146 / 490
第二十章 夜の大運動会
決戦! 半グレ高校VSリア充高校
しおりを挟む
体操服に着替えた一ツ橋高校の生徒たちは、グラウンドに集まった。
日頃は中々使わせてもらえない大きな運動場。
いつもはここで、全日制コースの部活動が行われている。
だが、今日はもう夜の7時を迎えようとしている。
三ツ橋の生徒たちは、着替えを済ませて、俺たちとは反対にグラウンドから退場していく。
「まったくこんな時間から授業を始めるなんて、宗像先生は一体どんな思考回路をしているんだ? 終わるころには深夜だろ。未成年が帰る時間じゃないぞ……」
そう言いながら、運動場の真ん中に立つ。
俺の隣りにはミハイルがニコニコ笑って並んでいた。
「でも、こんな遅い時間に遊べる授業なんて楽しいじゃん☆ オレ、ワクワクすっぞ!」
え? 聞き間違えかな。
君はそんなこと言う人じゃないでしょ。著作権侵害で訴えられるからやめてね。
他の生徒たちはバラバラに散らばり、各々が好きな場所で座ったり、談笑したりしていた。
酷い奴らなんか、近くにあったサッカーボールで勝手に遊んでやがる。
なんともしまりのない運動会なんだ。
そこへ「ピーーッ」とグラウンドに設置されていた無数のスピーカーがハウリングを起す。
俺とミハイルは慌てて、耳を塞ぐ。
「うるせぇ」
「キャッ!」
いや、だからなんで君はいつも不意を突かれると女子になるの?
俺の目の前には朝礼台がある。
見上げると、目を覆いたくなるような光景が……。
もう何度も見ているけど、アラサー教師、宗像 蘭 (体操服とブルマとニーハイ)
エグい。
「あーあー、テステス」
わざとらしく咳払いすると、先生はこういった。
「これより、第一回ドキドキ深夜の大運動会を開始する! 全員、前にならえ!」
静まり返る運動場。
グラウンドに紛れ込んだカラスが虚しく鳴き声をあげる。
前にならえと言われても、誰も列を作ってないんだよね。
ミハイルが、なにを思ったのか、俺の前に立ち。
腰に両手をやる。
どうやら、背の低い彼が一番前ということらしい。
ふむ、ならば俺もミハイルの行動に従うか。
俺は前に腕をピシッと真っすぐに伸ばす。
ミハイルの背中に人差し指が触れると、彼は「アンッ」といやらしい声をあげた。
後ろに立っている俺からすると、この位置はとても素晴らしい。
なぜならば、クイッと小さなお尻に食い込むブルマが拝めるからだ。
普通、男子と女子は一緒に並ばないはずなのだが……あ、男同士だったね。
ミハイルと俺が二人して、朝礼台の前にピッタリ並ぶと宗像先生が嬉しそうに笑った。
「おお! 古賀は偉いなぁ。お前らも古賀を見ならえ! ちゃんと列に並ばないと欠席扱いにするぞ、バカヤロー!」
怒鳴る宗像先生の大声は、小型のマイクじゃおさまりきれず、またもや激しくハウリングを起こす。
それに驚いたというか、恐怖を感じた生徒たちがあれよあれよと、俺たちの後ろに集まる。
いい年こいた高校生たちがミハイルを先頭に、両手を伸ばし、前の人のとの距離を調整する。
なにこれ? ガキじゃん。
というか、生徒の集まりが少ないから一列しか、できてない。
通信制の一ツ橋高校は、入学している生徒数が100人以上いるが、スクリーングにちゃんと顔を出すものは限られている。
籍だけ置いといて、レポートも出さずにとりあえず身分だけ確保している、なんて輩もいるらしい。
だから、せいぜい集まっても30人ばかり。
この人数で運動会なんてできるのだろうか?
「よし、ちゃんと並んだな。それでは、我ら一ツ橋高校に牙を向く、クソどもの入場だ!」
「ク、クソぉ!?」
俺がアホな声でリアクションをとっていると、スピーカーから音楽が流れ出す。
『あか~い、あか~い、山に囲まれたぁ~ 我ら我ら~ あぁ~ あか~い、あか~い……』
もう赤いのは分かったから早く唄えよ!
