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14.馬車中にて(レフ視点)※注意書き有り
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※注意:シリアスなお話の中でカッコイイままのレフでいて欲しい方にはオススメできない内容となっておりますので14を飛ばして、次に追加する15をお読みください。また行為はないですがなんか色々エロいのでご注意ください。
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馬車に乗ってからの殿下はとても楽しそうに、夕日を眺めている。その横顔は今まで見たことがないくらい幸せそうで、真後ろから息がかかるくらい側で見ていても飽きない。そもそも殿下の体からは驚くほど良い匂いがいつもする。
本当に居るだけで尊い存在とは殿下を指す言葉に違いない。
むしろもっと近づいて嬉しそうな可愛い殿下の細胞のひとつひとつまで愛でて観察したい、お膝の上の殿下が可愛すぎて許されるなら今すぐに犯してしまいたい。
不埒なことを考えながら、殿下のために抑えたホテルのことを考えていた。
もちろん、記念すべき殿下との初お泊りイベントなので最上階のワンフロア全て貸し切りのスイートルームを押さえている。食事も食が細い殿下が好むような料理が出るように手配済みだ。
(ああ、愛しい殿下とふたりっきりというのはなんて幸せなのだろう……)
今晩はまだ挑戦できていない結腸からゆっくりと扉を開いて奥の奧まで殿下と繋がりたい。
俺自身が大きいので奧まで入れたら愛おしい殿下の臍の下くらいまでは挿入できそうだなと考えてうっかり殿下の下腹部付近を撫でる。
(ここまで挿れてたくさん種を植え付けて、満たして、叩きつけて……)
そこまで考えて、殿下を前に抱きしめて居るのにうっかり勃起しているという失態に気付いた。
「レフ……」
物凄く困った顔で俺の方を振り返るその姿が、あまりに可愛くて冷静さが爆ぜてしまった。
「どうされましたか??そんなに物欲しそうな顔をして」
まずい、ついすべてを素直に口に出してしまった。案の定、恥ずかしがり屋で無垢な殿下が軽蔑したような眼差しでこちらを見ている。その王者らしい風格の中にある幼さと儚い美しさがたまらない。
幼い頃からずっと殿下を愛しているがその全てが堪らない。思わず吐き出す息が熱く荒くなる。それを察したのか突き放すように、
「……僕はこんなところではしたくない」
ともっともなことを言われる。
もちろん、許可なしで殿下を犯したりはしない、だからこそ何としても色々脳内で自己完結して抑えなければ。
しかし、殿下は全てが魅力的すぎる。
「わかっております。殿下は気高い方だ。こんなところで護衛に犯されるなど耐え切れないことは分かっております」
口ではそう答えながら、先ほど妄想した内容がこびりついてしまってずっと殿下の愛おしいナカを想像して下腹部を撫でまわす手が止まらない。
(ああ、このナカを俺で満たしたい、出したら後もたくさん中で拡げて塗りたくってマーキングして……)
そんなことを考えているうちにうっかり願望が再び口からもれた。
「……殿下、俺のを奧まで入れたら大体この辺りまで挿入できます。今度試させてください」
その言葉に、俺が奧まで挿れるのを想像したのか真っ赤になる殿下。本当にこんなに無垢で愛らしい俺の殿下が可愛すぎる。
「……嫌だと言ってもお前はどうせするだろう??」
拗ねるような口調だったが、拒絶しないでそんなことを言われてしまうととてもまずい。色々我慢が効かなくなる。
「殿下は本当に、俺を煽るのがお上手だ」
このまま、キスをして押し倒せば……。
「僕はそんなつもりはない」
キッパリ断られて見ないようにされてしまった。仕方ない、俺は何があってもも殿下の意に反することだけはしない。
そうでなくても、殿下は今まで全てを奪われてきたのだ。
本来であれば、優秀な殿下は両親に愛されて慈しまれて幸福に暮らし、いつか王位を継承できたかもしれない。
しかし、全てをあいつらは壊した。
父から殿下の事情を聞いて護衛として初めてお会いした時の殿下の姿を覚えている。
全てから自身を守るように髪も服も全てきっちり揃えられて一寸の隙もない姿。
その姿を見た時に俺は一目で殿下に恋をした。
それと同時に誰にも隙を作ることを許されなかった殿下を守りたいと思った。そのためならどんなに邪悪な存在にもなれるるとも。
辺境伯は昔からどこの貴族より国王陛下に忠誠を誓う者が多いし、この国で唯一の武力は『暗黒の森』の魔物と戦う辺境伯領の騎士しかない。近衛騎士はお飾りに過ぎないし、何かと戦った記録すらない。
さらに、辺境伯一族のみ生まれる黒髪は実は王族と同じく竜の血を引いているからだ。
王家は白竜、辺境伯一族は黒竜の血を引いている。
しかし、それは隠匿され続けている。
理由はシンプルに王家の象徴である竜の血を明かせば、最悪国が二分してしまうためだ。
だからこそ、辺境伯一族は貴族の中でも王族の血が混ざっている公爵と同等とされてきたのだから。
