213 / 490
第二十六章 真夏の夜の部
タッくんの初めて、食べちゃお!
しおりを挟むもう……俺死にそう。
なにがって、かれこれ30分間も太ももの上に、アンナちゃんの股間を押し付けられているからね。
「足つぼで体調とか分かるんだよ~☆ タッくんはやっぱり肩が調子悪いみたいだね。ガチゴチに固まっているのかなぁ? 執筆偉いね☆」
「……」
固まっているのは、ベッドに深くブッ刺さった俺のナニかだよ。
「調子悪いなら、また肩をマッサージしようか?」
そう言って態勢を前に戻す。
くっ! もう少し、太ももでパンティを味わいたかったぜ!
「って……あれ? タッくん、なんかケガしてる?」
「ん、ケガだと?」
「なんかシミが……」
俺はずっと枕に顔を埋めているから、彼女の顔をは見えない。
どうやら、俺の浴衣に指で触れて、確かめているようだ。
「これ……血じゃない!?」
「え?」
思わず振り返ってみると……。
確かに腰のあたりに赤いシミが、浮かんでいた。
「大変! タッくん! ケガなら手当しないと! 早く浴衣脱いで!」
「あ、いや……」
まずい。宗像先生の紫パンティ履いたまま、なんだよな。
でも、ミハイルの時に「それでいいじゃん」的な発言頂いているし、構わないか。
「じゃあアンナが手当するから、タッくんはじっとしてて☆」
そう言って、ゆっくりと優しく脱がせてくれた。
しかし、ケガだと?
覚えがないな。
パンツ一丁になったところで、アンナは黙り込んでしまった。
「……」
沈黙が不安で俺は彼女に声をかける。
「どうした、アンナ?」
冷えきった声で囁く。
「本当に履いちゃったんだ……タクト。宗像センセーのパンツ……」
み、ミハイルが出現しちゃったよ!
めっちゃ怒ってるじゃん。話が違うよ。
その後、軽く舌打ちしたあと、パンティーの紐をギュッと掴むと、勢いよく腰からかかとまで、素早く脱がせられた。いや、奪われたのだ。
俺の大事なものまで引きちぎられそうなぐらいの素早さ、剛力で。
「いって!」
手で股間を抑えながら、振り返って見ると。
宗像先生のパンティーを右手でギュッと握りしめるアンナさんが目に入る。
優しく微笑んではいるが、目が笑ってない。
下から見ると悪魔のようだ。緑の瞳がギラッと光る。
「タッくん? 他の女の子のパンツは履いちゃダメでしょ?」
「は、はい……」
「じゃあこれはいらないよね? アンナがあとでトイレのゴミ箱に捨てておくから、タッくんは気にしないでね☆」
ひ、酷い! 借りものなのに。
「いや、しかし。それは俺の担任教師の私物で……それに俺ノーパンになっちゃうぞ?」
「だから?」
ニッコリ笑ってみせるアンナ様。
これは反論すると、痛い目にあう。
「あ、ノーパンで帰ります……」
「いい子だね、タッくん☆ でも安心してね、アンナがあとで代わりのものを用意してあげる☆」
「は?」
ミハイルのパンツでも出すのか?
あいつのサイズじゃ、俺はきつそうだが。
「まあこの汚物は捨てておくとして……。タッくんのケガしたところ、どこかな?」
やっといつもの優しいアンナちゃんに戻ってくれた。
「た、確かに……痛みは感じないのだが」
二人して、キョロキョロと腰のあたりを探してみる。
「あ……タッくん。お尻から血が出てるよ」
口に手を当てて絶句してしまうアンナ。
言われて、臀部に触れてみると。
ヌルッとした暖かい液体が……。
ふと身体をベッドから、少し浮かせてみる。
シーツが真っ赤になっていた。
股間あたりから。
「……」
一瞬にして、記憶が蘇る。
そうだ。俺はうなぎ並みのごんぶとをリキの兄貴に、事故とはいえ、さきっちょをブチ込まれたんだった。
「タッくんって、痔持ちだったの?」
「いや……これは違うんだ」
一筋の涙が頬を伝う。
「泣いているの? タッくん? 痛い?」
心配して身を寄せてくるアンナ。
だが、今はその優しさが、辛すぎる。
「すまん! ちょっと、ウォシュレットで洗ってくる!」
「あっ! 待ってよ、タッくんたら!」
彼女を部屋に置いて、俺は泣きながらトイレへと走り去る。
ドアの鍵を閉め、便座に腰を降ろして、ウォシュレットで洗い流す。
「俺……童貞捨てる前に……ううっ、処女を捧げちまったんだなぁ」
トイレから出てくるまで、1時間を要した。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる