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20 断罪

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精神的な厳戒態勢。

特に何もない日常生活。

やはり、考えすぎだったかなと思っていた頃が私にもありました。

午後に行われた生徒総会。
生徒会長を務めるナキッシュ殿下の下、議事進行が淡々と進められていった。

予定内容がすべて終わると、最後の会長挨拶が始まった。

「諸君、本日予定されていた内容はこれで終わりになる。
しかし、最後に報告したいことがある。」

ざわざわざわ・・・

ざわめきが起こる。

「誇り高き学園の生徒が、一人の女子生徒に度重なる嫌がらせを繰り返し、先日、ついに殺人未遂にまで手を染めるという悲しい事件が起こった」

ざわめきが大きくなる。

「リリシーヌ=カルシア子爵令嬢、君がセシル=ブラン伯爵令嬢に対して行った数々の罪をここに告発する。」

なんですと?

周りの視線が集中する。

「セシル嬢、こちらへ」

殿下に促され、ストロベリーブロンドの女性が彼の傍らへと歩み寄る。

整った顔立ちに、小柄ながら出ているところは出ているという世の女性が憧れ、敵視するのも納得な見た目。

そんな彼女が怯えるように殿下のすそを掴んでます。

彼女をいたわし気に見つめる瞳多数。
私を非難する瞳多数。

数の暴力で精神攻撃受けてます。

胃が痛い。

「リリシーヌ嬢、何か言うことがあるか?」

「身に覚えがありません。具体的に彼女は私に何をされたとおっしゃってるのですか?」

首を傾げる。

「とぼける気なのだな。いいだろう」

殿下がちらりと書類に目を向ける。

「復学したばかりの彼女の教科書を破り、持ち物を隠し、それらを壊し、罵詈雑言をしたためた嫌がらせの手紙を送るなどをしたそうだな」

典型的ないじめ。

「これだけなら、このような場で告発をすることもなかった。」

殿下がこちらを睨む。

「先日、階段から彼女を突き落としたと聞いてな。これは立派な殺人未遂だ。見過ごすことはできない」

「私がやったという証拠はあるのですか?」

「証人がいる」

陛下が頷く。

「私たちが見ていました」

ダーナ嬢たちが前に出てきた。

”あなたなんて、そのうち学園にいられなくなってしまうのですから”

以前、彼女が私に向かっていった言葉を思い出した。
あの時から、殿下は計画していたということだろう。

「道具箱にゴミやトカゲを仕込んだりしてました。」
「教科書を破り捨てるのを見ました」
「階段で突き落としていながら、笑っていたのです。根っからの殺人鬼に違いありませんわ。恐ろしい」

最後、凄いこと言われた。

ゴミやトカゲや教科書って、全部あなたたちが私にしたことじゃないか。

「このようないたいけなご令嬢に、そのような非道を、よく平気でできたものだな」

殿下が、声を荒げる。

このような冤罪をかけることのほうが非道だと思うのですが。
よく平気でできますね。

サフィー・・・いない。
肝心な時にどこ行った?

この騒ぎで黙っているとは思えないから、ここにいないな。
意図的に彼女がいない時を狙ったのか。

自分だけで、なんとか切り抜けないといけない・・・どうやって?
お腹痛い。

「では、私がそのようなことをしたとしましょう」

「ようやく認めたか」

「違います、仮定です」

私は顔を上げ、殿下を見る。

「私がセシル様を害してもメリットがありません。動機はなんでしょうか?」

「決まっている。私の婚約者である公爵令嬢のためであろう」

は?
サフィーがどうして出てくるの?
というか、先日婚約解消してたよね?


・・・
・・・

話のつながりが全くみえないのですが。





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