星幽のワールドエンド(第一章完)

白樹朗

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ワールドエンド邂逅編

真実・前編

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「で、つまり?」
「シオンは私のもので、私のものは私のものよ」

 ため息もとうとう出てこなくなって、至恩はおもむろに手を伸ばした。
 拳を振り上げて、ぺったんこの胸を凛々しく反らせる少女の鼻を、何気なくひっぱる。赤くなった鼻を押さえてがるがる吠えられた。

「いたい! ヒドイ!! よーじぎゃくたいだ!!」
「あーもう、うるさいよ。近所に誤解されたらどうするんだよ……」

 会話するのも面倒になって、耳をふさいでベッドに倒れこむ。横を見ると、紺色のシーツの上に垂れ落ちた長い銀髪が、まるで夏空の天の川を思わせた。
 その上質な絹のような銀髪をにらんで、至恩は深いため息をついた。

 ――赤い空がただの星空に変わったあとの世界は、至恩が今まで生きてきた平坂町そのものだった。

 民家に明かりがついて、道ゆく人の気配がして、誰かしらの生活音がして、コンビニのレジに行けば人がいる。そういう、いつも通りの平凡な現実だった。

 世界がひびわれて化け物が出てきかけていたり、巨大な鴉が空から超スピードで急降下してきたり、化け物がすべり台にバラバラに突き刺さっているなんてことはない。

 よかった。死んで生き返ったりはしたが、無事、五体満足で帰ってこれた。そこだけはよかったのだが、問題がひとつあった。

 ――それは、至恩の家で目玉焼きカレーを食べ、至恩の家の風呂にはいり、至恩のシャツをパジャマ代わりに拝借し、そして現在進行で至恩のベッドを半分陣取っている少女である。

 さすがに保護者不明の子供を夜道に放り出しておくことできず、なにより、化け物の件も、至恩が死んだ一件にもこの少女が絡んでいるのは確かだ。

 人が一人増えるならやはり買い物をしてきてよかった。
 いや、そうじゃなくて、これ誘拐で捕まらないといいな。中学生で誘拐の前科はちょっと、かなり遠慮したい。明日にでも警察にいくべきかどうか、悩む。

 そんなことを至恩が考えているとも知らず、少女は自前のピンクのリュックから出したかわいいブラシで髪をとかしている。
 とかすたびに、銀髪からシャンプーの甘い匂いがする。

 家につくなり、少女はそのリュックから着替えやハンカチを出した。そのリュックには色々な必需品がはいってるらしく、やけに準備が良すぎる気もしたが、日用品を買わなくていいのはありがたい。
 なにせ、こんなちいさな子供が日常でなにを必要とするかなど、至恩には見当もつかなかった。

「まって。とりあえず、もっかい初めから聞いていい?」
「うん。いいよ、許してあげる」
「なんで偉そうなんだよ。……まあいいか。じゃ、聞くけど、名前は?」
「…………」

 少女が、変な顔をする。
 はじめて名前を聞いたときもそうだった。
 ちいさく華奢な身体の、膝丈までしかないシャツのすそをぎゅっと握って、頬をふくらませる。赤い唇を尖らせて、眉をしかめる。大きく、うるんだ瞳にじろりとにらまれる。

 黙っていれば大変な美少女に、ひどく傷ついた顔をされて、無事な人間というのそんなにいないんじゃないかと至恩は思う。実際、至恩は何をしたわけでもないのに、怯んだし、罪悪感に襲われた。
 名前の確認は古今東西のパターンだろう。なんでそんな顔をされなければならないんだと文句のひとつも言いたいが、うるんだ目じりの前には、言葉一つ出てこない。

 自分なんて、名前を教えた次の瞬間から呼び捨てにされたというのに。

 理不尽だと思うが、子供を泣かせるのは心地が悪く、話題を変えようかと口を開いたとき、

「私はレイゼル。──レイゼル・ワールドエンド」

 少女は、レイゼルは、いじけながら堂々と言った。

 それが唯一の誇りであり、かけがえのない宝物だと宣言するように言い切ったあと、ふん、と鼻を鳴らした。赤くなった目じりをごしごしこする。その仕草は幼く、年相応に見えた。

「ワールド……へ……あー、いや、変わった苗字だね」
「まー苗字っていうか、種族名だからね」
「……種族?」
「そう。性別超絶美少女、性格究極美少女、年齢ハイパー美少女、種族び……じゃなかった、世界の終りやってるの」
「お前、今美少女って言いかけただろ。で、世界の終りってなに? 中二?」
「ちゅう……? いや、世界を滅ぼしたり世界を滅ぼしたりやっぱり世界を滅ぼしたりする唯一無二の美少女のことだけど」
「よし。次に移ろう」

 美少女がゲシュタルトを崩壊する前に、話を移す。
 先ほども、レイゼルの正体について聞いたところ、まったく同じ返答がかえってきたので、あまりの意味不明さに脳が強制終了していた。

 仕切り直して一分足らずで頭を抱える至恩を、レイゼルは面白そうに眺める。髪をくるくるといじりながら言った。

「シオンには私が人間に見えるの?」
「…………そりゃ、普通の女の子に見えるけど」

 そのポンコツな口さえ開かなかったら、との本音はギリギリ喉の奥に押し込めて至恩が言うと、レイゼルは目を細めて微笑んだ。

「ふぅん。ま、そこがシオンの良いところだよね」
「どういう意味だよ」
「そのうちわかるよ。でもね、シオン。普通の人間は人を生き返らせたりできないんじゃない?」
「……お前、それって」

 至恩が死んだのは確かで──それぐらいは、わかる。自分はあの鴉に喰われて死んだのだと、死後の記憶はなくとも、痛みが、身体が、死を覚えている。
 だから、自分を生き返らせた相手が必ず存在している。そして、それは目の前の少女以外にはいない──あの世界には、化け物と、自分と少女しか居なかった。


「レイゼ……」

 気づけばレイゼルの手が、楽しげに至恩の頬に触れていた。
 首に細い腕が絡まる。鼻先まで近づいた美貌の、その赤い瞳に金の星が流れた。赤い宇宙が其処にある。魔法のように囚われて、思考が動かない。そんな至恩からぱっと離れると、長い髪をとかしながらレイゼルは歌うように口を開いた。

「それで、次は何にしようか? ママのこと?」
「…………お前の、…………お前のママって、親って、やっぱりあの」
「うん。シオンの前で殺されたでしょ?」

 急に現実に投げ出され、冷水を浴びせたかけたような話題に、至恩は目を大きく開いた。

「あ……」
「シオン」
「いや、俺は……俺は違う……いや、違わない、俺は」
「ねえ、シオン。そんな顔をしないで」

 急に焦ったように幼い手が伸びてきて、頭をよしよしされる。今度は至恩が変な顔をする番だった。

 そんな顔とはどんな顔だと思ったが、レイゼルの母親だという女の、その瞬間の死に目を思い出して手が震える。
 まぶたの裏に、夜明けの瞳が燃え上がる。レイゼルと同じ髪をした、化け物を前にしても凛々しい風のように笑う横顔が甦る。そして、その細い身体が牙に挟まるその瞬間を――

「ごめん、ごめん、そうか……そうだね。私は人とは違うから、人の心が分からないから……伝え方を間違えたね。でもね、何にも、シオンのせいじゃなかったんだよ」

 大きな瞳を揺らして首を横に振るレイゼルに、いらついたように至恩は口を開いた。それが八つ当たりだとは自覚していたが、

「何が、何がだよ。何も、違わない、だろ。俺が……俺が、いなかったら、誰も死んでなかった。俺が居たから、死んだんだ。いつもいつも俺がいるから」

 両手で顔を覆って訪れる暗闇に、白い指先が見えた気がした。
 それは青い閃光を操った指先に似て、それよりもっと懐かしい手にも似ていた。
 一度も触れたことのない優しい手。女の手を追うように顔を上げ、至恩の視界に飛び込んできたのは、自分の部屋着である無地のTシャツの柔らかい感触だった。

「ママは選んだのよ」
「……なにを?」

 抱きしめられた耳元で、レイゼルがささやく。

「シオン、ママは選んだのよ。シオンを助けることを、守ることを。それを否定しないで。それに──どちらにせよ、どうにもならなかった。それが運命だから」
「うん、めい……?」

 至恩を胸に抱きしめながら、レイゼルがささやく。宥めるような、あやすような、静かな声。
 男の意地として、子供に慰められるなんて情けなくて恥ずかしいと思うが、髪をすく指先をふりはらうのは悪い気がして、至恩はじっと目を閉じていた。

 レイゼルの幼い身体が折れそうに細くて、手はちいさくて、風呂上がりの石鹸の匂いがする。
 人形とは程遠い、やわらかさ。
 口はよく回るが、その身体はまぎれもなく子供だ。あまりにもちいさくて、あたたかな人の体温に眩暈がする。

 そのうえで、腹が立って仕方がなかった。

「なんだよ、運命って」
「運命は運命だよ。生きていればいつかは死ぬ。理不尽だけど、それだけの話」
「それは、そうだけど──」

 自分に、何もかもに、腹が立つ。なにが運命だ。理不尽だ。そんなことで、人の生死が決まっていいわけないだろう。そんな運命が、あっていいはずがない。

 深く息を吸い、腹の底から吐き出す。レイゼルに会った瞬間から脳裏にあった疑念から逃げようか考え、やめた。自分の頭をなでる指が、あまりにもやさしかったから、報いなければと思った。
 ひゅっと息を吸い、恐れを喉から絞り出すように口を開く。

「……お前は、俺を憎いとか思わないの?」
「思わないよ。全然」
「俺のせいなのに?」
「だから違うってば。全てあのデミ野郎が悪いわけじゃない?」
「それは、そうだけど……」
「というわけで、さくっとママの復讐ついでにデミを殺そう」
「は?」

 思わず顔を上げる。至恩の肩をがっしりと掴み、至近距離で、赤い瞳の美少女が罪のない顔で満面の笑みを浮かべた。

「ガンガンいこうぜ!」
「はぁぁあああ???」

 傷心も憤りもなにもかも吹き飛んで叫ぶ至恩に、憎らしいほどかわいらしくガッツポーズをするレイゼル。
 それからどっかりとベッドに座りなおすと、腕を組んで至恩をまっすぐに見上げた。

「じゃあとりあえず、あのデミ野郎……デミウルゴス・タイプの話に移るけどいい? あっ通称デミタイプだから、これで話進めるね」
「いやいやいや何もよくないから。復讐は何も生まないっていうだろっていうか、お前、勝手に人巻き込んでんだ、ちょっと」
「まずデミタイプっていうのは、超高次元規格外生命体の総称なんだけど、その出現目的は生物の捕食――あ、今んとこ世界で数百体は確認されてるかな」
「数百体」
「うん。ちなみに現在進行形で孵化してるはずだから、こんなもんじゃないはず」
「あの化け物、卵生なのかよ」

 よく考えたら鳥だったからな。いやでも、一番最初はドラゴンだった。ということは、爬虫類寄りなのか。

 衝撃の事実に、話を止めさせるのも忘れて思わず正座をする至恩。
 この人の話を一切聞かないところは親子そっくりだと思ったが、さておき、殊勝な至恩の様子に、ふふんと得意げな顔を浮かべたあと、レイゼルはリュックの中に手を入れた。

「んでもって……あっそうだ。最近、世界で行方不明事件多発してるでしょ? この国だと、神隠しとも言うかな」
「……まあ、最近よくニュースでやってるけど。でもあれって事件性はないって話だろ」
「そりゃないよ。だって、それ、このデミ野郎が犯人だからね」

 さらりとレイゼルが告げた真実に、至恩は眉をひそめた。

 世界多発行方不明事件――世界各国で、突然、何の理由も前触れもなく人が消える、ということが増えている。
 世界規模で百万人以上、日本でも年間数万人近く消えているらしく、普通の行方不明と違うのは、たとえカメラで一挙一動映していても、次の瞬間には忽然と消えるという話で。
 たったコンマ一秒、まばたきの間で人が何もない場所で忽然と消え、帰ってきた人間はひとりもいない。
 故に日本では前代未聞の大量神隠し事件と数年前から騒がれている事件だ。

 まさか自分がそんなものに巻き込まれていたのか(しかも二度も)と口元をおさえて至恩がうめく。
 そんなことは気にもせず、ごそごそとレイゼルがリュックから取り出したのは、何の変哲もないスマートフォンだった。

「テレッテッテ~! 高次元域通信可能高機能スマートフォン~!」
「誰だよ」

 どこか聞き覚えのある声真似をしながら、レイゼルがスマートフォンの先を宙に向ける。
 ピッという電子音とともに光が放たれ、スマートフォンの画面か空間に投影された。本棚の数センチ手前に、デミタイプと呼ばれた化け物の画像が鮮明に映っている。

「プロジェクター機能? 暗くなくても映るのか。すごいな、それ」
「マナを使ってるからね」
「マナ?」
「ていうかこれ如月博士の発明品だけど、息子なのに知らないの?」
「……母さんの?」

 思いがけず飛び出した名前に、眉をしかめる。だが、志恩が聞き返す前に、レイゼルが画面に視線を移した。
 画面に映されたのは、一番最初に出会った、そしてレイゼルの母親を殺した化物の姿だった。

