3 / 56
勇者召喚2
しおりを挟む
夢を見ているようだ。
ただ何もない白い部屋。
上も下も左右もどこまで続いているかもわからず、感覚の取れない世界。
「…術で…それにしては珍しい…でも案外君みたいなのが…」
誰かが何かを言っていた気がする。
「ここを出ると…記憶…でも、心配しな…通じる…魔王に…たら…しく。」
************************
目を覚ますと知らないおっさんが顔を覗きこんでいた。
ここは知らない天井のシーンでは?と思うも慌てて転がると立ち上がる。
(今何をしようとしていた!!)
慌てて体を調べるが裸ではなく直前まで着ていた制服のようである。倒れていたらしく恐らく目の前の男性は人口呼吸をしようとしていた所らしい。
「おお!成功だ!目を覚ましたぞ!」
顔を近づけていた男が大げさに驚くと周りがざわつき始める。
「静粛に!」
威厳のある声が響くと周りは静かになる。
(どこかの大きなホテルだろうか?やたらと広いホールにいるようだが。)
それにしてもここはどこの国だろう。こんなホテル日本にあるだろうか。
それともヨーロッパあたりだろうか。もしくは何かの撮影中のセットの中だろうか?
去年習った教科書に出てくるヨーロッパの古代の建築物に似ている気がする。
(でも気絶しているうちに誰かが海外へ運んだとかそんな馬鹿な話…でも誰かに何か言われたような気がするが思い出せない。)
日本語?やはり日本のどこかなのだろうか。
西洋風な作りの建物はともかくとして役者らしき人たちの格好もセットに合わせた感じである。顔立ちも日本人とは違った面持ちである。
西洋の騎士の物語の撮影だろうか?けれども周りを見回すがカメラらしき機材は一切ない。
静粛にと言った男は椅子の上に座っており見事な王冠をしている。誰がどう見ても王様である。
その王の前や俺達を囲い込むようにしているのは、西洋の甲冑に似たものを着ている騎士や棒を持ち何やら、ぶつぶつと言っている集団である。
(まさか異世界とか言わないよな…。もしくは西洋の過去へタイムリープしたとか?)
顔をつねってみると痛みがある。とりあえず、夢の線は消えたようだ。
「知らない天井?」
「ここはどこだ?」
お決まりの台詞をいうマネージャーと苛立たし気に頭をさすっているレイ。飛ばされた時に何かに頭をぶつけたのか、あの時の頭痛の影響があるのかは知らないがかなり機嫌が悪そうだ。
「おお、言葉が通じるではないか!」
(これはまた…)
俺は息をのんでしまう。いや、起きたての幼馴染2人も次の言葉が出てこない所を見ると同じ事を思って固まってしまったのだろう。囲んでいた兵をどかすように中央を我が物顔で進んできた人物はどう見ても王女様だろう。
「成功したようじゃな。よくやったフレミア。しかし姿が見えぬが…まあよいわ。しかし三人とは…そなたらの名前は何という?」
金髪の長い髪を一部クルクルと巻いているドリルな髪をした少しキツい顔をした美人が近づいてくる。見るからに王女といった白と赤のドレスを着た女性が目の前に来ると立ち止まる。
「ほう、よい顔をしておるな。そなた名前は?」
レイを見ると王女らしき人は目を細めニヤリと笑う。聞かれたレイはまだ混乱しているようだが、答えた方がいいと判断すると名前を名乗った。
「俺は佐伯 玲だ…でございます。」
さすがにレイでもため口は不味いと判断したようだ。相手の表情を探りながら言葉を選んでいるらしい。
「ほう、サエキ レイか。珍しい名前じゃな。異世界人ならば当然か。よし、勇者レイと今後は呼ばせてもらおう。」
「あの…私は…」
「誰が口を開いてよいと言った女よ。おぬしに興味などない。ふむ、2人と聞いていたが…3人とは。」
王女は俺をチラリと見るとため息をつく。何やら腹の立つ女である。
「マリアンヌ。何故ここにいる?これから余がこの者たちと話をするのだ。後で勇者には会わせると約束しよう。だからまずはここから去るがよい。」
「いいじゃないお父様。私こそが勇者様に愛される…」
「マリアンヌ、娘とて容赦はせぬぞ。2度は言わん消え失せよ。」
「っ、わかりましたわ!ローラ!いらっしゃい。」
女は侍女を呼び寄せると王を睨むようにして出ていく。
(あいつ、あの堂々とした大人らしさをしておきながら王の娘だったのか王女ではなく姫だったのか。それにしても侍女の人…顔に痣があったが…。)
ゴホンッ
去る姫を3人ともが見ていたのだが王が咳払いをしたことで視線を王へと向けなおす。
レイだけは再度チラリと姫を見てニヤリとした笑みを浮かべていた。
