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怪しい薬売り
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ティナとフレミアがカルメンの部屋を後にし外出した午後。
カルメンの部屋にはユウキとミミル達生徒がいつもの訓練を行っていた。
「凄いな」
ユウキは感嘆の声を漏らす。
三人が三人とも正しく魔術を発動させる事に成功させたのだ。
「……嘘みたい」
それは治されている本人が一番感じたであろう。カルメンは血色が戻り元の色を取り戻した足を見て目元を涙で濡らす。
「や、やった!」
最後の一人、ミミルが二人に抱きつき二人はミミルの頭を撫でながら喜び合う。
「これだけ色も戻って体調も良ければ軽く動いても……」
カルメンが自身の足の治り具合を見て小踊りしかねない雰囲気を漂わせたのですかさずユウキは忠告する。
「ダメですよ。まだ、落ち着いただけなんですから。あと二、三日は様子を見ましょう」
「どうしても?」
「祭りに参加出来なくなってもいいのでしたら構いませんが」
殺し文句とも言える言葉に参ったわねと顔を歪めるカルメン。
ミミルが私がもっと魔術が使えればと泣きそうな顔になるのを見て慌ててカルメンは冗談よ冗談、皆さんのおかげで体調がいいからついついねと狼狽えている。
今までの事を考えれば、動きたい、踊りたいと思うのは無理のない事だろう。
ユウキは部活中に捻挫をし、監督から一週間休むように言われた事があったのを思い出していた。
(治ったからもういつも通りに動けると自分では思っているのに治ってないからダメだと医者に言われた時のあの気持ち……カルメンさんもあの時のような気持ちなんだろうな)
しかも足が二度と治らないと思っていた事もあっただろう彼女にとって、絶望が大きかった分、喜びも大きいのだろう。
治療をしていたミミル達も自分達の魔術で、本当に人を救えるのだと言うのを直接体感した事で自分達の選択が間違いでは無かった事に喜んでいた。
「あー、カルメンさん?いますかね!薬屋だけど!」
明るい空気に突如、不快な声が一階から紛れ込む。
「……お客様ですか?」
ユウキは客を迎えるべく扉に向かおうとするとカルメンに服を掴まれる。
「カルメンさん?」
……震えている。
カルメンはベッドに座った状態でユウキの服の裾を掴んだまま震えている。
「もしかしてコイツが?」
微かに頷くカルメンにユウキは部屋を見渡す。
「彼はきっと返事をしなくても勝手に上がってくるわ。皆、隠れて」
カルメンの表情が固くなる。
「わかった。シャリエさんとチェンバさんはそこの衣装ケースに!ミミルはベッドの下」
ユウキが皆に大人しく隠れているよう指示を出す。
「ユウキさんは?」
「何かあった時にスグに対処出来ないとまずいので、客と言うことにして近くにいましょう」
ギシッ……ギシッ……
「居ないんですかね?部屋まで入らせて貰いますよ!」
図々しくも勝手に上がってくる足音。
「……上だけ脱いで。これからだったって雰囲気を出したいから」
カルメンも上着を半分脱いで準備すると足を布団で隠してから、ドアの方を見て大きく息を吐く。接客業で鍛えられた笑顔を浮かべる。
ユウキはベッドに近づき抱いている振りをしながらその時を待つ。
ガチャッとノックもなしに開かれる扉の音にカルメンはビクリっと震える。
あの薬の正体を知らなければ喜んで招いていたであろう薬師と名乗る男。目深にフードを被った男がカルメンに対して言葉をかける。
「へへへ、こりゃ済まないね。接客中でしたか。声がしないから心配して来ちゃいましたよ」
「誰ですか?あなたは」
「わりーな、兄ちゃん。おっぱじめる所で邪魔して」
「わかってるなら出てって下さいよ」
ユウキは喉が乾くのを感じながら相手に文句を言うと注意深く観察する。
薄汚いフードを被っているがその中には真新しい服と汚れの少ない靴を履いている。その腰の辺りに武器の代わりに袋が下げられている。
腰にナイフなど隠してなければその細身の身体から危険は少なさそうな相手ではある。
「気にせずおっ始めてくれてもいいんですぜ?金払って混ざってもいいならオレも参加したいしな」
