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24 意外な原因。意外な相手。
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学園を休み三日間寝込むことになった。
時々、吐き気を催し、吐いた食べ物に血が混じっていた。
医者によると、ストレスによるものだと診断された。
精神的な負担が一番悪いので、しばらく休むように言われた。
窓の外をぼんやりと眺める。
思った以上に、今回のことは体に響いたようだ。
扉がノックされる。
「お嬢様、お見舞いのお品が届いております」
付き人のリムが品物を運んできた。
王妃様や、セシル様。
意外だったのは、ダーナ様からもきていた。
「お礼の返事をかかなくちゃね」
それから、もちろんサフィーからも。
サフィーの手紙を手に取った。
「う・・・ぐっ・・」
その途端、いきなり吐き気に襲われた。
「お嬢様!」
リムが洗面器とタオルを差し出す。
ひと段落すると、水差しを差し出される。
「お飲みください」
薬を飲み終わると、もう一度布団に横になった。
(やばい・・・)
この瞬間、ストレスの原因を自覚した。
このままだと、私は死ぬ。
「サフィーに殺されることになる・・・・」
ベッドで静かに目を閉じた。
さらに寝込むこと数日。
ストレスをかけないため、リム以外の人との接触を避けるとようやく流動食を食べても吐き気を感じなくなった。
「お嬢様の心ってすごいですね。体を超えちゃうんですもん」
リムはそう言って笑った。
なるほど、そういう考え方もあるか。
問題なく動けるようになると、出かける準備をするようにリムに命じる。
最初はしぶっていたが、医者から”ストレスをかけないように。要望はできるだけ叶えるように”と言われていたこともあり、渋々ながら応じてくれた。
ついていくと言っていたが、なんとか言いくるめて諦めてもらった。
その代わり30分だけ。
すぐに帰ってくることを約束させられた。
指定された場所はすぐにわかった。
建物の裏口に入ると、女性が頭をさげてきた。
無言のまま、案内される。
ノックをすると、男性が扉を開けた。
中に入る。
「お前から、連絡をもらうとは思わなかった」
私は頭を下げた。
第二王子であるナキッシュ殿下が忌々し気に私を見つめていた。
時々、吐き気を催し、吐いた食べ物に血が混じっていた。
医者によると、ストレスによるものだと診断された。
精神的な負担が一番悪いので、しばらく休むように言われた。
窓の外をぼんやりと眺める。
思った以上に、今回のことは体に響いたようだ。
扉がノックされる。
「お嬢様、お見舞いのお品が届いております」
付き人のリムが品物を運んできた。
王妃様や、セシル様。
意外だったのは、ダーナ様からもきていた。
「お礼の返事をかかなくちゃね」
それから、もちろんサフィーからも。
サフィーの手紙を手に取った。
「う・・・ぐっ・・」
その途端、いきなり吐き気に襲われた。
「お嬢様!」
リムが洗面器とタオルを差し出す。
ひと段落すると、水差しを差し出される。
「お飲みください」
薬を飲み終わると、もう一度布団に横になった。
(やばい・・・)
この瞬間、ストレスの原因を自覚した。
このままだと、私は死ぬ。
「サフィーに殺されることになる・・・・」
ベッドで静かに目を閉じた。
さらに寝込むこと数日。
ストレスをかけないため、リム以外の人との接触を避けるとようやく流動食を食べても吐き気を感じなくなった。
「お嬢様の心ってすごいですね。体を超えちゃうんですもん」
リムはそう言って笑った。
なるほど、そういう考え方もあるか。
問題なく動けるようになると、出かける準備をするようにリムに命じる。
最初はしぶっていたが、医者から”ストレスをかけないように。要望はできるだけ叶えるように”と言われていたこともあり、渋々ながら応じてくれた。
ついていくと言っていたが、なんとか言いくるめて諦めてもらった。
その代わり30分だけ。
すぐに帰ってくることを約束させられた。
指定された場所はすぐにわかった。
建物の裏口に入ると、女性が頭をさげてきた。
無言のまま、案内される。
ノックをすると、男性が扉を開けた。
中に入る。
「お前から、連絡をもらうとは思わなかった」
私は頭を下げた。
第二王子であるナキッシュ殿下が忌々し気に私を見つめていた。
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