「異世界の住人達よ。まずはここに召喚した事を詫びよう。」
一ミリ足りとも下げない頭と相応しくない態度で詫びの言葉を王は吐く。
「この世界に呼んだのは…」
王は説明する。
この世界が魔王復活により滅ぶらしい。それを阻止する為に古い文献にあった勇者となる異世界人を召喚したという話である。
何故俺達が…という疑問には右大臣ミケロが説明する。
要約すると召喚には三つの条件があるらしく、適性と能力など条件に合致したのが俺達だったらしい。
異世界からの勇者は一人のみ。
我々三名のうちの一人が勇者らしい。もう一人は勇者ではないがこの世界で生きる為の才能があると判断され巻き込まれた形で召喚されたのだろうという事である。
「では、もう一人は?」
レイが途中で疑問を投げかける。
「それは、勇者の従者として適合したのだろう。勇者に近しい者で隠れた才能があるとみなされたのか…。もしくは勇者の寵愛を受けた名残が残っていたかですな。」
大臣のミケロが代わりに答えるとビクリッと体を震わせるマネージャー。
「まあ、適性を見れば理由はわかりますがな。」
「ああ、なるほどね。ならナツミは何にも能力のない人間だろう。そして俺が勇者なのだろうな。ユウキはまあ、いつも通り俺のサポート役って所だろう。」
レイは何食わぬ顔で王に言う。
「異世界で俺が勇者か。ははっ、RPGみたいで最高じゃないか!魔王退治か…面白そうだけどリスクがありそうだな。勇者の俺に対してメリットはないのかな?」
「失礼だろう貴様!!」
兵の一人が大声を出すが、王が制止する。
「お前が勇者で間違いないのだな?」
「ああ、調べるまでもなく俺が勇者だ。ナツミを今朝抱いているからな。」
絶望の表情を浮かべているナツミ。
先程の大臣ミケロの話で言っていた勇者の体液などの残りに反応したのではないかという話だろう。二人はセットとして呼ばれたのではないだろうか。心身ともにサポートする役として。
「そうか…なら俺だけが本当の意味で巻き込まれたんだな。」
感情を隠す必要なんてないだろう。俺たちの関係なんて等の昔に破綻しているんだから。
あの二人がそういう関係なら俺はここに居たくはない。それについて何かを言う筋合いもないのだし。
「どこに行くんだよユウキ。俺のサポート役だろう?」
「今の俺はこの世界の事を何も知らないし、適性があると言われても何もできない一般人だ。魔王討伐を目指すにしても自分の能力を伸ばさないとただの役立たずだ。だから修行に出るんだよ。」
「ならそうしてくれ。俺は城で剣とか特訓とかしながら異世界の勇者生活を楽しんでるわ。」
俺は背を向け先程、姫が出て行った方向へと歩いていく。
「魔王を討伐する勇者以外はどう生きようと構わんだろう。それに外を詳しく知る勇者の同郷の者がいた方が将来的には確かに都合がいいであろう。ミケロ、必要なサポートをしてやれ。後、持てるだけの金貨を渡してやれ。勇者の右腕にもなるかもしれない男ならいい武器や防具などを買う必要があるだろうからな。勇者とは関係なく召喚される突出した才能があるのならばいい買い物であろう。精々旅をし将来勇者のサポート役となるべく精進せい。」
王は俺に言いたい事だけいうと興味をなくしたらしくレイと話始めた。
「ユウキ…違うの!ねえ、一人で行っちゃうの?……ユウキ!」
掠れたマネージャーの声が聞こえた気がするが振り返ることなく部屋を出ていく。
俺がこの城にいても勇者とその彼女の邪魔にしかならないだろう。
いい機会だ。ようやくこの幼馴染の関係から解き放たれるのだから好きに生きる事にしよう。
***************************
その後、城を出ていくユウキを遠くから見ていたモノがいた。
「せめてもの償いに私が彼をサポートしましょう。何の罪滅ぼしにもならないかもしれませんが捨てられた者同士お似合いかもしれませんね。」
少女は空を飛び、彼の後を追いかけていく。
「こんな呪われた身でできることなんてたかがしれているんですけどね。」
ただ何もない白い部屋。
上も下も左右もどこまで続いているかもわからず、感覚の取れない世界。
「…術で…それにしては珍しい…でも案外君みたいなのが…」
誰かが何かを言っていた気がする。
「ここを出ると…記憶…でも、心配しな…通じる…魔王に…たら…しく。」
************************
目を覚ますと知らないおっさんが顔を覗きこんでいた。
ここは知らない天井のシーンでは?と思うも慌てて転がると立ち上がる。
(今何をしようとしていた!!)
慌てて体を調べるが裸ではなく直前まで着ていた制服のようである。倒れていたらしく恐らく目の前の男性は人口呼吸をしようとしていた所らしい。
「おお!成功だ!目を覚ましたぞ!」
顔を近づけていた男が大げさに驚くと周りがざわつき始める。
「静粛に!」
威厳のある声が響くと周りは静かになる。
(どこかの大きなホテルだろうか?やたらと広いホールにいるようだが。)
それにしてもここはどこの国だろう。こんなホテル日本にあるだろうか。
それともヨーロッパあたりだろうか。もしくは何かの撮影中のセットの中だろうか?
去年習った教科書に出てくるヨーロッパの古代の建築物に似ている気がする。
(でも気絶しているうちに誰かが海外へ運んだとかそんな馬鹿な話…でも誰かに何か言われたような気がするが思い出せない。)
日本語?やはり日本のどこかなのだろうか。
西洋風な作りの建物はともかくとして役者らしき人たちの格好もセットに合わせた感じである。顔立ちも日本人とは違った面持ちである。
西洋の騎士の物語の撮影だろうか?けれども周りを見回すがカメラらしき機材は一切ない。
静粛にと言った男は椅子の上に座っており見事な王冠をしている。誰がどう見ても王様である。
その王の前や俺達を囲い込むようにしているのは、西洋の甲冑に似たものを着ている騎士や棒を持ち何やら、ぶつぶつと言っている集団である。
(まさか異世界とか言わないよな…。もしくは西洋の過去へタイムリープしたとか?)
顔をつねってみると痛みがある。とりあえず、夢の線は消えたようだ。
「知らない天井?」
「ここはどこだ?」
お決まりの台詞をいうマネージャーと苛立たし気に頭をさすっているレイ。飛ばされた時に何かに頭をぶつけたのか、あの時の頭痛の影響があるのかは知らないがかなり機嫌が悪そうだ。
「おお、言葉が通じるではないか!」
(これはまた…)
俺は息をのんでしまう。いや、起きたての幼馴染2人も次の言葉が出てこない所を見ると同じ事を思って固まってしまったのだろう。囲んでいた兵をどかすように中央を我が物顔で進んできた人物はどう見ても王女様だろう。
「成功したようじゃな。よくやったフレミア。しかし姿が見えぬが…まあよいわ。しかし三人とは…そなたらの名前は何という?」
金髪の長い髪を一部クルクルと巻いているドリルな髪をした少しキツい顔をした美人が近づいてくる。見るからに王女といった白と赤のドレスを着た女性が目の前に来ると立ち止まる。
「ほう、よい顔をしておるな。そなた名前は?」
レイを見ると王女らしき人は目を細めニヤリと笑う。聞かれたレイはまだ混乱しているようだが、答えた方がいいと判断すると名前を名乗った。
「俺は佐伯 玲だ…でございます。」
さすがにレイでもため口は不味いと判断したようだ。相手の表情を探りながら言葉を選んでいるらしい。
「ほう、サエキ レイか。珍しい名前じゃな。異世界人ならば当然か。よし、勇者レイと今後は呼ばせてもらおう。」
「あの…私は…」
「誰が口を開いてよいと言った女よ。おぬしに興味などない。ふむ、2人と聞いていたが…3人とは。」
王女は俺をチラリと見るとため息をつく。何やら腹の立つ女である。
「マリアンヌ。何故ここにいる?これから余がこの者たちと話をするのだ。後で勇者には会わせると約束しよう。だからまずはここから去るがよい。」
「いいじゃないお父様。私こそが勇者様に愛される…」
「マリアンヌ、娘とて容赦はせぬぞ。2度は言わん消え失せよ。」
「っ、わかりましたわ!ローラ!いらっしゃい。」
女は侍女を呼び寄せると王を睨むようにして出ていく。
(あいつ、あの堂々とした大人らしさをしておきながら王の娘だったのか王女ではなく姫だったのか。それにしても侍女の人…顔に痣があったが…。)
ゴホンッ
去る姫を3人ともが見ていたのだが王が咳払いをしたことで視線を王へと向けなおす。
レイだけは再度チラリと姫を見てニヤリとした笑みを浮かべていた。
「異世界の住人達よ。まずはここに召喚した事を詫びよう。」
一ミリ足りとも下げない頭と相応しくない態度で詫びの言葉を王は吐く。
「この世界に呼んだのは…」
王は説明する。
この世界が魔王復活により滅ぶらしい。それを阻止する為に古い文献にあった勇者となる異世界人を召喚したという話である。
何故俺達が…という疑問には右大臣ミケロが説明する。
要約すると召喚には三つの条件があるらしく、適性と能力など条件に合致したのが俺達だったらしい。
異世界からの勇者は一人のみ。
我々三名のうちの一人が勇者らしい。もう一人は勇者ではないがこの世界で生きる為の才能があると判断され巻き込まれた形で召喚されたのだろうという事である。