口調のわりには歳を取っている感じがする。腰にナイフなど隠してなければユウキでも勝てそうな相手である。とはいえ、魔術も存在する世界で油断は厳禁である。
「悪いけどオレにはそんな趣味はない」
ユウキが警戒しているのに気づいたか、鼠のような男はフードを脱ぐと腰から袋を取り出し緑色の玉の入った瓶をテーブルに置く。
「冗談だ。そう、警戒しないでくれよ兄弟。同じ女の股を何度も行き来させた仲じゃねーか。オレはこうして、カルメンさんに必要な薬を持ってきただけだ」
男は布団に隠されたカルメンの足の方を見る。
「足の件は知ってるのだろう?オレは彼女のファンでね。治って欲しいからこうして薬を届けてるだけだ」
「すいません、お客様。少しだけ良いですか?直ぐに済ませますので。迷惑をかけた分、今日は時間とか関係なくていいですから」
「わかった」
ユウキがカルメンにアイコンタクトで大丈夫か?と聞くと不安そうながらも軽く笑みを浮かばせるくらいはまだ出来るようである。カルメンは布団から出ずに男と話す。
「話は戻りますが、何なんですか勝手に入ってきて」
「悪いな接客中に。カルメンさんしか居ないと思ってね」
キョロキョロと周りを見ると近くにあった椅子に座る。
「どうしました?足を隠して接客なんて。今日は飲み物すら出てこない。手伝わないと歩けないくらい身体が悪いんですかね?」
「確かに足はまだ悪いわね。最近、更に悪くなった気がするわ 」
「ちゃんと薬飲んでます?」
「毎日、飲んでいるわよ。まだ、ここに二日分はあるけれども、飲み続けるべきか悩んでいるわ」
それを聞きながら男は無表情を作っているつもりなのだろうが、口角がピクピクと動いていた。
(笑いたいのを我慢でもしているのか)
ユウキは怒りを抑えるのに必死でいた。
「今日は最近の中でも体調はいいくらいですけど。だから、こうして今日はお客様を取ってたわけですけどね。お金の問題もありますし」
「それはそれは……けれど、安心して下さい。あと五日待っても治らなければ約束通り知り合いの方に魔術で治して頂ける事になりましたので」
カルメンは初めて聞いたとばかりに困惑する。
「あれ?言ってましたよね。ちゃんとした教会の偉い方に薬で治らなければ見て貰いますって」
「聞いてませんが……。治して頂けるのですか?教会の方に」
「もちろんですとも。どうもあなたにはこの薬の効きが弱いようですので」
男が瓶より薬を一粒出したのを見てカルメンの表情が硬くなる。
「本日は飲まれましたかな?」
「だ、大丈夫です。今朝飲みましたから」
男はニヤリと耐えられなくなり笑みを浮かべる。
「それは結構!早く良くなると良いですね!そして、良くなったら約束通り……」
カルメンの身体にねっとりとした視線が這っていく。
(約束?)
ユウキはカルメンを見る。
「分かっているわ。あなたが間接的にでも治してくれたというのなら私は約束を守ります」
「約束ですよ!なら、今日の薬代は今度まとめて払って頂く事にしましょう。払うと言っても出すのはオレのだけですがね」
男は立ち上がるとフードを被る。
「では、これで。邪魔して悪かったな兄ちゃん。抱けるのもあと僅かだろうから今のうちに抱いておくといい」
男はそれだけ言うと足早に扉から出ていった。
バタンっ
『大丈夫ですか?』
衣装ケースに隠れていた二人が飛び出しカルメンとユウキに近づき確認する。
「ユウキさんが居てくれて助かったわ。もちろん、皆が居てくれてるから何とか会話出来たわ。でもね……」
ユウキは男の置いていった瓶をすぐさま掴むとゴミ箱へと投げ捨てる。
「……それにしてもあの男」
その後の言葉をカルメンに聞く事は流石にユウキはしなかった。
毒を盛っているだけでなく、働けなくさせて薬代の代わりにわりに抱いていたようだ。そして頃合いを見て繋がっている教会へ引渡し回復させて、恩を売り何か約束を守らせるつもりだったようだ。
よく出来た悪徳商法であるのは間違いない。だが、それをこのままにしておく気はない。
「そういえばミミルは?」
チェンバがベッドの下を除く。
「どうしたの?そんなに震えて」