(しかし、俺の最愛のためなら国がどうなろうが最早関係ない、あいつらから全て根こそぎ奪おう)
馬車の車窓をキラキラした目で眺める幼い殿下を抱きしめながら、酷薄な笑みが浮かんだ。
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馬車に乗ってからの殿下はとても楽しそうに、夕日を眺めている。その横顔は今まで見たことがないくらい幸せそうで、真後ろから息がかかるくらい側で見ていても飽きない。そもそも殿下の体からは驚くほど良い匂いがいつもする。
本当に居るだけで尊い存在とは殿下を指す言葉に違いない。
むしろもっと近づいて嬉しそうな可愛い殿下の細胞のひとつひとつまで愛でて観察したい、お膝の上の殿下が可愛すぎて許されるなら今すぐに犯してしまいたい。
不埒なことを考えながら、殿下のために抑えたホテルのことを考えていた。
もちろん、記念すべき殿下との初お泊りイベントなので最上階のワンフロア全て貸し切りのスイートルームを押さえている。食事も食が細い殿下が好むような料理が出るように手配済みだ。
(ああ、愛しい殿下とふたりっきりというのはなんて幸せなのだろう……)
今晩はまだ挑戦できていない結腸からゆっくりと扉を開いて奥の奧まで殿下と繋がりたい。
俺自身が大きいので奧まで入れたら愛おしい殿下の臍の下くらいまでは挿入できそうだなと考えてうっかり殿下の下腹部付近を撫でる。
(ここまで挿れてたくさん種を植え付けて、満たして、叩きつけて……)
そこまで考えて、殿下を前に抱きしめて居るのにうっかり勃起しているという失態に気付いた。
「レフ……」
物凄く困った顔で俺の方を振り返るその姿が、あまりに可愛くて冷静さが爆ぜてしまった。
「どうされましたか??そんなに物欲しそうな顔をして」
まずい、ついすべてを素直に口に出してしまった。案の定、恥ずかしがり屋で無垢な殿下が軽蔑したような眼差しでこちらを見ている。その王者らしい風格の中にある幼さと儚い美しさがたまらない。
幼い頃からずっと殿下を愛しているがその全てが堪らない。思わず吐き出す息が熱く荒くなる。それを察したのか突き放すように、
「……僕はこんなところではしたくない」
ともっともなことを言われる。
もちろん、許可なしで殿下を犯したりはしない、だからこそ何としても色々脳内で自己完結して抑えなければ。
しかし、殿下は全てが魅力的すぎる。
「わかっております。殿下は気高い方だ。こんなところで護衛に犯されるなど耐え切れないことは分かっております」
口ではそう答えながら、先ほど妄想した内容がこびりついてしまってずっと殿下の愛おしいナカを想像して下腹部を撫でまわす手が止まらない。
(ああ、このナカを俺で満たしたい、出したら後もたくさん中で拡げて塗りたくってマーキングして……)
そんなことを考えているうちにうっかり願望が再び口からもれた。
「……殿下、俺のを奧まで入れたら大体この辺りまで挿入できます。今度試させてください」
その言葉に、俺が奧まで挿れるのを想像したのか真っ赤になる殿下。本当にこんなに無垢で愛らしい俺の殿下が可愛すぎる。
「……嫌だと言ってもお前はどうせするだろう??」
拗ねるような口調だったが、拒絶しないでそんなことを言われてしまうととてもまずい。色々我慢が効かなくなる。
「殿下は本当に、俺を煽るのがお上手だ」
このまま、キスをして押し倒せば……。
「僕はそんなつもりはない」
キッパリ断られて見ないようにされてしまった。仕方ない、俺は何があってもも殿下の意に反することだけはしない。
そうでなくても、殿下は今まで全てを奪われてきたのだ。
本来であれば、優秀な殿下は両親に愛されて慈しまれて幸福に暮らし、いつか王位を継承できたかもしれない。
しかし、全てをあいつらは壊した。
父から殿下の事情を聞いて護衛として初めてお会いした時の殿下の姿を覚えている。
全てから自身を守るように髪も服も全てきっちり揃えられて一寸の隙もない姿。
その姿を見た時に俺は一目で殿下に恋をした。
それと同時に誰にも隙を作ることを許されなかった殿下を守りたいと思った。そのためならどんなに邪悪な存在にもなれるるとも。
辺境伯は昔からどこの貴族より国王陛下に忠誠を誓う者が多いし、この国で唯一の武力は『暗黒の森』の魔物と戦う辺境伯領の騎士しかない。近衛騎士はお飾りに過ぎないし、何かと戦った記録すらない。
さらに、辺境伯一族のみ生まれる黒髪は実は王族と同じく竜の血を引いているからだ。
王家は白竜、辺境伯一族は黒竜の血を引いている。
しかし、それは隠匿され続けている。
理由はシンプルに王家の象徴である竜の血を明かせば、最悪国が二分してしまうためだ。
だからこそ、辺境伯一族は貴族の中でも王族の血が混ざっている公爵と同等とされてきたのだから。
(しかし、俺の最愛のためなら国がどうなろうが最早関係ない、あいつらから全て根こそぎ奪おう)
馬車の車窓をキラキラした目で眺める幼い殿下を抱きしめながら、酷薄な笑みが浮かんだ。
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