「……こいつは……」
「こいつの名前はデミタイプ・モノ。十三年前、ギリシャで発見されたの。デミの中でも十体しかいないプロトタイプの一体ね」
「いや、ていうかお前、こいつはあのときの……あの化け物だぞ。お前の母親を殺した奴だ!」
「んー。ちょっと違うかな。デミタイプ・ジとデミタイプ・モノは双生体なんだよ。だから、一応別個体だね」

 視線は映像を見つめたまま、こともなげにレイゼルが言う。
 双生体とはいえ、自分の親を殺した化け物を見て、何も思わないのかが至恩としては不思議で仕方がなかったが、レイゼルはひどく平然としていた。
 子供じみた明るさが、全て消え去った冷静さ。それが妙に気にかかったが、当事者である自分が聞くのははばかられて、至恩も黙って映像を見た。

「デミタイプのナンバリングは、ギリシャ数字なんだよ。それは大した問題じゃないから……じゃあ、プロトタイプの話をしようか。さっきも言ったようにプロトタイプはモノから、デカまでの十体。デミ達はナンバリングが昇順で弱体化――っていっても、普通の人間が捕まれば化け物とアリみたいなもんだけどね。プロトタイプ以外のデミは増加するごとに弱くなってるから、逆に言えば」
「言えば?」
「プロトタイプは、異常に強い。まず見つかれば、間違いなく喰われて死ぬ」

 ママでさえ、勝てなかったしね。
 そう言ったあと、映像が変わる。不格好な、鳥の化け物が映し出された。

「あっ、こいつ」
「うん。お前が喰われたやつね。ちなみにこいつ、ナンバーもつかない下から数えたほうが早いザコだから」
「ざ、ザコ」
「やーいザーコザーコ」
「うるさい! お前だってさっき化け物とアリみたいなもんって言ってただろ!」
「まあ? 私は世界破壊級に強いから? あんなん一瞬で木端みじんでしたけど?」
「ぐっ……」

 確かに、レイゼルの言葉通り、例の化け物は木端みじんになっていた。
 お前と俺を一緒にするなよ、と言いかけて、志恩はふと止まる。レイゼルは見た目だけなら美少女――ではなくて、ただの子供だ。年齢は十歳にも満たないだろう。

 ぴょんぴょん跳んだアホ毛から、だぶだぶのTシャツから伸びる足先までしげしげと見たあと、至恩は言った。
 どうみても、普通の、かわいい女の子にし見えなかった。

「……レイゼル」
「おっ、なになに。もう次の説明してもいい? 次はねえ、デミ──」
「お前が本当に、この化物を殺したの?」
「そうだよ」

 よどみない返事。そして、射抜くような視線が志恩を見つめる。
 赤い瞳が輝いたあと、少しだけ笑い、スマートフォンに視線を向けた。ふたたび映像が変わる。

「うん、それで最後はこいつ。さっき会ったね。こいつもプロトタイプではあるんだけど、別の名前もあって……イヌラ──デミウルゴスタイプ・ファーストタイプ=イヌラ。始まりの虚無、最初のデミタイプ」

 映像に映し出された、ギラギラと金色に光る六つの眼光。二対四枚のコウモリの飛膜に似た翼。
 双頭の頭をくねらせ吠える、獣という獣を組み合わせて造ったような、獰猛極まりない黒い竜。

 それは、世界のひびから志恩をにらみつけていた化物だった。
 息を飲むその姿から、目が離せない。しかし、形の異質さに目を奪われたのではない。それよりも、それよりも何故か――。

「何だろう。こいつ……どこだろ……前にどこかで見たことあるんだけど……」

 映画で昔、見たんだったか。
 いや、違う。それよりも、もっと。もっと昔の記憶だ。うまく思い出せなくて、胃の奥が気持ちが悪い。頭が痛い。額に脂汗がにじみ、前髪が貼りつく。
 頭をおさえて押し黙った志恩を盗み見て、レイゼルは目を細める。

 そして、処刑人が、罪人にその罪状を宣告するように口を開いた。

「イヌラが現れたのは──十三年前の十二月二十四日。特区平坂にこいつが現れた事を皮切りに、突然、大量のデミタイプが世界中でも観測されるようになったの」
「……十三年前の……十二月、二十四日……?」

 嫌な、予感がした。最悪な予感が。

 生物としての本能を、これほどまでに自覚したこともない。内臓がぎゅうぎゅう絞られるような感覚に、ベッドに押し付けた拳に力が入る。
 吐き気がする。わきおこった胃液の酸味が喉を焼く。耳鳴りがする。

 十三年前の十二月二四日。それは、

「イヌラの最初の被害者は──如月、如月ロウエル博士だった」

 決して忘れることのない、志恩が生まれた日だ。
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