『赤井のぉ~赤井のぉ~ 山にそびえたつ~ 我らが我らが~ 母校ぅ~』
うるせぇ、そしてしつこい。
『みっつ、みっつ、三ツ橋高校ぅ~』
あ、これ三ツ橋の校歌だったのか。
作詞家はクビにしたほうがいいと思う。
ピッピッピッと一定の調子で、笛を鳴らしながら行進する軍団が運動場に現れた。
先頭に立って、指揮しているのは黄金。
金ぴかに光るゴールデンブーメランパンツ。
たるんだ腹と胸をブルンブルンと上下に振るわせ、剛毛の手足、オプションで大量の汗を散らしながら、こちらへ向かってくる。
「あ、あのおっさんは……」
忘れることなんてできない。
そうだ、彼は一ツ橋高校の音楽を担当している教師。
名はまだ知らない。
ただ、言えるとしたら裸の指揮者。
それを目にしたミハイルが「うっ!」と拒絶反応を起こす。
「また、あのおじさんだぁ……」
どうやら、彼は前回のスクリーングで、あの裸体を見てからトラウマになってしまったらしい。
「こぉーしん! やめぇ!」
そう叫ぶと、裸教師の後ろに並んでいた生徒たちが、一斉に足を止める。
俺たちの隣りに列を作る。
よく見れば、みんな見たことのある奴らばかりだ。
三ツ橋高校の生徒たちだった。
水泳部の赤坂 ひなた、福間 相馬。
音楽の授業で叱られまくっていた吹奏楽部の生徒たち。
それから、以前、廊下で出会った生徒会メンバー。
全員が俺たちと同様の体操服を着用している。
ていうか、こっちがパクッている身なんだけども。
ちょうど、隣りに並んだ赤坂 ひなたに声をかける。
「おい、ひなた。なんでお前がここにいるんだ?」
俺に気がつくと、手を振って笑う。
「あ、新宮センパ~イ! この前は夜明けにお世話になりましたぁ!」
変な言い方するんじゃない!
君が一方的にストーキングしにきただけだろがっ!
それを聞き逃すミハイルではない。
「夜明け? タクト……聞いてねぇんだけどさ」
顔を半分だけこちらに向け、睨みをきかせる。
おお、こわっ。
「ご、誤解だよ。あとでちゃんと説明するから……」
って、なんで俺が悪い前提で話しているんだ?
「絶対だかんな!」
そう言うと、ミハイルは「フンッ!」と視線を元に戻す。
怒っているのは理解できるんだけど、それよりも気になるのはあなたのお尻です。
だって、なんか睨みきかしたりしているけど、女の子のブルマはいているもん。
可愛いし、触りたくなるじゃん。
なんだったら、顔を埋めたい。
俺がジッとミハイルの小尻を後ろから見つめていると、ひなたが叫ぶ。
「ちょっとぉ! なんでミハイルくんがブルマしてんのよ! 女の子しか履いちゃいけないんだよ!」
た、確かに……。
ビシッと人差し指をさすひなた。
彼女もブルマ姿で、小麦色に焼けた素足がいつもより良く見える。
ミハイルがひなたに気がつき、振り返る。
「別にいいじゃん。だってオレってさ、身体が細いから男子の服じゃデカすぎるんだもんっ!」
そんなことで、ない胸をはるな!
「ハァ!? なによ! 男の子のくせして、痩せていることを女の子の私に自慢する気!?」
地面をドカドカ蹴りだす、ひなた。
ミハイルは鼻で笑って、首元にかかっていた髪の毛を払う。
「たぶん、ひなたのブルマじゃ大きくて、オレは着れないもん」
それは彼女がデカ尻だと言いたいのか。
「キーッ! 言わせておけばっ!」
ひなたのやつ、男のミハイルに嫉妬してやがるぜ。
アホくさ。
※
朝礼台の上には、ブルマ姿の宗像先生とゴールデンパンツの中年教師が立っている。
なんともカオスな光景だ。
「えー、では三ツ橋高校のみなさんに集まってもらったところで、開会式を始めようと思う! 互いのリーダーは前へ!」
宗像先生がそう言うと、事前に打ち合わせしていたかのように、三ツ橋からは坊主頭の生徒会長、石頭 留太郎くんが出てきた。
肝心の一ツ橋高校からは誰も前に出ない。
だって、そんな話聞いてないもの……。
宗像先生が、しびれをきらしたかのように、マイクに向かって叫ぶ。
「なーにをやっとるか! 一ツ橋の代表は新宮! お前だろうが!」
聞いてねーよ!
「俺?」
自身の顔を指してみる。
「今期の入学生で一番期待しているって言っただろがっ!」
それめっちゃ前に言われたことじゃん。
なに引きずってんの。
俺はため息をはく。するとミハイルが振り返って、胸の前で拳を作る。
「ファイト、タクト☆」
ふむ……ブルマ姿の可愛い子に頼まれちゃ、断りきれないよな。
渋々、前に出る。
隣りに立つ石頭くんが俺を見てこういった。
「新宮くーーーん! 元気ですかーーー!? 正々堂々とがんばりましょーーー!」
うるせぇーーー!
「りょ、了解……」
もう欠席扱いでいいから、早く帰りたい。
日頃は中々使わせてもらえない大きな運動場。
いつもはここで、全日制コースの部活動が行われている。
だが、今日はもう夜の7時を迎えようとしている。
三ツ橋の生徒たちは、着替えを済ませて、俺たちとは反対にグラウンドから退場していく。
「まったくこんな時間から授業を始めるなんて、宗像先生は一体どんな思考回路をしているんだ? 終わるころには深夜だろ。未成年が帰る時間じゃないぞ……」
そう言いながら、運動場の真ん中に立つ。
俺の隣りにはミハイルがニコニコ笑って並んでいた。
「でも、こんな遅い時間に遊べる授業なんて楽しいじゃん☆ オレ、ワクワクすっぞ!」
え? 聞き間違えかな。
君はそんなこと言う人じゃないでしょ。著作権侵害で訴えられるからやめてね。
他の生徒たちはバラバラに散らばり、各々が好きな場所で座ったり、談笑したりしていた。
酷い奴らなんか、近くにあったサッカーボールで勝手に遊んでやがる。
なんともしまりのない運動会なんだ。
そこへ「ピーーッ」とグラウンドに設置されていた無数のスピーカーがハウリングを起す。
俺とミハイルは慌てて、耳を塞ぐ。
「うるせぇ」
「キャッ!」
いや、だからなんで君はいつも不意を突かれると女子になるの?
俺の目の前には朝礼台がある。
見上げると、目を覆いたくなるような光景が……。
もう何度も見ているけど、アラサー教師、宗像 蘭 (体操服とブルマとニーハイ)
エグい。
「あーあー、テステス」
わざとらしく咳払いすると、先生はこういった。
「これより、第一回ドキドキ深夜の大運動会を開始する! 全員、前にならえ!」
静まり返る運動場。
グラウンドに紛れ込んだカラスが虚しく鳴き声をあげる。
前にならえと言われても、誰も列を作ってないんだよね。
ミハイルが、なにを思ったのか、俺の前に立ち。
腰に両手をやる。
どうやら、背の低い彼が一番前ということらしい。
ふむ、ならば俺もミハイルの行動に従うか。
俺は前に腕をピシッと真っすぐに伸ばす。
ミハイルの背中に人差し指が触れると、彼は「アンッ」といやらしい声をあげた。
後ろに立っている俺からすると、この位置はとても素晴らしい。
なぜならば、クイッと小さなお尻に食い込むブルマが拝めるからだ。
普通、男子と女子は一緒に並ばないはずなのだが……あ、男同士だったね。
ミハイルと俺が二人して、朝礼台の前にピッタリ並ぶと宗像先生が嬉しそうに笑った。
「おお! 古賀は偉いなぁ。お前らも古賀を見ならえ! ちゃんと列に並ばないと欠席扱いにするぞ、バカヤロー!」
怒鳴る宗像先生の大声は、小型のマイクじゃおさまりきれず、またもや激しくハウリングを起こす。
それに驚いたというか、恐怖を感じた生徒たちがあれよあれよと、俺たちの後ろに集まる。
いい年こいた高校生たちがミハイルを先頭に、両手を伸ばし、前の人のとの距離を調整する。
なにこれ? ガキじゃん。
というか、生徒の集まりが少ないから一列しか、できてない。
通信制の一ツ橋高校は、入学している生徒数が100人以上いるが、スクリーングにちゃんと顔を出すものは限られている。
籍だけ置いといて、レポートも出さずにとりあえず身分だけ確保している、なんて輩もいるらしい。
だから、せいぜい集まっても30人ばかり。
この人数で運動会なんてできるのだろうか?
「よし、ちゃんと並んだな。それでは、我ら一ツ橋高校に牙を向く、クソどもの入場だ!」
「ク、クソぉ!?」
俺がアホな声でリアクションをとっていると、スピーカーから音楽が流れ出す。
『あか~い、あか~い、山に囲まれたぁ~ 我ら我ら~ あぁ~ あか~い、あか~い……』
もう赤いのは分かったから早く唄えよ!
『赤井のぉ~赤井のぉ~ 山にそびえたつ~ 我らが我らが~ 母校ぅ~』
うるせぇ、そしてしつこい。
『みっつ、みっつ、三ツ橋高校ぅ~』
あ、これ三ツ橋の校歌だったのか。
作詞家はクビにしたほうがいいと思う。
ピッピッピッと一定の調子で、笛を鳴らしながら行進する軍団が運動場に現れた。
先頭に立って、指揮しているのは黄金。
金ぴかに光るゴールデンブーメランパンツ。
たるんだ腹と胸をブルンブルンと上下に振るわせ、剛毛の手足、オプションで大量の汗を散らしながら、こちらへ向かってくる。
「あ、あのおっさんは……」
忘れることなんてできない。
そうだ、彼は一ツ橋高校の音楽を担当している教師。
名はまだ知らない。
ただ、言えるとしたら裸の指揮者。
それを目にしたミハイルが「うっ!」と拒絶反応を起こす。
「また、あのおじさんだぁ……」
どうやら、彼は前回のスクリーングで、あの裸体を見てからトラウマになってしまったらしい。
「こぉーしん! やめぇ!」
そう叫ぶと、裸教師の後ろに並んでいた生徒たちが、一斉に足を止める。
俺たちの隣りに列を作る。
よく見れば、みんな見たことのある奴らばかりだ。
三ツ橋高校の生徒たちだった。
水泳部の赤坂 ひなた、福間 相馬。
音楽の授業で叱られまくっていた吹奏楽部の生徒たち。
それから、以前、廊下で出会った生徒会メンバー。
全員が俺たちと同様の体操服を着用している。
ていうか、こっちがパクッている身なんだけども。
ちょうど、隣りに並んだ赤坂 ひなたに声をかける。
「おい、ひなた。なんでお前がここにいるんだ?」
俺に気がつくと、手を振って笑う。
「あ、新宮センパ~イ! この前は夜明けにお世話になりましたぁ!」
変な言い方するんじゃない!
君が一方的にストーキングしにきただけだろがっ!
それを聞き逃すミハイルではない。
「夜明け? タクト……聞いてねぇんだけどさ」
顔を半分だけこちらに向け、睨みをきかせる。
おお、こわっ。
「ご、誤解だよ。あとでちゃんと説明するから……」
って、なんで俺が悪い前提で話しているんだ?
「絶対だかんな!」
そう言うと、ミハイルは「フンッ!」と視線を元に戻す。
怒っているのは理解できるんだけど、それよりも気になるのはあなたのお尻です。
だって、なんか睨みきかしたりしているけど、女の子のブルマはいているもん。
可愛いし、触りたくなるじゃん。
なんだったら、顔を埋めたい。
俺がジッとミハイルの小尻を後ろから見つめていると、ひなたが叫ぶ。
「ちょっとぉ! なんでミハイルくんがブルマしてんのよ! 女の子しか履いちゃいけないんだよ!」
た、確かに……。
ビシッと人差し指をさすひなた。
彼女もブルマ姿で、小麦色に焼けた素足がいつもより良く見える。
ミハイルがひなたに気がつき、振り返る。
「別にいいじゃん。だってオレってさ、身体が細いから男子の服じゃデカすぎるんだもんっ!」
そんなことで、ない胸をはるな!
「ハァ!? なによ! 男の子のくせして、痩せていることを女の子の私に自慢する気!?」
地面をドカドカ蹴りだす、ひなた。
ミハイルは鼻で笑って、首元にかかっていた髪の毛を払う。
「たぶん、ひなたのブルマじゃ大きくて、オレは着れないもん」
それは彼女がデカ尻だと言いたいのか。
「キーッ! 言わせておけばっ!」
ひなたのやつ、男のミハイルに嫉妬してやがるぜ。
アホくさ。
※
朝礼台の上には、ブルマ姿の宗像先生とゴールデンパンツの中年教師が立っている。
なんともカオスな光景だ。
「えー、では三ツ橋高校のみなさんに集まってもらったところで、開会式を始めようと思う! 互いのリーダーは前へ!」
宗像先生がそう言うと、事前に打ち合わせしていたかのように、三ツ橋からは坊主頭の生徒会長、石頭 留太郎くんが出てきた。
肝心の一ツ橋高校からは誰も前に出ない。
だって、そんな話聞いてないもの……。
宗像先生が、しびれをきらしたかのように、マイクに向かって叫ぶ。
「なーにをやっとるか! 一ツ橋の代表は新宮! お前だろうが!」
聞いてねーよ!
「俺?」
自身の顔を指してみる。
「今期の入学生で一番期待しているって言っただろがっ!」
それめっちゃ前に言われたことじゃん。
なに引きずってんの。
俺はため息をはく。するとミハイルが振り返って、胸の前で拳を作る。
「ファイト、タクト☆」
ふむ……ブルマ姿の可愛い子に頼まれちゃ、断りきれないよな。
渋々、前に出る。
隣りに立つ石頭くんが俺を見てこういった。
「新宮くーーーん! 元気ですかーーー!? 正々堂々とがんばりましょーーー!」
うるせぇーーー!
「りょ、了解……」
もう欠席扱いでいいから、早く帰りたい。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
女ハッカーのコードネームは @takashi
一宮 沙耶
大衆娯楽
男の子に、子宮と女性の生殖器を移植するとどうなるのか?
その後、かっこよく生きる女性ハッカーの物語です。
守護霊がよく喋るので、聞いてみてください。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる