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2022/1
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お昼前。
気分はまあまあ。
連日、酒を飲んでいる。
だいたいレモンサワー一杯とハイボールを4杯。
ハイボールに慣れちゃって、もうあんまり次の日頭痛くない。
あと、焼酎の時より、腹を壊すことが少なくなった。
駿河屋に出したレトロゲームが、思った以上の額でビックリした。
減額されたりしたとはいえ、万越え。
新しいゲームより、古い方が高いとは、価値が色々だなと。
特に当時人気のなかったソフトほど、高値で売れる。
作業所の思い出として、一つ書かせてください。
講師に前回書いたイラストのフーさんがいましたが、途中に若い男性でパソコンの講師として入った方がいます。
名前は、ロリッ気の強いキャラが好きな方だったので、ローリーさんとしよう。
んで、若い男性二人の利用者と僕とローリーさんの4人で、好きなアニメとかのキャラ話をしていて。
僕がローリーさんに推しのキャラを聞いた。
「俺は『このすば』のめぐみんとか……」
それを聞いた僕は、
「ああ、あのアレでしょ。ファイアーしかできない子でしょ?」
すると、ローリーさんがキレ気味に言う。
「違いますよっ! めぐみんは、爆裂魔法でしょうがっ! 常識っすよ!」
「そうでしたね」
「味噌村さんは分かってないな~」
会話は続き。
「他に好きなキャラはいます?」
と僕が再度尋ねる。
「あとは、桜ちゃん。木之本桜ちゃんが絶対っす」
「え……きのもと? すいません、ちょっとググッていいすか?」
僕がスマホで検索しようとすると、彼はムキになって、スマホを取り上げ、バチバチと素早く入力。
「もう~! なんでわからないんすか! 木之本桜は世界共通用語っすよ!」
とキレ、僕はポカーンとして、検索結果を見る。
「あ~ カードキャプターさくらの子っすね。世代じゃないんでわかりませんでした」
「味噌村さんは、結婚しているし、あんまりオタクじゃないっすよ!」
フーさんみたいに怒られてしまった。
話は変わり、なんでか知らないが、みんな大好き「獣の先輩」の話になり、作業所内にあのビデオのようなソファーがあった。
だから、僕が先輩のようにドッシリ座り込み、「やり……」と言いかけたところで、ローリーさんに脚を掴まれて、止められる。
「ちょっ! 味噌村さん、やめてください! ここは職場ですよ!」
「なんでです? 作業所でしょ? やってもいいじゃないっすか?」
その後も何回か、同様の行為を二人で繰り返す。
それを見ていた他の利用者さんは、ケラケラ笑っていた。
少し離れたところに、フーさんもいて、男同士のそっち系の話で盛り上がっていたせいか、気になるようで、チラチラとこっちを見ていた。
そこから、話は飛躍し、「ヤマジュン」の話になる。
みんな、それを聞いてゲラゲラ笑う。
話をふられた僕が言う。
「それ、家にありますよ」
ローリーさんがビックリする。
「え!? ウソでしょ?」
「いやいや、本当にありますよ。ヤマジュンパーフェクト」
「えぇ……じゃ、じゃあ、今度ここに持ってきてくれません?」
「いいっすよ」
「ただ、職場なんで何かでカバーしましょう。そうだな、『ゆるゆり』がサイズ的に良くないっすか?」
そこで、僕は首をかしげる。
「すいません。ゆるゆりってなんすか? ちょっと、ググッていいすか?」
そこでまたローリーさんが怒り出す。
「ちょっと、味噌村さん! なんで『ゆるゆり』がわかんないんすかっ!?」
「え……みんな知っているの?」
他の利用者に聞いてみると、黙って頷く。
「ほらぁ~ 味噌村さんは言うほどオタクじゃないんすよ。ちゃんとアニメ見て勉強してください」
また叱られちゃったよと思い、僕は後日ヤマジュンを作業所に持参した。
カバーはそのままで。
そしたら、お祭り騒ぎだ。
提案したローリーさんは読んだ瞬間、「うわ、修正ないからガチもんでしんどい」と拒絶反応を示した。
対して、フーさんは興味津々に読む。
「うわ~ 本物持ってる人初めて見た~ 動画でしか、私も見たことないのに……味噌村さん、これ買ったんすか?」
「はい。駿河屋で5000円で」
「たっか! よく買いましたね」
あのフーさんが驚くぐらいだ。
そして、その本で笑う人もいれば、吐き気を感じる人まで、さまざまだ。
ただ、当時の管理者が「ねぇ、これってBL?」と聞いてきて、僕が「たぶん、そうっすよ」と答えると、フーさんが興奮して叫ぶ。
「違いますよ! コレはBLじゃありません! コレはガチもんです!」
僕はフーさんと違う認識だったので
「え、BLじゃないんですか?」
「全然、違いますよ! 味噌村さん、コレをBLだと思ってたんすか!?」
「はい」
「見てください。表紙に18禁マークがあるでしょ? でもBLはないです。つまり、女子小学生でも買えるのがBLっす!」
「え、じゃあ僕の娘でも普通に書店で買えるんすか?」
「そうっす! BLは誰でも買えます!」
「なるほど……」
僕はこれでまた一つ勉強できた。
ではまた!
気分はまあまあ。
連日、酒を飲んでいる。
だいたいレモンサワー一杯とハイボールを4杯。
ハイボールに慣れちゃって、もうあんまり次の日頭痛くない。
あと、焼酎の時より、腹を壊すことが少なくなった。
駿河屋に出したレトロゲームが、思った以上の額でビックリした。
減額されたりしたとはいえ、万越え。
新しいゲームより、古い方が高いとは、価値が色々だなと。
特に当時人気のなかったソフトほど、高値で売れる。
作業所の思い出として、一つ書かせてください。
講師に前回書いたイラストのフーさんがいましたが、途中に若い男性でパソコンの講師として入った方がいます。
名前は、ロリッ気の強いキャラが好きな方だったので、ローリーさんとしよう。
んで、若い男性二人の利用者と僕とローリーさんの4人で、好きなアニメとかのキャラ話をしていて。
僕がローリーさんに推しのキャラを聞いた。
「俺は『このすば』のめぐみんとか……」
それを聞いた僕は、
「ああ、あのアレでしょ。ファイアーしかできない子でしょ?」
すると、ローリーさんがキレ気味に言う。
「違いますよっ! めぐみんは、爆裂魔法でしょうがっ! 常識っすよ!」
「そうでしたね」
「味噌村さんは分かってないな~」
会話は続き。
「他に好きなキャラはいます?」
と僕が再度尋ねる。
「あとは、桜ちゃん。木之本桜ちゃんが絶対っす」
「え……きのもと? すいません、ちょっとググッていいすか?」
僕がスマホで検索しようとすると、彼はムキになって、スマホを取り上げ、バチバチと素早く入力。
「もう~! なんでわからないんすか! 木之本桜は世界共通用語っすよ!」
とキレ、僕はポカーンとして、検索結果を見る。
「あ~ カードキャプターさくらの子っすね。世代じゃないんでわかりませんでした」
「味噌村さんは、結婚しているし、あんまりオタクじゃないっすよ!」
フーさんみたいに怒られてしまった。
話は変わり、なんでか知らないが、みんな大好き「獣の先輩」の話になり、作業所内にあのビデオのようなソファーがあった。
だから、僕が先輩のようにドッシリ座り込み、「やり……」と言いかけたところで、ローリーさんに脚を掴まれて、止められる。
「ちょっ! 味噌村さん、やめてください! ここは職場ですよ!」
「なんでです? 作業所でしょ? やってもいいじゃないっすか?」
その後も何回か、同様の行為を二人で繰り返す。
それを見ていた他の利用者さんは、ケラケラ笑っていた。
少し離れたところに、フーさんもいて、男同士のそっち系の話で盛り上がっていたせいか、気になるようで、チラチラとこっちを見ていた。
そこから、話は飛躍し、「ヤマジュン」の話になる。
みんな、それを聞いてゲラゲラ笑う。
話をふられた僕が言う。
「それ、家にありますよ」
ローリーさんがビックリする。
「え!? ウソでしょ?」
「いやいや、本当にありますよ。ヤマジュンパーフェクト」
「えぇ……じゃ、じゃあ、今度ここに持ってきてくれません?」
「いいっすよ」
「ただ、職場なんで何かでカバーしましょう。そうだな、『ゆるゆり』がサイズ的に良くないっすか?」
そこで、僕は首をかしげる。
「すいません。ゆるゆりってなんすか? ちょっと、ググッていいすか?」
そこでまたローリーさんが怒り出す。
「ちょっと、味噌村さん! なんで『ゆるゆり』がわかんないんすかっ!?」
「え……みんな知っているの?」
他の利用者に聞いてみると、黙って頷く。
「ほらぁ~ 味噌村さんは言うほどオタクじゃないんすよ。ちゃんとアニメ見て勉強してください」
また叱られちゃったよと思い、僕は後日ヤマジュンを作業所に持参した。
カバーはそのままで。
そしたら、お祭り騒ぎだ。
提案したローリーさんは読んだ瞬間、「うわ、修正ないからガチもんでしんどい」と拒絶反応を示した。
対して、フーさんは興味津々に読む。
「うわ~ 本物持ってる人初めて見た~ 動画でしか、私も見たことないのに……味噌村さん、これ買ったんすか?」
「はい。駿河屋で5000円で」
「たっか! よく買いましたね」
あのフーさんが驚くぐらいだ。
そして、その本で笑う人もいれば、吐き気を感じる人まで、さまざまだ。
ただ、当時の管理者が「ねぇ、これってBL?」と聞いてきて、僕が「たぶん、そうっすよ」と答えると、フーさんが興奮して叫ぶ。
「違いますよ! コレはBLじゃありません! コレはガチもんです!」
僕はフーさんと違う認識だったので
「え、BLじゃないんですか?」
「全然、違いますよ! 味噌村さん、コレをBLだと思ってたんすか!?」
「はい」
「見てください。表紙に18禁マークがあるでしょ? でもBLはないです。つまり、女子小学生でも買えるのがBLっす!」
「え、じゃあ僕の娘でも普通に書店で買えるんすか?」
「そうっす! BLは誰でも買えます!」
「なるほど……」
僕はこれでまた一つ勉強できた。
ではまた!
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