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SS 妖精とかくれんぼ 祝 お気に入り50件記念 ありがとうございます!
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気が付けばアルファポリス様のお気に入りが50件を超えています。ありがとうございます。
「なろう」様の記念のストーリーは後発投稿のため、閑話で読んでいただいていますが、せっかくですのでアルファポリス様先行のショートストーリーを投稿させていただきます。
コウタ同様マイペースな展開ですが、どうぞ末永くお付き合いください。
これからも「青い鳥と 日記 ~コウタとディック 幸せを詰め込んで~ をよろしくお願いいたします。
ー-------------------------------------ー--
「コウター、こっちなのー」
ふわふわと飛び交う赤い光、青い光、黄色い光。
不思議なことに妖精の国ではオレはすっかり小さくなって、アイカ達と同じ大きさだ。今日はソラも一緒だけれど、瑠璃のソラは不思議なことにオレと一緒に小さくなって、妖精たちの手の平に乗る。ついでにジロウは転移の魔法陣でキンと弾かれてしまった。うん、どんな仕組みなんだろう。
さらさらと気持ちよく流れ出る噴水の奥に足を踏み入れれば、緑豊かな森の入り口。オレたちは大きな木の枝を登ってきたのだけれど、足元には黒くふわふわとした栄養豊かな土があって、馴染みの森と同じだったりする。
木々の隙間を漂いながら、隠れては現れるアオロたちを追いかけるのはなかなか大変。本当に逃げるのが上手だし、ふわと宙に浮かぶから、オレは、おととと転ばないようについていくのが精いっぱいだ。
『ピピ、ピッピッピ、コウタ、こっちこっち。ウフフ楽しいね』
いつになくご機嫌なソラ。キロイたちがゆらゆらと宙に浮かんでソラを撫でてくれるからだろう。うっとりと羽を広げ、時に追いかけっこをしながらリズムよく飛び遊んでいる。
うん、かわいい! ソラは大好きな親友だけれど、時に猛禽の姿ではオレを乗せるくらい大きいけれど、こんなにうっとり楽しんでくれるなんて。愛しさが好き過ぎて、まぶしくて。オレの胸はわくわくで満たされいく。
「「「 ここなのー、ここで遊ぼうー」」」
中央にテーブルのような大きな切り株。もちろん周囲には小さな椅子が散りばめられている。開けた広場の周囲は薄い緑の若葉を茂らせた木々たちが揺れ、赤青黄色、橙に紫に……。そう色とりどりの花々が咲き乱れている。だけど数メートル奥に入れば、木々が暗い影を落とし、地面は濃緑の草ばかりになる。うっそうとした雰囲気でちょっと怖さもある。
「明るいところ、行っていい」
「暗いところ、だめだめ」
「迷子になるから お化けがでるから」
「「「 明るいところで たくさん遊ぼう 」」」
わぁ、これなら分かりやすいね! ねっ? ソラ! 行き過ぎないでよ?
確認するとソラはピピと鳴いて憤慨した。迷子になるのはオレだって決めつけているよ! 失礼な!
とてとてと歩くオレとは対照的にソラは飛べるのだもの。うっかり遠くに行ってしまいそうで心配したけれど、暗い場所ははっきりくっきり区別されているから大丈夫。互いにニッコリ頷きあう。
ー---キラリン、カサッ。
宙に放った二枚のコイン。地面に落ちる瞬間、アオロが葉っぱで隠した。
「表が二枚」
「表と裏」
「裏と裏」
「ピピピ(裏と裏)」
葉っぱを取り除くと表が二枚。アイカが鬼に決まった。 ふふふ、オレはじゃんけんしか知らなかったけれど、妖精たちはこんな風に役割を決めるんだね。面白い。
「一、二、三・・・もういいかい」
わぁ大変だ。急いで隠れなくちゃ。オレはきょろきょろと辺りを見回した。茂みの奥に大きめの木のうろ。ここ、いいなぁ。 しゃがんで這いつくばっていくと、あれ、虫さんだ。大きな角のある甲虫。ごめんごめん。君のおうちだった?
今度はふさふさとした茂みに潜り込む。あれれ、お尻になにか当たるよ? ずずっと振り返ると赤いトサカがついた白い大きな鳥さん。卵を抱えて怒っている。わぁ、よかったよ。卵を壊さなくて。ごめんね、すぐに移動するから。
小さい手を太い木の幹に回してよじよじと登る。あっちの若葉の茂みなら木の上だから大丈夫。そう思ったのに、フワフワな茶毛を膨らましたリスの幻獣がコロコロ木の実を集めていた場所。
うーん、どこに行こうか?
「ー---もういいかーい」
アイカの声が少し遠い。そろそろ隠れないと! 慌てて駆けだしたその時、うっかりつまずいたオレは小さな坂をズルズルと滑り落ちた。うわぁ、しまった!
だめだと言われた暗い場所。でもすぐ先に明るい場所が見えるから大丈夫。そう言い聞かせて坂を登るけど、登るけど、登るけど・・・。
ずるり・・・。 ずりずり・・・。ずるずる。 すざざざ。
湿った落ち葉で足をすくわれ登れない。こんな時は回り道。迷わないように目印を置きながら、行く先を見据えて。熊爺に習った森の歩き方を思い出して、小石を探しながら小石を置きながら歩くけど・・・。
ありゃりゃりゃ? 目印の小石を探していたら、ここがどこだか分からなくなっちゃった。
「おー-い、ソラーーーー」
ガサササ 落ち葉の音しかしない。
「ねぇー-! アイカー-! キロイーー!! アーオーローー!!」
ザザザザザ ヒューーーー
風の音。木の葉の音。湿った落ち葉の匂い。
パキパキ、キシキシ、ザワワワワ。
さっきまであれほど心地よかった場所が、薄暗く、墨のような影ばかりが目につき、怖いだけの場所。
( お化けが出るから )
急に心細くなって、急に怖くなって、オレはその場にしゃがみこんだ。
大岩の下敷きになったアオロもこんな気持ちだったのかな?
アオロを探していた時のアイカとキロイの心細さはどんなだったのだろう。
あぁ、ごめんなさい。また心配をかける。
ぽろぽろと零れ落ちる涙。ぐしゅぐと込み上げる嗚咽。
『コウタ? コウタ、泣いてるの? どこにいるの?』
不意に心に響いてきたソラの声。そうだ! オレ達は繋がっていた。魔力で、心で、魂で・・・。オレはいつだって一人ぼっちにはならないんだ!
「ソラ、ごめん。迷子になっちゃったの。坂から転げ落ちて、暗い森に入っちゃったの」
『待ってて! 泣かないで! すぐに助ける。 コウタ、繋がりを強く、わたしを感じて! 探して! 呼んで!」
「うん。 ソラ、大好きだよ。 ソラ、ありがとう! ソラ、ソラ! ソラ、ずっと一緒だ」
ザザザザザー---
ひゅんひゅんと嵐のような風が舞い、ゴウゴウバキバキと木々の葉が吹き飛ばされていく。オレは身体を低くして、飛ばされないように地面を掴み、ただ強風の嵐がやむのを待った。ソラのふわふわの羽毛を思い出しながら。
「「「ソラちゃん・・・」」」
静寂に包まれた気配にふいと顔を上げれば、やわらかな新緑の森と広場が遠くに見えた。途中の木々の葉は無残にも吹き飛ばされてなくなっていたけれど・・・。
「みんな、何かあったの? まぁ!」
嵐の騒ぎを聞きつけて様子を見に来てくれたウンディーネ。丸坊主になった木々を見て、無いはずの目を大きく見開いた。(ように感じた)
「うふふふ。無事でよかった。 まぁ、妖精の国ですもの。危険はないのだけれどね」
クスと笑ったウンディーネにオレたちもふふふと笑う。思ったより遠くに行っていなくてほっとしたオレ。あんまり動き回らなかったことが良かったらしい。だけど、十分くらい突き進めばまた元の場所に戻る不思議な森でもあったらしい。
『うふふ。コウタはいつだって目が離せないんだから』
絆を確かめることができた瑠璃の小鳥はやっぱりご機嫌で、ピピと空に飛び立ったけれど、オレは誰からも離れたくなくて、小さくて温かな妖精の友達の手をぎゅっと握りしめるのだった。
「なろう」様の記念のストーリーは後発投稿のため、閑話で読んでいただいていますが、せっかくですのでアルファポリス様先行のショートストーリーを投稿させていただきます。
コウタ同様マイペースな展開ですが、どうぞ末永くお付き合いください。
これからも「青い鳥と 日記 ~コウタとディック 幸せを詰め込んで~ をよろしくお願いいたします。
ー-------------------------------------ー--
「コウター、こっちなのー」
ふわふわと飛び交う赤い光、青い光、黄色い光。
不思議なことに妖精の国ではオレはすっかり小さくなって、アイカ達と同じ大きさだ。今日はソラも一緒だけれど、瑠璃のソラは不思議なことにオレと一緒に小さくなって、妖精たちの手の平に乗る。ついでにジロウは転移の魔法陣でキンと弾かれてしまった。うん、どんな仕組みなんだろう。
さらさらと気持ちよく流れ出る噴水の奥に足を踏み入れれば、緑豊かな森の入り口。オレたちは大きな木の枝を登ってきたのだけれど、足元には黒くふわふわとした栄養豊かな土があって、馴染みの森と同じだったりする。
木々の隙間を漂いながら、隠れては現れるアオロたちを追いかけるのはなかなか大変。本当に逃げるのが上手だし、ふわと宙に浮かぶから、オレは、おととと転ばないようについていくのが精いっぱいだ。
『ピピ、ピッピッピ、コウタ、こっちこっち。ウフフ楽しいね』
いつになくご機嫌なソラ。キロイたちがゆらゆらと宙に浮かんでソラを撫でてくれるからだろう。うっとりと羽を広げ、時に追いかけっこをしながらリズムよく飛び遊んでいる。
うん、かわいい! ソラは大好きな親友だけれど、時に猛禽の姿ではオレを乗せるくらい大きいけれど、こんなにうっとり楽しんでくれるなんて。愛しさが好き過ぎて、まぶしくて。オレの胸はわくわくで満たされいく。
「「「 ここなのー、ここで遊ぼうー」」」
中央にテーブルのような大きな切り株。もちろん周囲には小さな椅子が散りばめられている。開けた広場の周囲は薄い緑の若葉を茂らせた木々たちが揺れ、赤青黄色、橙に紫に……。そう色とりどりの花々が咲き乱れている。だけど数メートル奥に入れば、木々が暗い影を落とし、地面は濃緑の草ばかりになる。うっそうとした雰囲気でちょっと怖さもある。
「明るいところ、行っていい」
「暗いところ、だめだめ」
「迷子になるから お化けがでるから」
「「「 明るいところで たくさん遊ぼう 」」」
わぁ、これなら分かりやすいね! ねっ? ソラ! 行き過ぎないでよ?
確認するとソラはピピと鳴いて憤慨した。迷子になるのはオレだって決めつけているよ! 失礼な!
とてとてと歩くオレとは対照的にソラは飛べるのだもの。うっかり遠くに行ってしまいそうで心配したけれど、暗い場所ははっきりくっきり区別されているから大丈夫。互いにニッコリ頷きあう。
ー---キラリン、カサッ。
宙に放った二枚のコイン。地面に落ちる瞬間、アオロが葉っぱで隠した。
「表が二枚」
「表と裏」
「裏と裏」
「ピピピ(裏と裏)」
葉っぱを取り除くと表が二枚。アイカが鬼に決まった。 ふふふ、オレはじゃんけんしか知らなかったけれど、妖精たちはこんな風に役割を決めるんだね。面白い。
「一、二、三・・・もういいかい」
わぁ大変だ。急いで隠れなくちゃ。オレはきょろきょろと辺りを見回した。茂みの奥に大きめの木のうろ。ここ、いいなぁ。 しゃがんで這いつくばっていくと、あれ、虫さんだ。大きな角のある甲虫。ごめんごめん。君のおうちだった?
今度はふさふさとした茂みに潜り込む。あれれ、お尻になにか当たるよ? ずずっと振り返ると赤いトサカがついた白い大きな鳥さん。卵を抱えて怒っている。わぁ、よかったよ。卵を壊さなくて。ごめんね、すぐに移動するから。
小さい手を太い木の幹に回してよじよじと登る。あっちの若葉の茂みなら木の上だから大丈夫。そう思ったのに、フワフワな茶毛を膨らましたリスの幻獣がコロコロ木の実を集めていた場所。
うーん、どこに行こうか?
「ー---もういいかーい」
アイカの声が少し遠い。そろそろ隠れないと! 慌てて駆けだしたその時、うっかりつまずいたオレは小さな坂をズルズルと滑り落ちた。うわぁ、しまった!
だめだと言われた暗い場所。でもすぐ先に明るい場所が見えるから大丈夫。そう言い聞かせて坂を登るけど、登るけど、登るけど・・・。
ずるり・・・。 ずりずり・・・。ずるずる。 すざざざ。
湿った落ち葉で足をすくわれ登れない。こんな時は回り道。迷わないように目印を置きながら、行く先を見据えて。熊爺に習った森の歩き方を思い出して、小石を探しながら小石を置きながら歩くけど・・・。
ありゃりゃりゃ? 目印の小石を探していたら、ここがどこだか分からなくなっちゃった。
「おー-い、ソラーーーー」
ガサササ 落ち葉の音しかしない。
「ねぇー-! アイカー-! キロイーー!! アーオーローー!!」
ザザザザザ ヒューーーー
風の音。木の葉の音。湿った落ち葉の匂い。
パキパキ、キシキシ、ザワワワワ。
さっきまであれほど心地よかった場所が、薄暗く、墨のような影ばかりが目につき、怖いだけの場所。
( お化けが出るから )
急に心細くなって、急に怖くなって、オレはその場にしゃがみこんだ。
大岩の下敷きになったアオロもこんな気持ちだったのかな?
アオロを探していた時のアイカとキロイの心細さはどんなだったのだろう。
あぁ、ごめんなさい。また心配をかける。
ぽろぽろと零れ落ちる涙。ぐしゅぐと込み上げる嗚咽。
『コウタ? コウタ、泣いてるの? どこにいるの?』
不意に心に響いてきたソラの声。そうだ! オレ達は繋がっていた。魔力で、心で、魂で・・・。オレはいつだって一人ぼっちにはならないんだ!
「ソラ、ごめん。迷子になっちゃったの。坂から転げ落ちて、暗い森に入っちゃったの」
『待ってて! 泣かないで! すぐに助ける。 コウタ、繋がりを強く、わたしを感じて! 探して! 呼んで!」
「うん。 ソラ、大好きだよ。 ソラ、ありがとう! ソラ、ソラ! ソラ、ずっと一緒だ」
ザザザザザー---
ひゅんひゅんと嵐のような風が舞い、ゴウゴウバキバキと木々の葉が吹き飛ばされていく。オレは身体を低くして、飛ばされないように地面を掴み、ただ強風の嵐がやむのを待った。ソラのふわふわの羽毛を思い出しながら。
「「「ソラちゃん・・・」」」
静寂に包まれた気配にふいと顔を上げれば、やわらかな新緑の森と広場が遠くに見えた。途中の木々の葉は無残にも吹き飛ばされてなくなっていたけれど・・・。
「みんな、何かあったの? まぁ!」
嵐の騒ぎを聞きつけて様子を見に来てくれたウンディーネ。丸坊主になった木々を見て、無いはずの目を大きく見開いた。(ように感じた)
「うふふふ。無事でよかった。 まぁ、妖精の国ですもの。危険はないのだけれどね」
クスと笑ったウンディーネにオレたちもふふふと笑う。思ったより遠くに行っていなくてほっとしたオレ。あんまり動き回らなかったことが良かったらしい。だけど、十分くらい突き進めばまた元の場所に戻る不思議な森でもあったらしい。
『うふふ。コウタはいつだって目が離せないんだから』
絆を確かめることができた瑠璃の小鳥はやっぱりご機嫌で、ピピと空に飛び立ったけれど、オレは誰からも離れたくなくて、小さくて温かな妖精の友達の手をぎゅっと握りしめるのだった。
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