不思議な顔をしているチェンバに手を借りながらベッドの下から出てくるミミルがユウキの服を掴み泣きながらに懇願する。
「妹を助けて下さい!」
カルメンの部屋にはユウキとミミル達生徒がいつもの訓練を行っていた。
「凄いな」
ユウキは感嘆の声を漏らす。
三人が三人とも正しく魔術を発動させる事に成功させたのだ。
「……嘘みたい」
それは治されている本人が一番感じたであろう。カルメンは血色が戻り元の色を取り戻した足を見て目元を涙で濡らす。
「や、やった!」
最後の一人、ミミルが二人に抱きつき二人はミミルの頭を撫でながら喜び合う。
「これだけ色も戻って体調も良ければ軽く動いても……」
カルメンが自身の足の治り具合を見て小踊りしかねない雰囲気を漂わせたのですかさずユウキは忠告する。
「ダメですよ。まだ、落ち着いただけなんですから。あと二、三日は様子を見ましょう」
「どうしても?」
「祭りに参加出来なくなってもいいのでしたら構いませんが」
殺し文句とも言える言葉に参ったわねと顔を歪めるカルメン。
ミミルが私がもっと魔術が使えればと泣きそうな顔になるのを見て慌ててカルメンは冗談よ冗談、皆さんのおかげで体調がいいからついついねと狼狽えている。
今までの事を考えれば、動きたい、踊りたいと思うのは無理のない事だろう。
ユウキは部活中に捻挫をし、監督から一週間休むように言われた事があったのを思い出していた。
(治ったからもういつも通りに動けると自分では思っているのに治ってないからダメだと医者に言われた時のあの気持ち……カルメンさんもあの時のような気持ちなんだろうな)
しかも足が二度と治らないと思っていた事もあっただろう彼女にとって、絶望が大きかった分、喜びも大きいのだろう。
治療をしていたミミル達も自分達の魔術で、本当に人を救えるのだと言うのを直接体感した事で自分達の選択が間違いでは無かった事に喜んでいた。
「あー、カルメンさん?いますかね!薬屋だけど!」
明るい空気に突如、不快な声が一階から紛れ込む。
「……お客様ですか?」
ユウキは客を迎えるべく扉に向かおうとするとカルメンに服を掴まれる。
「カルメンさん?」
……震えている。
カルメンはベッドに座った状態でユウキの服の裾を掴んだまま震えている。
「もしかしてコイツが?」
微かに頷くカルメンにユウキは部屋を見渡す。
「彼はきっと返事をしなくても勝手に上がってくるわ。皆、隠れて」
カルメンの表情が固くなる。
「わかった。シャリエさんとチェンバさんはそこの衣装ケースに!ミミルはベッドの下」
ユウキが皆に大人しく隠れているよう指示を出す。
「ユウキさんは?」
「何かあった時にスグに対処出来ないとまずいので、客と言うことにして近くにいましょう」
ギシッ……ギシッ……
「居ないんですかね?部屋まで入らせて貰いますよ!」
図々しくも勝手に上がってくる足音。
「……上だけ脱いで。これからだったって雰囲気を出したいから」
カルメンも上着を半分脱いで準備すると足を布団で隠してから、ドアの方を見て大きく息を吐く。接客業で鍛えられた笑顔を浮かべる。
ユウキはベッドに近づき抱いている振りをしながらその時を待つ。
ガチャッとノックもなしに開かれる扉の音にカルメンはビクリっと震える。
あの薬の正体を知らなければ喜んで招いていたであろう薬師と名乗る男。目深にフードを被った男がカルメンに対して言葉をかける。
「へへへ、こりゃ済まないね。接客中でしたか。声がしないから心配して来ちゃいましたよ」
「誰ですか?あなたは」
「わりーな、兄ちゃん。おっぱじめる所で邪魔して」
「わかってるなら出てって下さいよ」
ユウキは喉が乾くのを感じながら相手に文句を言うと注意深く観察する。
薄汚いフードを被っているがその中には真新しい服と汚れの少ない靴を履いている。その腰の辺りに武器の代わりに袋が下げられている。
腰にナイフなど隠してなければその細身の身体から危険は少なさそうな相手ではある。
「気にせずおっ始めてくれてもいいんですぜ?金払って混ざってもいいならオレも参加したいしな」
口調のわりには歳を取っている感じがする。腰にナイフなど隠してなければユウキでも勝てそうな相手である。とはいえ、魔術も存在する世界で油断は厳禁である。
「悪いけどオレにはそんな趣味はない」
ユウキが警戒しているのに気づいたか、鼠のような男はフードを脱ぐと腰から袋を取り出し緑色の玉の入った瓶をテーブルに置く。
「冗談だ。そう、警戒しないでくれよ兄弟。同じ女の股を何度も行き来させた仲じゃねーか。オレはこうして、カルメンさんに必要な薬を持ってきただけだ」
男は布団に隠されたカルメンの足の方を見る。
「足の件は知ってるのだろう?オレは彼女のファンでね。治って欲しいからこうして薬を届けてるだけだ」
「すいません、お客様。少しだけ良いですか?直ぐに済ませますので。迷惑をかけた分、今日は時間とか関係なくていいですから」
「わかった」
ユウキがカルメンにアイコンタクトで大丈夫か?と聞くと不安そうながらも軽く笑みを浮かばせるくらいはまだ出来るようである。カルメンは布団から出ずに男と話す。
「話は戻りますが、何なんですか勝手に入ってきて」
「悪いな接客中に。カルメンさんしか居ないと思ってね」
キョロキョロと周りを見ると近くにあった椅子に座る。
「どうしました?足を隠して接客なんて。今日は飲み物すら出てこない。手伝わないと歩けないくらい身体が悪いんですかね?」
「確かに足はまだ悪いわね。最近、更に悪くなった気がするわ 」
「ちゃんと薬飲んでます?」
「毎日、飲んでいるわよ。まだ、ここに二日分はあるけれども、飲み続けるべきか悩んでいるわ」
それを聞きながら男は無表情を作っているつもりなのだろうが、口角がピクピクと動いていた。
(笑いたいのを我慢でもしているのか)
ユウキは怒りを抑えるのに必死でいた。
「今日は最近の中でも体調はいいくらいですけど。だから、こうして今日はお客様を取ってたわけですけどね。お金の問題もありますし」
「それはそれは……けれど、安心して下さい。あと五日待っても治らなければ約束通り知り合いの方に魔術で治して頂ける事になりましたので」
カルメンは初めて聞いたとばかりに困惑する。
「あれ?言ってましたよね。ちゃんとした教会の偉い方に薬で治らなければ見て貰いますって」
「聞いてませんが……。治して頂けるのですか?教会の方に」
「もちろんですとも。どうもあなたにはこの薬の効きが弱いようですので」
男が瓶より薬を一粒出したのを見てカルメンの表情が硬くなる。
「本日は飲まれましたかな?」
「だ、大丈夫です。今朝飲みましたから」
男はニヤリと耐えられなくなり笑みを浮かべる。
「それは結構!早く良くなると良いですね!そして、良くなったら約束通り……」
カルメンの身体にねっとりとした視線が這っていく。
(約束?)
ユウキはカルメンを見る。
「分かっているわ。あなたが間接的にでも治してくれたというのなら私は約束を守ります」
「約束ですよ!なら、今日の薬代は今度まとめて払って頂く事にしましょう。払うと言っても出すのはオレのだけですがね」
男は立ち上がるとフードを被る。
「では、これで。邪魔して悪かったな兄ちゃん。抱けるのもあと僅かだろうから今のうちに抱いておくといい」
男はそれだけ言うと足早に扉から出ていった。
バタンっ
『大丈夫ですか?』
衣装ケースに隠れていた二人が飛び出しカルメンとユウキに近づき確認する。
「ユウキさんが居てくれて助かったわ。もちろん、皆が居てくれてるから何とか会話出来たわ。でもね……」
ユウキは男の置いていった瓶をすぐさま掴むとゴミ箱へと投げ捨てる。
「……それにしてもあの男」
その後の言葉をカルメンに聞く事は流石にユウキはしなかった。
毒を盛っているだけでなく、働けなくさせて薬代の代わりにわりに抱いていたようだ。そして頃合いを見て繋がっている教会へ引渡し回復させて、恩を売り何か約束を守らせるつもりだったようだ。
よく出来た悪徳商法であるのは間違いない。だが、それをこのままにしておく気はない。
「そういえばミミルは?」
チェンバがベッドの下を除く。
「どうしたの?そんなに震えて」
不思議な顔をしているチェンバに手を借りながらベッドの下から出てくるミミルがユウキの服を掴み泣きながらに懇願する。
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