「では、もう一人は?」
レイが途中で疑問を投げかける。
「それは、勇者の従者として適合したのだろう。勇者に近しい者で隠れた才能があるとみなされたのか…。もしくは勇者の寵愛を受けた名残が残っていたかですな。」
大臣のミケロが代わりに答えるとビクリッと体を震わせるマネージャー。
「まあ、適性を見れば理由はわかりますがな。」
「ああ、なるほどね。ならナツミは何にも能力のない人間だろう。そして俺が勇者なのだろうな。ユウキはまあ、いつも通り俺のサポート役って所だろう。」
レイは何食わぬ顔で王に言う。
「異世界で俺が勇者か。ははっ、RPGみたいで最高じゃないか!魔王退治か…面白そうだけどリスクがありそうだな。勇者の俺に対してメリットはないのかな?」
「失礼だろう貴様!!」
兵の一人が大声を出すが、王が制止する。
「お前が勇者で間違いないのだな?」
「ああ、調べるまでもなく俺が勇者だ。ナツミを今朝抱いているからな。」
絶望の表情を浮かべているナツミ。
先程の大臣ミケロの話で言っていた勇者の体液などの残りに反応したのではないかという話だろう。二人はセットとして呼ばれたのではないだろうか。心身ともにサポートする役として。
「そうか…なら俺だけが本当の意味で巻き込まれたんだな。」
感情を隠す必要なんてないだろう。俺たちの関係なんて等の昔に破綻しているんだから。
あの二人がそういう関係なら俺はここに居たくはない。それについて何かを言う筋合いもないのだし。
「どこに行くんだよユウキ。俺のサポート役だろう?」
「今の俺はこの世界の事を何も知らないし、適性があると言われても何もできない一般人だ。魔王討伐を目指すにしても自分の能力を伸ばさないとただの役立たずだ。だから修行に出るんだよ。」
「ならそうしてくれ。俺は城で剣とか特訓とかしながら異世界の勇者生活を楽しんでるわ。」
俺は背を向け先程、姫が出て行った方向へと歩いていく。
「魔王を討伐する勇者以外はどう生きようと構わんだろう。それに外を詳しく知る勇者の同郷の者がいた方が将来的には確かに都合がいいであろう。ミケロ、必要なサポートをしてやれ。後、持てるだけの金貨を渡してやれ。勇者の右腕にもなるかもしれない男ならいい武器や防具などを買う必要があるだろうからな。勇者とは関係なく召喚される突出した才能があるのならばいい買い物であろう。精々旅をし将来勇者のサポート役となるべく精進せい。」
王は俺に言いたい事だけいうと興味をなくしたらしくレイと話始めた。
「ユウキ…違うの!ねえ、一人で行っちゃうの?……ユウキ!」
掠れたマネージャーの声が聞こえた気がするが振り返ることなく部屋を出ていく。
俺がこの城にいても勇者とその彼女の邪魔にしかならないだろう。
いい機会だ。ようやくこの幼馴染の関係から解き放たれるのだから好きに生きる事にしよう。
***************************
その後、城を出ていくユウキを遠くから見ていたモノがいた。
「せめてもの償いに私が彼をサポートしましょう。何の罪滅ぼしにもならないかもしれませんが捨てられた者同士お似合いかもしれませんね。」
少女は空を飛び、彼の後を追いかけていく。
「こんな呪われた身でできることなんてたかがしれているんですけどね。」
0
お気に入りに追加
770
あなたにおすすめの小説
今日から始める最強伝説 - 出遅れ上等、バトル漫画オタクは諦めない -
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
25歳の春、転生者クルシュは祖国を出奔する。
彼の前世はしがない書店経営者。バトル漫画を何よりも愛する、どこにでもいる最強厨おじさんだった。
幼い頃の夢はスーパーヒーロー。おじさんは転生した今でも最強になりたかった。
その夢を叶えるために、クルシュは大陸最大の都キョウを訪れる。
キョウではちょうど、大陸最強の戦士を決める竜将大会が開かれていた。
クルシュは剣を教わったこともないシロウトだったが、大会に出場することを決める。
常識的に考えれば、未経験者が勝ち上がれるはずがない。
だがクルシュは信じていた。今からでも最強の座を狙えると。
事実、彼の肉体は千を超える不活性スキルが眠る、最強の男となりうる器だった。
スタートに出遅れた、絶対に夢を諦めないおじさんの常勝伝説が始まる。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる