7 / 11
第6話 弥太郎君の真実。
しおりを挟む
気がつくと、ボクはロッカーの中にいた。穴を除くと、弥太郎君が不良仲間と談笑しているのが見える。
戻った。まだ「宴」が始まる前だ。だけど、コンティニュー前と違うところがある。それはスマホのアプリ「蟲の宴」が、既に脳内にあるという事。
マップを確認する。うん、奇蟲人は出現していない。みんなまだ無事だ。
「宴」が開始したのは、確か六時頃だ。今は五時。あと一時間ある。よし、早速行動開始だ。今度こそ、ボスに勝って、みんで脱出するんだ。
そう、みんなで、だ。
カオルとヨッシーはもちろん、それ以外の生徒、先生も全員助ける。そうすればボスは弱体化するはずだ。何故なら、奴は被害者の魂を力に変えるからだ。
どうしてもっと早く気づかなかったんだろう。
ボクは美術部にいるカオルとヨッシーに、グループラインでメッセージを送った。
ツバサ●もう部室にいるよね。ボク、まだ教室なんだ。
カオル●なんだよ、早く来いよ。ヨッシーももう来てるぜ。
この後、前回は部活に遅れる事だけを伝えた。ロッカーに閉じ込められている事は伝えなかったのだ。伝えていたら、カオルとヨッシーはきっと助けに来てくれた筈だ。
あえてそうしなかったのは、単に揉め事が起こるのが嫌だったからだ。だけど今は状況が違う。もうそんな悠長な事は言ってられない。これから「宴」が始まるという事を、ボクは知っている。
ボクは不良なクラスメイトによって、ロッカーに閉じ込められている事を伝え、カオルは弓道部室で弓矢を、ヨッシーには野球部室から金属バットを二本、それぞれ持ってきてもらう事にした。
そして詳しい話はせず、ただ「化け物がやってくる」とだけ伝えた。カオルは面白がり、ヨッシーは怯えた。
おそらく本当に化け物がくるとは思ってないだろう。だが、なんらかの脅威がやってくるという心構えは出来た筈だ。
十五分程で、二人はやってきた。
「おい、そこのロッカーにオレの幼なじみがいるはずだ。開けろ!」
カオルは教室に入ってくるなり、そう叫んだ。後ろにはきっとヨッシーもいるはずだ。
カオルとヨッシーは、一年の間じゃ「ちょっとした有名人」だった。
カオルは学年トップの成績だし、ヨッシーは様々な運動部からスカウトされているのだ。むしろ知らない人の方が珍しいくらいだ。
「てめーら、三組に何の用だ、ああん!? ロッカーにツバサなんかいねぇよ!」
弥太郎君が大声で凄む。
「ははっ、ヨッシーこいつアホだな。自分で教えてくれちゃったぜ?」
「んだとコラ! 俺が何教えたっつーんだ!」
カオルはフンと鼻で笑う。
「オレはな、幼なじみがロッカーにいるはずだと言ったんだ。一言もツバサがいるなんて言ってねぇぞ。なのにオメーはツバサの名前を出した。ロッカーの中にいるんだろ?さっさと開けろよ」
カオルがつかつかと弥太郎君に詰め寄る。あえて弥太郎君に開けさせる事で、彼のプライドを砕きたいのだろう。
「ははは! バーカめ! ツバサが教えてくれたんだよ! おまえとそこの、ヨッシーとかいう脳筋野郎が自分の幼なじみだってな!」
そういえば、言ったことあるかも。弥太郎君は暇さえあればボクに絡んできて、根掘り葉掘り聞いてくるんだ。ボクは不良という存在自体が怖くて、とにかく怯えていたし、質問には正直に答えていた。逆らえば殴られると思っていたからだ。
「あっそ。 もうめんどくせぇからいいや。あのな、ツバサからラインが来たんだよ。おまえにロッカー閉じ込められてるってな! 箱根弥太郎!わかったらさっさとロッカー開けやがれ!」
カオルの剣幕に、教室に残って談笑していた生徒たちが静まり返る。
「おい弥太郎、何言われっぱなしになってんだよ。こんな女、一発殴ってやりゃ、大人しくなんだろ」
「そうだぜ。お前らしくねぇぞ」
弥太郎君の不良仲間の二人が、彼を焚きつける。「殴る」と聞いて「金属バット二本持ち」のヨッシーの眉がピクリと動く。
おーい、お二人さん。カオルに手ェ出したら、ヨッシーに殺されますよー。バットで殴殺されちゃうよ。
なんか、出るに出れない状況になっちゃったな。
「俺は女を殴る趣味はねぇよ。いいか、カオルちゃん。俺は絶対にツバサをこのロッカーから出す事は出来ねぇ。六時を過ぎるまで、絶対にだ!」
え!? 六時を過ぎるまで? どゆこと? なんで六時まで? もしかして、弥太郎君、君は......。
「なんだと? おーいツバサ、いるんだろ? 出てこいよ」
カオルが呼びかける。どうしよう。ボクは気付いてしまった。弥太郎君が、なぜボクをここへ閉じ込めたのか。ボクが前回、教室でたった一人生き残れたのは、偶然なんかじゃなかったんだ。
「出てくるなツバサ! 俺は、お前に死んで欲しくない! 俺や他の奴はどうなってもいい! お前にだけは、生きてて欲しいんだ!」
弥太郎君は、必死にそう叫んだ。誰もが目を丸くした。一体何を言いだすんだこいつは。そう言いたげな目だった。
前回の「宴」。奇蟲人たちが現れ、ボクがロッカーの中で怯えながら外の様子を見ていた時。
弥太郎君は、奇蟲人に向かって行った。ロッカーから、遠ざけようとしていた。
彼は、ボクを守ってくれたんだ。何らかの方法で、事前に「宴」が始まる事を知っていた。ボクが家に帰らずに、美術部の部室に行く事を知っていた。化け物の事を言っても信じる訳がない。だから、閉じ込めた。
奇蟲人に食べられてしまった弥太郎君のメガネを見つけた時。ボクはザマァみろ、と思ってしまった。
ボクをロッカーに閉じ込めた、罰なんだと。
彼は本当は、命の恩人だというのに。
最低だ。ボクは最低の人間だ。だけど......。チャンスは巡ってきた。全てをやり直す、チャンスが。
ボクはゆっくりとロッカーを開けた。弥太郎君が焦りの表情を見せる。
「ほら見ろ、いるじゃ......」
「バカ! なんで出てきた! 戻れ! 」
カオルは面白がって弥太郎君をからかおうとしたが、弥太郎君は必死だった。真剣そのものだった。
「弥太郎君、ボクも、これから何が起こるか知ってるよ。前回は、知らなかった。君がボクを助けてくれたって、全然気づかなかったんだ。ごめんなさい、ごめんなさい」
弥太郎君の顔を見ていたら、涙が溢れて止まらなくなってしまった。
弥太郎君は戸惑っていたけど、ボクの言葉に何かを察したようだった。ボクが言葉を続けるのを、黙って見守ってくれた。
少し泣いて、ボクは心を落ち着けた。いつまでも泣いていられない。
「弥太郎君。カオル、ヨッシー。それから教室にいるみんな。これからボクが話す事は、全て真実だ。笑わないで聞いて欲しい」
ボクは自分の身に起こった全てを、みんなに話し始めた。全員で生き残る為に。
戻った。まだ「宴」が始まる前だ。だけど、コンティニュー前と違うところがある。それはスマホのアプリ「蟲の宴」が、既に脳内にあるという事。
マップを確認する。うん、奇蟲人は出現していない。みんなまだ無事だ。
「宴」が開始したのは、確か六時頃だ。今は五時。あと一時間ある。よし、早速行動開始だ。今度こそ、ボスに勝って、みんで脱出するんだ。
そう、みんなで、だ。
カオルとヨッシーはもちろん、それ以外の生徒、先生も全員助ける。そうすればボスは弱体化するはずだ。何故なら、奴は被害者の魂を力に変えるからだ。
どうしてもっと早く気づかなかったんだろう。
ボクは美術部にいるカオルとヨッシーに、グループラインでメッセージを送った。
ツバサ●もう部室にいるよね。ボク、まだ教室なんだ。
カオル●なんだよ、早く来いよ。ヨッシーももう来てるぜ。
この後、前回は部活に遅れる事だけを伝えた。ロッカーに閉じ込められている事は伝えなかったのだ。伝えていたら、カオルとヨッシーはきっと助けに来てくれた筈だ。
あえてそうしなかったのは、単に揉め事が起こるのが嫌だったからだ。だけど今は状況が違う。もうそんな悠長な事は言ってられない。これから「宴」が始まるという事を、ボクは知っている。
ボクは不良なクラスメイトによって、ロッカーに閉じ込められている事を伝え、カオルは弓道部室で弓矢を、ヨッシーには野球部室から金属バットを二本、それぞれ持ってきてもらう事にした。
そして詳しい話はせず、ただ「化け物がやってくる」とだけ伝えた。カオルは面白がり、ヨッシーは怯えた。
おそらく本当に化け物がくるとは思ってないだろう。だが、なんらかの脅威がやってくるという心構えは出来た筈だ。
十五分程で、二人はやってきた。
「おい、そこのロッカーにオレの幼なじみがいるはずだ。開けろ!」
カオルは教室に入ってくるなり、そう叫んだ。後ろにはきっとヨッシーもいるはずだ。
カオルとヨッシーは、一年の間じゃ「ちょっとした有名人」だった。
カオルは学年トップの成績だし、ヨッシーは様々な運動部からスカウトされているのだ。むしろ知らない人の方が珍しいくらいだ。
「てめーら、三組に何の用だ、ああん!? ロッカーにツバサなんかいねぇよ!」
弥太郎君が大声で凄む。
「ははっ、ヨッシーこいつアホだな。自分で教えてくれちゃったぜ?」
「んだとコラ! 俺が何教えたっつーんだ!」
カオルはフンと鼻で笑う。
「オレはな、幼なじみがロッカーにいるはずだと言ったんだ。一言もツバサがいるなんて言ってねぇぞ。なのにオメーはツバサの名前を出した。ロッカーの中にいるんだろ?さっさと開けろよ」
カオルがつかつかと弥太郎君に詰め寄る。あえて弥太郎君に開けさせる事で、彼のプライドを砕きたいのだろう。
「ははは! バーカめ! ツバサが教えてくれたんだよ! おまえとそこの、ヨッシーとかいう脳筋野郎が自分の幼なじみだってな!」
そういえば、言ったことあるかも。弥太郎君は暇さえあればボクに絡んできて、根掘り葉掘り聞いてくるんだ。ボクは不良という存在自体が怖くて、とにかく怯えていたし、質問には正直に答えていた。逆らえば殴られると思っていたからだ。
「あっそ。 もうめんどくせぇからいいや。あのな、ツバサからラインが来たんだよ。おまえにロッカー閉じ込められてるってな! 箱根弥太郎!わかったらさっさとロッカー開けやがれ!」
カオルの剣幕に、教室に残って談笑していた生徒たちが静まり返る。
「おい弥太郎、何言われっぱなしになってんだよ。こんな女、一発殴ってやりゃ、大人しくなんだろ」
「そうだぜ。お前らしくねぇぞ」
弥太郎君の不良仲間の二人が、彼を焚きつける。「殴る」と聞いて「金属バット二本持ち」のヨッシーの眉がピクリと動く。
おーい、お二人さん。カオルに手ェ出したら、ヨッシーに殺されますよー。バットで殴殺されちゃうよ。
なんか、出るに出れない状況になっちゃったな。
「俺は女を殴る趣味はねぇよ。いいか、カオルちゃん。俺は絶対にツバサをこのロッカーから出す事は出来ねぇ。六時を過ぎるまで、絶対にだ!」
え!? 六時を過ぎるまで? どゆこと? なんで六時まで? もしかして、弥太郎君、君は......。
「なんだと? おーいツバサ、いるんだろ? 出てこいよ」
カオルが呼びかける。どうしよう。ボクは気付いてしまった。弥太郎君が、なぜボクをここへ閉じ込めたのか。ボクが前回、教室でたった一人生き残れたのは、偶然なんかじゃなかったんだ。
「出てくるなツバサ! 俺は、お前に死んで欲しくない! 俺や他の奴はどうなってもいい! お前にだけは、生きてて欲しいんだ!」
弥太郎君は、必死にそう叫んだ。誰もが目を丸くした。一体何を言いだすんだこいつは。そう言いたげな目だった。
前回の「宴」。奇蟲人たちが現れ、ボクがロッカーの中で怯えながら外の様子を見ていた時。
弥太郎君は、奇蟲人に向かって行った。ロッカーから、遠ざけようとしていた。
彼は、ボクを守ってくれたんだ。何らかの方法で、事前に「宴」が始まる事を知っていた。ボクが家に帰らずに、美術部の部室に行く事を知っていた。化け物の事を言っても信じる訳がない。だから、閉じ込めた。
奇蟲人に食べられてしまった弥太郎君のメガネを見つけた時。ボクはザマァみろ、と思ってしまった。
ボクをロッカーに閉じ込めた、罰なんだと。
彼は本当は、命の恩人だというのに。
最低だ。ボクは最低の人間だ。だけど......。チャンスは巡ってきた。全てをやり直す、チャンスが。
ボクはゆっくりとロッカーを開けた。弥太郎君が焦りの表情を見せる。
「ほら見ろ、いるじゃ......」
「バカ! なんで出てきた! 戻れ! 」
カオルは面白がって弥太郎君をからかおうとしたが、弥太郎君は必死だった。真剣そのものだった。
「弥太郎君、ボクも、これから何が起こるか知ってるよ。前回は、知らなかった。君がボクを助けてくれたって、全然気づかなかったんだ。ごめんなさい、ごめんなさい」
弥太郎君の顔を見ていたら、涙が溢れて止まらなくなってしまった。
弥太郎君は戸惑っていたけど、ボクの言葉に何かを察したようだった。ボクが言葉を続けるのを、黙って見守ってくれた。
少し泣いて、ボクは心を落ち着けた。いつまでも泣いていられない。
「弥太郎君。カオル、ヨッシー。それから教室にいるみんな。これからボクが話す事は、全て真実だ。笑わないで聞いて欲しい」
ボクは自分の身に起こった全てを、みんなに話し始めた。全員で生き残る為に。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
「僕」と「彼女」の、夏休み~おんぼろアパートの隣人妖怪たちによるよくある日常~
石河 翠
ホラー
夏休み中につき、おんぼろアパートでのんびり過ごす主人公。このアパートに住む隣人たちはみな現代に生きる妖(あやかし)だが、主人公から見た日常はまさに平和そのものである。
主人公の恋人である雪女はバイトに明け暮れているし、金髪褐色ギャルの河童は海辺で逆ナンばかりしている。猫又はのんびり町内を散歩し、アパートの管理人さんはいつも笑顔だ。
ところが雪女には何やら心配事があるようで、主人公に内緒でいろいろと画策しているらしい。実は主人公には彼自身が気がついていない秘密があって……。
ごくごく普通の「僕」と雪女によるラブストーリー。
「僕」と妖怪たちの視点が交互にきます。「僕」視点ではほのぼの日常、妖怪視点では残酷な要素ありの物語です。ホラーが苦手な方は、「僕」視点のみでどうぞ。
扉絵は、遥彼方様に描いて頂きました。ありがとうございます。
この作品は、小説家になろうにも投稿しております。
また、小説家になろうで投稿しております短編集「『あい』を失った女」より「『おばけ』なんていない」(2018年7月3日投稿)、「『ほね』までとろける熱帯夜」(2018年8月14日投稿) 、「『こまりました』とは言えなくて」(2019年5月20日投稿)をもとに構成しております。
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
代償【リレー小説】
緑井 藻猫R
ホラー
2021年元日より、新メンバーが加わってのツイッターリレー小説、投稿開始します٩( 'ω' )و
今度はホラー(多分)!
何がどう転ぶか(相変わらず)誰ひとり予想がつかない展開、お見逃しなく!
今回は誰が誰を振り回すのか、乞うご期待!!
《メンバー紹介》
新メンバーRこと林海さんは緑井藻猫の名付け親。
Iこといもねこさんは引き続き。
Mことミドリも引き続き。
投稿はMが代表して行います。
呪われている。
やなぎ怜
ホラー
家庭の事情から田舎の遠い親戚筋に預けられた葉月(はづき)は、村にはなじめずいつもひとりぼっち。いつものように山中の荒れ神社で時間をつぶそうと足を向けたところ、同じように家庭に居場所がないという少年・ヨタロと出会う。どこか大人びた雰囲気を持つヨタロに対し、次第に心を開いて行く葉月。そんなおり、葉月の居候先へ父親に乞われたと称し霊能力者がやってくる。実は、葉月はやっかいな呪いに巻き込まれており、それゆえに母親が宗教へ走り家庭が壊れたのであった。呪いが解けない限り、葉月はそれから逃げるために住居を転々としなければならない。しかし、呪いは着実に葉月を蝕んでいると言う霊能力者は“お祓い”を提案する。半信半疑の葉月に対し、ヨタロは葉月が生き延びられるのならばとその“お祓い”を勧めてきて……。
ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる