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第十七章 新宮ファミリー
ヒーロー参上!
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「お、おまえは……」
俺は言葉を失っていた。
「よう、タク! ひとりの女の子も助けられないのか?」
黄ばんだタンクトップにボロボロのジーンズ。
つぎはぎの肩掛けリュックを背負っている。
身長は180センチほど。
黒くて長い髪を首の後ろでくくっている。輪ゴムで。
見るからにホームレスといった風貌だ。
「オヤジ……」
そうこの汚いおっさんが俺の父親、新宮 六弦だ。
実に数年ぶりの再会だった。
「話はあとだ。とりあえず、その娘を助けるぞ!」
俺が抱きかかえているアンナに身を寄せ、おでこに手を当てた。
同時に左腕の脈も計っている。
「かなりの熱だな……脈も乱れている…」
親父は至って冷静だった。
俺はなにもできず、黙ってアンナを抱えていることしかできないでいた。
「タク、俺が車を用意してくる! その間、お前はこの子を雨風をしのげる場所まで移動させておけ!」
親父の指示はもっともだった。
アンナの変わりはてた姿を見て、パニックになっていた俺は彼女をずっとびしょ濡れのままにしていた。
熱もあるらしいし、早く移動させねば。
黒田節の像の近くには交番があった。
すぐにアンナを抱えて中に入る。
交番の中は誰もいなかった。
何回か声をかけたが、反応なし。
きっとパトロールにでも出ていっているのだろう。
ひとまず、彼女を長いすに寝かせた。
受付の前に『ご用の方は電話してください』とプレートがおいてあり、電話機もある。
「あれ、これ使って救急車呼べばいいんじゃないか?」
俺がそう思っているうちに、親父が戻ってきた。
「タク! 車を回しておいた! 早く彼女を連れてこい!」
「でも……救急車とか呼べば…」
そう言いかけると親父は激怒した。
「バカヤロー! 救急車なんておせーんだよ! とりあえず、家に連れていくぞ!」
「えぇ……」
俺は親父の勢いに圧倒されて、言われるがまま、アンナを交番から連れ出した。
親父の言った通り、博多駅のロータリーに一台の車が用意されていた。
「お、おい……この車」
「早く彼女を後部座席に寝かせろ!」
「い、いや、さすがにこの車はダメだろ……」
みーんな大好き正義の味方。パトカーだよ、しかもサイレン付き。
「バカヤロー! お前の彼女と警察どっちが大事なんだ!」
と叫びながら公用車をドカン! と拳で叩く。
非常識なやつだとは思っていたが、ここまでとは……。
「わ、わかったよ」
俺はしぶしぶアンナを後ろのシートに寝かせる。
それを確認すると俺は助手席へ座ろうとした。
だが、また親父に叱られる。
「おい、なにやってんだ! 急いで運転するんだぞ! お前は彼女をしっかりおさえていろ!」
「で、でも俺が座れないだろ?」
「バカ! 膝枕すれば問題ないねーだろ!」
「なるほど……」
「そんなチキンに育てた覚えはないぞ、タクッ!」
いやあなた年がら年中、家にいないじゃないですか。
そもそも育ててもらった覚えがないのはこっちですよ。
俺はアンナの頭を自身の膝に乗せると、彼女が落ちないようにしっかりと抱きしめた。
冷たい……こんなになるまで俺を待ち続けたのか?
バカだな…。
「クソ」
気がつくと頬に熱い涙が流れていた。
親父が運転席に乗ると「急ぐからな」と言って、慣れた手つきでパトカーのボタンをいじりだす。
するとけたたましいサイレンが「ウーウー!」鳴りだす。
「しっかり捕まってろよ!」
エンジンをかけると文字通り猛スピードで出発。
博多駅を出ると大博通りを突っ切る。
メーターを見ると時速120キロ。
走り屋じゃねぇか。
「このパトカー、古い型だな。おせーな」
いや充分すぎるほどに速度オーバーだよ。
よく捕まらないね。
大博通りをすぎるとハンドルを思いっきり回して、急カーブ。
アンナの細い脚がゴロンと落ちた。
「しっかり支えておけ!」
言いながら親父はアクセル全開で都市高速に入る。
料金所が見えたがETC側に入りすっ飛ばす。
高速に入ると更にスピードは加速した。
気がつけば150キロオーバー。
アンナは脚をバタバタさせている。
さすがにかわいそう。
数分で博多インターから梶木インターへたどり着くと国道に降りる。
だが、それでも親父の運転は荒々しい。
台風が幸か不幸か、車が少ないのが災いして、事故を起こしてないのが奇跡だ。
博多駅を出て10分で我が地元、真島につき、商店街にサイレンが鳴り響く。
自宅兼美容院の『貴腐人』にパトカーを止めると、親父からすぐさまアンナを家に入れるように指示される。
久しぶりにあった親父には圧倒されっぱなしだったが、なんとも頼もしい男だと痛感した。
さすが自称ヒーローだな。無職だけど。
家の扉を開こうとしたら、向こう側から開く。
サイレンの音に気がついてか、母さんと妹のかなでが玄関まで出てきたのだ。
「タクくん! 一体どうしたのその女の子……」
いつも物事にどうじない母だが、俺が初めてつれてきた『カノジョ』に動揺していた。
ていうか、彼なんだけども。
「大変ですわ! その子、キツそう……」
かなではすぐに危険を察知し、俺に「さ、早く二階へ」と誘導してくれた。
「ああ」
戸惑う母さんを置いて、かなでと共に自室へ向かう。
病院という二文字は頭になかった。
自室に入るとかなでが二段ベッドの下に「アンナを寝かせるように」と促す。
俺は言われるがまま、アンナをそっと寝かせる。
アンナを見れば、息遣いがかなり荒くなっていた。
熱がさらに上がっているのかもしれない。
「さ、おにーさまは部屋から出ていってくださいまし!」
「は? なんで?」
俺がそう問いかけるとかなではブチギレた。
「女の子の着替えを見る気ですの? 許しませんよ!」
そうだった……今はアンナという女の子の設定だった。
かなでは彼女の正体をまだ知らないからな。
このまま脱がされたら「おてんてん」にビックリしてしまうだろう。
「あ、いや、あのな……かなで。この娘はお前が思うような女の子じゃないんだよ」
言いながらすごく困った。
なんと説明したらいいものか。
この子はミハイルだよーんとでも言えばいいの?
「おにーさま! 気をしっかり持ってください! 今はかなでに全てお任せください!」
「いや、そういうことじゃなくてだな…」
「大切な彼女様なんですよね? かなではおっ父様に看護の知識を習っています! 安心してくださいな!」
「だからそうじゃなくて……」
俺とかなでで押し問答していると、部屋の扉がダーン! と勢いよく開く。
「タク! なにやってんだ! 女の子に恥をかかすな! そんなにその子の裸を見たいか!」
六弦さんの登場である。
ていうか、もうミハイルの裸なんて見たことあるし。
「親父、勘違いしてないか? 俺はただ……」
と言い訳していると親父に首根っこを掴まれ、強制的に部屋から追い出される。
親父は去り際にかなでへ「あとは頼むぞ」と言い、かなでは「ラジャッ!」と答えた。
さすが震災や災害を生き抜いたふたりである。
連携プレーがすごい。
扉が閉まると、俺は廊下にボトン! と身体を落とされる。
「いってぇ」
尻もちをついてしまった。
「タク、ところでお前、なんでそんな寝巻き来てんだ?」
言われて自身の身体を眺めるとネットカフェのパジャマを着たままだった。
いやん、恥ずかしい。
「こ、これは……」
俺が口ごもっていると親父がニヤニヤ笑いだす。
「なんだぁ? あの子とお楽しみだったか? 色気づきやがって」
違うわ!
「断じて違う!」
「ハハハッ、我が家はいいなぁ。タクも元気だし、かなでも相変わらず巨乳だし!」
最低パパ。
「あとこれ忘れもんだぞ」
そう言ってカゴを出された。
「俺の着替え……」
ネットカフェで乾燥機にかけて使い物にならなくなったTシャツ。
「タク、こんなこと言いたくないが、アオ●ンやるなら天気のいい日にしろよな……」
親父は俺を汚物をみるような目で見下していた。
もうどうでもいいです……。
俺は言葉を失っていた。
「よう、タク! ひとりの女の子も助けられないのか?」
黄ばんだタンクトップにボロボロのジーンズ。
つぎはぎの肩掛けリュックを背負っている。
身長は180センチほど。
黒くて長い髪を首の後ろでくくっている。輪ゴムで。
見るからにホームレスといった風貌だ。
「オヤジ……」
そうこの汚いおっさんが俺の父親、新宮 六弦だ。
実に数年ぶりの再会だった。
「話はあとだ。とりあえず、その娘を助けるぞ!」
俺が抱きかかえているアンナに身を寄せ、おでこに手を当てた。
同時に左腕の脈も計っている。
「かなりの熱だな……脈も乱れている…」
親父は至って冷静だった。
俺はなにもできず、黙ってアンナを抱えていることしかできないでいた。
「タク、俺が車を用意してくる! その間、お前はこの子を雨風をしのげる場所まで移動させておけ!」
親父の指示はもっともだった。
アンナの変わりはてた姿を見て、パニックになっていた俺は彼女をずっとびしょ濡れのままにしていた。
熱もあるらしいし、早く移動させねば。
黒田節の像の近くには交番があった。
すぐにアンナを抱えて中に入る。
交番の中は誰もいなかった。
何回か声をかけたが、反応なし。
きっとパトロールにでも出ていっているのだろう。
ひとまず、彼女を長いすに寝かせた。
受付の前に『ご用の方は電話してください』とプレートがおいてあり、電話機もある。
「あれ、これ使って救急車呼べばいいんじゃないか?」
俺がそう思っているうちに、親父が戻ってきた。
「タク! 車を回しておいた! 早く彼女を連れてこい!」
「でも……救急車とか呼べば…」
そう言いかけると親父は激怒した。
「バカヤロー! 救急車なんておせーんだよ! とりあえず、家に連れていくぞ!」
「えぇ……」
俺は親父の勢いに圧倒されて、言われるがまま、アンナを交番から連れ出した。
親父の言った通り、博多駅のロータリーに一台の車が用意されていた。
「お、おい……この車」
「早く彼女を後部座席に寝かせろ!」
「い、いや、さすがにこの車はダメだろ……」
みーんな大好き正義の味方。パトカーだよ、しかもサイレン付き。
「バカヤロー! お前の彼女と警察どっちが大事なんだ!」
と叫びながら公用車をドカン! と拳で叩く。
非常識なやつだとは思っていたが、ここまでとは……。
「わ、わかったよ」
俺はしぶしぶアンナを後ろのシートに寝かせる。
それを確認すると俺は助手席へ座ろうとした。
だが、また親父に叱られる。
「おい、なにやってんだ! 急いで運転するんだぞ! お前は彼女をしっかりおさえていろ!」
「で、でも俺が座れないだろ?」
「バカ! 膝枕すれば問題ないねーだろ!」
「なるほど……」
「そんなチキンに育てた覚えはないぞ、タクッ!」
いやあなた年がら年中、家にいないじゃないですか。
そもそも育ててもらった覚えがないのはこっちですよ。
俺はアンナの頭を自身の膝に乗せると、彼女が落ちないようにしっかりと抱きしめた。
冷たい……こんなになるまで俺を待ち続けたのか?
バカだな…。
「クソ」
気がつくと頬に熱い涙が流れていた。
親父が運転席に乗ると「急ぐからな」と言って、慣れた手つきでパトカーのボタンをいじりだす。
するとけたたましいサイレンが「ウーウー!」鳴りだす。
「しっかり捕まってろよ!」
エンジンをかけると文字通り猛スピードで出発。
博多駅を出ると大博通りを突っ切る。
メーターを見ると時速120キロ。
走り屋じゃねぇか。
「このパトカー、古い型だな。おせーな」
いや充分すぎるほどに速度オーバーだよ。
よく捕まらないね。
大博通りをすぎるとハンドルを思いっきり回して、急カーブ。
アンナの細い脚がゴロンと落ちた。
「しっかり支えておけ!」
言いながら親父はアクセル全開で都市高速に入る。
料金所が見えたがETC側に入りすっ飛ばす。
高速に入ると更にスピードは加速した。
気がつけば150キロオーバー。
アンナは脚をバタバタさせている。
さすがにかわいそう。
数分で博多インターから梶木インターへたどり着くと国道に降りる。
だが、それでも親父の運転は荒々しい。
台風が幸か不幸か、車が少ないのが災いして、事故を起こしてないのが奇跡だ。
博多駅を出て10分で我が地元、真島につき、商店街にサイレンが鳴り響く。
自宅兼美容院の『貴腐人』にパトカーを止めると、親父からすぐさまアンナを家に入れるように指示される。
久しぶりにあった親父には圧倒されっぱなしだったが、なんとも頼もしい男だと痛感した。
さすが自称ヒーローだな。無職だけど。
家の扉を開こうとしたら、向こう側から開く。
サイレンの音に気がついてか、母さんと妹のかなでが玄関まで出てきたのだ。
「タクくん! 一体どうしたのその女の子……」
いつも物事にどうじない母だが、俺が初めてつれてきた『カノジョ』に動揺していた。
ていうか、彼なんだけども。
「大変ですわ! その子、キツそう……」
かなではすぐに危険を察知し、俺に「さ、早く二階へ」と誘導してくれた。
「ああ」
戸惑う母さんを置いて、かなでと共に自室へ向かう。
病院という二文字は頭になかった。
自室に入るとかなでが二段ベッドの下に「アンナを寝かせるように」と促す。
俺は言われるがまま、アンナをそっと寝かせる。
アンナを見れば、息遣いがかなり荒くなっていた。
熱がさらに上がっているのかもしれない。
「さ、おにーさまは部屋から出ていってくださいまし!」
「は? なんで?」
俺がそう問いかけるとかなではブチギレた。
「女の子の着替えを見る気ですの? 許しませんよ!」
そうだった……今はアンナという女の子の設定だった。
かなでは彼女の正体をまだ知らないからな。
このまま脱がされたら「おてんてん」にビックリしてしまうだろう。
「あ、いや、あのな……かなで。この娘はお前が思うような女の子じゃないんだよ」
言いながらすごく困った。
なんと説明したらいいものか。
この子はミハイルだよーんとでも言えばいいの?
「おにーさま! 気をしっかり持ってください! 今はかなでに全てお任せください!」
「いや、そういうことじゃなくてだな…」
「大切な彼女様なんですよね? かなではおっ父様に看護の知識を習っています! 安心してくださいな!」
「だからそうじゃなくて……」
俺とかなでで押し問答していると、部屋の扉がダーン! と勢いよく開く。
「タク! なにやってんだ! 女の子に恥をかかすな! そんなにその子の裸を見たいか!」
六弦さんの登場である。
ていうか、もうミハイルの裸なんて見たことあるし。
「親父、勘違いしてないか? 俺はただ……」
と言い訳していると親父に首根っこを掴まれ、強制的に部屋から追い出される。
親父は去り際にかなでへ「あとは頼むぞ」と言い、かなでは「ラジャッ!」と答えた。
さすが震災や災害を生き抜いたふたりである。
連携プレーがすごい。
扉が閉まると、俺は廊下にボトン! と身体を落とされる。
「いってぇ」
尻もちをついてしまった。
「タク、ところでお前、なんでそんな寝巻き来てんだ?」
言われて自身の身体を眺めるとネットカフェのパジャマを着たままだった。
いやん、恥ずかしい。
「こ、これは……」
俺が口ごもっていると親父がニヤニヤ笑いだす。
「なんだぁ? あの子とお楽しみだったか? 色気づきやがって」
違うわ!
「断じて違う!」
「ハハハッ、我が家はいいなぁ。タクも元気だし、かなでも相変わらず巨乳だし!」
最低パパ。
「あとこれ忘れもんだぞ」
そう言ってカゴを出された。
「俺の着替え……」
ネットカフェで乾燥機にかけて使い物にならなくなったTシャツ。
「タク、こんなこと言いたくないが、アオ●ンやるなら天気のいい日にしろよな……」
親父は俺を汚物をみるような目で見下していた。
もうどうでもいいです……。
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