺激が足りませんか??」
「ちがぅ……ちっ……あっ!!」
「足りませんよね??もっと強い刺激が欲しいはずだ。爪で摘ままれて引っかかれたり、舌で転がしながら引っ張ったり……ああ、それよりも噛まれる方がお好きでしたね」
その耳元で甘く囁くと殿下の顔が真っ赤になるのが分かる。そして、まだ来ているバスローブの股間のあたりが濡れたのが分かった。
「俺の言葉を想像しただけでイッたのですか??」
「ちがう!!そんなの……」
否定する殿下の濡れた股間に手を滑り込ませて、幼いピンク色のペニスの先端はすでに濡れているそれに指を絡ませる。
「嘘だ、こんなに濡れている。ねぇ、殿下。殿下が素直になれば俺はいくらでも殿下が望むものを差し上げますよ」
まるで悪魔にでもなったように、ペニスをゆるゆると撫でながら言うと、こちらを甘えた双眸が見つめ返す。
「僕の体が……おかしい」
泣き出しそうにそう言った声は、無意識だろうが雄の本能を煽る甘さを孕んでいた。
(ああ、殿下貴方はこうして無意識に雄の本能を刺激してしまうんだろう……)
「おかしくありませんよ。いえ、殿下が望むならそれをおかしいというもの全てを俺が殺してあげますから」
「狂ってる……」
涙をこぼしながら、そう言った殿下にニコリと俺は微笑み返す。
「ええ、俺はもう随分貴方に、貴方だけに狂っています、だから……」
俺は荒い息を吐きながら、既に勃起してしまった下半身を揺らして少しでも快楽を得ようとしている殿下に優しくキスを落とす。
いつもの呼吸を奪うようなものでなく、優しく舌を吸い上げてからめるだけの口づけ。殿下の細い顎から唾液がしたたり落ちたのを合図に唇を離してその髪を撫でる。
「貴方も俺に狂ってほしい。殿下、どうしてほしいのか言葉にしてください」
優しくしながら突き放す発言をすると、安心していた殿下の顔が困惑に変わるのが分かった。いままでならそのまま殿下の望むものを与えていたけれど、今日はお仕置きなのでそれは殿下自体にお願いされるまで与えるつもりはない。
「……わからない」
やっと紡いだ言葉に思わず口角が上がる。俺が沢山教えてきても今だに初めての時のように初心なその言葉が酷く興奮させたのだ。
「ならば、俺がどういえばいいか教えてさしあげます」
そう言ってその耳に唇をくっつけて吐息交じりに卑猥な懇願の言葉を吹き込む。途端に真っ赤になる顔。しかし、殿下の唇が震えながらその言葉を呟く。
「……僕のナカに、レフの昂ぶりを挿れてほしい」
「それだけですか??」
「そうして……ナカを乱暴に掻きまぜて……」
「まだ言葉が足りませんよ」
最後の言葉を言えずにモジモジしている殿下のペニスを意地悪く扱けば、ギリギリで残っていた殿下の理性が完全に消えた。
「僕の子宮をレフので孕ませて……たくさんちょうだぃっ……あっ!!」
「よくできました」
その言葉と共に一気にそのナカを貫く。深く貫いたことで最奥の入り口もこじ開ける。
「あっ……あっああ!!」
待ち望んだ快感にふるえる殿下の細い白い腰を押さえて何度も何度も自身の昂ぶりを叩きつける。
(殿下は、俺だけのものだ、俺だけの……誰もふたりの間に入れたりしない。例えそれが神であったとしても……)
そう願いながら、俺は執拗に殿下の胎内に俺を叩きつけてそして俺の先走りの精を何度も塗りたくる様にこすりつけた。
「俺は殿下のものです……そして殿下も俺だけのものだ!!」
咆哮を上げるように叫んで最奥を貫いてドクドクと熱い精を流し込む頃には殿下は意味のない言葉を繰り返すだけで意識を完全に手放しているのが分かった。
そうなってやっと俺は殿下から自身を引き抜いた。
コプっと音を立てて、殿下のナカから白濁が漏れているのが見えた。それが愛おしくてたまらない。本当ならそのままにしておきたいがそんなことをして殿下の体調を崩させるわけにはいかないので、そのまま意識のない殿下を抱きかかえて浴室へ行くことにする。
(その前に……)
美しいその銀糸の髪にそっとキスをして呟く。
「貴方を愛しています」
殿下に聞こえない愛の告白。いつか『成人の儀』が終わった日には殿下にしっかりと告げるとこっそりと誓ったがしっかりと殿下にその言葉を告げなかったことを後悔することになるなど、この時の俺は知る由もなかった。
体の下に組み敷いたその体を隅々まで見つめる。赤く熟れたふたつの果実も、太腿に執拗についている花びらのような痣も、今はまだ固く閉ざされているがもう何度となく俺自身により割開かれた双丘も、全てが俺だけのもので、誰にももう渡すつもりはない。
(やっと、やっと、あの邪魔な男との婚約もなくなった)
ほんの少しの差で奪われてしまった婚約者という立場。それがあればもっと早くから殿下を側で守れた。それにもっと色々な体験を殿下にさせてあげながらふたりで成長することだってできた。
(過去ばかり振り返っても意味はない、その代わりこれからはずっと……)
「レフ……」
俺のことを上目遣いで睨んでいる殿下のロイヤルブルーサファイアのような高貴な瞳。その高貴な全てを飲み込んでしまいたい。
「……やめろ、本当に今日は……」
あの手紙の男と会うために殿下は俺から逃げようとしている。そう思うと手加減などできるはずもない。
「殿下、殿下はやめろといいますが、殿下のココは俺にお仕置きをされたがっているようだ」
そう言って、赤く熟れた乳首を口に含む。
「ひあっ……やめっ……」
俺の頭を必死に剥がそうとしているが、快感に蕩け始めている殿下の力は強くないので引き剥がすことができないでいる。
「だめっ……あっ……!!」
愛らしいそれを舌でわざと優しく転がせば、抵抗は形だけに代わる。殿下は少し痛いくらいの行為を好むことを俺は知っている。だけど、これはお仕置きなのでわざと弱い刺激を与えてもどかしい気持ちを味わわせる。
「うっ……レフ……っ」
泣きそうな紅潮した顔が、少しずつぼんやりとしていく眼差しが情欲に負けようとしていることを告げている。それでもまだ足りない。
「殿下、物欲しそうな眼をしていますがこれでは刺激が足りませんか??」
「ちがぅ……ちっ……あっ!!」
「足りませんよね??もっと強い刺激が欲しいはずだ。爪で摘ままれて引っかかれたり、舌で転がしながら引っ張ったり……ああ、それよりも噛まれる方がお好きでしたね」
その耳元で甘く囁くと殿下の顔が真っ赤になるのが分かる。そして、まだ来ているバスローブの股間のあたりが濡れたのが分かった。
「俺の言葉を想像しただけでイッたのですか??」
「ちがう!!そんなの……」
否定する殿下の濡れた股間に手を滑り込ませて、幼いピンク色のペニスの先端はすでに濡れているそれに指を絡ませる。
「嘘だ、こんなに濡れている。ねぇ、殿下。殿下が素直になれば俺はいくらでも殿下が望むものを差し上げますよ」
まるで悪魔にでもなったように、ペニスをゆるゆると撫でながら言うと、こちらを甘えた双眸が見つめ返す。
「僕の体が……おかしい」
泣き出しそうにそう言った声は、無意識だろうが雄の本能を煽る甘さを孕んでいた。
(ああ、殿下貴方はこうして無意識に雄の本能を刺激してしまうんだろう……)
「おかしくありませんよ。いえ、殿下が望むならそれをおかしいというもの全てを俺が殺してあげますから」
「狂ってる……」
涙をこぼしながら、そう言った殿下にニコリと俺は微笑み返す。
「ええ、俺はもう随分貴方に、貴方だけに狂っています、だから……」
俺は荒い息を吐きながら、既に勃起してしまった下半身を揺らして少しでも快楽を得ようとしている殿下に優しくキスを落とす。
いつもの呼吸を奪うようなものでなく、優しく舌を吸い上げてからめるだけの口づけ。殿下の細い顎から唾液がしたたり落ちたのを合図に唇を離してその髪を撫でる。
「貴方も俺に狂ってほしい。殿下、どうしてほしいのか言葉にしてください」
優しくしながら突き放す発言をすると、安心していた殿下の顔が困惑に変わるのが分かった。いままでならそのまま殿下の望むものを与えていたけれど、今日はお仕置きなのでそれは殿下自体にお願いされるまで与えるつもりはない。
「……わからない」
やっと紡いだ言葉に思わず口角が上がる。俺が沢山教えてきても今だに初めての時のように初心なその言葉が酷く興奮させたのだ。
「ならば、俺がどういえばいいか教えてさしあげます」
そう言ってその耳に唇をくっつけて吐息交じりに卑猥な懇願の言葉を吹き込む。途端に真っ赤になる顔。しかし、殿下の唇が震えながらその言葉を呟く。
「……僕のナカに、レフの昂ぶりを挿れてほしい」
「それだけですか??」
「そうして……ナカを乱暴に掻きまぜて……」
「まだ言葉が足りませんよ」
最後の言葉を言えずにモジモジしている殿下のペニスを意地悪く扱けば、ギリギリで残っていた殿下の理性が完全に消えた。
「僕の子宮をレフので孕ませて……たくさんちょうだぃっ……あっ!!」
「よくできました」
その言葉と共に一気にそのナカを貫く。深く貫いたことで最奥の入り口もこじ開ける。
「あっ……あっああ!!」
待ち望んだ快感にふるえる殿下の細い白い腰を押さえて何度も何度も自身の昂ぶりを叩きつける。
(殿下は、俺だけのものだ、俺だけの……誰もふたりの間に入れたりしない。例えそれが神であったとしても……)
そう願いながら、俺は執拗に殿下の胎内に俺を叩きつけてそして俺の先走りの精を何度も塗りたくる様にこすりつけた。
「俺は殿下のものです……そして殿下も俺だけのものだ!!」
咆哮を上げるように叫んで最奥を貫いてドクドクと熱い精を流し込む頃には殿下は意味のない言葉を繰り返すだけで意識を完全に手放しているのが分かった。
そうなってやっと俺は殿下から自身を引き抜いた。
コプっと音を立てて、殿下のナカから白濁が漏れているのが見えた。それが愛おしくてたまらない。本当ならそのままにしておきたいがそんなことをして殿下の体調を崩させるわけにはいかないので、そのまま意識のない殿下を抱きかかえて浴室へ行くことにする。
(その前に……)
美しいその銀糸の髪にそっとキスをして呟く。
「貴方を愛しています」
殿下に聞こえない愛の告白。いつか『成人の儀』が終わった日には殿下にしっかりと告げるとこっそりと誓ったがしっかりと殿下にその言葉を告げなかったことを後悔することになるなど、この時の俺は知る由もなかった。
16
お気に入りに追加
893
あなたにおすすめの小説
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

偽物の番は溺愛に怯える
にわとりこ
BL
『ごめんね、君は偽物だったんだ』
最悪な記憶を最後に自らの命を絶ったはずのシェリクスは、全く同じ姿かたち境遇で生まれ変わりを遂げる。
まだ自分を《本物》だと思っている愛する人を前にシェリクスは───?

もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない
バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《 根暗の根本君 》である地味男である< 根本 源 >には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染< 空野 翔 >がいる。
ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない??
イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。
王道学園のコミュ障ニセチャラ男くん、憧れの会長と同室になったようで
伊月乃鏡
BL
俺の名は田中宗介!
どこに出しても恥ずかしい隠れコミュ障だ!
そんな俺だが、隠れコミュ障ゆえの初手ハイテンションでチャラ男認定されてまぁ大変! 今更コミュ障なのがバレるのもチンケなプライドが傷つくのでチャラ男のフリをしている!
友達が著しく少ない以外は平凡な日常を送っていたはずの俺だけど、何故かあの、憧れの生徒会長と同室になっちゃって……!?
しかも転校生が何故か俺に懐いてきて、同じ委員会にまで入ってきて!?
懐いてきてくれてるのかなコレ!? わかんないコミュ障だから!! 後輩に懐かれた経験、“無”だから!
薄い二年間を送ってきた俺の最後の一年。
憧れの会長と急接近、とまではいかないけど友達くらいになれちゃったりするかな!?
俺一体、どうなっちゃうの〜!?
※
副題 コミュ障と愉快な仲間たち
【追記】
現実の方が忙しくなったため、一日一話以上更新になります。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます
瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。
そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。
そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる